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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉

610NATROM:2018/08/10(金) 15:41:42 ID:RzTrYzBo
>>604
>質問2 過剰診断の害があったとして
>    それではどうやって被害を把握すべきか?

すでにTAKESANがお答えくださっていますが、被ばくを受けた群の中で、有症状のがんの発生やがん死の数を丁寧に数えることで、原発事故被害の害を評価できます。検診することでかえって原発事故の被害がよくわからなくなります。仮に被ばくを受けた人全員が検診を受けてしまうと、たとえば30年間観察し甲状腺がんの発生や死亡の増加が増えなかったとしても、「検診のおかげ」なのか「事故の影響がなかった」のか、区別がつきません。

しかし実際には福島県でも検診を受けていない人もいますし、あるいは福島県に隣接した地域では悉皆検査が行われていませんので、これらの集団からの甲状腺がんの発生・死亡を評価することで、事故の影響がある程度わかります。「ある程度」というのは、「原発事故によって甲状腺がんは増えたけれども、数が少ないので有意差が出ない」という場合は、事故の影響はわからないままです。検診したってわかんないですけどね。事故の影響の上限ぐらいはわかります。

調査方法の候補として上がるのが、地域別のがん罹患率、がん死亡率です。ただし、がん罹患は検診で発見されたのか、症状を呈して発見されたのかをきちんと区別して数える必要があります。

地域別の罹患率/死亡率は引っ越し等の影響を受けますので、できれば現在検診の対象となっている人たちは別途継続した調査がなされることを期待しています。検診を受けようと受けまいと、検診対象となった人たちがどういう病気になって、どういう原因で死亡したのか、何年も何十年も追跡調査するわけです。要するにコホート研究です。うまくやれば、事故の影響だけではなく、甲状腺がん検診の有効性も評価できます。


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