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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉

575NATROM:2018/07/31(火) 11:35:54 ID:RzTrYzBo
●がん検診は介入です。

EBM(根拠に基づいた医療)の話が出たので、介入interventionの話をしましょう。EBMの基本は、「特定の集団に、何らかの介入をすると、介入をしなかった場合と比較して、どのような結果になるのか」という問いを立てることです。

患者さんをPatient、何らかの介入をInterventionまたは暴露Exposure、介入をしなかった場合を対照Comparison、結果をアウトカムOutcomeとして、PICOまたはPECOと言います。私のブログでも解説しています( ttp://d.hatena.ne.jp/NATROM/20151110#p1 )。検索で、PECO and EBMで検索すると解説ページがたくさん出てきます。ぜひ読んでください。ここで議論になっている臨床的疑問を定式化すると、

P:原発事故による放射線被ばくを受けた福島県の小児に対し
I:甲状腺エコーによる検診を行うと
C:行わない場合と比較して
O:甲状腺がん死や甲状腺全摘や反回神経麻痺といった有害なアウトカムが減るか?

ということになります。甲状腺エコーによる検診は介入です。疫学では甲状腺エコーによる検診や、手術や薬の投与も暴露Exposureであると考えるのですが、わかりにくいので介入Interventionと呼ばれることが多いです。

PASSさんは検診を医療介入とは思わないのかもしれません。しかしながら、EBMを学んだ人で、検診を医療介入だと思わない人はいません。

介入かどうかは、侵襲性とは無関係です。たとえば「日本人集団に、手を洗うことを勧めるパンフレットを配ると、配らない場合と比較して、風邪を引く人が減るか?」という臨床的疑問を定式化すると、「パンフレットの配布」は介入です。

「日本人集団に、『発熱が38度以下で呼吸苦ほか重篤な症状がないときはすぐに病院に受診せずに24時間は家で経過を観察しましょう』という指導を行ったら、行わない場合と比較して、受診回数や薬の投与量や入院や肺炎はどうなるか?」という研究を行ったら、「『〜経過を観察しましょう』という指導」が介入です。


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