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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉

461NATROM:2018/07/26(木) 10:13:10 ID:RzTrYzBo
●がん検診の有効性、とくに利益について絶対リスクに依存する。絶対リスクが小さいとがん検診から得られる利益が小さい

という話です。



>Q-4有効ではない Q-4'有効ではない Q-4''10倍くらいですかね、よくわかりません。

がん死亡率が高い集団のほうががん検診の有効性が高いことは前提としてご存知であると期待します(ご存知でなければがおっしゃってください。説明します)。甲状腺がんについて小児集団は、たとえ平時と比べて10倍になったとしても、成人よりもずっとがん死亡率は小さいです。つまり「小さい絶対リスク」の話をしています。

よしんば仮に成人の甲状腺がん検診が有効だったとしても、「平時よりも甲状腺がん死の相対リスクが10倍になった小児集団」に対して甲状腺がん検診は有効であるとは限りません。ましてや、成人の甲状腺がん検診は有効ではないのですから、「平時よりも甲状腺がん死の相対リスクが10倍になった小児集団」に対しては甲状腺がん検診は有効ではありません。有効かもしれないと主張するなら、何か特別な理由が必要です。

こうした主張に対する合理的な反論を聞いたことがありません。というか、福島県の甲状腺がん検診に積極的な人たちは、(私の観察範囲内では一例の例外もなく)上記した主張をそもそも理解していません。PASSさんが、合理的な反論をしてくださるかもしれないと、少し期待しています。


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