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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉

429NATROM:2018/07/20(金) 09:36:24 ID:RzTrYzBo
>>412
>韓国の例は野口病院と福島の比較で、福島に偽陽性が極端に低い事から、比べる
>対象にならないと考えております。韓国の例を理解した上で福島では過剰診断に
>ならぬよう慎重な検査を行っています。

複数の突っ込みどころがありますが、二点のみ。

●韓国においては小径の甲状腺がんにも甲状腺全摘というかなり強めの介入をしました(大雑把に言えば、現在のガイドラインだったら、半分ぐらいは経過観察されていた)。にも関わらず甲状腺がん死は減っていません。甲状腺がん検診でかなり小さいがんまで手術しても甲状腺がん死が減らないのに、手術介入をしぼって小さいがんを手術しなくなったからといって甲状腺がん死が減るわけないでしょう。

逆ならわかります。小さいがんを手術していなかったのなら「やり方を変え、小さいがんまで手術するようにしたら、もしかしたらがん死は減るかもしれない」と言えます(だからといって検診していいということにはなりませんが)。先行事例で小さいがんまで手術していたのにがん死は減らなかったんだから、いくら「過剰診断にならぬよう慎重な検査」したところで、検診の利益は増えません(むしろ潜在的には減る)。


●「福島に偽陽性が極端に低い」って本当ですか?根拠は「手術前に癌と診断されたものは881例でそのうち手術後に実際に癌であったものは761例」という野口病院のウェブサイト以外にありますか?いくつか調べたのですが、手術を受けた1066人中細胞診偽陽性は10%(0.9%)(PMID: 23076684)、細胞診で悪性と診断された141人中最終診断が良性だったのは1人(PMID: 21786450)という報告もあります。後者は韓国からの報告です。既に述べましたが、術後の病理診断をどれだけ一所懸命やるかにも依存しますので、検診の有効性(特に利益の部分)を論じるのに、偽陽性はあまり関係ないように思います。


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