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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉
403
:
NATROM
:2018/07/19(木) 12:26:32 ID:RzTrYzBo
加えて、福島の小児集団は、成人と比べて、絶対リスクが小さいです。甲状腺がん罹患リスクもそうだし、甲状腺がん死リスクもそうです。「検診で見つかるぐらいの甲状腺がんの罹患率」って、福島集団では、おおまかに数十万人数年間で200人ぐらいでしょう。小児甲状腺がんは予後が良いので死亡についてはさらに絶対リスクが小さい。
小さい絶対リスクの話をすると、たいていは、「被ばくしているからリスクは大きい」という的外れな反論が来ます。被ばくしていますね。もしかしたら、被ばくのためにリスクは高くなっているかもしれません。それでもなお、絶対リスクは小さいのです。かなり小さい。被ばくしていない成人集団よりずっと小さいのはきわめて確か。悉皆検査したでしょう。
検診の有効性は対象集団の絶対リスクに依存します。乳がん検診は乳がん死を減少させますが30歳代の女性に対する乳がん検診は推奨されていません。30歳代の女性は乳がんの絶対リスクが小さいからです。胃がん検診は欧米では推奨されていません。海外では胃がんの絶対リスクが小さいからです。最近ツイッターでそういう話をしているのは、こうしたがん検診の情報を知っていれば、福島県の状況についてもご理解が進むことを期待しているからです。
よしんば仮の話として、「成人の甲状腺がん検診は甲状腺がんを減らす。有効だと言える」としましょう。「成人の甲状腺がん検診めっちゃ有効」でかろうじて「子どもにも検診してもいいかも」ぐらいで、「成人の甲状腺がん検診は、微妙だけど、まあ有効だろう」ぐらいだったら、「子どもに検診ダメ」なんです。ましてや実際には絶対リスクの高い成人集団で甲状腺がん検診が有効ではないのですから、福島県の小児に対して有効なわけないんです。
以上、福島県において甲状腺がん検診は有効ではない蓋然性がきわめて高い理由として、「成人の甲状腺がん検診の知見」と「小さい絶対リスク」の二つの理由を述べました。「被ばくによる甲状腺がんの多発はある」という立場に立つ人であっても、がん検診の疫学について十分に学んでいたら、これらの主張に賛成するでしょう。
何かご質問や反論がありましたらどうぞ。
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