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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉

402NATROM:2018/07/19(木) 12:26:06 ID:RzTrYzBo
福島県において甲状腺がん検診は有効ではない蓋然性がきわめて高いことについては、これまで何度もご説明してきましたが、おさらいしておきます。いくつか理由はありますが、ここでは「成人の甲状腺がん検診の知見」と「小さい絶対リスク」の二つについて述べます。

>>396などで「未分化癌のほとんどは,分化癌から脱分化のステップを経て発症してくると考えられている」がゆえに、分化がんのうちに検診で発見して治療介入すれば甲状腺がん死を予防できるのではないか、とPASSさんはおっしゃりたいのでしょう。もしその仮説が事実であったとして、あれだけ甲状腺がんを見つけまくって治療しまくった韓国で成人の甲状腺がん死亡率がほとんど変化しなかったのはなぜでしょうか?

バンバン甲状腺がんを発見して、バンバン切りまくったのだから、大半は過剰診断だったとしても、一部はいずれは未分化がんを発症する「脱分化のステップを経て発症してくる」途中の分化がんであって、よって(全部ではないせよ)未分化がんによる死亡を予防し、甲状腺がん死亡率が減少しそうなものなのに。

その理由は、そもそも検診では未分化がんによるがん死を抑制できないか、もしくは、抑制できたとしても時系列研究では見えない程度のごく小さい効果しかないのかのどちらかです。時間差(がん死減少はこれから見えてくる)や他の要因(医療被曝などでがん死が上昇する分で相殺された)などの可能性は否定できませんが、いずれにせよごく小さい効果しかないことは確実です。よしんば仮に甲状腺がん検診に何らかの利益があったとしてもその大きさはきわめて小さく、罹患率を15倍にするような介入に見合うものではありません。

「大人に検診が有効じゃないので子どもにも有効じゃない」というのは一般化とか外挿とか言います。甲状腺がん検診の有効性について成人の知見を小児に必ずしも外挿できないのではないか、つまり、「大人に効果がなくても子供にはあるかもしれないじゃないか」という反論が予想されます。そういう反論を見越して、Q-1、Q-1'という質問をしております。そうした反論をするなら、Q-1、Q-1'にきっちり回答をお願いいたします。


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