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科学と疑似科学とを判別する

493diamonds8888x:2019/09/08(日) 06:06:54 ID:DiMR4NG6
[>>492]は名前が抜けましたが私の投稿です。その続きです。

 "理論"と"説明"の微妙な違いの良い例がKenさんの発言[>>485]に示されています。

> つまり、クーロン力の存在から、電荷qによる影響がaやbの位置に及んでいることが観測され、その影響を「電場」と称しました。注意を要するのは、19世紀の段階では、なぜそのような影響が及ぶのかは分からない、つまり電場の正体は不明だったことです。

> 〜(中略)〜

>「場」を上記のような数式で表すだけではだめで、「場」とは何なのか、なれゆえぜ離れた所に力が働くのか、その点を明らかにする必要があるはずです。

 すなわち"理論"は、ある一連の仮定(公理とも考えられる)から観測可能な現象を予測できるもの、言うなれば「いかに?」という問いへ答えるものであり、必ずしも「なぜ?」という問いへの答えにはならない、という事情です。

 そして「科学は"なぜ?"は問わない」という考え方もあり、これも現代科学(20世紀以降ないし20世紀後半以降)のひとつの考え方です。ここの掲示板でも(第1でも第3でも)どなたかが披露されたこともありました。この考え方の19世紀の急先鋒がエルンス・マッハで、彼の思想はマッハ哲学とも称されてアインシュタインも影響を受けたと公言していましたが、別に"説明"と名が付くものすべてを排除しようとしたわけでもありません。

 マッハ哲学のポイントは「観測できないものは絶対に理論に持ち込まない」という思想で、いわば経験論の徹底からの結論とも言えます。まあ行き過ぎて窮屈になって科学理論構築の実用上は使いにくい思想になってたようですけど。「"絶対に"持ち込まない」ではなくて「"むやみに"持ち込まない」とか「持ち込まなくてもいい。持ち込んで安心できるならどうぞ。」くらいにしておけば良かったものを(^_^9。

 "理論"と"説明"の微妙な違いの別の例は量子力学です。量子力学理論は完成している範囲、例えば通常の化学反応とか物性物理学で扱う現象とかは正確に予測できると考えられています。さりながらいくら予測精度が高いという事実を突きつけられても"なぜそうなるのか?"ということがわからん、というわけです。粒子と波の両方の性質を持つとか、粒子がある範囲に確率的に存在するとか、"説明"になってない! というわけです。

 このような問題に歴史上初めて直面したのが万有引力仮説を提唱したサー・アイザックです。


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