したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

科学と疑似科学とを判別する

427diamonds8888x:2019/06/16(日) 09:00:42 ID:jv7EfXUQ
[>>414]【エーテルとは何だったのか?-3】
 [>>398]で引用した京都大学哲学研究会の記事によれば、マクスウェル自身が光波(電磁波)の速度は媒質(エーテル)に対するものであり「エーテルの風」の存在を予言したようです。それはおそらく「理論的には光速度一定」という結論を即座にありえないと否定したからでしょう。振り返ってみれば、ガリレイ変換という常識にとらわれていたと言えます。

 そしてマイケルソンとモーリーの実験によりエーテルの風が観測されなかった結果を受けて、「光波(電磁波)には媒質はない」という理論は私の知る限り公表されてはいません。歴史上有名で評価も高いものはローレンツ理論です。これは「(媒質である)エーテルの性質をマイケルソンとモーリーの実験結果を説明できるように仮定した」というものです。この理論はかなり成功したために相対性理論は単にローレンツ理論の別の形ではないかくらいの評価もあって、相対性理論にはノーベル賞が与えられなかった原因のひとつという話もあるようです。

 さてローレンツ理論では物体の運動によりエーテルが「引きずられて」、光の媒質たるエーテルが縮んだり局所時間が変化したりすると仮定されます。この効果が「ローレンツ短縮」という相対性理論の用語として今も残っています。ここでエーテルを真空と言い換えさえすれば「エーテルの存在を否定した理論」になっちゃいます(^_^)??!!

 実のところ私も、ローレンツ理論と特殊相対性理論で予言結果がどう異なるのか、または異なるところはないのか、ということはよく知りません。ローレンツ理論の公理系では「光のエーテルに対する相対速度は一定」としているだけなので、「光速の質点はどの観測者から見ても光速である」とはなりません。ただ定理としては誘導されるかも知れません。エーテルを引きずることによるローレンツ短縮などの効果が一種の抵抗となるとか。対して特殊相対性理論の光速度不変の原理は「光速の質点はどの観測者から見ても光速である」です。


------
以下はゲジゲジさん[>>420]の受け売り
> そもそもマイケルソンの実験結果から「電磁波には媒質が存在しない」と解釈した人がいたのでしょうか?
> 「電磁波には媒質が存在しない」は、それこそ量子力学を知った後世の人たちによる後付けの解釈ではないですか?


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板