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科学と疑似科学とを判別する

234diamonds8888x:2018/12/16(日) 06:27:44 ID:8LD5Iq7Y
>>231, >>232
【理論と公理の基本から】

 真か偽かを判定しうる事柄を述べた文である「命題」と、一連の命題を集めた体系である理論(公理系)とを区別しないと混乱しますから、命題を小文字で示すことにします。ある理論において観測結果を見る前に前提とした命題が公理です。

 むろん理論を考えた人の心の中には、その公理を思いつく原因となった観測結果が何かあるのでしょうが、理論の内容をまず検討する段階では、観測結果を考慮に入れてはいけません。観測結果が必要になるのは、その理論が正しいか否かを検証ないし反証しようとする段階でのことです。


 ではAとA1とA2との関係を正確に書き直します。

理論A:世界5分前仮説(一群の公理および古典論理法則のみからなる)
命題a1:外の世界がある
命題a2:外の世界はない

理論A1:理論A+公理a1
理論A2:理論A+公理a2

  では理論Aでは外の世界については何が言えるかというと、Kenさんの指摘通り排他律が成立します。これは論理法則ですから、論理的に矛盾のないあらゆる理論で成立します。

理論Aで成立する命題のひとつ: 外の世界がある、または、外の世界はない
    a1∨a2  (∨は "or" を表す論理記号)
    なぜなら、a2=¬a1 (¬は "not" を表す論理記号)


> もし私がA2はないものと決めてかかりA1だけを追求したら、それは「モディファイ」かもしれません。

 上に述べたように「追求する」というのは理論Aが正しいか否か(観測と一致するか否か)を検証ないし反証しようとすることです。しかもそれは実は、「a1とa2のどちらが正しいか?」ということを追求していることであり、理論Aの正しさの追求になってはいません。理論Aは「どちらもありうるよ」と言っているのですから、a1とa2のどちらが正しくても理論A自体は間違ってはいません。

 つまり、外の世界の存在が検証されようが反証されようが、理論Aは間違いにはなりません。

>A1とA2のどちらが事実を反映するかは結論が出るではありませんか。

 公理a1と公理a2のどちらが観測に一致するかは判定できるでしょう。しかし理論Aはどちらでもよいという理論ですから反証されません。Kenさんが挙げた観測結果はすべて理論Aと一致します。

 既に述べましたが、理論Aによれば「観測により存在が確認できた外の世界も5分前に突然し始めた」ことになります。

 例えば「外の世界を確認した観測者」がいたとします。その人がまさに外の世界を確認した瞬間、その時点からちょうど5分前に、「外の世界を示唆する事実が観測されるような形で、内も外も含めた世界が突然し始めた、ということになるわけです。


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