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高経大がわかるプログ・サイト

885凡人:2016/08/17(水) 00:59:13 ID:SwomB/Io0
■企業人事にはどのような取り組みが求められるでしょうか。
 社内のヒューマンリソースをどうやって活かしていくか、さらに社内では補えない部分については外部の力を上手く活用して補っていけるかがポイントだと思います。
 日本の企業の大きな特徴として、男性社会、年功序列、終身雇用などが長年定着してきたことがあります。これらのシステムは戦後の日本企業の成長を支えてきた仕組みであり、一概に否定されるものでは全くありません。
 ただし、現状は低成長経済の環境で、効率的かつ合理的なマネジメントが必要とされており、残念ながら前述した点がヒューマンリソースを活用しきれずに生産性を上げられない一つの大きな要因になっているのではないでしょうか。
 当社の発祥の地であるオランダは、ワークシェアリング、女性の登用、パートタイマーの活用などによって人材の活用が非常に上手く進んでいる国でもあります。パートタイマーが管理職をしている事例も多数あります。
 日本のパートタイマーの中にはキャリアを積んできた優秀な女性も多く、本来なら様々なポジションに就くことができるはずなのに、企業としては働ける時間軸にプライオリティをおいて考えてしまいがちです。会社の定められた勤務時間、カレンダー通りに出勤できること、残業対応可能であること、このような事案です。
 人材活用の最適化のためには、まずは時間軸ではなく能力軸、その人がどのようなスキルを持っていて、どのようなポジションなら活躍できるのかを一番に考え、その次にどのようなワーキングスタイルが可能なのかという順番で議論されるべきではないでしょうか。
 各社とも社内で有効活用できるヒューマンリソースがあるはずですので、外部から人材が集めづらい状況が続くことを考えると、まずは自社の“人財”活用は最適なのか見直す必要があると思います。
 さらに、人事制度だけでなく法整備や社会インフラを含め、女性が働きやすい環境を整えていけるかは今後の課題です。

 女性の登用については、企業はCSRの義務的観点から取り組み始めたように見える部分もありますが、“全リソースの最適化”、その中でも改善の余地が大きいのが、時間的制約を抱えながらも有能かつ経験豊富な女性の活用方法だと思います。
 当社はグローバルカンパニーとして、世界各国で人材活用が上手く進んでいる事例などの情報も提供していきたいと考えています。

■今後どのようにクライアント企業に貢献したいと考えていますか。
 ランスタッドは2011年の経営統合により、あらゆる人材サービスが整いました。ホワイトカラーの人材派遣に強みを持ったフジスタッフ、製造派遣・アウトソーシングに特色を持ったアイライン、そしてエグゼクティブな人材紹介や再就職支援をメインのドメインとして組み立ててきたランスタッド、この3社の統合により企業が直面するあらゆるフェーズに対応できるようになりましたので、この体制をさらに推し進めていきたいと考えています。
 ビジネスセグメントごとにしっかりとした専門性を持ちながら、様々なサービスを並行して導入し、人事に一貫性を持って対応していく、いわば広く深く対応できるインフラが整ったと考えています。
 また、ここ最近のトレンドとして、企業の「アウトソーシング」も活性化しています。自社のリソースをコアな業務に集約し、経営の効率化かつ流動化を図ること、柔軟性を高めることが目的です。
 そのような状況で独特のモデルとして、テクノセンターと呼ばれる自社工場を持っています。生産量を増やしたいが追いつかない、R&Dに特化したい、アセット(資産)を抱えたくない、といった課題を抱える製造業の顧客に対して、スペースを提供するとともに、企業に代わり当社が生産活動を行うというユニークなシステムです。
 これには生産代行と同時に、生産管理や品質管理のマネジャーを育成できるトレーニング施設的な意味合いも有しています。テクノセンターはコールセンターやBPO(事務代行)を行う施設も併設しており、製造・物流加工に留まらないアウトソーシングニーズにも対応しています。
 総合人材サービス企業として、企業が抱えている様々な課題やニーズに対してすべてのリソースを駆使してソリューションを提供していく考えです。そのためにも人材サービスとして、全てのニーズにワンストップで応えられるようサービスを拡充・深化させていく方針です。
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