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お薦めスレッド

84愚鈍凡夫:2004/09/08(水) 19:27

犀角独歩さん、
いまでは、「居士」は故人に対する尊称なんでしょうね(維摩詰の影響でしょうか)。

ただ下記のHPを読んだとき、戒名って何のためにあるんだと考えさせられました。
本来の「法号」「法名」とはかけ離れたむごい世界だと思います。

差別戒名の烙印
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/sabetukaimiyou.htm

85犀角独歩:2004/09/09(木) 09:10

84のご投稿にもわたしは賛同します。
日本における戒名問題の最たる点は、この差別戒名の問題でしょう。
曹洞宗などは、この指摘を受けて一宗が揺らいだほどでした。

まあ、ただ、石山を含む石山系は、この差別戒名が少ない(あるいは無い)と言われるので、その点は評価されてもよいのではないのかという感慨を個人的には懐いています。

86さかなこ:2004/09/09(木) 15:14
>>84

((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こんなことが行われていたんですか!?日本って死人には優しい
文化だと思っていたのですが…ショックだ…。物凄くショックだ…
悲しすぎる…。せつなすぎる…。ありえないよ…ありえなすぎるよ…。

独歩さん>>
宗派によって差別戒名が多い少ないとかあるんですか?
地域差の問題なのでしょうか?それとも教義上の問題?

87犀角独歩:2004/09/09(木) 17:05

さかなこさん、お久しぶりですね。
母子共にお元気ですか、いつも気にとめています。

さて、ご質問の点ですが、これは確かにあるようですね。
ただ、これは難しい問題です、本当に。
記せば誤解が生じやすいので記せない面も多々ありますね。

88さかなこ:2004/09/10(金) 13:32
独歩さん>>

レスありがとうございました。おかげさまで今のところ母子ともに順調です。
出産前は父親に「題目あげろ〜」とおどかされてましたがが断固としてあげませんで
そのおかげかベテラン助産婦さんがおどろくほどの安産でしたw
でもこれから先なにかあると「題目あげろ〜」攻撃が始まるのではないかと
ちょっとびくびくしてます。ふう。

戒名の話は難しい問題なのですね…。色々なことが背景に複雑に
絡み合ってるのでしょうか。こんな悲しいことが二度と行われて欲しく
ないです。

89犀角独歩:2004/09/10(金) 14:35

さかなこさん:

でも、まだ戒名を付けただけでもましなのかもしれない…とふとわたしは思ったのです。日本は本来、死体遺棄の国です。死ねば、野辺送りして谷底なんかに棄てる風習でした。蓮師が鎌倉で住んでいたのはそんなところであったと言います。また、流罪の地で住居に宛われたのもそんな場所であったといいます。

身分制度なんか、わたしは絶対反対ですし、人間は平等であると思っています。でも、その絶対的強権下で、官吏としての僧侶がせめてできたこと、曲がりなりにも戒名を付けることだったのか…と善意に想像したり・否定したり、心は揺れます。

……男なんで偉そうなことは言えませんが、、子育てには、脅迫より平穏、そんな母親の心が大切ですね。愛をうけて育った子は、愛を知っている故に愛を人に与えられるというのは普遍の連鎖であることは、平和主義の基礎的要因ですものね。

90愚鈍凡夫:2004/09/11(土) 23:30

これらのHP面白かったです。葬儀や戒名に興味のある方はどうぞ。

葬儀の最初の一滴は?
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/sogenji/arakalt52-0.htm

人権Q&A/第五章
http://www.infoaomori.ne.jp/~birdcall/q&a/q&a_chapter5.html

律令〔りつりょう〕官制の沿革
http://www.sol.dti.ne.jp/~hiromi/kansei/e_enkaku.html

91さかなこ:2004/09/12(日) 12:50
独歩さん>
なるほど〜。色々と考えさせられるレスありがとうございます。

愛をうけて育った子>
何か不思議なんですよね〜。何で人間は愛を与えないと愛を憶えないのかと…。
サイレントベビーとか最近、問題になってますけど。赤ちゃんって母親が
笑いかけると犬みたいに喜んで、にこ〜って笑うんです。あれって母親の
真似をしてるとか言いますけど何だかとっても不思議です。

以前、NHKの番組で人間の脳についてやってて「人間の脳は他の動物と違い
すぐれた脳を生み出すためにとても長い時間が必要。
最初はとても未熟で25歳にならないと完成しない大器晩成型。
そのためその年齢に応じて適切なことをさせた方がよい」
(それは早期教育のあやまちを訴え幼少時代に遊ぶことが将来豊かな人間性や人間関係
を形成することにとっていかに大事かという内容だったのですが)

何で人間だけがこんな風に進化したのでしょうか..謎は深まるばかりです。

92菱村正敏:2004/09/12(日) 16:45
>何で人間だけがこんな風に進化したのでしょうか..謎は深まるばかりです。

 欲が深いからです。あなたもそれを「進化」と感じるでしょ?
それはあなたの欲が進化と言わせてしまうわけです。

 人間の本能というものは「欲望」が突出していると思います。
それが宗教を生み、平和を生み、戦争を生み、平穏を生み、破壊を
生み・・・。でしょう。

93犀角独歩:2004/09/12(日) 23:47

さかなこさんのいまの疑問は『報復・処罰という暴力をどう考えるか?』のテーマと合っているように思えます。
ここは『お薦めスレッド』なので、移動しませんか。

94さかなこ:2004/09/13(月) 09:19
おっとすみませんです。移動しますです。ササッ((((・_・)

95れん:2004/09/22(水) 18:59
東佑介師という方が、先日、平楽寺書店から「大石寺教学の研究」という本を出版されました。弥四郎板曼陀羅を興師の直造とするなど(私見では犀角独歩さんのご見解を踏まえ、板曼陀羅は弘安三年五月の蓮師曼陀羅を中心にした後世のパッチワーク作品と考えているので)、首肯しかねる考察もありましたが、本書は結構真面目な内容ですので、参考までにご一読をお薦めいたします。

96犀角独歩:2004/09/22(水) 19:16

他の掲示板で漢字二文字のHNで投稿されておられる方ですね。
弥四郎漫荼羅は興師の直造ですか。これはわたしとはずいぶんと意見が違いますね(笑)
わたしも拝読させていただこうと思います。

97犀角独歩:2004/09/24(金) 13:19

れんさん、ご推薦の『大石寺教学の研究』を拝読いたしました。

99犀角独歩:2004/09/24(金) 19:08

たまさか熊田葦城著『日蓮上人』『日興上人』2冊セット復刻本を手に取りました。発行者は宗教社会史研究会・大木道惠師。『仏教者の戦争責任』―日蓮正宗の歴史改ざんを問う―(文芸社)の著者でした。

この3書に就き、いまさらここに紹介するまでもないでしょうが、特別付録『余の改宗せし顛末』に、さらに付された以下の文章と大木師の姿勢は、当板が設置される遙か前、平成2年に記されたものです。この先魁に、敬意を表し、紹介させていただきます。

「『研究資料刊行にあたって』
 こんにち日蓮正宗の存在は、その信徒組織である創価学会や公明党という政党のおかげをもって、日本国内はもとより世界各国に知らされている。しかし、それは日蓮正宗と創価学会を混同して認識する要因でもある。また、週刊誌や月刊誌などマスコミ・ジャーナリズムにおけるさまざまな情報の氾濫は、その多くがセンセーショナリズムによるものであり、かえって日蓮正宗とは何かということが理解できなくなる傾向にある。
 わたくしたちは真の日蓮仏法・大石寺法門とは何か、それを有志の方たちと共に考えるために、セクトにとらわれない自由な研究・発言の場として宗教社会研究会および富士宗学研究会をつくった。
 自由な研究・発言をするためには「正しく理解する」ことが大前提であり、その日蓮正宗理解に供し続けていきたいわたくしたちは考えている。
 セクト的考えにとらわれることなく、信仰や理解・研究糧としての各種の資料を、有志の方に活用して頂くことがわたくしたちの願いである。
 有志諸兄姉にわたくしたちの思うところを宜しく「理会」して頂きたい。
 宗教社会研究会
 代表・大木道惠(おおき・みちよし)」

なお、この書について、

「熊田葦城氏の『日蓮上人』は明治44年、報知新聞に掲載され、多大なる反響をよんだものであり、単行本になると同時に、当時の大ベストセラーとなり増刷を重ね、普及版、愛蔵版、小型版など幾種類ものスタイルで売られ、正に洛陽の師かを高らしめた名著である、また本書は大石寺に秘蔵される「本門戒壇の大御本尊」の写真を初めて掲載し一般に公開したことで知られる…」(P14)

と説明が付されれています。

やや雑談の類になりますが、顛末文に記されるところに拠れば、熊田葦城師は妙光寺で改宗を果たすのですが、この時の住職は有元廣賀師。この「愛弟子とも言える小笠原慈聞」(『仏教者の戦争責任』P119)が狸まつり事件の被害者であるのは、何か因縁めいたものを感じます。

さらに余談ですが、『顕正会「試練と忍従」の歴史』「立宗700年慶祝法要のおり、総本山において一老僧を数百名の(創価学会)青年部が裸にし、墓地にかつぎ込み謝罪を強要した、いわゆる“狸まつり事件”」(P39)という文章と共に掲載される以下写真の哀れな老僧は、笠原師その人でしょうか。

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/6963/gakkai_bouryoku01.jpg

100犀角独歩:2004/09/24(金) 19:31

わたしが推薦するのはやや似合わないのですが先に名を挙げた『顕正会「試練と忍従」の歴史』はなかなかよくまとまった本であると思いました。

ただし、冒頭に付く編集部の註で「浅井先生」と記すのは、どうも一般の編集常識から逸脱していて違和感はあります。また、表紙に「冨士大石寺顕正会」とありますが、これは届け出の宗教法人名と相違しているので奇妙に思えます。また、わたしが手にした本がたまたま乱丁なのかもしれませんが、奥付がなのです。まあ、そんないくつかの難はありますが、

この書は、学会員や、法華講員にお薦めしておこうと思います。内部で語られている歴史が、一方が書くと斯くも視点が変わる好見本と思うからです。

101犀角独歩:2004/09/24(金) 19:44

また、打ち間違えました。恐縮です。

99 洛陽の師かを高らしめた>洛陽の市価を高らしめた
100 奥付がなのです>奥付がないのです

102藤川一郎:2004/09/25(土) 00:36
>100
私が手にした旧版では「日蓮正宗顕正会」となってました。これも誤解を招きますね。
もっとも、これらは「日蓮正宗妙信講」として発刊されていたものの焼き直しだそうですが・・・。

103犀角独歩:2004/09/25(土) 08:36

藤川さん、お久しぶりです。

> 日蓮正宗顕正会

「日蓮正宗冨士大石寺顕正会」、彼らが成りたい夢の団体ということなのでしょうね。

104夜の街:2004/09/25(土) 19:15
はじめまして。

犀角独歩様への質問なのですが、

>他の掲示板で漢字二文字のHNで投稿されておられる方ですね。
弥四郎漫荼羅は興師の直造ですか。これはわたしとはずいぶんと意見が違いますね(笑)
わたしも拝読させていただこうと思います。

この「他の掲示板」をお伺いしたく書き込ませていただきました。
以前この方と関わり合いがあり、探していたところでした。
またこの出版された本は、一般書店で購入可能なのでしょうか?
重ねてあつかましくもお伺いいたしたいと思います。

105:2004/09/26(日) 00:11
「夜の街」さん
件の方のご本につきましては、神田神保町の仏教書専門店「東陽堂」さんで
お求めになれますよ

106市販はされていない?:2004/09/26(日) 01:00
バーコードが印刷されていませんから自費出版扱いの書籍です.
T堂よりは一誠堂のほうがお勧め.
おそらく仏教関係の専門書を扱う書店なら出版社の営業が置かせてもらっているのでは.
評価は最高を5として
装丁   3
価格  0.5
内容   2
独創性  1
文章  1.5
出版社  5

こちらの掲示板のレベルには到底およびもついていないと思われ.

107空き缶:2004/09/26(日) 02:47

大石寺教学の研究は、出版もとの平楽寺書店に問い合わせるのが一番です。
 ↓
http://www.heirakuji.co.jp/

株式会社 平楽寺書店 メールアドレス  info@heirakuji.co.jp

108平楽寺書店の:2004/09/26(日) 03:14
ホームページの出版目録には掲載されていませんね.

109空き缶:2004/09/26(日) 11:43

目録には最初から出ていません。

メールで問い合わせれば返事がきます。在庫があれば購入できます。

110犀角独歩:2004/09/26(日) 19:16

104 夜の街さん、はじめまして(お気軽に「さん」付けでどうぞ)

> 「他の掲示板」

わたしはまったく他の掲示板、閲覧、投稿はいたさないのですが、空き缶さんにご紹介いただいた折、瞥見させていただいたことがありました。

「大聖人門下掲示板」
http://jbbs.shitaraba.com/study/3171/

なお、空き缶さんは、この方とわたしの主張が似通っているとご感想を述べられましたが、貴書拝読し、必ずしも、そうとは言えないという印象を懐きました。また、記述内容は、当板の過去数年、当板で過去数箇年、呈示議論されたことと大部、重複している印象を懐きました。

購入方法等につきましては他の方が既に投稿されてお出でですので、割愛させていただきます。

111空き缶:2004/09/26(日) 23:18

犀角独歩さん、今晩は。

>空き缶さんは、この方とわたしの主張が似通っているとご感想を述べられましたが

いま相対しますと、かなり違いますね。
日蓮本仏論に対し、私が興尊の遺文をあげたときの独歩さんのご返答が、彼の主張と似ていたような気がしましたが、本尊論等かなりの部分で相違があると今は思っています。

東氏の著作がどうとはいいませんが、ここでの論議をチョッとまとめれば、本は出せるでしょうね。
単なる参考文献の羅列ではなく、それぞれの御投稿者様の独創的な考えも披露されており、極めて勉強になりますからね。

112犀角独歩:2004/09/26(日) 23:37

空き缶さん、どうも。

> ここでの論議をチョッとまとめれば、本は出せる…

そんな話は何度もありましたね。でも、それは管理人さんのお考えが最も優先されることであると、わたしは考えております。

113雖念:2004/09/30(木) 22:37
「イエスの弟」を読みました。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31407914

発見されたイエスの弟ヤコブの骨箱は本物かどうかということで、考古学者、聖書学者、歴史学者、古文書学者、言語学者による検討が始まります。
 激しい議論の応酬と、科学的分析。ことのいきさつはワシントン・ポストの一面を飾り、世界中の主要な新聞に掲載されました。

 翻って、蓮師の御書の真偽に関してはどうか。御義口伝をはじめとする多くの重書が真偽未決とされながら、積極的に真偽の別を明らかにしようとしない。メシの種であるから、真偽が明らかになっては困るというのではなく、誤りを認めて、教義のほうを変更・発展させれば良いだけの話ではないでしょうか。
 三大秘法抄で画期的な結果が出たときに、同じ方法ですべて分析を行えばよかったのにと、悔やまれます。
 「ヤコブの骨箱」的な方法を応用すれば、「写本に用いられた墨の分光学的分析」「同和紙の成分の分光学的分析」「紙と墨それぞれのC14による年代測定」などを行えば、真偽の判定は比較的容易ではないでしょうか?
 C14 の知識がなかった時代に、偽書贋造にあたり、古墨、古和紙を用いるほどに用意周到であったとは考えられないからです。

114雖念:2004/10/01(金) 06:55
「イエスの弟」(続き)
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31407914

イエスの弟ヤコブも最初はイエスを身勝手で救世主気取りの男と見ていたようです。
一家の重要な働き手である長男が家業を継がず、次男ヤコブの肩に一家の責任がのしかかったからです。イエスの兄弟たちはイエスに向かって、エルサレムへ行って、奇跡を見せたら良いと、挑発します。

>兄弟たちイエスにいふ「汝の行ふ業を弟子たちにも見せんために、此処を去りてユダヤに>行け。誰にでも自ら顕れんことをもとめて、隠に業をなすものなし。汝これらのことをな>すからには己を世にあらわせ」(ヨハネ伝7.3)

しかし、復活後のイエスがヤコブのもとに顕れたことで、イエスの運動に改宗し、弟子たちの指導者になりました。
復活を目の当たりに見たことが、ヤコブにとっての「気づき」だったのでしょう。われわれ凡人にしても然りですが、教団の創始者にしても家族をみづからの教団に参加させるのは、本当に難しかったことがわかります。

115犀角独歩:2004/10/01(金) 10:25

『お薦めスレッド』なので、レスは遠慮しなければいけないのでしょうが一言だけ。

> 教団の創始者…家族…教団に参加させる…本当に難しかった

継ぐべき財産その他がなければそうなんでしょうね。けれど、学会でも、顕正会でも、いまや石山でも、実子相続(世襲)を推し進め、それぞれの指導者の子供が教団に参加するどころか、重職にあって、時代のポスト待ちという次第です。

一般信徒における法統相続は確かに困難ですが、権力者の場合、この事情は異なっているのが日蓮本仏圏のお家事情と映じます。(わたしは法統相続という親の子への信仰の強要を信教の自由の侵害に抵触するという立場です。まあ、これはまるで余談です)

116犀角独歩:2004/10/07(木) 09:31

雅仙堂師作成の『御書全集真偽一覧表』『平成新編真偽一覧表』を拝読しました。
遺文を系年月日・執筆年齢・真筆の所在/状態・写本所在を網羅したうえで、真偽評が加えられています。真筆・偽書、真偽未決については真筆と考えられる「未決」、偽書と考えられる「未疑」とその分類には工夫が見られます。座右に置くと、遺文の真偽に簡便な判断を提供してくれる良書です。

117犀角独歩:2004/10/08(金) 10:43

旧い本ですが、丸山実編著『日蓮正宗の虚構と実態 創価学会つぶしに出た法主日顕の陰謀』(長崎出版)を読みました。

創価学会への販売をターゲットにしたためか、その問題点にはまるで触れていませんが、当時石山の様子を、実名を以て記述してある本は、なかなか参考になるところがありました。尤もわたしは丸山実氏を人物としてはまったく評価できません。
それはともかくとして、中に載る対談で大木道惠師の一言

「…一般的なジャーナリスト、マスコミの人間が…これまでは創価学会がまた問題を起こした、とか、どうせ創価学会が悪いにきまっていると思っていたけど、取材すうちに、どうも様子が違うことに気づいた、とも言うんです。ただ正宗が悪いといえば結果的に学会を擁護することになってしまう、とも言うわけです。私は好きか嫌いで言えば創価学会は大っ嫌いですよ。でも、その感情を抜きにして考えてみると、今回の場合、正攻法であればまだしも、日蓮正宗の「やり方」というか「手口」のひどさが目に余りますね。だから、学会擁護をする義理も考えも全くないですが、正宗の方法論を批判しているのです」…

これを受けて馬原正紀氏は「ジャーナリズムの総体の動向からいうと、創価学会よりの発言は少数意見なので、大木さんも私も“学会の飼い犬”のように思われがちだが、もともと私たちは創価学会を批判し続けてきた来歴がある。少数意見になろうと多数意見になろうと、事実は事実であるのであって、創価学会と日蓮正宗の動きを比較すると後者はあまりに劣悪であり、今は亡き竹中労のひそみにならっていうならば、下等物件的でありすぎる。その意味からいえば、比較の対照がひどすぎるので、創価学会は非常にトクをしている。念のため」と言います。

最初に載る丸山氏の文章を読むとまるで学会の問題を挙げていないためにどうにも公平さを欠き、読書意欲が殺がれますが、上述の如き姿勢に基づく両氏の対談は傾聴に値するところは多々ありました。

118犀角独歩:2004/10/08(金) 11:25

【117の訂正】

誤)馬原正紀氏
正)梅原正紀氏

119ケン:2004/10/09(土) 17:03


> 116 犀角独歩さん
> 雅仙堂師作成の『御書全集真偽一覧表』『平成新編真偽一覧表』
> 座右に置くと、遺文の真偽に簡便な判断を提供してくれる良書です

入手方法を教えて頂くことはできませんか(書名とか出版社名など)。

120犀角独歩:2004/10/09(土) 18:38

ケンさんはじめましてで、よろしいでしょうか。

雅仙堂本は今のところ、一切、一般に販売されていません。
但し著者ご本人から、その扱いをわたしは許されています。
当該書も、希望の方がいらっしゃったら、送付してあげてほしいとのことでした。もし、お入り用でしたら、コピーですが、わたしの本を出す出版社から送らせます。匿名をご希望であれば、郵便局留でも構いません。
詳しくは、メールをお寄せください。
一人でも多くの方にお使いいただきたい良書ですから。

121ケン:2004/10/09(土) 20:44
ご回答ありがとうございます。
後ほど、メールで郵送のデータをお送りさせて頂きますので、ご手配のほど
よろしくお願いいたします。

ところで、「ケンさんはじめましてで、よろしいでしょうか。」の件ですが、
この掲示板を1年半頃前に知り、すでに初歩的な質問を何回かして数名の方々
から、丁寧なご教示を頂いています。
(今調べたら、2003年2月の以下の質問が最初でした;
「戸田さん又は池田さん・・・が、日蓮本仏論を支える遺文類が
後世の創作であろうと考えるようになったのは何時ごろと思われるか」)
また、独歩さんには、「龍の口の光り物」や「連祖の末法年代の計算間違い」など
について教えて頂きました。改めて御礼申し上げます。

122犀角独歩:2004/10/09(土) 23:43

ケンさん、そうでしたか。恐縮です。
どうぞ、お気軽にご連絡をお寄せください。

123勿忘草:2004/10/10(日) 03:35
106> 市販されていない?さんの「大石寺教学の研究」(東氏)評、最高を5として内容2、独創性1、文章1.5―最近、本書を入手し、「ニ箇相承」に関する1章だけですが読んでみたところ、なるほどとうなずけました。いわれていることは従来、論じられてきたことで、目新しくもなにもなく(しかし、だれがどこで論じたかが明らかにされていないから不親切?)、たんに憶測を交えて謎解きをしてるような文脈でした。つまり、学的には説得力はほとんどない、というのが率直な感想です。論旨の展開も不十分と見うけられました。もう少し、微に入り細に入った探究が必要かなと思わせられました。

124犀角独歩:2004/10/11(月) 21:11

保坂俊司師『仏教徒ヨーガ』(東京書籍)を読みました。
日蓮門下ではもっぱら唱題ですが、仏教はシャキャムニの時代から一貫してヨーガ…、当然のことなのですが、この当然が富士門では新鮮です。

ヨーガは実際にやってみなければ、いくら本で読んでも仕方がありませんが、先ず文から入るのにこの書を推薦します。止観という語彙に対する認識が変わります。

125れん:2004/10/13(水) 17:21
蓮師真蹟研究の基礎資料として京都法蔵館より刊行されている「日蓮聖人真蹟集成」(全十巻)を紹介します。第一巻〜第五巻は著作・消息類、第六巻は写本類、第七巻・第八巻は注法華経表裏、第九巻は大石寺所蔵真蹟(除本尊類)、第十巻は御本尊集が収録されています。定価は199500円と高いですが、現存真蹟のほとんどはこの本に収められてますので、蓮師真蹟研究の基礎的文献として座右の書と言えるでしょう。

126犀角独歩:2004/10/13(水) 17:25

れんさん、お尋ねします。ご紹介第十巻本尊集は山中師のものとの出入りは如何ばかりでしょうか。

127れん:2004/10/13(水) 19:54
犀角独歩さん。「日蓮聖人真蹟集成」は立正安国会刊行の「日蓮大聖人御真蹟」と石山刊行の「大石寺蔵日蓮大聖人御真筆聚」収録の全真蹟を収録しています。また、さらに安国会「日蓮大聖人御真蹟」に漏れた金沢文庫蔵「授決圓多羅義集唐決」ならびに安国会の真蹟集刊行後に発見された数十余点の真蹟が増補されています( 法蔵館「日蓮聖人真蹟集成」刊行後もいくつかの蓮師真蹟が新発見されてますが、それらは残念ながら未収録です)。

128れん:2004/10/13(水) 20:05
すみません。本尊集の出入りの件でしたね。本尊集については、収録されているものは安国会「日蓮大聖人御真蹟」収録のものとまったく同じです。但し残念ながら安国会「日蓮大聖人御真蹟」に漏れた真蹟曼陀羅は収録されていません。

129犀角独歩:2004/10/14(木) 08:59

れんさん、ご教示有り難うございました。

130犀角独歩:2004/10/15(金) 11:13

このスレッドの意味とは逆になりますが、
以下の創価学会文書の全文をどなたかご紹介いただけませんでしょうか。

・日寛上人の御本尊下付の正義の証明
・日顕宗の邪義を破す

131大勇者:2004/10/16(土) 00:36
犀角独歩さん
既にご存知で、参考にならないかも知れませんが・・・
http://www.houonsha.co.jp/jiyu/17/578.html
http://ranhou.hp.infoseek.co.jp/mokoku.htm

132犀角独歩:2004/10/16(土) 02:17

大勇者さん、有難うございます。
下のほうでは達師が学会を、というようなコンセプトで話が進んでいますが、これは違いますよ。
公開の面前で池田さんは達師を怒鳴りつけて、いたくプライドを傷付けられた達師は、池田さんを嫌いでした。
「軒を借りて母屋を取られる」「日蓮正宗の教義でないものが広がっても広宣流布とは言わない」「学会が(模刻)本尊を造っていたのは知らなかった…」等々、学会では箝口令が布かれ、伝わらない達師語録はあまたあります。
この点、情報操作には騙されないでくださいね。
もっとも、こんな事情は法華講でも、顕正会でも同様です。
組織と指導書のご都合主義、ここからの脱却がない限り、個人の信仰の自由は永遠に闇に閉ざされます。

まあ、余計なごたくはともかく、御礼申し上げます。

133犀角独歩:2004/10/16(土) 02:18

…打ち間違えました。「指導書」ではなく「指導者」でした。

134大勇者:2004/10/20(水) 00:12
犀角独歩さんご丁寧にありがとうございます。
お勧めスレッドでの
>1780顕正居士さんのご投稿に共鳴を感じました。
>キリスト教ファンダメンタリズム(戸田城聖)などの集積の影響により創価学会・・・

学会の生命ニズムとキリスト教の汎神論的部分は非常に似ていると思いました。
一旦、キリスト教的「神」のイメージを描いてしまうとなかなか離れられないのです。

(神〜神の子〜聖者)
(生命〜仏〜指導者)
   ちょっとこじつけ過ぎかも知れませんが、個人的な感想でした。

135大勇者:2004/10/20(水) 00:17
申し訳ありません。
訂正です。 お勧めスレッドでは間違いでした。
【素朴な疑問スレッド】でした。

136名無し:2004/10/25(月) 02:25

☆★☆★☆★☆★ 貴方も簡単に創価学会を脱会できます ☆★☆★☆★☆★

嫌々入会した人も、コレですっきり脱会できます。
脱会はちょっと・・・という方も、学会活動休止にする事もできます。

また、学会員からの嫌がらせや困った話なども、ご相談下さい。
詳しくは、下記のスレを参考にしてください。

●○私、創価学会 脱会しました。○●「Part8」
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1096928766/l50

★創価学会・初心者質問スレ Part6★
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1097818305/l50

※脱会用紙を作成して、それを内容証明で送るだけで、簡単に脱会できます。ぜひどうぞ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

137犀角独歩:2004/10/27(水) 14:57

自己宣伝で恐縮です。
長らく閲覧不可になっていた拙HPを新たに立て、少しずつ復興をはじめました。
まだ、不具合だらけですが、取り敢えず、以下、URLで再ブックマークをお願い申し上げます。

仏教再考 ― 犀角独歩
http://www.geocities.jp/saikakudoppo/

138犀角独歩:2004/10/31(日) 09:04

朝日新聞『AERA』で『自公5年創価学会に何が起きているか』という特集が始まりました。

第1回掲載 '04.11.8 では『池田チルドレン/早大卒の台頭』

139犀角独歩:2004/11/01(月) 09:55

打ち間違えていました。

誤)早大卒
正)創大卒

140管理者:2004/11/23(火) 14:05

犀角独歩さんの本が、【瓔珞出版事務局ネット書店】で注文出来る様になったようです。独断と偏見で、勝手にご紹介します。当掲示板の一番上にリンクを張りましたのでご利用下さい。

141オオミヤ:2004/11/23(火) 16:47
犀角さんの本、買おうと思って見たら、在庫切れ。残念。
しかし漏れ聞くところによると、板曼荼羅偽作論はここに佳境を迎えたとある専門家が言っていました。
増刷待ってます。

142名無しさん:2004/12/30(木) 17:30
創価学会のHPの会則では、こうなってます。

(地位の喪失)
第69条 会員は、退会または除名により、その地位を喪失する。
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

プリンターにて脱会用紙を作成して、郵便局にて内容証明&配達証明付きで送れば
退会したことになります。

*注)内容証明郵便は、2000円くらいかかります。

●○私、創価学会 脱会しました。○●「Part8」
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1096928766/l50

今年も残りあとわずかです。
思いとどまっている人は、上記の「私、創価学会 脱会しました。」スレにどうぞ。

143とおるすがる:2004/12/30(木) 23:06
創価学会の脱会届ばかりじゃ、不公平。
いちばんひどい法華講、顕正会のもよろしく。

144犀角独歩:2004/12/31(金) 00:16

『脱会届』は弁護士に代理人になって出してもらうのがいちばん効果的です。
文面に「今後、連絡をしてきた場合はストーカー条例違反として取り扱う」一項が入りますし、届け後、代理人である弁護士を無視して、本人に直接連絡をすれば、法律に抵触にすることになりますから万全です。

特定団体のひも付きで出したものなんか単なる騒ぎの火種になるだけです。代理戦争の鉄砲玉にされるだけです。
各団体が示している『脱会届』の雛形は文章がみんな一緒ですから、どこの関与出されたか、すぐにわかります。
こんなものは使うのはやめましょう。

145名無しさん:2004/12/31(金) 18:32
>>143
ご自分で作ってくださいね。

>>144
まぁ、創価の弁護士に当たらなければいいですが。
お金があれば、それが確実なのかもしれませんが。。。

146犀角独歩:2005/01/01(土) 19:44

弁護士による代理人『脱会届』は善良な事務所であれば、2〜3万円程度で応じてくれるはずです。
いずれにしても、この問題は学会は間違いで、法華講は善、あるいは顕彰会は悪と言った問題ではありません。
信教の自由、裏返せば、棄教の自由を侵害から個人の人権を保護する問題です。
また、布教・結社の自由、裏返せば、宗教行為の名の下の横暴を許さない、これまた人権問題です。
それを特定集団構成員が他の構成員へ促す宗教サーフィンの幇助とは、質を異にしたものだというのがわたしの言いたいことです。

147愚鈍凡夫:2005/01/01(土) 21:06

横レス失礼します。
仏教の基本である「自灯明」「法灯明」の立場に立ち返り、信仰は自己責任の問題であるとの認識の下、研鑽に励み、より豊かな人間性を確立していくことこそ仏教本来の姿ではないかと愚考しております。
特定教団のエセ教学から自らを解き放ち、自由に真実を探求する人々が増えていくことを、心から望みます。

148西川:2005/01/08(土) 13:38
新年明けましておめでとうございます。
管理者様には、たいへんにお世話になっております。
リンクを張っていただいていることに感謝しております。
さて、オンライン書店で以下、2冊の販売をはじめました。

原影本『日有化儀抄』
http://cart02.lolipop.jp/LA11156772/?mode=ITEM2&p_id=PR00100288155

原稿版『大石寺誑惑顕本書』
http://cart02.lolipop.jp/LA11156772/?mode=ITEM2&p_id=PR00100287265

あと、近くコピー代行サービスをはじめようと企画しています。
http://yohraku.com/

増補改訂版『必携/図解 大石寺彫刻本尊の鑑別』は、今月発刊予定です。

149犀角独歩:2005/02/08(火) 14:35:21

いま『AERA』'05.2.14号、最新刊が届きました。

なかの『ナショナリズム高揚地を歩く』(編集部・藤生明氏)は考えさせられました。
また、文全体の骨子とは別ながら引用された江川氏の闘いから、日本人に未だ潜む全体主義を垣間見、ぞっとしました。

―― 昨年、イラクで男女3人の人質事件が発生した際、国内を席巻した自己責任論。この議論を批判したジャーナリスト、江川紹子さんには、多い時には1日500通もの批判や、非難だけでなくウイルスメールも届いた。
「子が殺されそうな親が平静でいられないことの想像力がどこへ行ったのか。現実って複雑なのに、小泉首相の影響もあってワンフレーズとか、強く短い言葉にすごく反応する。自己責任といってもイメージは人それぞれでしょう」
 正か悪か。シンプルさがうけ、強く短く言えない人々はモノを言いにくい世の中になっている、と江川さんは考える。
「愛国心という言葉も強く短い。私も文字面だけなら悪いと思わない。ただ、国を愛するとは、時の政府がやっていることを愛することになっちゃうところがある。それを旗印にすることは非常に危ない。でも、こう説明すると、まどろっこしいように思われるんです」
「《誇りをもて!》という雑誌にひかれるのも、シンプルだから。強いことを言うと、安心、自分が強くなった気がするのではないか。特にネットの世界には、行動を伴わない口だけのクチ・ナショナリズムが多いけれど、ノーと言いづらい雰囲気を構成しているから問題。それで、何かやるぞという人が高揚してくると、暴力に結びつく危険性もある」―― (P35)


「自己責任論」に、単文檄文、憲法改正…、団塊世代を典型されそうな亡霊が、中年世代から、若年世代にまで広がっているのか…、わたしがもっとも気味が悪いと思った集団浅慮を、ばっさりと江川さんは書いていました。何か安堵すると共に、藤生氏の完成にも、ほっとするものを観ました。

151犀角独歩:2005/02/15(火) 22:54:48

『カナリア』という映画試写会の案内が来ていたので行って来ました。
何の先入観もなし、始まるとすぐにオウム真理教を題材にした映画だとわかりました。
「カナリア」…、滝本太郎弁護士に係る同会の名称はカナリヤの詩。題名を見てすぐに気付かなかったわたしは、なんとも鈍感。

http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/

映画のなかでグループは、ニルバーナという名称になっています。

印象的であったシーン。

【その1】会をやめた元幹部のもとに、事件を起こして、逃げている現役信者はやってきます。
もう、やめたんだと告げる元幹部に
「なんでですか。わたしはあなたを尊敬していた」と切り出し、その教義を語ります。
元幹部は「お前が本当に信じているのであれば、そんな力説しない。お前は信じているのではない。信じたいだけだ。信じていないと自分が壊れてしまうから…」

【その2】その元幹部と偶然出会う、物語の主人公、15歳の少年。少年は泣きながら抱きつきます。
「俺は、もうやめたんだ。…、俺のことが嫌いになったか?」
少年は無言で、横に首を振ります。
少年が去るとき、その元幹部は少年に言います。
「お前は、神の子じゃない。ニルバーナの子でもない。お前はお前だ。
 だから、自分が何であるのか。自分で決めなければならない。それはとても辛いことかもしれない…。
 だけど、負けるな!」

この映画のなかで、「信仰」という枷を架せられた人にとって、最大のメッセージは、この場面であったと、わたしには思えました。

終了後、プロデューサー・松田広子さんが、わざわざお声を掛けてくださいました。

「どうでした」
「ええ、とてもよく信者の心情をよくとらえていたと思います。…、ただ…」
わたしは率直な感想を述べようと思ったのですが、やや言いよどみました。けれど、
「最後に事件を起こした主要幹部6人が集団自殺をしましたね。でも、ああいったことは、実際は起きないと思います」
松田さんは、怪訝な顔をされました。しかし、この部分を、実は逆にわたしはいちばん理解していただきたいと思いました。

たぶん、わたしが述べた感想を、実際に信仰を経験した人であればわかってくれるでしょう。
ポアを出来ても、実際に自分が自殺をすればどうるなるのかという教義の恐怖を刷り込まれている強度の操作下にある人は、けっしてすることは出来ないからです。(この点、しかし、武士道などに代表される日本的な受容では事情が異なっています。ここから、仏教信者幹部が自殺をすると類推されるのかもしれません)

わたしは、このように感想を述べたのですが、皆さんは、どう思われますか。

しかし、この映画は、実に秀で仕上がりになっています。
カルト、仏教、虐待、親子関係、青少年問題等々、現在の青少年に救う病巣の一端に宗教入会という問題は抵触しています。この点は社会問題を考える上で避けては通れないでしょう。
そのような意味からも、鑑賞をお奨めするものです。

http://www.movienet.co.jp/trailer/movies/canary/index01.html

3月12日(土)より、渋谷アミューズCQN、新宿武蔵野館ほかにてロードショーです。

千葉:シネマックス千葉、大阪:シネ・リーブス梅田、札幌:スガイシネプレックス札幌劇場、ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全国順次公開

152犀角独歩:2005/02/15(火) 23:11:10

「あれから10年、神もいないこの地上を 子供たちははしりつづける」

こうありました。なにか、ズシンときたひとことでした。

153パンナコッタ:2005/02/16(水) 00:30:03
>最後に事件を起こした主要幹部6人が集団自殺をしましたね。でも、ああいったことは、実際は起きないと思います

こういう最後は、日本人にとって美学みたいに感じられますからね。乃木大将や「一死ヲ以テ大罪ヲ」 の阿南陸軍大臣
なんかは武士道の流れでの切腹だし、責任感の上での自殺は起こりえないでしょうね。

むしろ太陽寺院や人民寺院のドンパチ、ヘブンスゲイトの集団自殺がモチーフなのかな。

154犀角独歩:2005/02/16(水) 00:44:19

パンナコッタさん、まあ、観て、改めて感想をください。面白い映画ですよ。

155犀角独歩:2005/02/16(水) 01:54:37

もうひと言、書いておきましょうか。

オウムにしても、石山周辺の信念体系にしても、ある面、「死に対する極度の過敏症」にすることによって、人を操作していると、わたしは観察しています。

そのような信念体系下の信者は、よほどの理由がなければ自殺しません。ですから、わたしは、上述の映画で、そのオチが最高幹部の集団自殺としたことで、最後で、リアリティを喪失したと観たわけです。

これはパンナコッタさんが挙げた西欧のカルト集団とは、質を異にしているということです。故に、わたしの指摘がありました。また、オウムには他殺の美学はあっても、自殺の美学はありませんね。

蛇足的に陳べれば、蓮師には刎頚の美学はありましたが、現代の学会を含む石山の日蓮本仏、彫刻本尊信仰圏には、そんな美学はまったく見られませんね。

156愚鈍凡夫:2005/02/16(水) 10:00:50

世界でもいち早く、本格的に銃を取り入れた軍隊を創設したのは日本ですが、銃は火縄銃の範疇でしか進化しませんでした。何処か、無意識の内に後ろめたさがあったのでしょうかね。
それに比べ、日本に遅れたとはいえ、著しく銃が進化した西洋。命に対する価値観がまるで違うのではありませんか。
もっとも、命の価値観は、食文化が大きく影響するのかも知れませんが。

157犀角独歩:2005/02/16(水) 11:36:21

愚鈍凡夫山が記されるところは、どちらかというと他殺論と思えますが、興味深いご指摘であろうかと思います。

一方、自殺は、当然のこととして鬱病と因果関係を無視できないわけですが、これが「集団」となると、どうなるのでしょうか。

なお、上述紹介の映画のなかでは、集団自殺は、薬物を使用したという設定になっていました。

158パンナコッタ:2005/02/16(水) 12:12:51
>154 百聞は一見に如かずですか。

> そんな美学はまったく見られませんね。
年金未納問題の時、追いつめられて辞職した野党の党首の方がまだ潔かったですね。(その後、
お遍路さんになっちゃったのは、ある意味壊れちゃったのか?) それに引き換え、のらりくらりと
お茶を濁した公明党の三役。地方の党責任者が謝り行脚したのを見て、臭い物には蓋をする体質は抜け
ないんだなと思いました。ただ、時間の経過と共にみんな忘れちゃうから、それが狙いなんでしょう。

> 食文化が大きく影響
狩猟民族と農耕民族ってやつですか?

159愚鈍凡夫:2005/02/16(水) 14:39:35

食文化というのはその地方の気候風土と密接な関係にあると思うのです。
過酷な環境では、高蛋白な食物が要求され、効率的に食物を獲得する方法論が発達するでしょうし、温暖な地域では、より計画的に食物を収穫する方法論が発達するでしょう。
そういった事が、唯物的・唯心的な思想体系に大きな影響を与えてきたのではないでしょうか。そのことが、命に対する価値観を変えていくのかも知れません。
普段、摂取する栄養成分の違いが思想体系に大きな影響を与えている、としたら面白いかも知れない。そんなことを、ふと思ったものですから。

160大勇者:2005/02/16(水) 18:30:33
愚鈍凡夫さん どうもです。

>命の価値観 >食文化
私も思想体系に影響あると思います。栄養成分まで踏み込んでどうか?は判りませんが。
愚鈍凡夫既に紹介したサイトですが
http://www.fitweb.or.jp/~entity/shinrei/rinnetensei.html

シャーマニズムの関係やソーマ酒、キノコなどが興味深いと思いました。
霊信仰や輪廻信仰などを持たなければならなっかた狩猟民族、戦闘民族は「命の価値観」が低いのでしょうか。

私は女性シャーマンの分布などを探していて狩猟民族と農耕民族の違いや食文化に興味持ったのですが。
インドゲルマン語圏に女性シャーマンが許される事が何故だろうと考えたもので。

161大勇者:2005/02/16(水) 18:31:50
愚鈍凡夫さん。敬称落ちてしまいました。すみません。

16201:2005/02/16(水) 19:35:56
なんだかずれてんなぁ、映画のはなしじゃなかったの?

163犀角独歩:2005/02/16(水) 23:45:07

01さん、はじめまして。
ええ、そうなんですよ。ここは『お薦め』スレッドですから、わたしが紹介したのは『カナリア』という映画のことで、自殺に関する議論は、補完する所感でした。

164パンナコッタ:2005/02/16(水) 23:51:36
ああ、すんません。素朴な疑問と勘違いしてた。

165犀角独歩:2005/02/17(木) 01:02:53

ん? パンナコッタさんは、ストレートに反応して、謝るところは、すぐにレスするんですね。なかなか、好感が持てます。頭の回転の速さが伝わりますね。

166パンナコッタ:2005/02/17(木) 20:28:58
間違い、と気付けば直ぐ訂正、謝罪します。

おすすめスレとの事なんで、一寸、毛色が違うけど、
 来福@参道
  ttp://www1.biz.biglobe.ne.jp/~raifuku/index2.html

ここの、世界の占い辞典
  ttp://www1.biz.biglobe.ne.jp/~raifuku/dic/index.html

世界のまじない辞典
  ttp://www1.biz.biglobe.ne.jp/~raifuku/dic/index.html

軽めですけど、なかなか興味深い考察があります。

167犀角独歩:2005/02/17(木) 23:39:52

案外、軽いお薦めですね。当板にはあまり馴染まないと言う率直な感想です。

で、ジャンプ先の最初の「h」を切るというのは、何か意味があるのですか。
コピペしたうえで、字を補わなければいけないのは実に面倒ですね。

168大勇者:2005/02/18(金) 09:25:18
>>167
犀角独歩さん。どうもです。
掲示板によってはhを切るのを奨励しています。
これは、
無断リンクの責任回避、
ジャンプ先への自己責任、掲示板の容量に出来るだけ負担をかけない(多少でしょうが)
などの意味のようです。
一般的にhを切ったサイト紹介の方が信用度(ブラクラなどではない)高いと認知されてるように思います。

私も当掲示板でサイト紹介のときはhを切るべきか迷うのですが、
管理人さんはどちらを奨励するのでしょうか?

169管理者:2005/02/18(金) 09:45:17

>私も当掲示板でサイト紹介のときはhを切るべきか迷うのですが、管理人さんはどちらを奨励するのでしょうか?

面倒ですから、そのママが良いと思います。

170犀角独歩:2005/02/19(土) 05:09:07

168 大勇者さん、レクチャー有り難うございました。

171犀角独歩:2005/02/19(土) 13:47:36

東京上野の国立科学博物館に行って来たのですが、ただいま本館は工事中。新館はさらに新規展示になっていました。一新されていて、見応えがありました。

全体的な構成は箱根の生命の星・地球博物館を模倣した感もありますが、後追いのだけあって、その充実度は勝っています。特に標本類が、たぶん、プラストミックのようで、いままでない充実したものになっています。また、哺乳動物の剥製も、旧来のものより、格段技術進歩が見られます。

石山仏法から離れて、しばし観覧をお薦めします。


国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/

生命の星・地球博物館
http://www.pref.kanagawa.jp/sosiki/kyouikuchou/4336/

172愚鈍凡夫:2005/02/19(土) 17:08:10

プラトミック(プラスティネーション)って、あの体液を樹脂と交換したあれですよね。人体のプラトミック標本の展示会が全国を巡回して話題になったことがありましたね。
色が褪せて模型化した人体に、戸籍謄本を添付したら、正視できないだろうなと思ったり、あのパフォーマンスは、本当に献体者の意志に基づくものなのだろうか。そんな気にさせる展示会だったような・・・・・。
それでも、新しいものに触れることによって、新たに思考回路を発動させ、柔軟発想を生み出す原動力になるのかも知れないと思ったりします。
総体的な命のメカニズムに迫ることによって、開ける未来もあるでしょうから。

173犀角独歩[TRACKBACK]:2005/02/19(土) 23:54:42

172 愚鈍凡夫さん、そうそう、あれです。
わたしも同様の考えです。いまもその展示は東京ではやっています。

人体の不思議展
http://www.jintai.co.jp/main.html

わたしは献体にポーズを付けさせたり、通常の展示物のように展示するのは、やはり、抵抗があります。
ただ、他の生物標本(なんと勝手な人間中心主義ですが)には、これは活用されてしかるべきと言う管見です。

以下、「人体の」を観覧して、つぶやいたのが以下です。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/364/1039933512/r1236-r1237

174愚鈍凡夫:2005/02/24(木) 22:28:38

カレンダーメイトがバージョンアップされて、表示できる情報が増えました。
年表をよく使う人にはお勧めのフリーソフトです。

旧暦表示付きカレンダー【Calend Mate】
http://homepage1.nifty.com/OkaLab/Program/CalendMate.html

175愚鈍凡夫:2005/02/24(木) 22:33:12

訂正
どうでもいいですが、「カレンダーメイト」ではなく、「カレンドメイト」でした。 m(_ _)m

176犀角独歩:2005/03/15(火) 22:55:49

■ カナリヤ 3月12日から上映が開始されています。

http://www.shirous.com/canary/

177大勇者:2005/03/20(日) 13:37:19
差別問題に関して下記のサイトが、良くまとまっているとの感想を持ちましたので御紹介致します。
<一橋大学社会学部学士論文>
http://members.jcom.home.ne.jp/tekato/04muroi.htm

178犀角独歩:2005/03/26(土) 01:06:47

なんだか、急に思い立ち、今日は、DVDをレンタルしてきて、映画を連続で観ました。
古いところで、『タイムマシン』、続いて『マイノリティリポート』、最後に『13F』。これくらいまとめて観ると、「観た」という気分になります(笑)

いちばん、面白かったのは、『13F』。他の人たちはどんな評価なのかと思って、検索をかけてみたら「映画版「富士通ハビタット」』。ゲームにはまった経験のないわたしには、「うーん?」という感じ。パンナコッタさんなんかは、ご存じでしょうか。

以前に観た『トータルリコール』、また、『マトリックス』と類型をなす、作品と思えますが、ある種、特定信念体系下で、それをまさに現実と、とらえるのと、このバーチャルリアリティのなかの、仮想ユニット(=人物)といったい、何が違うのか…。まあ、こんなふうに宗教に引っ張ってしまう必要はまったくないのですが(笑)

『13F』、わたし的に、お薦めの作品です。

以下の評論が「へぇ」と思ったページでした

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/2612/13f.html

179犀角独歩:2005/03/26(土) 01:47:55

そうそう。178に続きになりますが、最近、ある人から薦められて、マンガ! ですが、清水玲子著『秘密』(白泉社)1、2巻を読みました。これは、なかなの秀作でした。

先のDVDにしても、そうですが、脳(波)をスキャンして、コンピュータで映像化するというコンセプトが、いまの一つの流れになっていることがわかります。こんなことは、近い将来、可能になるんでしょうか。

もう30年も前に読んだSFで、題名も作者も忘れましたが、古い記憶が蘇りました。細かいところはすべて忘れましたが、ともかく、あるところで、発見された化石?が地球外生命のものである。その生命体は珪素系である。そのために、その脳に光(レーザー?)を当てると、その脳に記憶されているところが映像化する…。そんな筋立てでした(どなたか、作者と題名を思い当たる方がいらしたら、是非、教えてください)

脳の記憶が映像化する…。できそうにないように思えますが、わたしの頭が古いのでしょうか。少し話はスライドしてしまいますが、養老孟司師の「脳化社会」という説明を読んで、わたしは吃驚したものでした。わたしが師の説を通読して、考え込んだのは、自然から生まれた人間は、完全形に対する信仰とも言うべき直線、正円、正四角形、90度といったまったく自然界に存在しない「完全な」形、もしくはシンメトリーを好んで、物を作る「脳化」は、いったい、どんなことを意味しているのでしょうか。

『AI』のような未来をわたしは想像したくないのですが、脳化社会の行き着くところは『ターミネータ』やら、『マトリックス』のような人類に変わって、コンピュータが地球を支配する未来の前哨…、なのかと。

…、どうも、今日は、皆さんの投稿もないこともあって、自分の趣味の世界にどうでもいいつぶやきを書いてしまいました。失礼。

180一字三礼:2005/03/27(日) 00:51:27
漫画と言えば、もう10年以上前のものになりますが、「僕の地球を守って」というのもありましたね。
この作品の影響で自殺者が出て、作者が連載紙面で自殺を思い留まるように呼びかけていました。内容は、たしか前世の出来事が大きくかかわる話だったんじゃないかな。まあ結局、作者の製作意図とは関係なく社会問題になりました。

181犀角独歩:2005/03/27(日) 17:23:14

> 「僕の地球を守って」

日渡早紀さんですね。これはよくできた作品でした。この方はしかし、このあとに絵のタッチが変わってしまい残念でした。この頃がいちばん、よかったですね。
まあ、わたしが「花とゆめ COMIC」を語るのは自分でも不気味ですが(笑)

> 自殺者が出て…作者が連載紙面で自殺を思い留まるように呼びかけ…

なるほど。月基地にひとり残った主人公・紫苑が自殺しなかったのが、「転生しなくなるから」というコンセプトは、そんな背景があったのでしょうか。

この前、チベット仏教の研究者A・M師(ロムされていましたら失礼します)が、仏教説では、今世の業を畢えた者は、自殺することをシャキャムニはとめなかったという逸話を紹介くださいました。

武士道は禅をベースにしているわけですが、

「武士道は名誉の問題を含む死を以て、多くの複雑なる問題を解決する鍵として受け容れた。之が為め功名心ある武士は、自然の死に方を以て寧ろ意気地なき事とし、熱心に希求すべき最期ではない、と考へた」(『武士道』新渡戸稲造著・矢内原忠雄訳
岩波文庫昭和43年2月10日第9刷 P93)

と言い、それは、「武士道というは死ぬ事と見付たり」を解釈したものと見えます。しかし、新渡戸氏は

「真の武士に取りては、死を急ぎ若くは死に媚びるは等しく卑怯であった」(P98)

と書き足すところに、その矜持を見ます。

先日、横須賀で開催された社会運動の講演で

「自殺は、「自死」とも言います。
 去年(2004)の数字をざっと見ますと、3万4000人でした。
 交通事故死の倍以上です。世の中では、交通事故キャンペーンは、よくやっています。けれども、その倍以上の人が自殺しているのです。1日に換算すると、全国で97名です」(楠山泰道師)

と聞いたとき、この問題の重大さを再認識しました。

わたしは、創価学会時代、先輩から「自殺すれば、自分が人間であれば、殺人になる。だから、自殺するな」と話されたことがあり感激した経験があります。しかし、脱会したあと、池田さんが「脱会者を自殺に追い込め」と言った?と聞いて、この思い出が吹き飛んだものでした。まあ、本当に発言したかどうかは、別として、嫌な口コミでした。

お薦めスレッドとは、関係のないことを記してしまいました。

182雖念:2005/03/27(日) 17:54:27
> 179 脳(波)をスキャンして、コンピュータで映像化するというコンセプトが、いまの一つの流れになっていることがわかります

独歩さん、皆様、ご無沙汰しています。

脳波をスキャンして解剖学的にイメージ化する装置は、日本でも15年位前に発売されましたが、高価な反面使い勝手が悪く、あまり普及しませんでした。
脳梗塞や脳腫瘍の診断に活躍しているMRAは、脳血流の変化がリアルタイムで観察できるので、たとえば笑わせたり、怒らせたりしたときの脳の局所の血流をリアルタイムで観察できます。

183犀角独歩:2005/03/27(日) 23:16:08

182 雖念さん、わたしが上述で挙げたのは、もっとSF的なんですよ(笑)

要するに考えていることを、まるで映画のように、映し出すということです。
また、清水玲子作『秘密』では、既に「血流」が止まったあとの脳に、電気刺激を与えると、生前に見たことが録画された映像のように映し出されるという話です。


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