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教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて

173尾崎清之輔:2008/02/03(日) 00:48:21
(No.172に続きます)

自己の創造的破壊と高位の次元に向けたステップアップを通じて、自己のみならず、自己が直接的間接的に関わる様々な「場」が広がりを持つ系へ変革していくよう影響を与えていくことにより、自らの楽しみや喜びが、「社会」という「場」の楽しみや喜びへと繋がり、これが21世紀の理念創りの基礎となり、そこから理想を生かせる社会へと至り、また自らに何倍もの楽しみや喜びとして返ってくる循環的作用について、清水さんは以下の通り述べております。


◆私は社会を大きな劇場と見て、その動態を舞台で演じられる即興劇とみなす「社会の即興劇モデル」を考えてきた。社会という劇場の舞台の上で即興的な演技をする役者として人々は互いに関係し合いながら、それぞれの心の状態を表現していくことが人間の社会的活動であると考える。このモデルの特徴は、人間の集まりにおける人々の内面(身体化された心)の働きを重視して、その心の状態が外へ表現されて、社会的現象を引き起こし、その現象が再び人間の内面に影響を与えて次の現象を生み出す循環的変化が社会の動態の本質であると考えるところにある。一口に云えば、社会の動態とは、人間の心の状態と社会的現象の間を循環しながら生まれる即興的なドラマであると考えるのである。人々の社会的活動は、さまざまな社会的拘束の下で、それぞれの主体的な判断にしたがっておこなわれるシナリオのない即興劇的演技であり、その演技は身心の主体的な自己表現であるとしている。

◆この即興劇モデルの対極にある社会モデルが機械論的社会モデルである。これは、学習したプログラムを内側にもち、人間を指示情報と環境情報にしたがって自動的に動く一種の「知能機械」と見て、社会をその集まりによって構成されるシステムと見なす機械論的(システム)モデルである。機械論的モデルでは人間の心に刻々と生まれる生成的変化を取り扱わないために、人間の個性を平均値の周りの揺らぎという形で取り扱うが、即興劇モデルでは、人間を相互に置き換えたり、平均値をとったりすることができない個性(個物性)をもつ存在として取り扱う。


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