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首都圏・東京 地方政治綜合スレ

8チバQ:2019/01/18(金) 09:41:34
■地元で相次ぐ「造反」の動き

 一方、長崎氏の陣営でも「堀内陣営が本気で支援してくれるはずがない」との疑心暗鬼が根強く、長崎氏自身も周辺に「邪魔をしないでくれればいい」と突き放しているとされる。もともと、県知事選で保守分裂選挙が常態化してきたこともあり、今回も県下の自民党系市長が党本部に造反する形で後藤氏支援に回るなど、中央主導の総力戦も「地元では誰も信じていない」(長崎氏陣営)のが実態だ。

 一方、自民党の挑戦を受けて立つ形となった立憲民主、国民民主両党は、自民党の足並みの乱れを利用して勝利を目指す戦略だ。旧民主党時代の実力者で「山梨のドン」とも呼ばれた輿石東・前参院副議長(2016年に政界引退)は10日の後藤知事の出陣式で、「12年に1度の政治決戦が山梨から始まる」と必勝を訴えた。ただ、党幹部や閣僚を大量動員する自民党とは対照的に、立憲民主、国民民主両党は「国会議員は前面に出ず、地道な県民選挙を徹底する」ことで保守票の取り込みを狙う。「下手に国政選挙のような戦いにすれば、逆に与党が結束する」(立憲民主選対)恐れがあるからだ。

 長崎氏の支援に回った堀内氏を支えるのは地元名門企業の富士急行だ。鉄道事業だけでなく県下で大規模なレジャー施設運営や別荘地開発を進め、県知事とは「持ちつ持たれつの関係」が続いてきた。しかし、堀内家と長年対立してきた長崎氏が知事となれば「県有地の使用条件などで富士急との関係を見直すのではないか」(富士急関係者)との不安も隠せない。

 投開票日の27日は通常国会召集日の前日だ。自民党が総力を挙げて支援したはずの長崎氏が苦杯を喫すれば、「選挙イヤーの初戦敗北で、首相は政権運営の出鼻をくじかれる」(自民幹部)ことは間違いなく、二階、岸田両氏の責任論にもつながりかねない。統一地方選前半戦の目玉ともなる福井、福岡の両県知事選なども自民分裂選挙となる可能性が大きいだけに、参院選に向けての自民党の選挙態勢への悪影響も避けられない。

■野党共闘に弾みがつくか

 一方、野党陣営は「山梨知事選で勝てれば、参院選での野党共闘にも弾みがつく」との期待を隠さない。通常国会召集を前に「数をめぐる野党の醜い主導権争い」(自由党幹部)を展開する立憲民主、国民民主両党が、山梨知事選では「緊密な連携」で選挙活動を展開しているだけに、輿石氏の言うように参院選での野党共闘に向けて「新しい流れが作れる」可能性がある。

 年明け早々から自ら解散風を吹かせるなど意気軒昂な安倍首相だが、「政権のレガシ―(政治的遺産)に」(側近)と意気込む歴史的な日ロ平和条約締結交渉も、ここにきてのロシア側の強硬姿勢で「合意」への困難さが目立ち始めている。内政では毎月勤労統計調査へのずさんな対応が「12年前の年金問題のように安倍政権を直撃しかねない」という状況だ。国会召集直前まで続ける安倍外交も、国際情勢は流動化しているだけに政権浮揚に結びつく保証もない。

 それだけに、山梨県知事選の結果は参院選までの政局の行方を左右する分岐点となる可能性が大きい。安倍首相にとっても「地方選だからという言い訳が通用しない気の重い選挙」(自民選対)となりそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト


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