したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

第49回衆議院議員総選挙(任期満了2021年)スレ

1チバQ:2017/12/06(水) 23:12:37
ということでスレ立てします!

第48回総選挙(2017年)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1419422882/l50

第47回総選挙(2014年)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1364563920/l50

第46回総選挙(2012年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/l50

第45回総選挙(2009年)
その2 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/l30
その1 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l30

第44回総選挙スレ(2005年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l30

3758チバQ:2021/10/25(月) 15:22:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/75f182a91a4bea86cf00e2052bfe58846067b259
自民〝牙城〟に維新、立民 三つどもえの大阪2区
10/24(日) 20:16配信

産経新聞
衆院選は31日の投開票まで1週間を切り、最後の日曜日となった24日も、各地の選挙区で候補者が支持拡大に奔走した。このうち大阪2区(大阪市阿倍野区、平野区など)は、長く議席を確保してきた自民党の〝牙城〟に、日本維新の会と立憲民主党が挑む三つどもえの構図。大阪を地盤とする維新も、この区では過去3度、自民の後塵(こうじん)を拝しており、議席の行方が注目される。

 ■強固な地盤、自民

「遠慮なく写真を撮ってください。ビデオでもいいです。左藤章が一番ハンサムに写っているのをツイートして、インスタ(グラム)にも上げてください」

23日夜、阿倍野区の大型商業施設前。街宣カーに立った自民の河野太郎広報本部長は、100人を超える聴衆に会員制交流サイト(SNS)による情報拡散を呼びかけた。先の自民総裁選で岸田文雄首相を上回る最多の党員・党友票を集めた河野氏の来援に、岸田派所属の自民前職、左藤章氏(70)も「ありがたい極み」と感謝しきりだ。

大阪2区は中選挙区(旧大阪6区)時代から左藤家の強固な地盤。義父の恵(めぐむ)氏は郵政相や法相を歴任、義祖父の義詮(ぎせん)氏も大阪府知事を3期務めた。衆院議員通算5期の章氏も、平成21年の選挙こそ民主党(当時)候補に敗れたが、24年以降は維新も含めて議席を譲っていない。

だが今回、序盤情勢では維新新人の守島正氏(40)と競り合い、陣営も「今までで一番厳しい」と認める。章氏は新型コロナウイルスの大阪の死者数が東京に迫る勢いだとして、大阪府・市のトップを務める維新の行政運営を批判、「国民の命と暮らしを守るためにもこの戦いに勝たねばならない」と訴える。

 ■「吉村人気」が後押し、維新

左藤氏に挑む守島氏は、自民が公約に掲げる「分配」政策について「財源なきばらまき」と政権批判に多くの時間を割く。これまで維新の実質的な後ろ盾だった菅義偉(すが・よしひで)前首相が退陣、政党としての影響力の低下も指摘されるが、今回の衆院選は独自色を打ち出す好機ともいえ、自民との対決姿勢を鮮明にしている。

選挙区を構成する4つの区は、維新の看板政策だった「大阪都構想」の住民投票で過去2度、反対が賛成を上回り、大きな壁として立ちはだかったエリア。守島陣営は「ここを制すれば、維新伸長の象徴区になり得る」。

その大阪2区の立候補予定者として、昨年自ら名乗りを上げた守島氏は23年から大阪市議を務め、初当選同期の吉村洋文副代表(大阪府知事)から「大阪維新の会」の政調会長職を引き継ぐなど、党内きっての政策通として知られる。ただ大阪2区に含まれない東淀川区選出の市議だったため知名度不足は否めない。

もっとも、選対本部長ら陣営の2トップには、かつて左藤一族の秘書を務めた地元選出の府議と市議を据え、短期決戦で有権者への浸透を図る追撃態勢を整えた。市議は「左藤家に恩義はあるが政党からして今は違う。エースを投入した今回は絶対に負けられない」と力を込める。

 ■弱者の代弁者に、立民

組織力が強みの左藤氏と「吉村人気」を後押しにする守島氏に対して、立憲前職の尾辻かな子氏(46)は、コロナ禍で医療崩壊の危機が迫った大阪に医療従事者を派遣するよう国会で求め、政府の協力を取り付けたとして、コロナ対策の実績を強調。性的少数者(LGBT)の差別解消や同性婚の法整備なども掲げている。

今月20日には、全国区の知名度を誇る辻元清美氏が応援に駆け付け、街頭演説で「(社会福祉士、介護福祉士の資格を持つ尾辻氏は)働く現場の声がよく分かり、皆さんの立場でこれまで親身に活動してきた。寝ても覚めても尾辻を」と声を張り上げた。

今回は新党の立ち上げに伴う前回選のような熱気には乏しく、野党共闘の構図も4年前と変わらないが、前回比例復活を果たした尾辻氏は「国会で仕事をしてきた野党代表として、がんばっていく」と気を引き締める。

陣営幹部は「男性2人に女性が1人という構図。非正規雇用の女性をはじめ、弱い立場の代弁者として、支持を訴えかけていきたい」と話す。(北野裕子、小泉一敏、小川原咲)

3759チバQ:2021/10/25(月) 15:24:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/5de455919e522b5a9ebfe9a5d967ffa3120f9bd4
岐阜5区「自民1強」構図に変化 ベテラン、若手が激突
10/24(日) 8:14配信

岐阜新聞Web
スーパーマーケットの前で買い物客らに向かい演説する候補者=23日午後、土岐市内

 衆院選の公示から初の週末を迎えた23日、11選を目指す自民前職に、野党の新人・元職3人が挑む構図の岐阜5区では、各候補がマイクを握り、舌戦を展開した。序盤情勢で立民新人今井瑠々候補(25)の猛追が伝えられた自民前職古屋圭司候補(68)は県外での応援演説を済ませて急ぎ個人演説会に駆け付け「攻撃こそ最大の防御」と支持者らに票の掘り起こしを求めた。今井候補は精力的に街頭演説などを進め「厳しい戦況だが、本気で挑んで勝ちにいく」と勢いに弾みをつけたい構えだ。維新元職の山田良司候補(61)と共産新人の小関祥子候補(68)も街頭に繰り出して無党派層への浸透を図るなど、中盤戦は熱気を帯びている。

 「地盤も看板もお金も知名度もないが、志はある」。今井候補は土岐市と瑞浪市を選挙カーでくまなく巡り、声を張り上げた。緑色のジャンパーとピンク色のスニーカー姿で、街頭に集まった有権者に駆け寄っては笑顔でグータッチを交わした。半年前から駅前などでの街頭活動に精力的に取り組み、企業経営者へのあいさつ回りも進めた。公示後は連日、朝から晩まで街頭に立って声をからしている。選対幹部によると、序盤情勢で接戦が伝えられると、陣営には「どこで本人の話が聞けるのか」との問い合わせが増えたという。今井候補は「厳しい戦況に間違いはなく、本気で挑んで勝ちにいく」と気を引き締める。

 古屋候補は、旧民主党が自民、公明両党からの政権交代を実現させた2009年衆院選で小選挙区で新人に敗れ比例復活で当選を決めたが、以降はいずれも大差で他候補を退けてきた。今回立民が擁立したのは全国小選挙区で最年少の女性。古屋陣営は序盤情勢を受け、未知数の新人候補に警戒感を強める。「比例復活当選を許さないくらい、圧倒的多数で勝利を」。23日夜に恵那市長島町で開いた個人演説会で選対幹部は力強く訴えた。古屋候補は、県外に応援に出ており、演説会には途中から合流。閣僚経験もあるベテランならではの制約もある中で「攻撃こそ最大の防御。『実現する政治』を実践させてほしい」と支援を求めた。

 自民県議の1人は「新型コロナウイルス下で、人が集まらなくても大丈夫という雰囲気があった」と油断していたことを明かす。22日に恵那市で開かれた集会では(刺客を差し向けられた)05年の郵政選挙を引き合いに、げきが飛んだ。陣営は「接戦との情報で組織が締まった」と受け止める。

 一方、維新元職の山田候補は自転車などで市街地を回り、共産新人の小関候補は各地を巡って支持を訴えた。

岐阜新聞社

3760チバQ:2021/10/25(月) 15:25:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/99d7025f58cfc337fc499b8618c7984bfba6b91f
千葉10区 立民VS自民、激しく競り合う
10/24(日) 7:50配信


産経新聞
千葉10区の選挙ポスター掲示板=23日、旭市(小野晋史撮影)

国際空港がある成田市、漁業が盛んな銚子市、東日本大震災の被災地の旭市などを抱える千葉10区には、いずれも新人の今留尚人氏と梓まり氏、立憲民主党前職の谷田川元氏、自民党前職で党前幹事長代理の林幹雄氏の4人が出馬した。「立共連携」で与野党対決の構図が鮮明になり、序盤戦は谷田川氏と林氏が激しく競り合っている。

「安倍政権から続いた経済政策で分厚い中間層が無くなった。それをわれわれは転換したい」

公示後初の週末となった23日。谷田川氏は選挙区の大票田、成田市で演説会を開催。自民党を批判した上で「政党よりも、地元のことを考えて行動し、結果を出してきた候補者を選んでいただきたい」と訴えた。

谷田川氏は、民主党(当時)が政権交代を果たした平成21年に林氏を破って初当選したが、その後は3連敗。31年に比例の繰り上げで2期目の当選を果たした。12年ぶりの選挙区奪還で3期目を目指す。野田佳彦元首相や蓮舫代表代行ら立民の大物が公示前から応援に駆け付けている。今回は野党連携が進む選挙戦。陣営関係者は「投票率が上がり、無党派層が投票所に足を運んでくれれば」と、票の上積みを見込む。

「幹事長代理として政治のど真ん中で働いてきた。その経験と人脈で地域と地元のためにしっかりと働きたい」。林氏は23日、旭市で演説会を開催。定員900人の大ホールをほぼ埋めた支持者にこう呼び掛けて支持を求めた。

さらに「成田空港の第三滑走路も銚子沖の風力発電も、幹事長室にいたから早く決められた」と、地域に恩恵を与えた実績を強調。銚子連絡道路の整備を加速する考えも示した。

自民の比例代表の定年は73歳。74歳の林氏は選挙区のみの出馬となり比例復活はない「まさに背水の陣」(陣営関係者)。後援会組織のほか首長や議員、支持団体がフル稼働している。23日に応援に駆け付けた同じ二階派の小林鷹之経済安保相は「(谷田川氏は)共産党の協力を得ている。『自衛隊は違憲』で日本は守れるのか」と訴えた。

無所属の今留氏はポスターなどで知名度向上を図り、諸派の梓氏は新党くにもり千葉代表として消費税ゼロや毅然(きぜん)とした対中政策を街頭で訴えている。

3761チバQ:2021/10/25(月) 15:26:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/74890ca7fbb1038b72073217ba301faeddd8e595
大塚高司氏、公示前の情勢調査「落選は確実」で不出馬…大阪8区は新人3人が争い構図
10/24(日) 6:00配信

20
この記事についてツイート
この記事についてシェア
スポーツ報知
 今年1月に新型コロナウイルスの緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪れていたことが発覚し、自民党を離党した3氏は今回の衆院選で、三者三様の状況を迎えた。神奈川1区の無所属・松本純氏(71)は、安倍晋三元首相ら自民の重鎮の応援を受けるが、これまでにない厳しい戦い。強固な地盤を誇る奈良3区・田野瀬太道氏(47)も気を引き締める。一方、出馬を断念した大塚高司氏(57)の大阪8区は、新人3氏による混戦となっている。

 「次男」の大塚氏は、公示1週間前の12日に不出馬を表明した。情勢調査で他候補に水をあけられ「落選は確実」(陣営関係者)だった。引退会見もなく自民はすぐさま、元豊中市議の高麗啓一郎氏(41)を擁立。立民は元議員秘書の松井博史氏(53)、維新は元大阪府議の漆間譲司氏(47)が立候補した。

 大塚氏の14、17年の選挙は、いずれも僅差の勝利だっただけに、新人3人による争いとなった今回は本命が不在。情勢は混とんとしている。高麗、漆間の両氏は、これまでの実績をアピール。松井氏は「いのちと暮らしを守る」を掲げ、支持の拡大を目指している。

 ◆大阪8区(豊中市)

高麗啓一郎 41歳 自民新
漆間譲司 47歳 維新新
松井博史 53歳 立民新

※敬称略、届け出順。年齢は31日の投開票日

報知新聞社

3762チバQ:2021/10/25(月) 15:27:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed632e7a7d3d3d0e5fd45bdf46919f7a6df80674
衆院選注目の選挙区 広島3区 「サイトー」メロディーで浸透図るも自公に残る火種
10/21(木) 23:31配信

89
この記事についてツイート
この記事についてシェア
産経新聞
衆院選の序盤から与野党の党首が顔をそろえたのが広島3区だ。20日には首相で自民党総裁の岸田文雄と公明党代表の山口那津男、21日には立憲民主党代表の枝野幸男が現地に入った。自民の候補が出馬していないにもかかわらず双方が同区にこだわるのは、それぞれ深い事情がある。

「最後まで頼む」

岸田は20日夜、広島空港から帰京する間際に党広島県連幹部と面会し、念を押すように伝えた。求めたのは、広島3区に出馬した公明党所属の国土交通相、斉藤鉄夫への支援。岸田は空港に入る直前に広島市のJR緑井駅前で街頭演説に立ち、「斉藤さんとともに新しい時代を切り開いていく」と訴えた。

広島3区は、令和元年の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で実刑判決が確定した元法相、河井克行の地元だ。自民が河井の後任候補選定を進めていた昨年11月、公明が機先を制するように斉藤の擁立を決めた。

広島は岸田の地元でもある。メンツをつぶされた岸田は自民党本部に駆け込み、当時幹事長だった二階俊博に「地元は公明に怒っている」と抗議したが、結局斉藤の擁立を認めざるを得なかった。公明の支持母体・創価学会は、岸田が会長を務める自民岸田派(宏池会)の議員に、選挙協力の打ち切りをちらつかせて揺さぶりもかけていた。

だが、今年9月の自民総裁選の結果、広島3区は首相のお膝元となり、自公協力の象徴区となった。自民県連幹部は「岸田内閣が発足した瞬間にガラッと雰囲気が変わった」と語る。

10月に発足した岸田内閣では公明の要望を受け入れ、斉藤を国交相に起用した。岸田は20日夕の街頭演説で、自民の「汚点」を逆手に取るように「誰よりもクリーンでまっすぐで、皆さんの期待に応えてくれる政治家が斉藤鉄夫さんだ」と訴えた。

参院広島選挙区選出の党税調会長、宮沢洋一は、広島3区で自民候補を擁立できなかった責任を取り、2月に広島県連会長を辞任した。今は「広島3区で公明と自民がぎくしゃくしたが、これを解決したのは両党の絆だ」と振り返る。

とはいえ、自公の間に火種が残っているのも事実だ。買収事件に関わった自民県議らは表舞台に立っていない。公明には自民県議らの支援に期待する声もあるが、公明県本部の幹部は「自民からは選挙買収に関わった県議らとは接触するなといわれた。こちらから支援を頼むこともない」と明かす。

斉藤が党幹事長や環境相を歴任した連立政権の大物といっても、広島3区では新参者だ。知名度不足も悩みの種となっている。

「サイトウ、サイト、サーイトー♬」

斉藤の集会では軽快なメロディーに乗せて名前が連呼されている。陣営関係者は「やはり名前が浸透していない。年配の人から気味悪がられるが、今はそんなことを言っている場合じゃない」と漏らした。

焦りを募らせるのは、新人のライアン真由美を擁立した立民も同様だ。広島3区は自民の「金権体質」を批判する上では絶好の舞台となるはずだったが、状況が一変したからだ。陣営幹部は「広島の首相が誕生し、相手は国交相になった。それまでは五分五分だと思っていたが厳しくなっている」と語る。

それでも枝野が21日に入ったのは、同区を重視している表れともいえる。枝野が意を砕いたのは、岸田政権の発足により「自公政権は変わった」というイメージの打ち消しだった。

演説では「広島の首相が出て、少しは期待している人もいるかもしれないが何も変わっていない。この間まで法相だった人がよりによって実刑。信じられない。それに対して、ろくな説明をしていない」と批判した。演説の最後に標的としたのは岸田や斉藤ではなく、元首相の安倍晋三や党副総裁の麻生太郎だった。

「安倍さん、麻生さんじゃなくて俺たちの声を聞け!」(児玉佳子)=敬称略

3763チバQ:2021/10/25(月) 15:29:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae23472fa1fc06cceb5aa5e5c2c02e7440747387
「銀座の大失敗」二つの風…逆風やまず謝罪行脚、雪辱への追い風
10/25(月) 10:13配信

西日本新聞
街宣車の上から無所属候補の松本純氏(左)への支持を呼び掛ける麻生太郎自民党副総裁=23日午後7時半ごろ、横浜市金沢区

 「無所属」と控えめに記されたのぼりが、秋の浜風にはためく。

 23日午後7時、横浜市・京急線金沢文庫駅西口。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言下だった1月、深夜に東京・銀座のクラブに行ったことで批判を浴び、自民党離党に追い込まれた前職、松本純の顔に、苦戦の焦りがべったり張り付いていた。長らく自身の派閥で苦楽を共にした最側近の修羅場に、矢も盾もたまらず駆け付けたのが自民副総裁の麻生太郎だ。「(松本の)初当選の時から二十数年、ずっと一緒にいました。数少ない波長が合う相手です」。こう援護射撃をもらった松本。マイクを握ると「真摯(しんし)に反省、謙虚に再出発させてくださいと言い続けている」。8期目を目指す演説を、平身低頭に切りだした。


 逆風は弱まる気配がない。

 「銀座行くなら野毛で飲め」―。騒動後、神奈川1区内でポスターにこんな落書きが見つかった。横浜市役所にほど近い野毛は、昭和の香り漂うスナックや居酒屋が軒を連ねる歓楽街だが、コロナ禍の爪痕はいまなお深い。選挙期間中、なじみの一軒に顔を出した会社経営者の男性(41)は、銀座問題を「特権階級のつもりかよ」とばっさり。これまでは松本に1票を投じてきたが、「今回ばかりは考え直す」と言う。

 自民公認候補として盤石の勝ちを収めた前回、松本は公明党の推薦を得ていたが、今回はなし。公明議員が松本と同様の銀座クラブ問題で議員辞職しただけに、「応援すれば示しがつかない」(公明関係者)と静観されているためだ。比例復活の機会も与えられない。

 21日には、第2次政権で松本を国家公安委員長に起用した元首相安倍晋三が、JR桜木町駅前で「友情」の応援演説を行った。選挙ポスターには、大写しになった安倍の顔写真と「純さんをお願いします」のメッセージ。そして、松本は「自民系・無所属」を強調しつつ、謝罪行脚に徹する。第一声では、こう声を振り絞った。「何よりも許されないこの大失敗を生涯、私自身は背負っていかなければならない」

     ■ 

 松本に挑むのは、立憲民主党前職の篠原豪と、日本維新の会新人の浅川義治だ。

 前回、そして維新に所属していた前々回の衆院選で松本に退けられ、比例で救済された篠原。敵失が追い風となっている今回を「雪辱の最大チャンス」(陣営幹部)とみる。衆院解散日の14日には、立民代表の枝野幸男が全国1発目の遊説先として横浜市に入った。アベノミクス批判などに訴えの重点を置く篠原は、前首相菅義偉の退陣の呼び水となった8月の横浜市長選を立民推薦で制した市長、山中竹春とも密に連携。19日の出陣式には、山中が「篠原先生の勝利を心から祈念する」と祝電を寄せた。

 維新は、報道各社の情勢調査で公示前議席から伸ばす勢いを示している。首都圏でも勢力拡大を狙い、代表の松井一郎、前神奈川県知事で同党所属の参院議員だった松沢成文らが続々と、浅川の応援に入っている。陣営関係者は「同じ保守系として、自民の地方議員の後援者にも今回は浅川の支援に回ってくれる人がいる」と手応えを話す。

 =敬称略

 (前田倫之)

3764チバQ:2021/10/25(月) 15:29:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/3355ce54fcd8250b871668d1fdfe567d2623afbf
総選挙、茂木外相の”密約”に大ブーイング…元秘書への「依怙ひいき」驚きの中身
10/25(月) 6:02配信

現代ビジネス
候補選びの出来レース
Photo by gettyimages

 「もとはと言えば、茂木さんのワガママが招いた混乱ですよ。真面目に応募して落ちた人には、何と説明するつもりなのか」(自民党栃木県連関係者)

【写真】岸田総理誕生の裏で「キングメーカー」を狙う安倍晋三がいよいよ動きだした

 衆院栃木2区で火種が再燃している。自民党は6月に行った公募の結果、五十嵐清元県議を公認することを決めた。

 だが五十嵐氏は県連会長を務める茂木敏充外務大臣の元秘書で、「他の応募者を茂木さんが引っ込めさせた、いわば出来レース」(前出と別の県連関係者)とされる。茂木氏が県連会長としての力を使い、依怙ひいきで公認を出させたと見られているわけだ。

 これに黙っていなかったのが、前々回の選挙まで同選挙区を守ってきた元農水大臣の西川公也氏である。長男の県議・鎭央氏が公募で敗れたことを不服として、盟友の二階俊博前幹事長に直接申し立て、自民党本部でも大騒動となった。

 事態を収めるために茂木氏と西川氏が取った方法は、「密約」をかわすことだったという。

 「9月末に茂木さんと西川さんが直接話し合った。その結果、『鎭央氏を北関東ブロック比例区候補とし、名簿上位で優遇する』との裁定が下されたのです」(自民党栃木県議)

 これで一件落着―と思いきや、今度は蚊帳の外に置かれた地元県議や支援者たちが怒りを噴出させた。

 もともと西川氏には度重なる違法献金疑惑に加え、収賄容疑で逮捕された過去もあり、不信を抱く関係者が多い。冒頭の県連関係者が言う。

 「鎭央氏は公募の選考で上位ではありませんでした。なのに、親が大物だからといって簡単に比例上位にねじ込むなんて、他の応募者にも有権者にもますます示しがつかない。

 『西川家の人間がまた出るなら、比例は自民党と書かない』という有権者も多いから、北関東ブロック全体の選挙情勢にも悪影響が出始め、困り果てています」

 選挙の結果次第では、県連会長の責任問題に発展する。茂木氏はひいきの高い代償を払うことになるかもしれない。

 『週刊現代』2021年10月23・30日号より

週刊現代(講談社)

3765チバQ:2021/10/25(月) 15:30:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/67601d819253a40c1fd547bfea5d50fc15e12882
宮城1区、議席死守へ党首次々 2区、支持固めへ批判の応酬
10/23(土) 6:00配信

63
この記事についてツイート
この記事についてシェア
河北新報
■論戦攻防 宮城・選挙区ルポ(上)

 超短期決戦となった衆院選(31日投開票)は中盤に入り、宮城県内6小選挙区の攻防が白熱している。自民党の候補者は政権継続による政治の安定を前面に押し出す。共闘する立憲民主党と共産党をはじめ、野党や無所属の候補者は刷新や改革を掲げて対抗する。1票の増減を巡る激闘の現場に入った。(敬称略)

[1区]

 初日の声量に、かつてない危機感がにじんだ。仙台市青葉区の中心街で19日あった第一声で、自民党前議員の土井亨は「批判を信頼に変える。必ず、必ず結果を出す」と絶叫した。

 公示直前の党世論調査で出遅れが伝えられた。「地域に合ったきめ細かい経済政策を怠った」と安倍政権の金看板だったアベノミクスの問題点を率直に認める一方、「国柄に基づく憲法改正が国会議員の使命だ」と断言。保守層へのアピールも忘れなかった。

 支援に半身だった党地方議員は「具体の条文を挙げない点は物足りない」と注文しながらも、納得した表情を見せた。

 「どんな子どもにもチャンスがある社会をつくるのが政治の使命」。立憲民主党前議員の岡本章子は20日、青葉区愛子の街頭に立ち、「命、子ども、暮らしを守る」というキャッチフレーズを繰り返した。

 隣に立っていたのは党代表枝野幸男。公示日に首相岸田文雄が来仙したことに触れ、「(宮城1区は)大接戦だから昨日は岸田さん、今日は私が来ている」と激戦ムードをあおった。

 憲法改正は岡本も19日、JR仙台駅前の街頭演説で言及。憲法53条に基づく国会召集要求を拒否した与党を「憲法違反の首謀者に憲法改正を任せるわけにはいかない」と切り返した。

 日本維新の会新人の春藤沙弥香は19日の第一声で、フードバンクなどでのボランティア経験を踏まえ「必要な人に必要な支援が届いていない」と子どもの貧困対策の強化を主張した。

 陣営は比例票の上積みも狙い、23日に来県予定の松井一郎代表(大阪市長)に加え、吉村洋文副代表(大阪府知事)の応援を党本部に求めた。

 無所属新人の大草芳江は市中心部で演説を重ね、科学教育の充実を訴える。

◇宮城1区立候補者

岡本章子 57歳 党県代表代行 立前①
春藤沙弥香 40歳 党役員    維新 
土井亨 63歳 元復興副大臣 自前④(公推)
大草芳江 39歳 NPO理事  無新 

[2区]

 コロナ禍で募る政治への不満票を掘り起こせるか。

 仙台市若林区のスーパー前で20日、立憲民主党元議員の鎌田さゆりは「過ちを過ちと認めざるを過ちと言う。庶民の暮らしは追い詰められている」と語気を強めた。選挙2日目に仙台入りした党代表の枝野幸男も「政治を表紙だけなく中身も変えよう」と加勢した。

 1316票差で涙をのんだ2017年の前回選に続く事実上の一騎打ち。都市型選挙で無党派層も多い。

 鎌田の演説はアベノミクスとアベノマスクの批判、貧困と格差が定番。枝野は「投票先をこれから決める層へのアプローチが勝敗を左右する」と見据える。

 選挙カーの助手席から上半身を乗り出し、大きく腕を振る鎌田。自転車も併用し、有権者との近さを演出。おはこの空中戦を臨機応変に繰り出す。

 「総理が初日に来るほどの厳しい互角の戦いだ」。JR仙台駅西口で19日、首相の岸田文雄と並んだ自民党前議員の秋葉賢也は、危機感をにじませた。

 21日には党広報本部長の河野太郎も駆け付けた。宮城野区で「次はいつ閣僚の声がかかってもおかしくない」と明言。首相補佐官、厚生労働副大臣を歴任した秋葉を持ち上げた。

 「共産党に政権を任せたら日本経済は自滅的。皆さんの命と暮らしぶりを守るのは自公政権以外ない」。秋葉は野党共闘に触れ、共産批判を繰り返す。自民支持層を固める筋書きだ。

 前回選は、党所属の地元議員との不和など足元が乱れ、薄氷の勝利を何とか物にした。この4年間で関係修復を図り、「100パーセントの連携ができれば、勝てるはずだ」(陣営関係者)。

 NHK党新人の林幸子は市内の街頭で子ども手当の拡充に言及し「子どもの未来を守りたい」と訴えた。

◇宮城2区立候補者

鎌田さゆり 56歳 党県副代表  立元②
秋葉賢也 59歳 元首相補佐官 自前⑥(公推)
林幸子 47歳 NPO理事  N新 

河北新報

3766チバQ:2021/10/25(月) 15:31:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/c666dd229e7a4d5d553aba511291f8fbf9095937
宮城3区、無党派層の取り込みが鍵 4区、野党共闘の是非が争点に
10/24(日) 6:00配信
■論戦攻防 宮城・選挙区ルポ(中)

[3区]

 「相手が非常に伸びており、追い上げられている」。報道各社の序盤情勢調査が明らかになった21日、自民党前議員の西村明宏は蔵王町での演説で危機感をあらわにした。

 脳裏にあったのは、旧民主党の旋風で落選した2009年の衆院選だ。当時も共産党が候補者を立てず、民主候補との事実上の一騎打ち。「自民が下野したあの戦いと全く同じ状況が、今ここで起きている」と述べ、引き締めを図った。

 各地の遊説では地元首長と自民、公明両党の地方議員らが脇を固め、政権与党の太いパイプを誇示する。官房副長官などの要職を務め、インフラ整備で地域発展に取り組んできた実績を語り出すと止まらない。

 「(民主政権時代の)悪夢をよみがえらせないためにも勝ち抜く」。22日夜、岩沼市での個人演説会で拳を振り上げた。

 対する立憲民主党新人の大野園子は野党統一候補として、政権批判のボルテージを日増しに高めている。

 「自民は命と暮らしより選挙の顔を変えることを優先した。そんな政権に未来を託すわけにはいかない」。岩沼市の街頭で23日、つぶれそうな喉から声を振り絞った。足を止めた市民には「ぎりぎりで負けている。近所などにお声掛けを」と懸命に支持を訴えた。

 陣営では、19年の参院選宮城選挙区で立民候補の得票が自民候補を下回った郡部などのてこ入れを重ねてきた。党は代表の枝野幸男が白石市入りした20日、重点区に指定した。

 3区で候補擁立を見送り、比例代表の戦いに絞った共産が選挙区で大野への支持を呼び掛けるなどしており、基礎票の上積みをうかがう。選対幹部は「無党派層をどう取り込むかが鍵」と終盤戦をにらむ。

 無所属新人の浅田晃司は司法・行政改革を訴える。

◇宮城3区立候補者

大野園子 33歳 元会社員   立新 
西村明宏 61歳 元官房副長官 自前⑤(公推)
浅田晃司 74歳 農業     無新 

[4区]

 大通りから外れた住宅地の道路を一本一本なぞるように選挙カーが走る。

 自民党前議員の伊藤信太郎は22日夕方から夜にかけて富谷市北部を回り、「政治の原点は常に現場にある。地域の願いを与党の政策に反映する」と訴えた。

 先導するのは地元を知り尽くした党支部の役員。新型コロナウイルス下で集会を開かず、車で細かく地域を回る。行程は人口比などに基づいて練り上げた。

 陣営幹部は野党共闘について「政権批判の受け皿になった」と認めつつ、「4区では与党に比べて地方組織が弱く、協力の実態が見えない。それでは地域の声を拾えない」と断じる。

 「有権者の反応がいい。ビラを積極的に求められ、若い母親からも声がかかる」。共産党新人の舩山由美に同行する党県議は強調する。単独で戦う前回までとは異なり、野党統一候補の手応えを感じている。

 元保健師で医療福祉の専門家を自任する舩山は20日夜、塩釜市の病院で開いた演説会で「コロナ禍で防護服をごみ袋で代用し、命を削りケアに当たった」と医療従事者をねぎらい、感染症対策の拡充を訴えた。

 党が目標とする比例東北ブロックで初の2議席獲得には、4区での上乗せが必要。「選挙区で勝ち抜き、比例でも票を伸ばしたい」と演説を締めくくった。

 富谷市の商業施設前で22日昼すぎ、日本維新の会新人の早坂敦がマイクを握った。「格差を生み、何も変えられない」と政権与党を批判。野党の選挙協力は「政策が異なる党による談合だ」と切って捨てた。

 第三極としての存在を強調し、住宅街や商業施設周辺で組織に頼らない選挙戦を展開。この日2回目となる利府町での街頭演説を終え、「主要政党には変えられない今の政治への不満を肌で感じる」と口にした。

(敬称略)

◇宮城4区立候補者

伊藤信太郎 68歳 党政調会長代理 自前⑥(公推)
舩山由美 53歳 元仙台市議   共新 
早坂敦 50歳 党役員     維新 

河北新報

3767チバQ:2021/10/25(月) 15:33:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/08f7e9f9adf6e36177fdfd9651b70201d6a31937
宮城5区、共闘網に切り込む落下傘 6区、1次産業票巡り主張交錯
10/25(月) 6:00配信
■論戦攻防 宮城・選挙区ルポ(下)

[5区]

 雄弁な語り口の端々に8選を重ねた実績と自負がのぞく。

 「政治のよどみを排除するには政権交代しかない。私に任せてほしい」。公示日の19日、立憲民主党前議員の安住淳は、大郷町の道の駅でビールケースの上に立ち、拳を突き上げた。

 東日本大震災で被災した沿岸部や農村部を抱える選挙区に序盤の2日間入り、街頭演説は23カ所に及んだ。旧民主党政権で財務相を務めた震災当時に触れ「がれき撤去から始まった復興の歩みを知らない人にこの地を託せるはずがない」と相手候補をけん制した。

 区割り変更で前回加わった松島、大郷、南三陸3町にも後援組織を設置。念願だった野党共闘態勢も敷き、票の上積みを狙う。他候補の応援で全国を回り、選挙戦最後の選挙区入りは26日の予定。あるじ不在の中、後援者らが支持者回りを重ね、票固めを図る。

 21日、女川町中心部のテナント型商店街。「今回はしっかりとした女性候補です」。町長の須田善明から太鼓判を押された自民党新人の森下千里は「皆さんと前進していきたい」と強調。1600回を超えるつじ立ちで日焼けした顔を引き締め、支持者ら約50人とグータッチを重ねた。

 政治経験ゼロの森下は宮城とは縁遠い「落下傘候補」。引退したタレント時代の活躍を知る有権者は多くはない。ハンディ克服を草の根戦術に懸ける。

 公示後2日間は内陸部の大崎市から震災の津波で被災した沿岸部まで選挙区をほぼ一巡。中盤は首長や地元議員との連動に軸足を移し、各自治体や党の支部組織を丹念に回る。

 終盤は党政調会長の高市早苗ら党幹部らのてこ入れを受ける予定。連日更新する会員制交流サイト(SNS)の投稿と併せ、若者や無党派層への浸透を狙う。

◇宮城5区立候補者
安住淳 59歳 党国対委員長 立前⑧
森下千里 40歳 元会社代表  自新(公推)

[6区]

 「大臣に選ばれなくて本当に良かった」。公示日の19日、故郷・気仙沼市に戻った自民党前議員小野寺五典は街頭演説の冒頭で笑いを誘った。

 一転、真顔になって真意を説いた。「今、私がやるのは(国より)古里のための仕事だ」。東日本大震災の被災地は新型コロナウイルス禍で二重の苦しみにあるとの危機感を示す。

 防衛相だった前回(2017年)は北朝鮮情勢対応に追われ地元入りできなかった。挽回するかのように、各地域の後援会組織に導かれて広い選挙区の田園地帯や集落を丹念に回る。

 序盤は米どころの内陸部に軸足を置いた。コロナ禍で地元の農業は米価下落に苦しむ。価格安定へ党が打ち出す過剰米の長期保管などの対策を強調し、農家の票固めを図る。

 選挙戦後半は全国応援で不在がちになるため、陣営は気を引き締める。

 共産党新人の内藤隆司は23日、農業地帯の大崎市古川で個人演説会を開いた。「米価下落に政府は有効な手だてを講じていない」。約40人の支持者を前に批判のボルテージを上げた。

 「野党連合政権が樹立されれば戸別所得補償を復活できる」と主張。東京電力福島第1原発事故によって発生した処理水の海洋放出に反対する姿勢も鮮明にし、第1次産業に最大限配慮する姿勢をにじませた。

 6区で初の野党共闘が成立したとして立憲民主党の支持者や無党派層へのアピールに懸命だ。共産の地方議員と連動して各地で街頭演説をこなし、2巡目に入っている。

 個人演説会も各地で行い、26日は古川中心部で共産党の書記局長小池晃と合同で街頭演説をする。28日は党参院議員の岩渕友と一緒に気仙沼市を回る予定で、小野寺の固い地盤に食い込みを図る。

(敬称略)

◇宮城6区立候補者
小野寺五典 61歳 元防衛相 自前⑦(公推)
内藤隆司 63歳 元県議  共新

河北新報

3768チバQ:2021/10/25(月) 15:35:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/952413278330911071c9c906fe868d17de1af41e
選挙区を歩く 東京1区 風吹かず? 看板区の行方
10/24(日) 20:55配信

産経新聞
東京1区立候補者の演説に耳を傾ける聴衆ら=19日午後、JR新橋駅前(内田優作撮影)

東京1区(千代田区、港区・新宿区の一部)は、選挙区内に国会議事堂や東京都庁などを擁する首都の看板区だ。平成24年以来、立憲民主党前職の海江田万里氏(72)と自民党前職の山田美樹氏(47)が火花を散らす。日本維新の会新人の小野泰輔氏(47)、無所属新人の内藤久遠氏(64)も加わり、前回までの乱立一転、4人の戦い。〝首都決戦〟は佳境に入った。

 ■野党共闘のはしり

「コロナとの戦いに明け暮れた1年8カ月はどういう毎日か。失望、怒り。このままではいけないという1年8カ月だ。この思いを選挙でぶつけたい」。19日夜、海江田氏は港区のJR新橋駅前で政権交代を訴えた。

全国で都市部の「1区」は「風」によって選挙情勢が動きやすいといわれるが、同区の厳しさは屈指のものだ。17年の「郵政選挙」では自民の与謝野馨氏が海江田氏に大差で勝利、続く21年の「政権交代選挙」では、逆に海江田氏が現職閣僚の与謝野氏を選挙区で破った。26年には海江田氏が民主党代表にもかかわらず落選した。

海江田氏は前回選で共産党などの支援を取り付けて返り咲き、野党共闘のはしりになった。今回も共産、社民からの支援体制を整え、野党共闘と距離を置く立民の支持母体、連合とも良好な関係を維持する。有権者の不満を風に変えようと懸命だが、「野党共闘は1+1が2にならない。加わる票もあれば、出ていく票もあることを覚悟しなきゃだめだ」とも語り、陣営の引き締めに懸命だ。

 ■コロナ逆風も

与謝野氏の引退を受けて海江田氏との戦いに臨んだのが山田氏で、過去の戦績は山田氏の2勝1敗だ。19日午前、新宿区四谷の選挙事務所近くで第一声をあげた山田氏は「皆さんの声を与党の議員として届けたい」と政権与党の実行力をアピールした。選挙戦では経済再生や社会保障の整備などを掲げる。

山田氏陣営にとって大きな不安材料が、前哨戦と目された7月の都議選で、選挙区内で複数の自民党候補が落選したことだ。山田氏は「新型コロナウイルス対策で頑張ってきたことが、うまく伝わらなかった」と認める。高市早苗政調会長らが連日応援に入り、支持拡大に注力している。

 ■ビジネスマン狙い

海江田・山田両氏の対決に割って入ろうと名乗りを上げたのが維新の小野氏。熊本県副知事を務め、同党推薦で昨年7月の都知事選に立候補し、同年秋から1区で活動を開始した。知名度向上のターゲットは、40〜50代のビジネスマンだ。19日午後に新宿区内で開いた出陣式では「分配すれば成長するのは間違い。まずは成長させなければならない」と主張した。

「維新で東京の選挙区に勝ったらすごいことだが、そんなに簡単にはいかない」と冷静に分析する一方で、「自民に風が吹いているとは思えず、立民も共産と組んで伸び悩んでいる。そう考えると結構面白い戦いになる」と、風が見えない現状の中で、自民対立民の枠組みに倦んだ有権者からの支持に期待を寄せる。

無所属の内藤氏は、防災都市の実現や食料自給率の向上などを訴えている。

(内田優作)

3769チバQ:2021/10/25(月) 15:37:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/62be1e2911b3801c34c63f2e082d02c6170d0156
<衆院選>埼玉13区は共産、自民、立民候補が三つどもえ 15区は自民、野党統一、維新候補が争い
10/25(月) 11:10配信

埼玉新聞
集まった地域住民に支持を訴える候補者=24日、さいたま市南区(画像の一部を加工しています)

 衆院選の投開票まで1週間となった24日、県内15小選挙区の立候補者は支持を求め選挙区内を走った。休日の秋晴れの下、人出が多い商店街をはじめ住宅地や公園などに姿を見せ、1票への執念をみなぎらせた。

自殺も考えた男性、奴隷扱いされ夜逃げ…困窮の闇 NPOに救われ、生活保護から卒業「SOSの現場見て」

■13区

 共産新人の赤岸雅治氏(60)、自民前職の土屋品子氏(69)、立民新人の三角創太氏(33)が三つどもえを繰り広げている13区。

 赤岸氏は春日部市内や越谷市千間台、大袋の各地域を小まめに回り、街頭演説を繰り返した。「今回の選挙で政権交代を実現したい」と声を張った。

 土屋氏は休日で人出が増えた地元春日部の商店街を巡った。春日部駅西口の演説会には自民、公明の地元県議、市議らが応援に駆け付けた。「8回目の戦いでも危機感がある」と訴えた。

 三角氏は午前、越谷市長選の立候補者と駅立ちし、午後は春日部の中心街を練り歩きいた。のぼり旗を掲げ「教育、子育ての完全無償化を目指す」と行き交う人々へのチラシ配布に精を出した。

■15区

 15区は自民前職の田中良生氏(57)、事実上の野党統一候補となった立民前職の高木錬太郎氏(49)、維新新人の沢田良氏(42)が争う。

 田中氏は南区の2地区で街頭演説。「今回の選挙は政権選択選挙。天皇制や日米安保を否定する共産党と組む立憲にわが国のかじ取りを渡すわけにはいかない。健全な保守の議席を守りたい」と力説した。

 高木氏は南区の住宅地を中心に終日、細かく移動。随所でつじ立ちし「新型コロナ対策、子育て支援、くらしの底上げから始まる経済再生」の3本柱を強調。「支え合う社会に変えたい」と訴えた。

 沢田氏は朝からトレードマークのオレンジの上着を着て、選挙区内を自転車で活動。武蔵浦和駅西口で街頭演説した沢田氏は「政治への関わりを私を使うことから始めてほしい」とアピールした。

3770チバQ:2021/10/25(月) 15:39:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fcfb3698abdbe76b8ce079429c49ad83cc9c725
<衆院選>埼玉2区は自民新藤氏、維新高橋氏、野党統一奥田氏が訴え 8区は自民柴山氏、無所属小野塚氏が
10/25(月) 10:53配信

埼玉新聞
駅頭で市民にチラシを配布する候補者=24日午後、所沢市内(画像の一部を加工しています)

 衆院選の投開票まで1週間となった24日、埼玉県内15小選挙区の立候補者は支持を求め選挙区内を走った。休日の秋晴れの下、人出が多い商店街をはじめ住宅地や公園などに姿を見せ、1票への執念をみなぎらせた。

自殺も考えた男性、奴隷扱いされ夜逃げ…困窮の闇 NPOに救われ、生活保護から卒業「SOSの現場見て」

■2区

 2区は8選に挑む自民前職の新藤義孝氏(63)、維新新人で元川口市議の高橋英明氏(58)、共産新人で元県議の奥田智子氏(52)の戦い。

 出馬予定だったれいわ新選組の新人が比例代表に回り、かつ立民陣営は公示直後に奥田氏応援を表明。事実上の野党統一候補となった奥田氏はこの日午前、JR川口駅頭に立ち「川口から野党の代表として国会に駆け上がる。消費税は5%に、ジェンダー平等も実現したい」と演説。

 迎え撃つ形となった新藤氏は小集会や街頭で地道に足元を固める活動。この日は午前10時から自宅近くの公園で個人演説会。新型コロナ対策など実績を宣伝。陣営幹部は「皆さん、油断は大敵です」と話した。

 高橋氏は川口駅前などの街頭で演説に立ち、社会保障改革など国政改革の訴えを続けた。

■8区

 自民前職の柴山昌彦氏(55)と無所属で元職の小野塚勝俊氏(49)の一騎打ちとなっている8区。

 柴山氏は午後、この日市長選が告示されたふじみ野市で公明党の演説会に入り、同党比例北関東ブロックの立候補者らと共にマイクを握った。柴山氏は「コロナの新規感染者数は大幅に減少した。政治主導でワクチン接種を加速し、ここまで来たのは自公政権の成果」と強調し支持を呼び掛けた。演説会には市長選候補者も駆け付けていた。

 小野塚氏は午後、所沢駅西口から約300メートル続くプロぺ通り商店街を支援者と共に練り歩き、有権者へ支持を呼び掛けた。特定の政党の支援は受けず、超党派として活動する小野塚氏は「この選挙を何としても勝ち抜いて国会に行き、さまざま問題を変えていく。日本を良き方向に取り戻していく政治を実現したい」と支援を訴えた。

3771チバQ:2021/10/25(月) 15:39:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/82471cb7a7414c07dfccd9f8bf7385b88e0581dd
衆院選“本戦”の裏側は…身内同士の選挙戦もヒートアップ
10/25(月) 9:53配信

西日本新聞
【東京ウオッチ】秘書ひしょ話
論戦の続く衆院選。比例代表の票を巡っても関係者は頭を悩ませる

 31日投開票の衆院選は、中盤戦。立憲民主党などの野党は今回、289小選挙区のうち、213選挙区で候補者を一本化し、野党系無所属候補を含めると、217選挙区で対与党の共闘態勢が整ったことになる。比例代表と合わせた全465議席の陣取り合戦は最後、どのような絵巻を描き出すのか。さて、今回の「秘書ひしょ話」が光を当てるのは、こうした熾烈(しれつ)な“本戦”の裏側。与野党ともに、身内同士による争いも静かにヒートアップしているのです。

【一覧】立候補一覧

 報道各社が選挙戦序盤の情勢調査をさみだれに報じた今週。

 自民党の古参秘書が、食い入るように紙面を凝視していた。視線の先には、与野党の候補がしのぎを削る小選挙区の動向…ではなく、全国11の比例代表ブロックで自民党がそれぞれ何議席を確保できるかの予測記事。例えば、定数20の九州ブロックでは、自民の獲得議席予測は、前回2017年並みの7議席程度となっている。

 「このあたりが当落線上だろうな-」

 情勢調査に関する各紙の書きぶりや、その候補の前回選挙時の「惜敗率」(小選挙区当選者、つまり自分が敗れた相手に対する自分の得票比率)などを交互に見比べながら、秘書は誰にいうともなしにつぶやいた。リストの紙に赤ペンできゅっきゅっと丁寧に印を入れながら、興趣深げに独自の分析を進めていく。

 比例代表で当落の鍵を握るのは、その候補が所属政党の比例名簿に何位で登載されているかだ。もちろん、上位であればあるほど勝利の確率は高まる。

 自民は今回、九州ブロックで、かつて県内の小選挙区定数削減を受けて小選挙区を譲った比例前職を単独1位として優遇し、単独2位には小選挙区の公認調整から漏れた新人を掲載した。このほか、党の内規に沿って73歳未満を対象に、小選挙区と比例の重複立候補者25人を同列の3位として載せ、28〜30位には元職や新人を充てた。

「厳しい人がいっぱいいる」
 仮に、の話である。

 自民が比例九州で7議席を獲得すれば、単独1、2位の2人は当選。残り5議席を巡る党内の争いとなる。無論、小選挙区で当選すれば比例枠を争うレースからは自動的に勝ち抜け。問題は、小選挙区で敗れた候補が、前掲の惜敗率で残り5枠に滑り込めるかどうか。同列3位の25人中、惜敗率の高い人から順に5人が復活するという意味を持つ。

 「安倍晋三元首相の下で戦った過去3回ほど、自民に風は吹いていない。今回は、小選挙区では厳しい人がいっぱいいるぞ」

 くだんの秘書は、九州に限らず大方のブロックの比例代表枠は、小選挙区の敗者復活組で埋まることになると結果を見通す。与野党の攻防は日を追うごとに激しさを増しており、「比例(復活)当選の報に接するのは未明になる」。

 過去には福島県を地盤とする自民候補が、小選挙区の公認調整がもつれた末に、比較的当選が堅いとみられた中国ブロックの比例名簿に落下傘として回されたこともある。今回も、激しい公認争いの結果、参院からくら替えした閣僚経験者に小選挙区候補の椅子を奪われ、政界を引退する形になった前職にまつわり、その長男を、無縁の北関東ブロックで名簿登載する事態が起きている。

 「党執行部はわずかな比例枠を巡って、やりくりしないといけない。選挙区で厳しい戦いを強いられる候補者にとっては、まさに死活問題。選挙後にしこりとなるケースも少なくなく、知恵と胆力がいるぞ」

 赤ペンを持ち直し、新聞のページとリストを見比べ、めくり始めた秘書。「さてさて、あっちの派閥の連中はどうなるかね」。比例復活の行方次第では、党内派閥の勢力図もがらっと塗り替わりかねない。開票終了後の皮算用にも余念がないようだ。

「仲間を追い落とした」という引け目
 片や野党にとっても、比例代表での暗闘は、無縁とは言えない。

 比例復活を経験したことのある立民議員のベテラン秘書は「比例当選の任期中は党内で肩身が狭かった」。同じ衆院議員のバッジを着けているとはいえ、永田町では小選挙区で勝ってこそ一人前とみなされる。「復活組には、『仲間を追い落とした』という引け目が付いて回る」。逆に、接戦であっても小選挙区で勝ち上がれば、仲間を救った「功労者」として人事面などで優遇されやすいというわけだ。

 今回、立民は九州ブロックに、小選挙区との重複立候補者22人全員を、同列1位で掲載した。序盤の情勢調査の獲得予測議席は5議席程度。こちらも息を詰めるしのぎ合いの様相である。

 いまだ投票先を決めていない有権者も一定の割合を占める。終盤から31日の投開票へ向け、情勢は変わる可能性があります。

(河合仁志)

3772チバQ:2021/10/25(月) 15:42:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b5fe6b6796fbe61257d1f9ae57719006fe21de2
衆院選2021 自民分裂バトル!東京15区で7人乱戦 IR汚職で控訴中の前職・秋元司氏が不出馬
10/25(月) 5:00配信

18
この記事についてツイート
この記事についてシェア
サンケイスポーツ
IR(統合型リゾート)汚職事件で前職、秋元司氏(50)が有罪判決を受けたことや野党共闘の調整遅れなどから、乱戦模様なのが東京15区(江東区)だ。自民党は地元で活動を続けてきた無所属の前職、柿沢未途氏(50)と愛知県を拠点にしていた無所属の元職、今村洋史氏(59)の2人を推薦。野党は東京4区(大田区の大半)で活動していた立憲民主党の元職、井戸正枝氏(55)を統一候補とした。この3人を軸に、計7人が戦う。

23日夜、江東区内の中学校で開かれた個人演説会。柿沢氏は約120人を前に、力説した。

「1週間前によその選挙区から移ってきた人。本当に地元の声を国会に届ける代議士を務めることができるのか」

中盤情勢で横一線と報じられる井戸氏のことを鋭く批判。「柿沢未途は地元『生え抜き』の政治家」と〝地元密着〟をアピールした。

柿沢氏は、元外相の弘治氏から親子2代で15区が地盤。みんなの党、維新、希望の党で4回当選後、無所属で立民の会派に入った。今月4日に会派を離脱し、首相指名選挙で「岸田文雄」に投票。「自民執行部から(公認候補として)擁立の話もあった」と明かす。

だが、自民と対立してきた経緯から東京都連が反発。事件の影響が避けられない秋元氏にかわる候補者として、今月に都連が今村氏を引き込み、党本部に公認申請した。

2人は無所属のまま推薦の扱いとなり、当選者が公認される流れ。秋元氏は18日に不出馬を表明し、今村氏支援を打ち出した。急転直下の国替えについて、今村氏は「自分の戦いをしっかりするだけ」と力を込めた。

同じ推薦とはいえ、柿沢氏は不利な立場だ。

今村氏にはこれまで丸川珠代前五輪相(50)、萩生田光一経産相(58)らが応援に入った。24日は朝日健太郎参院議員(46)が、新型コロナ感染第6波の可能性を念頭に「医師の今村さんに(国会で)活躍してもらいたい」などとマイクで強調した。

柿沢氏は支持者らにも「新聞紙上に自民党の広告が入っていたが、私の名前と写真だけがない」と苦境を訴える。無所属だと政見放送に出演できないため、「勝手に政見放送!」と題して政見放送風の動画をSNSで公開するなど懸命だ。

一方の井戸氏も野党のごたごたを引きずる「落下傘候補」。東京4区で出馬を予定していたが、共産党が候補者を擁立。井戸氏は「統一候補の確約がないまま国替えした」と明かし「候補者一本化の中で個人の犠牲もあった」。これまでの活動がふいになったことの無念さも示唆した。

東京15区では諸派新人の桜井誠氏(49)、無所属新人の猪野隆氏(56)、維新新人の金沢結衣氏(31)、無所属新人の吉田浩司氏(61)も出馬している。残り6日間の選挙活動で、有権者はどう判断を下すのか。

3773チバQ:2021/10/25(月) 15:43:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/83f7a45bee3f180edf1368de2be605d0cb85eb94
自民、単独過半数うかがう=立民上積み、共・維堅調―衆院選情勢【21衆院選】
10/24(日) 21:43配信
 衆院選の投開票を31日に控え、時事通信社は全国の支社・総支局の取材などを基に、世論調査の結果や過去の得票実績を加味して情勢を探った。

 定数465議席のうち、公示前勢力で276議席の自民党は議席を減らし、単独過半数の233議席をうかがう状況だ。立憲民主党は公示前の110議席から上積みし、共産党と日本維新の会も議席を増やす見通し。

 ただ、自民党と野党・無所属候補の対決区のうち136の選挙区が接戦で、終盤の情勢によって結果が大きく変動しそうだ。

 自民党は、候補者を立てた277選挙区のうち、110選挙区で当選圏に入っている。接戦区では71選挙区がやや優勢。比例代表は前回の66議席を上回る勢い。

 公明党は前職を立てた9選挙区のうち、大阪、兵庫で四つを確保し、残り五つは激戦。比例は前回の21議席から上積みする公算が大きい。与党で見ると、岸田文雄首相が勝敗ラインに掲げる過半数(233議席)を超え、常任委員長ポストを独占し、委員数でも野党を上回る「絶対安定多数」の261議席に届く可能性がある。

 立民は候補を擁立した214選挙区のうち、18選挙区で議席確保のめどが立っている。比例は公示前の62議席には届かず、40〜50議席を視野に入れる。

 共産は沖縄で議席を維持する見込みで、比例は公示前の11議席から伸ばす勢い。維新は大阪で5議席を固め、比例は前回の8議席から大幅増を見込む。

 国民民主党は4選挙区で当選圏内。れいわ新選組は比例で1議席獲得する可能性がある。社民党は沖縄で1議席を確保する見通し。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は議席獲得のめどが立っていない。

3774チバQ:2021/10/25(月) 15:46:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/83ad2009f6c41433958c7ccdafbe2be639b4178b
衆院選長崎4区 野党「共闘」自民「挙党」掲げるも… 疎遠、しこりで一枚岩なれず
10/24(日) 11:00配信

60
この記事についてツイート
この記事についてシェア
長崎新聞
野党の県連幹部らとガンバローコールで結束を誓う末次候補(右から2番目)=佐世保市(写真左) 北村候補の出陣式で激励する朝長市長(右)=佐世保市

 与野党対決が激化する衆院選長崎4区。立憲民主新人の末次精一候補(58)陣営が野党共闘に自信を見せる一方、党公認問題で出遅れた自民前職の北村誠吾候補(74)陣営も挙党態勢の構築を急ぐ。だが、いずれも組織が一枚岩になりきれない内情を抱えたまま、後半戦に突入する。
 公示日の19日夜。末次陣営が佐世保市中心部で開いた集会には、連携する国民民主や社民の県連幹部らが顔をそろえ、「全力で応援する」と激励した。衆院選5回目の挑戦となった末次候補は「これまで野党はバラバラで戦ったが、きょうは本当にたくさんの皆さんが来てくれた」と感激した様子を見せた。
 野党の結集をアピールした格好だが、組織の集票力は心もとない。立民は大票田の佐世保市に市議がおらず、4区内で唯一の市町議員だった平戸市議が衆院選公示直前の市議選で落選。支持者は「地域に根付いていない」と嘆く。
 過去の衆院選で非自民候補を支えた佐世保重工業(SSK)などの労組は、組合員の減少で弱体化。SSK出身の佐世保市議4人は国民所属だが、うち1人は「候補者との関係が深まっていない」と集会や街頭活動にも参加していない。社民も前回市議選で議席を3から2へ減らし、かつての存在感はない。
 共産の候補者擁立見送りは好材料とされる。三つどもえとなった前回は、北村候補が約7万4千票を集めて7選を果たしたが、希望の党だった宮島大典氏(現県議)と共産・石川悟氏の合計得票数とは約2千票差しかなかった。「自民を破る土台ができる」。共産党県北部地区委員会委員長の石川氏はそんな期待を込め、末次候補を支援する。
 ただ、国民は共産と政策で一致しない点もあり、労組関係者は「共産色が前面に出過ぎると波風が立つ」と懸念。こうした意見に配慮してか、共産幹部らは出陣式に姿を見せなかった。
     ◆
 「共産と協力する政権に国は任せられない」。19日、北村候補の出陣式で「盟友」として登壇した朝長則男佐世保市長はこう訴えた。自衛隊や米軍との「共存共生」を掲げるだけに、基地政策を否定する共産へのアレルギーは強い。
 北村候補は、閣僚時代の失言などが原因で、瀬川光之県議と自民党公認を争った。党本部裁定で決着したのは公示4日前。出遅れた陣営は「保守の火を消すな」と組織一丸となるよう訴えるが、「そう簡単にしこりは消えない」(自民関係者)。
 北村候補は20日、瀬川氏の地元、西海市に入った。瀬川氏も協力を約束して同行。市内3カ所で街頭演説をしたが、集まったのはいずれも20〜10人程度にとどまった。
 公認争いで瀬川氏を支持した県看護連盟や県農政連盟からも推薦を取り付け、組織固めを急ぐ北村陣営。だが幹部は「時間がない」と焦りを募らせている。

3775チバQ:2021/10/25(月) 15:47:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/f12216ac8750e87f1109ac1260b42ee8e1c886ae
<衆院選みえ・攻防の裏側>川崎地盤、長男に譲る 世襲批判の中、強い執念
10/24(日) 11:00配信

142
この記事についてツイート
この記事についてシェア
伊勢新聞
【衆院解散で政界を引退した川崎県連会長=津市羽所町で】

 自民党三重県連が新人3人を擁立して「世代交代」を掲げる影で、川崎二郎元厚労相(73)が引退した。12選のベテランは世襲批判にさらされながらも長男に地盤を譲るという最後の大仕事に取りかかっている。

 「地元の名士で伊賀の人にとっては特別」(自民党県議)という川崎家の三代目。私財を投じて伊賀上野城を再建した元衆院議員、克の孫、同じく衆院議員で元厚生相の秀二の子に当たる。

 ただ、政界入りは順風満帆とは言い難かった。秀二の急死を受けて初めて旧三重1区から立候補した昭和54年の衆院選は次点で敗北。翌55年は当選したものの、58年は再び落選を喫した。

 「川崎にとって楽な選挙は一度もなかった」と振り返るのは、川崎を中選挙区時代から見守ってきた支援者の一人。川崎は世襲議員ながら盤石ではない選挙戦を戦い抜いてきたからこそ、戦術が磨かれていった。

 15年ほどの付き合いになる県連幹部は「選挙になると、いろいろな団体や会社に声を掛ける徹底的な選挙戦術をとる」と舌を巻く。「あの年齢でも記憶力がよく、会った人の名前を忘れない」という。

 野党の出方も深く読む。9月の知事選で与野党相乗り候補を提案した幹部は「『絶対に相乗りを崩す動きがあるから、万が一の場合も考えるように』と川崎に言われ、実際にそういう場面があった」と明かす。

 そんな川崎は地盤の三重2区を長男に譲り、県連会長として選挙戦に臨んでいる。公募せずに県連三役だけで決めるやり方は県連内からも反発を招いたが、衆院解散までに次期参院候補までまとめてしまった。

 県連関係者は「どうしても長男に地盤を譲りたいという執念を感じた」。川崎は県連会長としては参院候補の動きを指示するだけ。選挙では長男の選挙区に集中。街頭演説など表舞台には立たず、支援者を回る。

 一方、地盤としている足元の伊賀市で揺らいでいる。平成28年の伊賀市長選や31年の県議選伊賀市選挙区などでは、自ら擁立した候補者が相次いで落選。地元関係者は「求心力が低下している」とみる。

 長男に譲った選挙区は野党候補との激戦となっている。これまで何度も落選を経験しながらもよみがえってきた政治家一族の川崎家。選挙の厳しさを誰よりも知る川崎は長男にそのバトンを渡すことができるのか。

     ◇
 県内でも与野党の10人が県内の全選挙区で激戦を繰り広げる衆院選。5回にわたって、各政党の攻防の裏側に迫った。

伊勢新聞

3776チバQ:2021/10/25(月) 15:55:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/5da545e278e0b9bd876346bcf5b24fa42c2f3145
石原王国崩壊危機…「軍団」解散の年に、伸晃氏 11回連続当選黄信号
10/23(土) 5:30配信


スポニチアネックス
公示日の19日に、東京・南阿佐ヶ谷の杉並区役所前で演説を行う石原伸晃氏

 ◇衆院選2021 31日投開票

 れいわ新選組の山本太郎代表(46)による出馬表明と撤回で注目された東京8区。自民党の石原伸晃元幹事長(64)と野党統一候補で立憲民主党の吉田晴美氏(49)が激しく競り合っている。11回連続当選を目指す伸晃氏の牙城とされてきたが、今回は小選挙区での敗北の危機も指摘され、永田町では「石原王国の崩壊か」とのささやきも漏れ始めた。

【写真】東京3区に出馬している石原伸晃氏の弟・宏高氏

 突然の東京8区出馬宣言で騒動を巻き起こした後、比例東京ブロックから出馬した山本氏は22日、同区内のJR阿佐ケ谷駅前で演説を行った。ここに吉田氏がゲストとして合流。「1枚目の投票用紙には吉田晴美、(比例の)2枚目には“れいわ”とお書きください」とアピール。小雨が降る中、足を止める有権者が続出し、気付けば聴衆は約200人規模へと拡大。山本氏が与党を批判するたびに「そうだ、そうだ!」の合唱や拍手が湧き起こった。

 吉田氏は「野党統一候補として戦う責任と感謝でいっぱい」とあいさつ。山本氏から「衆議院で会いましょう!」と声を掛けられグータッチを交わした。吉田氏は演説終了後に報道陣に対し「(山本氏の応援は)心強かった。感無量です」とバックアップに感謝した。

 自民党都連関係者はこの様子に表情を曇らせた。「野党統一候補になった効果と“山本騒動”で吉田氏の知名度が上がった。そして今回のような“合流街頭”でさらに勢いづくかも」と口にしたのは懸念。中選挙区時代を含め、同区を地盤として10回連続の当選を果たしている伸晃氏だが、関係者がやきもきするのには不安材料があるからだ。17年の衆院選では約9万9000票で伸晃氏が当選を果たすも、次点だった吉田氏は約7万6000票。これに希望の党候補、共産党候補の票を合計すると13万9000票となり、伸晃氏の票数を上回る。

 都政関係者は「この4年間、地元で地道に出馬の準備をしていた吉田氏には“山本乱入”に遭って気の毒との同情の声も広がった。石原氏をリードしているとの調査もある」と明かす。

 石原陣営では「これまでで一番厳しい戦い」との声が上がり、危機感が広がっている。石原氏はこの日、JR高円寺駅前などを遊説し「今回は本当に厳しい選挙です」と頭を下げた。杉並区役所前で行った19日の第一声でも、地元企業など約300人の支援者の前で「政治信念の違う野党共闘に負けるわけにはいかない」とマイクを握る手に力を込めた。

 父の石原慎太郎氏(89)の背中を追いかけ初当選したのは90年。慎太郎氏は68年に参院選で初当選し、72年に衆院に鞍替えした後、75年に都知事選で落選したが、この1年を除き、国政の場から石原家が遠ざかったことはなかった。自民党関係者は「仮に伸晃氏が小選挙区で敗れても比例復活の可能性が高いが、現在、石原派の閣僚はゼロ。派閥の領袖(りょうしゅう)として一国一城の小選挙区を落としたら影響力の低下は加速するだろう」とみる。弟の石原宏高氏(57)も東京3区で激戦だ。今年に入り、かつて力強い援軍だった「石原軍団」も解散。政界の石原王国の存続にも危うい空気が流れる。

3777チバQ:2021/10/25(月) 15:56:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b05f20801c203b008b4b953381ac714500fb3f
福岡10区 自民・山本氏、立民・城井氏と激突
10/21(木) 21:02配信

77
この記事についてツイート
この記事についてシェア
産経新聞
立候補者の街頭演説に集まった聴衆=19日、北九州市小倉北区

衆院選(31日投開票)の福岡10区は、自民党前職の山本幸三氏(73)と立憲民主党前職の城井崇氏(48)による4度目の対決を軸に、激しい選挙戦が展開されている。公明党との選挙協力を深める山本氏に対し、城井氏は共産党も交えた「野党共闘」で雪辱を期す。前職2人に割って入る日本維新の会新人、西田主税氏(59)は、自公政権と野党共闘双方の批判の受け皿となることで票の上積みを狙う。

「岸田(文雄)首相とは何でも話せる、何でも頼める仲にある。しっかりと日本を安定させる政策を進めていきたい」

山本氏は19日の公示日、第一声でこう強調した。

山本氏は岸田氏が会長を務める自民党派閥、宏池会(岸田派)の副会長を務める。9月の党総裁選では議員票取りまとめの責任者として、岸田氏の勝利に貢献したという。

選挙戦では首相との親密ぶりを紹介し、自ら訴える政策の実現性をアピール。岸田政権の誕生を追い風にしようと懸命だ。24日には岸田氏が応援に入る方向で調整している。

■正念場

自民は比例代表候補の73歳定年制を原則としており、山本氏も比例代表に重複立候補していない。これまで福岡10区では山本氏が3回連続で当選を果たしているが、「今回は本当に厳しい。比例復活できず、小選挙区で負けたら政治生命の終わり。正念場だ」と気を引き締める。

強い危機感の背景には、今年1月に行われた北九州市議選での大敗がある。自民は、立候補した22人のうち6人が落選した。特に10区内では、そのうち当選10回の重鎮を含む4人が議席を失った。

選挙の実動部隊を担ってきた地元市議の勢力が弱まったことで「支持層をまとめ切れない可能性もある」(自民関係者)。一方で、別の自民関係者は「地元の県議、市議におんぶに抱っこでは駄目だ」と冷ややかだ。

頼みの綱は連立を組む公明との連携だ。公示前には自公合同で1千人規模の集会を開いたほか、街頭演説でも公明の比例代表候補と並ぶ場面が目立った。山本氏は「公明党の力がなければ、とても勝てない」と明け透けに語る。

■権力の塊

山本氏に3連敗を喫している城井氏は、共産が候補者を擁立しなかったことで事実上、野党統一候補として挑む。

19日の街頭演説では「相手(山本氏)は首相派閥の副会長で権力の塊だ。押しつぶされないようはね返す力を寄せてほしい」と対決姿勢を強めた。

前回平成29年の衆院選で城井氏は、当時の希望の党から出馬し、共産候補も含めた三つどもえの構図で、山本氏に約7千票差にまで迫った。前回、共産候補の得票は約3万票で、単純に城井氏の得票と足せば、山本氏を大きく上回ることになる。

共産が候補を擁立しなかったことで、陣営関係者は「今回は勝てる構図だ」と自信をみせる。公示直前の17日には立民の枝野幸男代表が応援に入り、てこ入れを図った。

ただ、外交や安全保障などで政策が異なる共産との共闘はもろ刃の剣でもある。立民関係者は「共産と組めば保守層は逃げていく」と漏らす。

■「立憲共産党」

維新の西田氏は21日、JR小倉駅前でマイクを握り「自公政権のままでいいのか。新型コロナウイルス対策は後手後手ばかりだ」と声を張り上げた。

しかし、それ以上に力がこもっていたのは野党共闘への批判だった。「『立憲共産党』の候補を当選させたら日本の外交、安全保障は成り立たなくなる」と訴えた。

街頭演説には馬場伸幸幹事長も駆けつけ「維新は、自民党がやらない、共産党と組んだ立憲民主党は興味がない大改革をやる」と支持を呼び掛けた。

維新は、1月の北九州市議選で3議席を獲得した。今回の衆院選でも支持拡大を図りたい考えだが、前職同士の与野党対決に埋没気味だ。

福岡10区には無所属新人の大西啓雅氏(51)も立候補している。(小沢慶太)

3778チバQ:2021/10/25(月) 15:57:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d68a1325b14bce40187c39a9aeb65195c369ef9
色合い異なる大分「野党共闘」 
10/20(水) 19:00配信

産経新聞
有権者とグータッチをする自民党の河野太郎広報本部長=16日、大分市

31日投開票の衆院選で、大分県の3選挙区すべてで激戦が繰り広げられている。2、3区は、自民党前職と前回比例復活の立憲民主党前職による与野党一騎打ちで、1区も野党系の無所属前職に、自民新人や共産党新人らが挑む。公示前から与野党ともに幹部が入り、支持拡大を図ってきた。ただ、大分は歴史的に社民党の牙城だったこともあり、共産党の候補取り下げなどで全国的に進んだ「野党共闘」とは多少色合いが異なる選挙戦となっている。

【グラフで見る】衆院選の勝敗ライン

「共産党はドアの内側に靴の先を突っ込み、こじ開けて土足で家に上がり、家主を追い出し乗っ取る」

16日、自民党の河野太郎広報本部長は大分市に駆けつけ、街頭演説でこう訴えた。

選挙協力を進める立民と共産などの関係は与党側にとって攻撃材料で、自民党の甘利明幹事長らがしばしば言及する。河野氏も、立民が共産と「限定的な閣外協力」で合意したことを念頭に「今回の選挙は(共産主義政権の)第一歩を踏み出すのか、自由と民主主義を守るのかが問われている」と強調した。

これにすぐさま反応したのは、翌17日に大分県に入った立民の安住淳国会対策委員長だ。

「ご懸念には及びません。(与党側は)苦しいんだろうね。それしか言うことないんだろうね」

大分市内で記者会見を開いた安住氏は、こうした発言に不快感を示した。その上で「多少のハレーションはあるが、良い所に落ち着いた。(共産と)協力できるところはやるが、自分たちの政策や考えを曲げることはない」と続けた。

× × ×

立民は、大分1〜3区について「最も接戦になる。全国的にも最重点区」(安住氏)と位置づけ注力している。河野氏の発言は厳しい選挙戦を見越した先制パンチと言えた。とはいえ、ある県政関係者は「県の政治史を踏まえれば共産批判は的外れで、上滑りしているように感じた。大分は社民党の存在を抜きには語れないから」と指摘する。

この言葉通り、大分は社民党初代党首で元首相の村山富市氏や、4月に死去した重野安正氏らを国会に送り出してきた社民の牙城だ。自治労を中心とする官公労は長年、社民支持を打ち出す。連合大分を結節点に、旧民主党系の立民や国民と、社民の協力体制が、選挙戦の行方を左右してきた。

昨年、吉田忠智参院議員らが社民を離れて立民に合流。支持者には困惑も広がったが、7月に立民の枝野幸男代表が村山氏の自宅を訪ねて融和を演出した。安住氏も大分入りした17日に村山氏と面会した際、「勝たなきゃだめだぞ」と激励されたことを明かした上で「小政党同士の協力ではなく、1つの党として迎える選挙。自民に力で十分対抗できる」と述べ、合流効果に期待を見せた。

3779チバQ:2021/10/25(月) 15:57:31
× × ×

こうして立民と社民が一体化を進め、連合大分の仲立ちによって国民県連とも連携を深める中、共産の立ち位置は微妙だ。

共産は今回、立民前職が出馬した大分2、3区の2選挙区での擁立を見送り、「野党共闘」を演出した。

ただ、立民が擁立した2区前職の吉川元氏(55)と3区前職の横光克彦氏(77)に国民県連と社民県連が支持を表明する一方で、共産は「自主的に支援する形になるだろう」(県委員会幹部)と組織としての露出を避ける。

複雑なのは1区だ。

立民県連と国民県連が支持し、前回衆院選で希望の党から比例復活した無所属前職、吉良州司氏(63)に、共産県委員会書記長の新人、山下魁氏(44)をぶつけたからだ。

公示前には山下氏を「統一候補」とするような動きもあったが、民間労組などが反発して調整がつかなかった。ただ、連合関係者からは「共産が入らない方が一枚岩になれる」との声も漏れる。

× × ×

対する自民は、2区の前職、衛藤征士郎氏(80)と3区の前職、岩屋毅氏(64)がともに自身の後援会に加え、推薦を受ける公明党と、その支持母体の創価学会などの組織をフル動員し、票の掘り起こしを進める。特に党規定により比例代表と重複立候補しなかった衛藤氏については、自民党本部から九州内の有力企業に支援強化を働きかけ、てこ入れする。

1区の自民新人、高橋舞子氏(33)は公明推薦を受けることができなかった。学会関係者は「結局、(高橋氏側から)何も言われていない。選挙区では自公政権の枠組みに沿って投票するかもしれないが、どうなるかは分からない」と打ち明ける。自民県連内も「一丸ではない」(関係者)という。

しかし高橋氏には、20年近く県政を担う広瀬勝貞知事との良好な関係に加え、「政治の師」と仰ぐ甘利氏が党役員人事で幹事長に就くなど追い風もある。若さや記者経験、女性候補であることなどを打ち出し「自民党型の地上戦に加え、空中戦で従来にない票を掘り起こす」(陣営幹部)ことを狙う。



大分1区からは高橋、山下、吉良の3氏のほか「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の新人、野中美咲氏(25)、無所属新人、西宮重貴氏(43)も立候補している。(中村雅和)

3780チバQ:2021/10/25(月) 18:34:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/05885746a8117b41e6f63e6f598372e0f1ed20b9
大阪10区は“混戦必至”の三つどもえ 辻元氏vs外科医vs維新新人 注目は日本維新の会の動き
10/25(月) 16:56配信

272
この記事についてツイート
この記事についてシェア
夕刊フジ
街頭で熱弁を振るう辻元氏

 選挙のたびに、自民党と立憲民主党(旧民主党を含む)、日本維新の会の候補が、激しい三つどもえの戦いを繰り広げているのが大阪10区(高槻市など)だ。今回も、立憲民主党副代表の辻元清美氏(61、当選7回)と、自民党の前厚労政務官の大隈和英氏(52、同2回)、日本維新の会の新人で前大阪府議の池下卓氏(46)が激突する。

【グラフで見る】衆院選の勝敗ライン



 過去の激戦を、大阪府議が解説する。

 「2017年の前回衆院選は、小池新党をめぐる混乱で立憲民主党に追い風が吹いて、辻元氏が頭一つ抜け出たが、12年と14年は、ほぼ横一線だ。14年の選挙では、辻元氏が選挙区で勝ったが、大隈氏と日本維新の会の松浪健太氏も比例復活し、3人の国会議員が誕生した」

 今回、まず注目は日本維新の会の動きだ。17年の選挙で敗れた松浪氏が府議にくら替えした。結果、府議の池下氏が逆に国政に回った。

 自民関係者がいう。

 「池下氏は通称『イケタク』と呼ばれ、選挙に強い。祖父と父が高槻市議だったため、盤石の地盤がある。松浪氏が19年に出馬するまでは、府議選で常にトップ当選だった。また、税理士という職業柄か、政治手腕も緻密で理詰め、一方で趣味は茶道という。そのギャップに人気が集まる。府議になった松浪氏も全力支援するため強い」

 立憲民主党の辻元氏はどうか。維新関係者は分析する。

 「手ごわいの一言。11日も代表質問で、岸田文雄首相に舌鋒鋭く『森友学園』再調査を迫るなど、存在感を発揮した。12年の選挙は比例復活だったが、14年と17年は選挙区で勝ち切った。強さの秘密は、彼女の突破力と、秘書給与流用事件で逮捕されながら、不死鳥のように復活してきた不屈の魂。その2つが大阪人にはウケるようだ」

 自民党の大隈氏も善戦する。地元市議がいう。

 「大隈氏は、阪大医学部附属病院や大阪警察病院などで勤務した外科医ながら、偉ぶらず黙々と辻立ちや街頭演説をこなしている。コロナ禍では、厚労政務官として活躍した。選挙のたび票数をジワジワ増やしており、侮れない」

 10区の有権者数は約32万人。6万5000〜7万票が当選ボーダーラインか。 (ジャーナリスト、田村建雄)

 

【大阪10区】(高槻市など)

△辻元清美61  立民前

▼池下卓46  維新新

▼大隈和英52  自民前

※当落予測の△は「やや優勢」、▼は「やや劣勢」 (本紙分析)

3781チバQ:2021/10/25(月) 18:35:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/e686a9282db93286184d2cb79a494531b396c016
自民が単独過半数確保の勢い、立憲はほぼ横ばい 朝日情勢調査
10/25(月) 18:00配信

この記事についてツイート
この記事についてシェア
朝日新聞デジタル
朝日情勢調査

 31日投開票の衆院選について、朝日新聞社は23、24日、全国約38万人の有権者を対象に電話とインターネットによる調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて、選挙戦中盤の情勢を探った。現時点では、(1)自民党は公示前の276議席より減る公算が大きいものの、単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢い(2)立憲民主党は比例区で勢いがなく、公示前の109議席からほぼ横ばい――などの情勢になっている。

東京の選挙区、石原伸晃氏や菅直人氏らが接戦

 選挙区はインターネット調査で、比例区は電話調査で情勢を探った。調査時点で投票態度を明らかにしていない人が、選挙区は4割、比例区は3割おり、今後、情勢が大きく変わる可能性もある。

 自民は、選挙区では公示前の210議席に届かないものの、161の選挙区で優位に立ち、190議席に迫る勢いをみせている。比例区は堅調で、公示前の66議席を上回り、70議席をうかがう。

 自民は、政権を奪還した2012年の衆院選以降、国会を安定的に運営できる絶対安定多数(261議席)を確保してきた。接戦となっている74の選挙区の勝敗次第では、今回もこれを獲得できる。

 公明党は、公示前の29議席は維持しそうな勢い。選挙区では、北海道10区と東京12区で接戦となっている。

 立憲は、選挙区では公示前の48議席を上回る公算が大きい。競り合っている65の選挙区が、議席を上積みできるかどうかの焦点。枝野幸男代表(埼玉5区)も自民前職と接戦となっている。一方、比例区は勢いに欠け、公示前の61議席を10議席以上、下回りそうだ。

 日本維新の会は、公示前の11議席から3倍近くに増える勢い。選挙区は大阪府内を中心に10選挙区でリード。比例区は地盤の近畿以外でも、東京や南関東で複数議席獲得を視野に入れている。

 共産党は、選挙区で議席を維持している沖縄1区で接戦。比例区で議席を積み上げ、全体として公示前の12議席を上回る可能性がある。

 国民民主党は、4選挙区で優勢で、比例区と合わせ、公示前の8議席と同程度になる見込み。

 れいわ新選組は比例区東京で議席獲得をうかがう。社民党は選挙区、比例区ともに1議席を確保できるかどうか。

 「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は、厳しい情勢だ。

     ◇

 調査方法 23、24の両日に実施。電話調査は、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、固定電話、携帯電話あわせて2万5595人から有効回答を得た。インターネット調査は、調査会社4社に委託し、各社の登録モニターを対象に調査した。全国で計35万3868件の有効回答を得た。小選挙区はネット調査から当落を予測し、比例区は、電話調査から予測した。

朝日新聞社

3782チバQ:2021/10/25(月) 18:40:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4e7236ac0db78679f298c82758cf649fe7bf5d5
自民・岸田派候補は衆院選でまさかの半分落選も…15人が野党候補と大接戦、閣僚経験者も劣勢
10/23(土) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
閣僚経験者も劣勢、平井卓也前デジタル相もリードを許す(C)日刊ゲンダイ

 60以上の選挙区で自民vs野党のデッドヒートとなっている10.31衆院選。とくに岸田首相が率いる岸田派(宏池会)の候補は軒並み苦戦を強いられている。このままでは、宏池会の勢力衰退は待ったなしだ。

 宏池会には衆参合わせて46人が所属していたが、閣僚経験のある宮腰光寛元沖縄北方担当相と竹本直一元科学技術担当相、三ツ矢憲生元外務副大臣の3人が引退。衆院勢力は31人に減っている。

 ただでさえ人数が減っているのに、今回の選挙は、多くが当落線上で喘いでいる。自民党が行ったとされる情勢調査によると、31人の宏池会メンバーのうち15人が野党候補と接戦を繰り広げている(別表)。宏池会の衆院勢力の半分が、リードを許しているか、リードしていても5ポイント差以内に収まっている状況だ。

 若手・中堅だけでなく、閣僚経験者も劣勢もしくは並ばれている。前デジタル相の平井卓也氏(香川1区)と元地方創生相の北村誠吾氏(長崎4区)は立憲候補に後れを取り、元地方創生相の山本幸三氏(福岡10区)も立憲候補と互角の戦いを演じている。

 大阪1区と2区では維新候補に先行され、静岡5区では民主党政権で環境相を務めた細野豪志氏に10ポイント以上も差を付けられている。埼玉1区では、首相補佐官に抜擢された宏池会のホープ・村井英樹氏が立憲候補と横一線だ。早くも「落選しても補佐官はできるから問題ない」(自民党関係者)と落選を見越した指摘まで出始めている。

 宏池会の半分が選挙区を落とすようなことになれば、党内の岸田首相の求心力が低下するのは間違いない。選挙後、政権運営が一気に苦しくなる可能性がある。

3783チバQ:2021/10/25(月) 18:40:43
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296313
自民・河村建一候補「比例中国」→「比例北関東」追放劇のア然…安倍家・岸家に影響力低下の焦り
公開日:2021/10/20 14:15 更新日:2021/10/20 19:33
 19日に公示された衆院選で驚いたのは、山口3区の公認争いで林芳正元文科相に敗れて引退した河村建夫元官房長官の長男・建一氏が、当初発表されていた「比例中国ブロック」ではなく「比例北関東ブロック」に変更になっていたこと。どうやら裏には、地元での影響力低下に焦る安倍元首相の蠢きがあったようだ。

【写真】この記事の関連写真を見る(27枚)

  ◇  ◇  ◇

 先週16日、自民党山口県連が、岸信夫会長名で党の選対委員長宛てに「比例候補者について」という文書を提出していたことが分かった。そこにはア然とするほどトゲトゲしい文言が並ぶ。

 河村氏の長男が中国ブロックの候補となったことについて〈当県連から党本部に対して公認決定を願い出た候補でもありません〉〈河村建一氏が決定されたことに強く抗議を申し上げるとともに、この方は、山口県連とは何ら関わりのない候補であることを確認させていただきます〉。そのうえで、〈杉田水脈候補の名簿上位搭載にご配慮いただきますよう、強くお願い申し上げます〉と記されていた。

 杉田氏は「LGBTには生産性がない」で物議を醸したウルトラタカ派の女性前職。安倍元首相の強力なプッシュにより、前回2017年衆院選でも比例中国ブロック上位となり、当選した。

 今回も、文書が“威力”を発揮したのだろう。結局、杉田氏は中国ブロック19位(小選挙区との重複候補を除き3番目)となり、一方の河村氏は、北関東ブロック32位(同2番目)へと追い出された形となった。

「15日に中国ブロックに建一氏の名前が入ったのを見て、『世襲で比例優遇はありえない!』と、安倍元首相が激怒し、弟で県連会長の岸防衛相に文書を出させたようです」(党本部関係者)

子飼いの杉田水脈氏を猛プッシュ
問題の文書。杉田水脈候補(右)はウルトラタカ派(C)日刊ゲンダイ
拡大する
 安倍元首相は自分も世襲のくせに、よく言うよだが、ついでに言うと、山口県内の小選挙区の4候補は全員世襲だ。

 県連は日刊ゲンダイの取材に、「杉田さんが県連唯一の比例公認候補であり、ごく自然な形で、県連の認識を本部にお伝えした文書です」(事務局長)と答えた。

 19日の公示日、安倍元首相は地元・山口4区で第一声。09年の選挙以来のことだった。

 もっとも、安倍元首相は公示前から何度も地元入りするなど、これまでのようなぶっちぎりの圧勝に不安がある様子。地元有権者の空気に変化の兆しが見えるからだ。

「首相を退陣し、安倍さんは“終わった政治家”。『次は林(芳正)さんだね』と、有権者の期待は移っている。安倍・岸家が永遠に安泰というわけじゃない。山口県内の小選挙区は、次回は現行の4から3に減ることが確実。だからその前に、河村家を追い出したということじゃないか」(地元関係者)

 岸田政権の人事で、安倍元首相は自身が望んでいた「高市幹事長、萩生田官房長官」が実現せず、いまだにイライラし、細田派の幹部に八つ当たり電話をかけているという。比例名簿に強権“介入”する暴走は、地元・山口でも求心力が低下していくことへの焦りの表れだ。

3784チバQ:2021/10/25(月) 19:24:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/aba81ecf12079b56bcf2c0c9fd3ef12259657280
「令和の上州戦争」の群馬1区 新潟5区は元首長三つ巴 混戦の終盤戦
10/25(月) 19:19配信
産経新聞
新潟5区の候補者と語り合う 有権者=13日、新潟県長岡市(太田泰撮影)

31日投開票の衆院選は終盤戦に突入し、候補者らは有権者へのさらなる浸透に向け奔走している。もっとも、各地の選挙区では、一枚岩になれない事情を抱える陣営も少なくない。公認争い、調整の不調、保守分裂…。それぞれの事情を追った。

■群馬1区「令和の上州戦争」

衆院選公示前日の18日、中曽根康弘元首相を祖父に持つ中曽根康隆氏(39)の前橋市の選挙事務所を、公認をめぐって争った尾身朝子氏(60)が訪問していた。

「自民党勝利のため、一致団結して頑張っていく」。そう口にした中曽根氏は、尾身幸次元財務相の長女である尾身氏と「肘タッチ」し、しこり解消をアピールしたが、両者の表情は硬いままだった。

中選挙区制時代には首相経験者が票を奪い合う「上州戦争」が繰り広げられた群馬。今回は1区の公認をめぐり、世襲議員による公認争いが勃発した。尾身氏は前回選で1区から出馬し得票率48・8%の9万2641票を獲得。一方、比例に回った中曽根氏は党員獲得数と世論調査のポイント数を伸ばしてきた。本来なら現職優先で尾身氏だが、党本部はそれを覆して中曽根氏に軍配を上げ、尾身氏の比例転出で決着を図った。

「これをかけるために4年間やってきたといっても過言ではない」。19日の公示日は自らの名前が記されたたすきとともに、選挙区出馬の思いを語った中曽根氏。背景には25年前の平成8年、選挙区調整の結果、康弘氏が比例への転出を余儀なくされた過去がある。

「中曽根家の執念だよ。国取りに勝ったということ」と自民関係者。24日には尾身氏が初めて中曽根氏の選挙応援を行い連携を強調したが、自民が一枚岩になれるかは今も最大の課題だ。選対幹部は「公認はゴールではない」と危機感を示す。

一方、自民の混乱に乗じ候補を一本化して選挙戦に臨みたかった野党の足並みも乱れた。立憲民主党では元職の宮崎岳志氏(51)と新人の斉藤敦子氏(53)が公認を目指したが、両者とも公認されないまま、宮崎氏は日本維新の会から、斉藤氏は県連の支援で無所属で出馬。共産党からは店橋(たなはし)世津子氏(60)が立候補した。

「野党一本化に向け努力したが、残念だ」と共産の選対幹部。野党乱立で票が割れるため「比例を伸ばしていく方針に変更した」とため息をついた。

■新潟5区 元首長3氏の戦い

「豪雪地帯の声を国に届ける国会議員は少ない。どうかみなさんの力を貸してほしい」。公示日の19日、元知事で自民前職の泉田裕彦氏(59)は、出陣式でこう訴えた。3期にわたり知事を務めた高い知名度を武器に、前回選では出身地の加茂市(4区)ではなく5区から出馬し、初当選を果たしている。

当初、5区は泉田氏に対し、前知事で無所属新人の米山隆一氏(54)が野党の支援を受けて戦う構図になるとみられていた。しかし、長岡市長を5期17年務め、全国市長会会長も歴任した無所属新人の森民夫氏(72)が参戦。結果、泉田氏と保守票を食い合う様相を呈しつつある。

この状況を招いた要因の一つが、前回選直前に急逝した長島忠美元復興副大臣の〝後継〟をめぐる問題だ。長島氏は中越地震(平成16年)で被災した旧山古志村(現長岡市)の村長として、復旧と復興に尽力したことで知られている。泉田氏は前回選で長島氏の遺志を継ぐと表明したが、なじみの薄い5区からの出馬には反発の声が上がっていた。自民関係者からは今も「長島氏の後継とはいえない」との声が漏れ聞こえる。

一方、長岡市出身の森氏は、市長時代に長島氏を市の復興管理監に迎え、泉田氏の後任を決める28年の知事選では自公の推薦で出馬した。野党が推す米山氏に敗れたものの、泉田氏と比較する有権者は少なくない。「長島忠美さんの遺志を引き継ぐのは私しかいない」。公示日、森氏は山古志地区でこう訴えた。

保守の争いを横目に、精力的な選挙戦を行うのが米山氏だ。泉田氏の後任として知事に就任した後、30年に女性問題で辞職。今回選では事実上の野党統一候補で組織戦を展開する。公示日は「当たり前のまっとうな政治を取り戻すのが今回の選挙だ」と強調した。

新潟は、近年の大型選挙で野党共闘が推進されてきた地でもある。「絶対に譲れない戦いだ」。米山陣営の関係者は意気込んだ。

3785チバQ:2021/10/25(月) 20:27:13
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_2S3VJQVLIJNKBKKK7XLIXRFMHM.html
選挙区を歩く 東京8区 「石原王国」に地殻変動
2021/10/25 19:37産経新聞

選挙区を歩く 東京8区 「石原王国」に地殻変動

衆院東京8区の候補者の演説に耳を傾ける有権者ら=24日午後5時4分、杉並区(竹之内秀介撮影)

(産経新聞)

れいわ新選組代表の山本太郎元参院議員が公示前にいったん出馬表明し、全国的な注目を集めた東京8区(杉並区の大部分)。公示直前になって立憲民主党、共産党、れいわの3党間で立民新人の吉田晴美氏(49)での一本化が決まり、8区で無敗を誇ってきた自民党前職の石原伸晃元幹事長(64)に挑む「与党」対「野党共闘」の構図となった。日本維新の会新人の笠谷圭司氏(41)も出馬しており、勝敗の行方は見通せない。

運動支える共産

22日、JR阿佐ケ谷駅前で開かれた山本氏の集会には、一時は山本氏と「野党統一候補」の座を争った吉田氏の姿があった。山本氏は今月8日、8区からの出馬を表明したが、吉田氏の支持者からの反発を受け撤回、比例東京ブロックに回った経緯がある。

この日は「頑張りましょう、一緒に国会に」「衆議院でお会いしましょう」と互いにエールを送り合い、笑顔で肘タッチを交わした。吉田陣営の関係者は「いろいろあったが、最終的には和解にたどり着けてよかった。〝雨降って地固まる〟だ」と胸をなでおろす。

吉田氏は今回、立民、共産、れいわの統一候補として出馬。組織力で石原陣営に劣る吉田陣営の運動を支えているのが、共産の存在だ。地元選出の都議や区議が連日街頭に立ち、挙党態勢で吉田氏への投票を呼び掛けている。同党の原田暁(あきら)都議は「これまでの吉田氏の地元での地道な活動を知っているからこそ、われわれも全力で応援できる」と話す。

「共闘」に警戒

一方の石原陣営は「野党が一気に攻めてきた」と警戒を強めている。石原氏は19日の第一声で、「共産と立民が『野合』をして、私たち自公に刃を突き付けている」と吉田陣営を牽制(けんせい)した。

約30年間にわたり石原氏が連勝し続けてきた8区。だが、中選挙区時代には共産候補が当選するなど、際立って保守的な土地柄だというわけではない。そんな8区がなぜ自民の牙城となり得たのか。ある自民区議は「長年の野党の足並みの乱れが石原氏の連勝を生んできた」と語る。

8区では小選挙区制の導入以来、野党候補が複数出馬する状況が常態化していた。例えば平成29年の前回選では旧立民、旧希望の党、共産の候補らが乱立。石原氏は約10万票を獲得して当選を果たしたが、次点の吉田氏は約7万6千票だった。旧希望や共産の候補者の得票を単純に合計すれば、石原氏を約4万票近く上回る計算になる。

自民票吸収も

第三極として石原、吉田両陣営が関心を寄せるのが、維新の笠谷氏の動向だ。維新は他の野党とは異なる保守政党であるだけに、石原氏の選対幹部は「自民票を食い荒らしかねず、今回のような大激戦では勝敗を左右しかねない」と話す。

元自民党員という経歴を持つ笠谷氏は19日の出陣式で、「一部の組織や団体の利益を優先する自民党の政治はおかしい。自民党を外から崩壊させたい」と強調。候補者の一本化が難航した野党陣営も引き合いに出し「この国をまとめられるわけがない」と批判した上で、「共産と手を組んだ立民にこの国の野党第一党を任せるわけにはいかない」と訴えた。

(竹之内秀介)

3786岡山1区民:2021/10/25(月) 20:51:54
https://www.fnn.jp/articles/-/258728
31日投開票の衆議院選挙について、FNNは全国世論調査を行い、選挙戦中盤の情勢を探った。

自民党が議席を減らすのは確実で、単独過半数を維持できるかは微妙な情勢であることがわかった。

調査は、10月23日・24日に、全国18歳以上の男女15万5,045人を対象に、電話(RDD 固定+携帯)で行った。

自民党(公示前276議席)は、東京など大都市圏では、接戦の選挙区が多く、大阪では苦戦を強いられている。

比例代表はおおむね堅調で、前回を超える可能性があるが、選挙区での苦戦が響き、議席を40程度減らす可能性があり、単独過半数を維持できるかが焦点。

公明党(公示前29議席)は、小選挙区に擁立した9人のうち、ほとんどは安定した戦いを見せているが、一部選挙区や比例では苦戦していて、公示前の議席維持は微妙。

自民・公明をあわせると、与党で過半数を確保する見込みだが、国会の常任委員会で委員長ポストを独占したうえで過半数を握る「絶対安定多数」(261議席)には届かない可能性もある。

これに対し、立憲民主党(公示前110議席)は、ほかの野党と候補者を一本化した選挙区や比例が堅調で、公示前勢力から30議席ほど伸ばす可能性がある。

共産党(公示前12議席)は、沖縄の選挙区で議席を見込んでいるほか、比例で数議席伸ばす可能性がある。

日本維新の会(公示前11議席)は、拠点の大阪の選挙区で優位に戦いを進めているほか、比例で議席を増やす見込みで、公示前の11議席から3倍近くまで伸ばす勢い。

国民民主党(公示前8議席)は、小選挙区ではほとんどが苦戦しており、公示前の8議席を守れるか見通せない。

社民党(公示前1議席)は、選挙区で1議席を確保する公算で、れいわ(公示前1議席)は、比例代表で議席獲得の可能性がある。

NHK党(公示前1議席)は、議席獲得が厳しい情勢。

ただ、2割近い選挙区では、1番手と2番手の差が5ポイント以内の接戦となっており、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。

3787岡山1区民:2021/10/25(月) 20:54:19
https://www.fnn.jp/articles/-/258668
31日の投開票の衆議院選挙について、中盤のFNNの調査では自民党が議席を減らすのは確実で、単独過半数を維持できるかは微妙な情勢であることがわかった。
ここ最近の衆院選で圧勝を収めてきた自民党にとっては初めて迎える正念場になると言えるだろう。
調査結果と取材により、今回の選挙の特徴と今後の展開を見通してみたい。

この記事の画像(3枚)
接戦区多数で情勢混沌
過去3回の衆院選は、全てが自民党にとって有利に働いた。
旧民主党から政権を奪還した2012年、消費税率の引き上げを延期した2014年、小池東京都知事の新党立ち上げで野党が割れた2017年。

いずれも自民党が圧勝した選挙だ。
今回は野党の大きな失点もなければ、分裂もない。与党にも大きくアピールする材料はない。
つまり今回は自民党が支持されるのかどうかが冷静に問われる選挙だと言えるのではないか。

逆に言えば、野党がどれだけ現実的な信頼を得られるかが問われる選挙でもある。
FNNの調査では289ある小選挙区のうち、差が3ポイント以内の選挙区が29、差が5ポイント以内の選挙区は54にのぼった。野党が候補者を一本化させたこともあるが、前回に比べて明らかに情勢は混沌としている。
この情勢に追い打ちをかけているのが自民党の候補者事情だ。


野党が候補者一本化 試される自民若手議員
自民党が圧勝した過去3回の選挙しか経験していない1〜3回生は100人以上。
あまりに数が多いため幹部らの指導が行き届かず、地盤が脆弱な候補が多いとされている。

今回の調査で自民党は比例の投票先で約38%の支持を獲得した。公明党(同10%)と合わせて、約5割に達する与党の支持者をまとめれば勝てるはずだが、実際にはそうなっていないところが多い。
支持政党は自民党と考えても、選挙区の候補は「人で決める」という有権者が増えているとの指摘もある。
風頼みの選挙に終始してきた若手候補の多くは今回、党の組織を固めることなど、初めてその実力が問われることになる。

立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党に国民民主党を加えた野党5党が候補者を一本化した選挙区が約7割にのぼることも、接戦区が多い要因のひとつだ。
立憲民主党や共産党などが前回の反省を踏まえ、多くの選挙区で候補者を一本化出来たのは、大きな成果だと言える。
「野党の得票は自民党に入れたくない人の受け皿になれるかどうか」(選挙関係者)との指摘があるように、“反自民票”をひとつにまとめることが小選挙区での選挙を勝ち抜く一番の近道であると言える。
野党間の政策面での温度差が埋まっていないことは課題として残されたままだが、自民党の当選者を減らし、野党勢力を増やすことは間違いなさそうだ。

こうした中で躍進が見込まれるのが「日本維新の会」だ。
これまで長く続いた安倍政権のいわゆる「タカ派路線」から、穏健な岸田政権になったことで保守層の一定の支持が見込まれることに加え、立憲民主党が共産党と共闘したことで野党候補の「左派色」が強まり、中間層の票が流れているとの指摘もある。
関西圏を中心とした人気は相変わらず根強く、比例と合わせて議席を大きく伸ばす見通しだ。

この他、公明党は選挙区での候補を絞り込む従来の選挙戦を展開し、国民民主党、社民党、れいわ、NHK党は議席獲得に全力を挙げている。


「追い風も逆風もない」
今後の選挙戦で焦点になるのは何だろうか。
ある選挙関係者は次のように述べた。

「与党候補にも野党候補にも、追い風もなければ逆風もない」「全く盛り上がらない選挙だし、今後もヤマ場は来ないだろう」つまり幹部の失言などの不測の事態が起きない限りは、候補者一人一人の資質や能力が問われることになるだろう。

別の関係者は自民党の議席について200〜260という幅を示した上で「大勢は投票箱を開けてみるまでわからないのでは」と語った。
大きな風もなく、情勢の変化も選挙区次第のため「現時点で大勢は見えない」ということだ。

有権者にとって投票日までのこの1週間は候補者の実力をじっくり見定める、良い機会になるのかもしれない。

3788名無しさん:2021/10/25(月) 21:26:58
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_X5PDDU5ODNLHBJKFZKKRMAZ3KY.html
トヨタ系労組票の行方 立民候補は党派色薄める
2021/10/25 21:10産経新聞

トヨタ系労組票の行方 立民候補は党派色薄める

(産経新聞)

旧民主党系を支援してきた全トヨタ労働組合連合会(全ト、約35万人)が次期衆院選で、愛知11区(豊田市など)の組織内候補、古本伸一郎前衆院議員の擁立を見送り、自民党との関係悪化を避けた問題は、周辺選挙区にも影響を及ぼしている。「自主投票」の意思表示とも受け取れるだけに、立憲民主党の候補は党派色を薄めて選挙戦に臨み、支援を求めている。

愛知12区の立民前職は23日の演説会で、古本氏から「これからお前が自動車産業を背負ってくれ」と後を託されたと強調した。演説会の応援弁士は自身が所属する立民幹部ではなく、全トと関係が良好な国民民主党の浜口誠参院議員だった。

浜口氏は全ト出身で、産業別労組(産別)自動車総連の組織内議員。立民前職を「同志」と呼びながら11区の問題に触れて「不安の声は十分承知している。だが、築いてきた信頼関係は1ミリも揺るがない」と語り、政党ではなく個人の関係での支援を強調した。

全ト加盟の各労組には、共産党と共闘する立民への嫌悪感が広がっている。立民前職は選挙カーやポスターに党名を記さず、「祈必勝」と大書された為書(ためがき)も、枝野幸男代表や福山哲郎幹事長から送られたものは「余計な波紋を呼ぶ」(陣営関係者)として、選挙事務所に張り出していない。

隣の愛知13区では、立民前職支持で労組票の取りまとめに動く地方議員の一人が「全トが自民に遠慮している以上、私も表では活動しにくい」と語る。選挙事務所では、壁面の一番上に連合、続いて自動車総連など産別の地方組織の推薦状を張り、一番下に枝野氏名義の党公認証がある。

一方の自民は、全トに接近する動きを見せている。愛知県連は政策協定を持ちかけており、8月には国会議員と全ト幹部との意見交換会を開いた。岸田文雄首相は今月21日、12区と13区で街頭演説し、地域の自動車産業に触れて「これからも日本の経済のエンジンとして活躍してほしい」などとアピールした。

自民の県連幹部は、トヨタ自動車のテストコース整備を実現するため、自民県議らが行政との調整に動いたと指摘。「それなのに衆院選では立民を推し、自民候補を落選させるというのは筋が通らない」と語る。(田中一世)

3789チバQ:2021/10/25(月) 21:33:09
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_AJWC3WLFNZI3RJXB3I2M25IENE.html
自民単独過半数へ攻防 立民に勢い 衆院選終盤情勢
2021/10/25 20:39産経新聞

自民単独過半数へ攻防 立民に勢い 衆院選終盤情勢

有権者とグータッチを交わす岸田文雄首相 =23日午後、佐賀市(中村雅和撮影)

(産経新聞)

産経新聞社は25日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で行った衆院選情勢調査(23、24両日実施)に取材を加味し、31日の投開票に向けた終盤情勢をまとめた。自民党は単独で過半数(233議席)を維持しそうで、連立を組む公明党とあわせれば過半数はほぼ確実な情勢だ。立憲民主党は公示前(110議席)を大きく上回り、140議席台をうかがう。日本維新の会が公示前(11議席)から躍進し30議席に達する勢いをみせている。

自民は全289選挙区のうち130前後で優位に戦いを進めているが、約2割の60程度の選挙区で立民などと接戦になっている。競り負けが増えれば単独過半数を維持できない可能性があり、情勢は予断を許さない。全体では公示前から30議席以上は減らしそうだ。

接戦は都市部で多く、閣僚経験者の苦戦も目立つ。東京都では前回、自公が25選挙区中20を制したが、今回は16で野党側が優位か、接戦となっている。公明は選挙区の前職9人全員の当選が目標だが、危うくなっており、比例とあわせて公示前(29議席)の維持が焦点となりそうだ。

野党は立民、共産党などが候補者を一本化した213選挙区のうち、約半数でリードするか、接戦に持ち込んでおり、共闘の成果が出ているとみられる。

共産は公示前の12議席から20議席近くまで伸ばす可能性がある。国民民主党は前職6人全員の当選が視野に入り、比例での議席獲得が焦点だ。れいわ新選組、社民党もそれぞれ1〜2議席の獲得が視野に入っている。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は苦しい戦い。

維新は地盤の大阪府で擁立した15人のほぼ全員が当選圏内にあり、比例代表とあわせ全体では30議席前後を獲得する勢いだ。

情勢調査では、衆院選の投票行動に関して「すでに期日前投票を済ませた」人と、「必ず投票する」と回答した人の割合を合わせると84・0%だった。



都道府県別の終盤情勢分析は27、28日に掲載します。

情勢調査の方法 サンプル数は1選挙区当たり約500、計15万5045。令和3年6月1日時点の選挙人名簿登録者数を基に、選挙区ごとに満18歳以上の有権者から男女別・年代別の構成割合に応じて調査対象を抽出。電話番号を無作為発生させるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式を採用し、コンピューターで電話をかけるオートコール方式で実施した。

3790とはずがたり:2021/10/25(月) 22:11:45

譲り合いの岐阜4区、「地獄の」総力戦に 自民、野党共闘に危惧
https://mainichi.jp/articles/20211025/k00/00m/010/156000c
黒詰拓也
毎日新聞 2021/10/25 18:15(最終更新 10/25 21:21) 有料記事 1100文字

 選挙区の範囲が6000平方キロ超と全国有数の広さで、都市部から過疎に悩む地域までを抱える岐阜4区。「保守王国」の岐阜にあって、組織力を生かした選挙を大々的に展開する自民前職と、4度の比例復活当選を経て初の小選挙区での勝利を狙う立憲民主前職が2017年の前回衆院選同様に激しく競り合い、維新新人が2人を追う。

 「岸田総理の政策は我々『チーム岸田』が作った」。選挙戦序盤の21日、岐阜県可児市であった自民前職、金子俊平氏(43)の演説会。応援に駆け付けた岸田文雄首相にぴったりくっついた金子氏は約1000人の聴衆を前に、自身の所属派閥が岸田派で、首相との間に太いパイプがあることを強調。岸田首相は「私の側近として活躍する将来のホープ」と持ち上げた。

 演説会では県選出の参院議員に加え、4年前に政界を引退し、金子氏が地盤を譲り受けた父で元国土交通相の一義氏の盟友で、父とは同じ選挙区のライバルでもあった藤井孝男元運輸相も招かれ、応援弁士としてマイクを握った。

 自民がここまでの組織戦を展開するのは、1996年の小選挙区制導入以降、金子氏と藤井氏が交互に出馬するなどして守ってきた議席が、脅かされているためだ。県連は4区を重点地区に定め、所属県議に有権者100人の名簿を集めてくるよう指示。県連会長代行の猫田孝県議は首長や業界団体代表者との面会を重ね「地獄のような選挙」と気を引き締める。

 同じ日の夜、立憲民主前職、今井雅人氏(59)は…

3791とはずがたり:2021/10/25(月) 22:51:00
大阪市のホムペに維新の候補者が乗ってる。ええんかい。

あなたの行動がより良い世界を次につなぐ。青柳 仁士さん
2021年10月25日
https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000518206.html

いま世界は、新型コロナウイルス感染症がもたらした不安に揺れています。
毎日の生活が一変してしまったなかで、人類と地球の未来のためにSDGsが掲げる目標を考え、身近なところでどのように行動すればよいのか、その手がかりを、元・国連職員(SDGs担当)の青柳仁士さんに解説していただきました。

3792とはずがたり:2021/10/25(月) 23:01:48

「岸田政権を左右する」参院・静岡補選で予想外の敗北 自民に危機感
有料会員記事2021衆院選
https://www.asahi.com/articles/ASPBS6HCXPBSUTFK001.html
楢崎貴司、鬼原民幸2021年10月24日 21時25分コメント

 岸田政権にとって2議席死守が至上命令だった参院2補選。山口で圧勝したが、静岡では予想外の敗北を喫した。1週間後に投開票を控えた衆院選の「前哨戦」として臨んだだけに、与党側は危機感を募らせ、野党側は攻勢の足がかりにする構えだ。

岸田首相が2度応援入りも「逆風」拭えず
 選挙戦で岸田文雄首相が2度にわたって応援に入った静岡選挙区。自民党の遠藤利明選挙対策委員長は24日夜、敗北を受けて記者団に「あと一歩及ばずという状態になった」と述べた。

 参院静岡、山口の両補選で争われたのは、もともと自民党が持っていた議席だ。山口選挙区は自民党の分厚い地盤があり、確実に1議席は得られると踏んでいた。また、6月の静岡県知事選に自民党の前参院議員が立候補したことに伴う静岡選挙区でも当初、「勝って当然」との楽観論があった。

 静岡では、衆院8小選挙区のうち自民党や自民系の前職が七つを占める。さらに、野党側は共闘体制を構築できず、10月初旬の自民党の調査では公認候補が、立憲民主党や国民民主党が推す山崎真之輔氏を大きく引き離していた。そうした状況もあって岸田首相は告示日の7日にさっそく応援に入り、「選挙の顔」として「100代目の内閣総理大臣」などと自らのアピールも忘れなかった。

 甘い見通しは、すぐに崩れ去る。

 自民党県連は、街頭などの雰囲気から「逆風」を感じていた。県連幹部の一人は、安倍、菅政権でのコロナ対応に触れ、「両政権の不手際も影響がある。緊急事態宣言などでストレスや不満を抱えていない人はいない」と指摘していた。

 実際、選挙戦中盤には報道各…

3793チバQ:2021/10/25(月) 23:15:51
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_BU6ABHVPURL7RETSFWSRBQ2EQY.html
維新躍進か 30議席視野 大阪の12選挙区で優勢
2021/10/25 21:24産経新聞

維新躍進か 30議席視野 大阪の12選挙区で優勢

(産経新聞)

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が23、24両日に実施した衆院選の終盤情勢調査では、日本維新の会の優勢が際立ち、公示前(11議席)の約3倍となる30議席程度を視野に入れる。地盤とする大阪府の選挙区の大半で先行しているほか、比例代表も増加する見込みで、課題である「全国政党」に向けて前進することになりそうだ。

維新の松井一郎代表(大阪市長)は25日、大阪府東大阪市で演説し、「今までの古い政治ではなく新しい日本をつくるため、既得権益にメスを入れる」と訴えた。この日は岸田文雄首相(自民党総裁)も2日連続で大阪入りし、同市での演説で「大激戦が続いている大阪13区、皆さんの力を与えてほしい」と声を張り上げ、両党の争いが激しくなっている。

維新は大阪19選挙区のうち15選挙区に候補者を擁立した。終盤情勢によると、12選挙区で優位に立ち、13区など2選挙区で自民候補と接戦を繰り広げる。前回の平成29年衆院選は10選挙区で自民に敗れており、今回は12選挙区を制した24年衆院選に匹敵する勢いを維持する。自民は選挙区で「全敗」の可能性もあり、巻き返しに必死だ。

維新躍進の背景には、新型コロナウイルスの感染が落ち着き、党副代表である吉村洋文府知事のコロナ対応が評価されていることなどがあるとみられる。立憲民主党幹部は「大阪では維新が政権批判の受け皿になっている」と指摘する。

維新は今回、関西だけでなく、首都圏や北海道、九州など全国の選挙区で幅広く候補者を擁立。終盤情勢では、維新と自民などの与党、立民などの野党で三つどもえの争いになっている69選挙区のうち、維新が優勢なのは大阪の6選挙区だった。ただ、兵庫の2選挙区で接戦を繰り広げるほか、比例は公示前の8議席から倍増する勢いで、全国での候補者擁立が比例票の掘り起こしにつながっているとみられる。

維新は昨年11月、看板政策としてきた大阪都構想の是非を問う住民投票が反対多数で否決され、党勢に陰りが見えていた。だが、衆院選では、自民でも立民などの野党でもない「第三極」として改めて支持を集めているようだ。(田村龍彦)

3794チバQ:2021/10/25(月) 23:16:25
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_72HTB3QA3RL4RFQ4NM2KFVYOHE.html
衆院選注目の選挙区 静岡5区 構図一変 派閥間で激突
2021/10/25 21:44産経新聞

衆院選注目の選挙区 静岡5区 構図一変 派閥間で激突

(産経新聞)

「私を裏切り者という人の気持ちは受け止める。だが政治信条でいえば、共産党と組むことこそが国民への裏切りだ。『自衛隊は要らない、日米同盟は必要ない』という共産と組んで選挙を戦うことはできない」

無所属の元環境相、細野豪志は21日夜、静岡県小山町で約80人を前にこう語りかけ、自民党入りを目指す考えに理解を求めた。

長年の支援者も多い。会場は冷え込んだが、最後まで残る聴衆から「見送るためにいるんだよ」と声がかかり、細野は相好を崩しながら選挙カーに乗り込んだ。

細野が自民二階派(志帥会)の特別会員となったのは平成31年1月だ。民主党政権では閣僚を歴任したが、野党転落後に共産との共闘色が強まる党運営を嫌い、29年の衆院選では現実的な安全保障政策などを掲げた新党「希望の党」の結成に加担。同党が惨敗後は、無所属のまま自民入りを目指すことを決めた。

大胆な宗旨替えには冷ややかな声も強い。今月20日に同県富士市で演説した際には、かつての支持者が細野をこう突き放した。

「全部裏切られた」

自民幹事長として長年君臨した二階俊博の影響力を追い風に衆院選を勝ち、自民入りを果たす-。細野のプランは10月1日に二階が幹事長から離れ、岸田派(宏池会)会長の岸田文雄が首相に就任したことで暗転した。長年5区で戦ってきた吉川赳は総裁派閥となった岸田派に所属する。5区の党公認候補も吉川に決まった。自民入りを果たすには、吉川の比例復活を許さぬほどの完勝が条件となる。

細野は背水の陣を敷いた。10月1日の記者会見で「勝利できなかったら政治の世界から引退する」と宣言。二階から「何でもしてやる」と声もかけられたが、あえて応援は頼んでいない。

「困難を乗り越えないと政治家を続ける資格はない」。細野は周囲にこう語るが、退路を断つことで同情票を得る狙いも透ける。

対する吉川は、自民公認候補としての正統性と岸田との近さを前面に出し、議席を得る構えだ。

「日本を救えるのは岸田政権の掲げる思いやりの政治だ。首相に近い位置で私の思いを形にしたい」

21日夜、吉川は同県裾野市で開いた演説会で、岸田との近さをアピールした。同派のワクチン担当相、堀内詔子(のりこ)も応援に駆け付け、派閥の一体感も印象付けた。

吉川は過去3回の衆院選で、選挙区で細野に勝ったことがない。今回、細野からは野党系の支持層が一部離れ、吉川は今回こそ勢いに乗りそうにみえるが、陣営の空気はどことなく重い。細野が吉川の支持層である公明党票を切り崩すなど、支持を広げる動きが見え隠れしているからだ。

「勝たないと政治家を引退するとか、人情めいた話で選挙が左右されていいのか」。吉川は周囲に細野の選挙戦術を非難するが、吉川陣営に入る市議からも「政治家としての経験は細野に及ばない」との声が漏れる。5区は2年あまりにわたり二階と岸田の「代理戦争」の地ともなってきただけに、吉川は首相に就任したばかりの岸田に恥をかかせまいと奔走する。

保守分裂の間隙(かんげき)を縫い、5区に非自民の旗を立てようとしているのが立憲民主党の小野範和だ。国民民主党代表の玉木雄一郎の東大陸上部の後輩にあたる。

「自民の公認争いなどコップの中の話だ。関心が持てない情けない政治ではないか。私が『市民が主役の政治』を実現していく」

小野は22日、同県裾野市のJR岩波駅前でこう訴えた。聴衆は10人に満たなかったが、細かくスポット遊説をこなし、知名度も徐々に浸透してきた。

小野は周囲に「細野が(色を変える)カメレオンのように与党と野党の支持者を向いているが、真の野党票をまとめていく」と意気込む。陣営幹部の同県三島市議、佐藤寛文は「5区の野党統一候補は小野と認知され、細野や吉川との差を縮めつつある」と手応えを語る。(奥原慎平)=敬称略

3795チバQ:2021/10/25(月) 23:17:01
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_WSN5FTIVNZKWFI32D7EIMDGH3Y.html
野党一本化で自民苦戦 勝敗の帰趨決する接戦区47
2021/10/25 22:08産経新聞

野党一本化で自民苦戦 勝敗の帰趨決する接戦区47

(産経新聞)

産経新聞社がFNN(フジニュースネットワーク)と合同で23、24両日に実施した衆院選情勢調査で、自民党は単独過半数を維持しそうな情勢だが、苦戦していることをうかがわせる結果となった。立憲民主、共産など野党5党にとって、全289選挙区のうち約7割の213選挙区で候補者を一本化し、135選挙区で事実上の与野党一騎打ちに持ち込めたことが奏功したといえる。野党側は自民を単独過半数割れに追い込みたい考えで、接戦区を中心に攻防は激化しそうだ。

調査結果によると、213選挙区のうち、自民または公明の与党候補が優勢なのは約4割の90選挙区、野党5党の統一候補が優勢なのは3割弱の60選挙区に上った。共産が統一候補となっている39選挙区の多くは戦績が芳しくない。与党系候補と統一候補の接戦区は約2割の47に上り、ここでの結果が勝敗の帰趨(きすう)を決することになりそうだ。

事実上与野党一騎打ちとなった135選挙区では、与党または与党系無所属が約半分の66選挙区で有利な戦いを進めている。統一候補または野党系無所属がリードしているのは39選挙区だが、接戦区は30もあり、最終盤まで選挙戦の行方は見通せていない。

日本維新の会を含む三つどもえの戦いとなっている69選挙区では、無所属を含む与党系候補と野党系候補(維新を除く)が、それぞれ21選挙区で優位に立っており、互角の戦いを展開している。

野党第一党の立民にとって共産との共闘は非自民の保守票や浮動票を取り逃す可能性があるため、一つの賭けではあったが、共産は1選挙区に平均2万票程度あるとされ、効果が出ているのは間違いない。

これに対し、5野党から複数の候補者が出ている選挙区では、与党候補が優勢なのは56選挙区。野党5党側の候補が優位な戦いを進めているのは、わずか4選挙区だった。反自民票の受け皿が分散化すれば、与党に太刀打ちできない現実がうかがえる。

平成29年の前回衆院選では、東京都の小池百合子知事が希望の党を立ち上げ、野党第一党だった旧民進党は希望と立民などに分裂した。野党系の候補は乱立し、与党は憲法改正の国会発議が可能となる3分の2(310議席)を超える議席を獲得した。今回は大きな再編の動きもなく、野党間で候補者調整を進めやすい環境が整っていた。(坂井広志)

3796チバQ:2021/10/26(火) 11:42:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/21c16689ea47ae672f86e108aa6175f439889bbe
維新の会・足立康史の2連ポスターがネット上で物議「印象操作がひどい」
10/25(月) 16:09配信

664
この記事についてツイート
この記事についてシェア
東スポWeb
足立康史氏(東スポWeb)

 日本維新の会・足立康史前衆議院議員(大阪9区)の選挙ポスターがネット上で物議を醸している。

【写真】うがい薬の効果を熱弁する吉村府知事

 足立氏のポスターは白と緑の2連で貼っている。白のポスターは足立氏の顔がアップしたものだが、もう一方は大阪府・吉村洋文知事の顔がアップで写っており、下の方に小さく足立氏の顔が写っている。

 ところが、吉村知事の顔がアップされたポスターのみが数日前からネット上で広がり、「候補者を顔出さない選挙って何なのか」「え、吉村知事、いつからあだちさんになったの?」などと批判的な投稿が殺到しているのだ。人気と知名度の高い吉村知事を利用しているといわんばかりだ。これに対し、2連ポスターの片方だけを取り上げ批判するのは「印象操作がひどい」とこうした投稿を批判。2連ポスターが賛否を呼んでいる。

 これに対し足立氏の選対スタッフは25日、ツイッターで「あだち陣営が何かズルいことをやってるかのような印象操作が拡散されていますが、写真をご覧いただければ、緑ポスターと白ポスターとを二連で貼っているにもかかわらず緑ポスターだけを切り取りアップしていることが分かります。あだちは正々堂々戦い続けます!」と反論。

 さらに足立氏自身も「こうしたポスターを準備していたことを私は公示日に知りましたが、このハイブリッド掲示方法を編み出した陣営を誇らしく思います。一ヶ所に同じポスターを二枚貼るのは簡単ですが、二連ワンセットで大きなツーショットポスターとし注目を集める本方式は素晴らしい。『あだち方式』としてご活用下さい!」と訴えている。

東京スポーツ

3797チバQ:2021/10/26(火) 11:49:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e9d7156bcf78357476e21260195905befff1c75
初代デジタル相・平井卓也氏はドブ板、映画ヒット小川淳也氏は勝てば「代表選出馬」…香川1区7度目対決
10/26(火) 6:00配信


スポーツ報知

 香川1区は全国屈指の激戦・注目区となっている。菅政権で初代デジタル相を務めた自民・平井卓也氏(63)と、昨年公開のドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」が反響を呼んだ立民・小川淳也氏(50)による7度目の対決。過去の戦績は平井氏の5勝1敗だが、今回は各社調査で小川氏の微差でのリードが伝えられている。全3候補者に戦況と思いを聞いた。(北野 新太)

【写真】涙を浮かべながら拳を突き上げる小川淳也氏

 24日夜、高松市内での個人演説会で平井氏は心の内をのぞかせた。「とにかく苦しい選挙。毎日、泣きそうになります…。皆様どうかお助け下さい!」。さらに、小川氏の映画について自ら言及する。「私は見てないですけど、相手を好きになって私を嫌いになるらしいですね。新しい選挙運動で、通用したら全国会議員が映画を作ることになる。私は仕事で認められたい!」。支援者から拍手が起きた。

 前回の任期中にIT担当相で初入閣を果たし、初のデジタル相にも就任した。代名詞を得て、選挙でもデジタル力を駆使して戦えているのでは、と尋ねると平井氏は表情を曇らせる。「いや、理解されにくい仕事ですし、選挙で訴えたいことはデジタル空間では伝わらない。期間中、最低2万人とは会って目を見て話をしたいです」。アナログなドブ板選挙を貫いている。

 五輪アプリの事業費削減を巡る不適切発言も伝えられた。「だって73億円のアプリって聞いたら腰抜かしません? 税金の無駄遣いに斬り込むのは民間出身議員にしかムリ。予算要求が勝負の官僚出身議員(小川氏)にはできないよ。ぶっちゃけ、全部ホントのことを知ってもらいたいです」

 祖父の元参院副議長・太郎氏の代から選挙を手伝う名和敏延さん(78)は語る。「小さい頃から負けん気は強いけど、良い男なんだよ…」。27日には甘利明幹事長、28日は所属派閥の領袖でもある岸田文雄首相が選挙区に入る予定。終盤の競り勝ちを狙う。

3798チバQ:2021/10/26(火) 11:49:55
〇…映画「なぜ君―」を撮った故・大島渚監督の次男・大島新監督は今選挙で続編「香川1区」(12月24日公開予定)を撮影中。「やはり小川さんの活動が軸ですけど平井さんや自民党の強さ、有権者の姿も表現したいです。平井さんもインタビューに応じてくれました。30分だけですが…」。キネマ旬報ベストテン文化映画1位など前作の反響は「想像もしていなかった」とし「今回はラストシーンを有権者の方が決める作品になります」と予告した。

 25日夕、高松市内のスーパー前で街頭演説を終える頃、小川氏は映画について語った。「みっともないシーンもいっぱいありました。奥さんとか、いつも至近距離にいる人は『何の感慨も感動もなかった。だって普段のままだから』って言います。でも遠巻きに応援して下さる方からは『感心した』というお声をいただいて。政治に接点を感じていただく機会になり、ありがたい」

 初出馬から17年間の活動を追った「なぜ君―」は昨年6月の公開後、異例の反響を呼んだ。今選挙では著名人から応援の声が相次ぎ、全国からの多数のボランティアが活動を手伝う。明子夫人は「今まで以上の総力戦になり、本当に感謝しています」と頭を下げる。

 一方、公示直前の小川氏の行動は波紋を呼んだ。11日、町川順子氏を擁立した維新に対し、出馬回避を求めたことが批判された。小川氏は真意を説明する。「維新や町川さんに働き掛けたのは事実ですけど、野党一本化に人事を尽くさない自分に納得できなかった。悪意ある人には『訪問』が『押し掛け』に、『あいさつ』が『乱入』になる。自分は堂々と戦いたい」

 「身を引く」 2つの覚悟を胸に決戦を戦っている。「小選挙区で当選すれば来年9月の代表選出馬に向けた活動にシフトします。大仕事になる」。仮に落選したら?「後始末をつけます。ケジメがついたら潔く身を引きます。家族に負担と迷惑を掛けた。望まれないのなら、私的な人生を生きても誰に責められるものではないですから」。

 維新の町川順子氏(62)は「簡単に当選できるなんて思わないけど、毎回2人が当選する注目区で新しい選択肢になれたら」と立候補の理由を説明。国民・玉木雄一郎代表、維新・鈴木宗男参院議員らの秘書を務め、3度の国政選出馬立候補経験がある。知人だった小川氏からは出馬回避の打診があったとし「電話を55分間切らせてくれず、私の実家まで来て」と説明。「でも、私は政権批判をしているので、どちらかと言えば平井さんの票を取っている気がするんですけど…」

◆香川1区(高松市、小豆郡、香川郡)
小川淳也50 立民前〈5〉
町川順子62 維新新
平井卓也63 自民前〈7〉

※敬称略、届け出順。丸数字は当選回数。年齢は31日の投開票日

報知新聞社

3799チバQ:2021/10/26(火) 14:51:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/83db08e1c5c38a8e7a62a30c6c3676d04f6c0640
農業票「一枚岩」遠く 熊本県農政連、衆院選で対応苦慮 課題多様化、2区は分裂
10/26(火) 6:55配信

18
この記事についてツイート
この記事についてシェア
熊本日日新聞
衆院選で推薦している自民党候補の選挙事務所を訪ね、農家への支援を求める県農業者政治連盟の宮本隆幸会長(左)=9日、熊本市

 31日の衆院選投開票に向け、熊本県内の農業政治団体が自民党公認候補の集票に動いている。ただ、会員農家数の減少で影響力低下は否めず、農業を巡る課題が多様化する中でかつての米価のように農家が一致結束するテーマも見当たらない。保守分裂となった熊本2区では会員の支持が割れ、難しい戦いを強いられている。

 「米価が下がれば地域農業を支える集落営農が打撃を受ける。耕作放棄を防ぐためにも、農家が安心できる支援策をお願いしたい」。衆院解散を控えた今月9日、JAグループ熊本の組合員や職員で組織する県農業者政治連盟(農政連)の宮本隆幸会長=JA熊本中央会長=は県選出の自民党国会議員の地元事務所を回り、米価下落への対策を強く求めた。

 農政連は昨年11月、熊本1〜4区の自民現職(当時)4人の推薦を決定。今年8月には4人と、新型コロナウイルスの影響緩和策や災害に強い産地形成の対策強化など5項目の政策協定を交わした。

 自民党とは歴史的に、米価や農業関係補助金、貿易交渉などを巡って密接な関係を保ってきた。宮本会長は「熊本地震関係の農業予算もベテラン議員のチームワークで獲得できた。コロナ禍で先の見通せない今こそ、4人全員の再選が不可欠」と強調する。

 しかし、選挙戦での影響力は年々低下している。県農政連は地域農協ごとに11の総支部を持ち、会員数は7万3515戸(今年4月時点)。農家の高齢化や「農協離れ」を背景に、この10年で2万戸以上減った。加えて、営農形態の重心は稲作から畜産や施設園芸などに移動。ある農政連幹部は「かつての米価交渉のような、農家が『一枚岩』になれる共通項が見いだしづらい」と打ち明ける。

 そうした中、苦慮しているのが熊本2区への対応だ。17選を目指す自民前職の野田毅氏(80)と無所属新人の西野太亮氏(43)の保守系2人が2度目の対決。共産党新人の橋田芳昭氏(66)も割って入った。2区に関係する3総支部のうち2総支部(熊本市、荒尾・玉名)は会員の支持が野田氏と西野氏に分かれ、異例の「両者推薦」となった。

 県組織としては野田氏のみを推薦しながら、両陣営から「平等な対応」を求められる板挟みの状況。熊本市では総支部のトップが表立って動きづらいため、県組織の幹部らが管内のJA支店を巡回して野田氏支援を呼びかける苦渋の対応を取っている。

 農家の判断は分かれる。野田氏を支持する南区の男性(63)は「議員が予算を取れるようになるには当選を2〜3期重ねんと。今はまだ実績が必要だ」。一方で、西野氏を応援する南区男性(73)は「地区の未来を担う若手農家たちも世代交代を期待している」と言う。「国政選挙はしがらみが多いので投票しない」(南区73歳男性)と距離を置く農家もいる。

 宮本会長は「選挙応援をするのはあくまで農業発展のため。組織が分裂したら元も子もない」。融和を意識しながらの選挙戦が続く。(中尾有希)

3800チバQ:2021/10/26(火) 14:53:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c66605afea5d4b3cbfb2dd08ae7f39abe35a752
「代理戦争」消えぬ火種 二階派VS他派閥 静岡5区、群馬1区【注目区を行く】
10/26(火) 7:08配信

44
この記事についてツイート
この記事についてシェア
時事通信
衆院静岡5区の候補者の演説を聞く支援者=21日、静岡県小山町のJR足柄駅前(一部画像処理しています)

 自民党二階派と他派閥が選挙区の公認をめぐり激しく衝突した「代理戦争」。

 党本部裁定で多くは整理されたが、静岡5区は事実上の保守分裂となった。二階派特別会員で自民入りを目指す無所属の細野豪志、党公認で岸田派所属の吉川赳の2人が4度目の対決に臨む。一方、群馬1区の公認調整は二階派に軍配が上がり、奪われた細田派の不満はくすぶる。(敬称略)
 ◇裏切り者と呼ばれ
 「自民党に入ってこの国を守っていきたい」。21日夜、静岡県小山町。小さなコインランドリーの駐車場で、細野は支持者約50人にこう訴えた。20日の演説の際に以前の女性支援者から「裏切り者」とののしられたことも明かし、「こういう方々の声も全部受け止めようと思う」とも語った。

【図解】衆院選挙制度の仕組み

 旧民主党出身で、旧希望の党などを経て無所属となった細野。2019年1月、自民幹事長として権勢の絶頂にあった二階俊博率いる二階派に特別会員として入会し、入党への布石を打った。

 しかし、先の党総裁選で岸田文雄が勝利。敵対する二階は失脚し、情勢は変化した。細野が執行部などに入党を認めさせるには、競合する吉川の比例代表での復活当選を許さない「圧勝」(二階派幹部)が至上命令だ。

 吉川は神経をとがらせる。細野とは過去3回対決してきたが小選挙区は全敗。17年の前回衆院選は落選し、その後、繰り上げ当選で議員バッジをつけた。小選挙区勝利には常に細野という壁が立ちはだかる。

 「岸田総裁が誕生した今だからこそ、私が地域で学んだことをしっかりと伝えていける」。吉川は21日、JR足柄駅前の演説で派閥会長・岸田とのつながりを強調。「総裁派閥の公認候補」という立ち位置を最大限にアピールし、支持を呼び掛けた。

 細野の自民入りに反発する静岡県連も吉川を後押しし、地方議員らを支援に送り込むなど組織をフル稼働させる。静岡の「代理戦争」に終わりは見えない。

 立憲民主党新人、小野範和は「ふるさとに恩返しを」と訴え、支持拡大を図る。

 ◇怒る細田派
 かつて福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三各元首相が争った「上州戦争」をほうふつとさせる二階、細田両派による群馬1区の公認争い。公示直前の15日、党本部は二階派の中曽根康隆を選挙区から擁立し、細田派の尾身朝子を比例代表に回す決定を下した。前回衆院選と入れ替えた形だ。党の情勢調査で中曽根が優位に立っていたことが決定打となった。

 18日、尾身は前橋市の中曽根の事務所を訪れ、「和解」を演出。ただ、面会時間はわずか10分足らずで、尾身は面会後、「お互い頑張ろうと確認した」と記者団に説明すると足早に事務所を後にした。尾身周辺は「後援会は1区で戦う準備をしていた。比例転出に動揺している」と憤る。

 一方、22日の群馬県渋川市での街頭演説で中曽根は「たすきに自分の名前が書いてある。4年前は自民党というたすきだった」と選挙区での出馬を誇った。陣営は尾身が前回獲得した9万票を超える12万票を目標に掲げる。陣営幹部は「自分たちの戦いをするだけ」と語り、尾身側との連携は意識していない。

 土壇場で分裂選挙の事態は回避された。だが、細田派は尾身の今後の選挙区復帰を捨てたわけではない。火種は残ったままだ。

 野党は候補者一本化が実現せず、3人が乱立した。立憲民主党県連が支援する無所属の斉藤敦子、旧民進党出身で元職の宮崎岳志が日本維新の会の公認を得て参戦。共産党新人の店橋世津子も支持を訴える。

 ◇立候補者名簿
 【静岡5区】
 細野豪志 50 元環境相   無 前
 小野範和 48 元銀行員   立 新
 吉川赳 39 元復興政務官 自 前
 千田光 43 自営業    諸 新
 【群馬1区】
 中曽根康隆 39 元議員秘書  自 前
                  推(公)
 斉藤敦子  53 元大学准教授 無 新
 宮崎岳志  51 行政書士   維 元
 店橋世津子 60 元前橋市議  共 新
 ※敬称略。届け出順。年齢は投票日現在。無=無所属、立=立憲民主党、自=自民党、諸=諸派、公=公明党、維=日本維新の会、共=共産党。丸かっこは推薦政党。

3801チバQ:2021/10/26(火) 15:07:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8f6dfb7ac556ee6d0bf5617c4d2b1c6ab268dfe
衆院選:注目区を行く【神奈川14区】共産擁立見送り、自民前職と立民新人の一騎打ちに
10/26(火) 5:51配信

カナロコ by 神奈川新聞
(左から届け出順に)長友克洋氏、赤間二郎氏

 「相模原市長の本村賢太郎です。私と彼は同級生。今回は彼の出番です」

 24日、相模原市緑区のJR橋本駅前。応援弁士として本村がマイクを握る横で、立憲民主党の新人・長友は深々を頭を下げた。

 長友と本村はかつて14区を地盤とした元財務相・藤井裕久の秘書を務めた。本村は藤井の後を受け、2009年から14区で4度出馬。17年の前回選で希望の党(当時)で比例復活した本村が19年に市長に当選したことを受け、長友は後継として国政初挑戦となった。

 陣営幹部は「藤井、本村とつないだたすきを途切れさせるわけにはいかない」と強調する。

 共産党が擁立を見送り、与野党一騎打ちの構図が出来上がったことも陣営は追い風と捉える。地元市議が「コロナ禍で自公政権に不満を持った市民は少なくない。その受け皿となり得るか否か」と話せば、14区を担当する共産幹部も「政策や考え方の違いはあるけれど自公に勝ちたいという思いは同じだ」と語る。

 公示直前の決起集会。長友は、沖縄前知事の翁長雄志が保守と革新を結集させるため唱えていた「腹八分、腹六分の精神」を引き合いに出した。「思いや考え方は違うが基本的に目指す方向性が同じであるならば、腹八分、腹六分の精神でまとまり、いまの政治を変えていく。それが14区ではできる」と、野党共闘による一本化に期待を寄せる。

 ただ、市議2期、県議4期を務めたとはいえ、「知名度は相手に比べて圧倒的に劣る」と陣営幹部は不安材料を口にする。主要駅に立ったり、商店街を回ったりと表に出るが、地元市議は「勝利するには、まだまだ足りない。一人でも多くの有権者に顔と名前を覚えてもらわないと」と焦りをにじませる。

 一方、5選を目指す自民党の前職・赤間は自公政権の継続を訴える。19日の告示日。同市中央区の事務所前で行われた「第一声」には自公の県議、市議が集結し「小選挙区は赤間、比例は公明党」と自公連立を強調した。

 地元市議は「一騎打ちは脅威。分かりやすい構図ゆえ、安倍、菅政権に不満を持つ人々の票が集まる可能性がある」と警戒する。岸田政権の支持率が高くなかったこともあり、ある県議は「森友・加計学園問題など政府が説明責任を果たしていない、という考えは有権者に根強く残っている」と話す。

 油断は大敵─。陣営はそう繰り返し、引き締めを図る。告示から初の週末となった23日には同市緑区のJR橋本駅前で赤間が所属する派閥を率いる党副総裁で元首相の麻生太郞が応援に駆け付け、選挙戦終盤にも有力弁士が選挙区入りする予定だ。

 陣営は「厳しい選挙戦」と口にするが、直近3回で小選挙区での当選を死守してきた自負もある。コロナ禍でも地元に密着した活動を続け、幹部の一人は「14区は赤間というイメージが根付いている」と話す。

 赤間は言う。「相手が誰になろうと、構図がどうなろうとやることは変わらない。自公政権の実績や経験、安定した政治の必要性を訴えていく」

 =敬称略

神奈川新聞社

3802チバQ:2021/10/26(火) 16:33:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e06e12228538ae1945ffc2e4f2beb3e0110a00e
「演説に急きょ名前入れた」異例の融和演出も…自民公認争い傷深く
10/26(火) 9:50配信
西日本新聞
【上】原田義昭氏(右)への支持を訴える自民党の岸田文雄総裁=23日午後4時ごろ、福岡県大野城市 【下】立憲民主党の蓮舫代表代行(左)と街頭演説する堤かなめ氏=24日午後0時20分ごろ、福岡県筑紫野市

 紅白の幕が下がるトラックの荷台に立つ自民党前職の原田義昭は、応援に駆け付けた首相で党総裁の岸田文雄を満面の笑みで迎え入れた。即席の舞台には「自民党公認」と大きく書かれた選挙カーが横付けされている。

【一覧】立候補一覧

 23日午後、福岡県大野城市の西鉄白木原駅前。約2千人の聴衆が歩道を埋め、舞台下には公認争いに敗れて出馬を断念した元自民県議の栗原渉が険しい表情でたたずむ。

 「今回は原田さんが公認候補として戦う。次回は栗原さんがこの5区で戦う」。岸田が演説の冒頭、公認争いで党が下した裁定を紹介し、栗原に右手を向けると拍手が起こった。

 首相自ら公認問題に触れざるを得なかった。

 1年以上にわたった自民分裂の対立は、公示の4日前に党本部が原田を公認して決着。「次回は栗原を公認」と記した裁定書の署名には岸田も党本部の総裁室で立ち会った。

 ただ、分裂回避で立憲民主党新人の堤かなめを引き離す計算だったが、報道各社の情勢調査は横一線。党本部関係者は「栗原支援者を取り込まないと勝てない。演説に急きょ栗原の名前を入れた」と明かす。

 異例とも言える首相の融和演出。それでも、分裂の傷痕は深い。

 原田は24日夕、同県筑紫野市で栗原を支援してきた県議や市議ら約20人と向き合った。「なんとか勝てるようにお願いします」と協力を求めたが、「まずは栗原さんとしっかり手を取り合って」「本当に勝ちたかったらもっと活動を」などと不満が噴出した。

 栗原の支援者には、除名をちらつかせて栗原に撤退を迫った党への不信感も渦巻く。栗原に推薦を出していた県農政連や、前回は原田を推薦した公明党は自主投票を決めた。自民県連幹部は「支持拡大より自民離れを引き留める戦いだ」と危機感は強い。

      ■

 「私は太宰府出身。父方は鬼滅の刃(やいば)でブームになった神社の神官でした」

 24日午後。筑紫野市の商業施設前でマイクを握った堤は地元色を前面に出し、応援に入った立民代表代行の蓮舫と並んで通行人に笑顔で手を振った。

 堤が出馬表明したのは約半年前。選挙区外の福岡市博多区の県議だったが、出身地の地の利を生かして支持者の開拓を図り、所属する県教職員組合の全面支援を受けて組織戦も展開する。

 解散前日の13日には共産党が立候補予定者を取り下げ、事実上の野党統一候補となった。自民分裂による「漁夫の利」に期待が高まるも、2日後には自民側も一本化にこぎ着けた。

 4年前の前回衆院選では、野党の2候補が獲得した得票を合わせても原田に約2300票及ばない。

 「無党派層や保守層への浸透が不可欠」(立民関係者)で、陣営がもくろむのが栗原支持者の「造反票」の取り込みだ。23日に同県朝倉市で開かれた個人演説会に栗原の支持者も参加。「栗原さんが引きずり降ろされたので堤さんを応援する」との申し出も増え、栗原のポスターを堤に張り替える動きも出ている。

 ただ、「栗原票がどこまでうちに来るのか読めない」と陣営関係者。「自民の底力は侮れない。本当の勝負はこれからだ」と手綱を引き締めた。

 =敬称略

(下村ゆかり、西田昌矢、金子晋輔)

3803チバQ:2021/10/26(火) 16:34:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/b30f1db0b00281ff7969717b6e8dec390bace118
【衆院選】香川1区バトル激化「なぜ君」小川淳也氏VS平井卓也前デジタル相
10/26(火) 8:59配信

132
この記事についてツイート
この記事についてシェア
日刊スポーツ
香川1区

衆院選投開票(31日)まで1週間を切る中、香川1区(高松市など)のバトルが激化している。自民前職、平井卓也前デジタル担当相(63)と、映画「なぜ君は総理大臣になれないのか(なぜ君)」に登場する立憲民主党前職、小川淳也氏(50)の一騎打ちに、日本維新の会の新人、元参議院議員秘書の町川順子氏(62)が参戦し、大混戦になっている。

【写真】香川1区候補者。左から小川氏、平井氏、町川氏

25日朝、高松市内でマイクを握った立憲民主党の枝野幸男代表は次世代のリーダー候補に「総理大臣になるには大きなハードルがある。選挙に強くなければいけない」とゲキを飛ばし、「今回は大躍進するチャンスだ」と期待を寄せた。

小川氏は03年衆院選から6回出馬し、平井氏に小選挙区では1勝5敗(比例復活で当選5回)。前回17年選挙で約2000票差まで迫った小川氏は「次世代はここにいる! 大勝負です」と声を張り上げた。

昨年6月、小川氏の逆風の17年間に密着しドキュメンタリー映画「なぜ君」が公開後、急速に知名度を上げた「総理になれない男」に平井陣営は警戒心を強める。この日、高松市内で街頭演説した平井氏はIT相、デジタル相と2度の入閣を果たし、1年でデジタル庁を設立した実績をアピール。「なぜ君」について「ドキュメンタリーと言っているが、明らかに本人(小川氏)に脚光を浴びせ、私をおとしめるためにつくっていることは間違いない」と語気を荒らげ、「有名になりたい、当選したいだけが目的だとしか思えない」とバッサリ切り捨てた。今回は小規模集会を行うなどアナログのどぶ板活動を徹底している。

維新の町川氏は「なぜ君」について「本来の選挙からちょっとズレている気がする」と話し、自民党に「これまでの古い体質では、庶民感情がどんどん離れていくだけ」と指摘した。

今回の選挙戦を描く続編「香川1区」は12月に公開される。【松浦隆司】

3804チバQ:2021/10/26(火) 16:35:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bec7a4cd59456c268383d8b0c97a39045b5a256
<ルポ短期決戦>「政治とカネ」か災害対策か 広島3区、自民県連に残る遺恨の影響は
10/22(金) 21:11配信

毎日新聞
2019年参院選の買収事件に関わった河井克行元法相の地元、広島3区。「クリーン」や政治の信頼回復を訴えるポスター、のぼり旗が目立つ=広島市安佐南区で2021年10月17日午後2時44分、木下訓明撮影

 「選挙のためにそこまでやるのかと思った。有権者に『政治とカネ』か、災害対策優先かの選択を迫るやり方を『許せない』と言う人もいた」。広島3区の立憲民主党新人、ライアン真由美氏を支援する広島県議はこう振り返る。地元選出の岸田文雄氏が自民党総裁に就任し、首相指名が行われる臨時国会召集前日の3日。公明党の斉藤鉄夫氏が「国土交通相に内定」という報道が、ライアン氏陣営を驚かせた。

 斉藤、ライアン両氏や日本維新の会の瀬木寛親氏ら県内小選挙区で最多の6候補が争う広島3区。2014年の広島土砂災害と18年の西日本豪雨で、甚大な被害に見舞われた地域だ。山間地などには今も当時の爪痕が残り、多数の土砂災害警戒区域を抱える。

 そして国交相は、復興・防災など政府の巨額な公共事業を差配する。ライアン氏陣営にとって、斉藤氏の国交相就任は災害に疲弊する有権者への「露骨なアピール」、さらに脅威とも映った。ライアン氏は16日、北広島町での街頭演説で「岸田政権は国交相のポジションまで選挙のために使う」と猛反発した。

 そして災害対策と並び、各候補が主張する大きな争点が、19年参院選広島選挙区での大規模買収事件を発端とする「政治とカネ」の問題だ。広島3区は、妻案里氏と共に公職選挙法違反で有罪が確定した河井克行元法相(自民を離党)の地元選挙区。案里氏の当選無効に伴う4月の参院広島選挙区再選挙では、与党への批判を追い風に、立憲推薦候補が自民候補を破っている。ライアン氏も演説で、政権の「政治とカネ」問題を改めて強調してみせた。

 一方の斉藤氏。「平和の党」を掲げる公明党にとって、被爆地・広島の小選挙区からの候補擁立は長年の目標だった。河井氏の事件発覚後の昨秋、3区での擁立を自民に打診。中選挙区時代(現3区を含む旧広島1区)に出馬経験があり、党幹部として知名度も高い斉藤氏に白羽の矢が立った。

 斉藤氏は4月末の党代議士会で「広島再選挙では『当選無効になったのになぜ給与が支払われ、なぜ返さないのか』という素朴な声を聞いた」と指摘。有罪確定まで議員歳費を受け取って批判された案里氏が念頭にあった。これを機に公明が自民を促し、当選無効となった国会議員に歳費返納を義務づける歳費法改正の骨子案をまとめた。「政治とカネ」に敏感な支持層を意識し、連立与党として衆院選で「クリーンさ」を主張する布石だった。

 また斉藤氏と岸田首相は1993年、旧1区で共に初出馬し当選した「同期」でもある。首相は就任後初のお国入りとなった20日、斉藤氏の街頭演説に駆けつけた。斉藤氏は「(岸田首相誕生で)同期の私も首相になったようにうれしい」と絆を聴衆に強調。首相も「斉藤さんは誰よりもクリーンで、真っすぐだ」と持ち上げた。

 国交相として地元貢献の訴えも欠かさない。公示後の演説で、斉藤氏は「警戒区域は県内でも(3区の)安佐南、安佐北の人口密集地に多い。全力で責務を果たす」と意気込んだ。

 ただ、支援する自民にはぐらつきものぞく。自民県連が3区で元県議の公認を申請したにもかかわらず、公明との関係を重視する二階俊博幹事長(当時)ら党執行部が、斉藤氏を「与党統一候補」と決定したためだ。

 3区を明け渡した自民県連の中本隆志会長代理は16日、斉藤氏の集会で「最終的に自公の党本部が我々県連抜きで話をつけた」と発言し、斉藤氏陣営は「なぜわざわざ言うのか」と頭を抱えた。この「遺恨」が選挙戦にどう響くかは見通せない。【木下訓明】

3805チバQ:2021/10/26(火) 17:48:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/0479d4eb74769a5fbfd87ac9350470ff5d209b8f
衆院選 長崎2区 松平候補 無党派取り込みへ 諫早・西彼で懸命にアピール
10/26(火) 11:00配信

30
この記事についてツイート
この記事についてシェア
長崎新聞
松平候補の屋外集会で必勝を期し、ガンバローコールをする支援者ら=諫早市内

 立憲民主前職、松平浩一候補(47)と自民新人、加藤竜祥候補(41)による与野党一騎打ちとなった衆院選長崎2区。農林水産副大臣も務めた父寛治氏の後援会を引き継ぎ組織戦を展開する加藤候補を相手に、比例北陸信越からのくら替えで地盤のない松平候補は、都市部である諫早市や西彼地区の無党派層の取り込みにも注力している。だが、名前と顔を十分には浸透できておらず、陣営は“風”を起こそうと懸命だ。
 公示後の21日、同市内の労組。松平支持を呼び掛ける法定の選挙はがきが、処理が終わりきらないまま段ボールに入っていた。小選挙区は1候補者当たり3万5千枚。後援会や支援組織が集めた名簿を元に宛名を書くなどして発送する。松平候補を推薦する連合長崎の傘下労組にも割り当てられたが、配分は過去に連合長崎が支援した2区候補に比べ大幅に増えた。
 「本来は公示前に終わっているべき作業。労組の負担増は(加藤陣営ほどの)しっかりした後援会組織がないことの裏返し」(関係者)。その頼りの労組も組織率は低下傾向にある。島原藩主も務めた深溝(ふこうず)松平家の末裔(まつえい)という縁で2区に挑む松平候補だが、陣営の一人は加藤候補との組織力の差を「象とネズミ」に例える。
 こうした中、鍵となるのが都市部に多い無党派層への浸透だ。3人が争った前回、野党2候補の諫早市と西彼時津、長与両町での合計得票数は、3選を果たした寛治氏を上回った。公示前、松平候補は加藤候補のおひざ元の島原半島で地域回りを重ねた一方、「玄関先まで出てきてくれる住民が少なかった」(松平候補)という都市部では、幹線道路での朝のつじ立ちにも力点を置いてきた。
 野党候補が一本化された今回、陣営が期すのは2009年衆院選の再来。民意のうねりで民主(当時)が政権を奪取し、2区でも無党派に浸透した新人の福田衣里子氏が自民の重鎮、久間章生氏を破った。
 だが、松平候補の知名度は当時の福田氏に遠く及ばない。無党派層からは「コロナ禍で景気は低迷したまま。政治には、ばらまきではなく、長期的な計画を求めたい。投票に行くつもりだが、(2区の)候補者がどんな人か知らない」(長与町の40代女性医療従事者)との声も聞かれる。「まだ、あの時の“風”には至っていない」(饗庭敦子選対長)のが現状だ。
 週末の23日、松平候補の姿は西彼地区にあった。選挙カーが住宅地を縫うように走り、散歩途中や自宅から窓を開けて手を振る人の姿も。人影を見つけると松平候補は駆け寄り、「政治を変えたい」と訴えた。関係者は言う。「(現政権の)コロナ対策への不満は根強い。選挙戦最終日まで、とにかく一人でも多くの有権者に顔を見せてアピールしていくしかない」

3806チバQ:2021/10/26(火) 17:49:03
https://nordot.app/824082759420870656?c=174761113988793844
衆院選 長崎2区 加藤候補「親子」前面に打ち出さず 世間の厳しい視線意識
2021/10/22 10:30 (JST)10/23 09:52 (JST)updated
© 株式会社長崎新聞社
 衆院選長崎2区の自民新人、加藤竜祥候補(41)は、今季限りで引退した父寛治氏(75)の地盤を引き継いだ。組織戦で知名度アップを急ぐ一方、世襲に向けられる世間の厳しい視線も意識し「親子」を前面に打ち出すことは控えている。
 「何やらデジャブのような気がします」。2日、長崎県諫早市であった竜祥氏の事務所開き。あいさつした党県連の古賀友一郎会長は苦笑いした。2カ月前、4選を目指していた寛治氏の事務所開きで支援を求めたばかり。会場も出席者の顔触れも同じだった。
 寛治氏は体調不良を理由に引退を表明。安倍晋三元首相や寛治氏の秘書を務めた長男竜祥氏の擁立が急転直下で決まった。「父をそばで見続け、公に尽くす姿をいつしか自分自身と重ね合わせていた」
 約3年前、島原市内であった竜祥氏の結婚披露宴。安倍氏の祝辞動画に続き、父親と同じ細田派の萩生田光一氏(現経済産業相)は「いずれ一緒に仕事をしたい」との趣旨のスピーチ。後継者として、その存在を周囲に印象づけた。
 その初戦は、比例北陸信越からくら替えした立憲民主前職、松平浩一候補(47)との一騎打ち。県議時代から無敗を誇った父親の地盤をそのまま受け継ぎ、党営選挙で臨む。だが短期決戦ゆえに知名度はまだ低い。公示前、大票田の諫早市では自民県議が企業回りを助け、陣営は自民市議らに担当地区を割り当て。「父親の時はここまでやっていなかった」(関係者)ほどだ。
 この状況を、加藤親子のおひざ元の島原市で松平候補を支援する男性は「政治の私物化だ」と冷ややかに見る。
 陣営も、こうした批判を敏感に感じ取っている。「世襲が悪いのでしょうか。医者の子どもは親の背中を見て医者になる。竜祥さんは即戦力の世襲」。公示前の集会で弁士はこう理解を求めた。自民地域支部の幹部の一人は「選挙戦で父親が表に出てきてもプラスにはならない」と話す。
 19日、諫早市での出陣式。寛治氏はマイクを握らず、竜祥氏も第一声で父親に言及しなかった。その胸中を陣営幹部は「世襲と言われるのを断ち切ってやっていくんだ、という本人の意志(の表れ)。自然体で戦っていく」と代弁してみせた。竜祥氏が乗り込んだ選挙カーには、父親が掲げ続けた「千里同風」と自身の「創。」の政治スローガンがあしらわれていた。
 今回の全国の衆院選候補者を見ると、自民では世襲候補が3割、立民でも1割を超えている。

3807チバQ:2021/10/26(火) 17:56:37
https://www.tokyo-np.co.jp/article/138933?rct=gnm_shu21
衆院選 群馬1区、公認争いで揺れた与野党…与党・オール自民には遠く 野党・共闘のチャンス逸す
2021年10月26日 07時20分
候補者の訴えに拍手する支持者たち
候補者の訴えに拍手する支持者たち

 群馬県内の五選挙区全てを独占する「自民王国」に対し、野党が共闘を掲げて挑む選挙戦。焦点の群馬1区では、与野党ともに公認を巡る争いで揺れ、各陣営に影響を残している。(池田知之、安永陽祐) 
◆1区
中曽根康隆(39) 党外交副部会長 自<前><1>=公
斉藤敦子(53) (元)大学准教授 無新
宮崎岳志(51) (元)地方創生特理事 維元<2>
店橋世津子(60) (元)前橋市議 共新
 「公認問題では、ご迷惑を掛けた。1区の公認は中曽根でよかったと思っていただけるよう、オール自民で頑張りたい」。二十四日、前橋市の県JAビル駐車場で開かれた決起集会。自民党前職の中曽根康隆さん(39)は、約三千人(陣営発表)という支持者たちを前に声を張り上げた。
 1区では二〇一七年の前回も、中曽根さんは自民前職の尾身朝子さん(60)と公認を争い、新人だった中曽根さんが比例北関東に回った。中曽根さんは故人の祖父に元首相、父に元外相を持ち、選挙区での当選にこだわる。
 今回公認を得られたのは、強固な地盤にも支えられ、昨年に党員約三千人を獲得して全国八位に食い込むなどしたのが要因という。
 激しい争いに敗れた尾身さんは今回、比例北関東へ。尾身さんも父に元財務相を持ち、党の慣例で公認は現職が優先という見方も出ていた。
 尾身さんの陣営関係者は「党本部の決定なので甘んじて受ける」としながら「国政での仕事はしっかりと続けてきた。支持者はみな悔しがっている」と憤りを隠さない。自民のある地方議員は「尾身さんの支持者からは『中曽根さんには投票しない』との声も聞こえている」と明かす。「オール自民」とはいかず、しこりは今後も残りそうだ。
     ◇
 一方の野党も、1区では自民の争いという大きなチャンスを生かせず、共闘は実現しなかった。
 立憲民主党は昨年、一九年の参院選で旧立民から出馬した新人の斉藤敦子さん(53)を公募で選出。しかし、党本部は公認を出さなかった。斉藤さんは参院選落選後「県連幹部と信頼関係を築くのが難しかった」と一時離党したのが影響したとみられる。
 「立民の旗を掲げて走り続ける」という斉藤さんは結局、無所属で出馬して県連が支援するという形に。共産党も新人の店橋世津子さん(60)を擁立して共闘はなくなり、「自公政治を終わらせ、命を守る政治を実現したい」と主張する。
 その立民の公募に漏れた元職の宮崎岳志さん(51)は、公示直前の十五日に「自民一強に歯止めをかける」として、日本維新の会公認での出馬が決定した。
 前回の1区では、自民の尾身さんに対し、野党候補の合計得票数は約四千七百票上回った。野党共闘を各党に働き掛けた県内の市民団体幹部は「統一候補がいれば、自公政権に批判的な有権者の受け皿を一本化できた。野党の『政権を変えよう』とする本気が見えなかった」と残念がった。
 共産は2、3区で立民候補を支援し、4区は擁立した候補を取り下げて一本化。5区は共産が候補者を擁立したが、立民はしなかった。

3808チバQ:2021/10/26(火) 17:58:33
https://www.chunichi.co.jp/arti
衆院選 静岡
8区、野党一本化で攻防 共産との距離めぐり
2021年10月24日 11時19分 (10月24日 11時19分更新)



 三十一日投開票の衆院選静岡8区は、公示直前に共産が候補者を取り下げ、野党候補が立憲民主前職の源馬謙太郎さん(48)に一本化された。中央では立民や共産など野党四党が政権交代を目指して政策協定を結ぶが、源馬さんを推薦する連合は共産と距離を取る。選挙戦で協力関係には至らないが一九九六年の小選挙区制導入以来、初の一騎打ちの構図となり、危機感を強める自民前職の塩谷立さん(71)の陣営は「野合だ」と批判を繰り広げる。
 「共闘の関係ではない。あくまでこちら側が『独自に支援』という形にとどまっている」。県西部の共産関係者が、源馬さん陣営との関係を解説した。集会や街頭演説などの協力要請があれば応じる構えだが、源馬さん側から依頼は来ていないという。
 8区で四度目の立候補となる源馬さんは今回、連合の推薦を初めて受けた。電力会社などの労働組合を抱える連合は、原発再稼働などに反対する共産とは相いれない。党本部主導で進められてきた「野党共闘」の思惑と現場との間にはずれがあり、源馬さん陣営の幹部は「中央で決めたことで、陣営同士で決めた話ではない。共産と積極的に協力態勢を取るわけではない」と説明。選挙戦は、古くからの支持者や連合関係者らが中心となっている。
 こうした状況に、塩谷さんは「選挙のため」と野党の候補一本化を批判。塩谷さんや支援する自民の市議らは街頭演説で「思想信条や政策で根本的に食い違う政党が協力するなんてあり得ない」などと繰り返し、自公政権の継続を訴える。
 源馬さんは、政府のコロナ対応が後手に回った影響で苦しんだ飲食店や失業者は少なくないなどとして「今の政治に疑問を抱く人は多い」と強調。「そうした人たちの受け皿として、自公政権以外の現実的な選択肢ができた意義はある」と語り、野合批判は当たらないと主張する。
 浜松駅近くを通りがかった浜松市中区の三十代男性会社員は「互いの批判でなく、日本のためになる政策論争を聞きたい」と話した。
 (坂本圭佑、渡辺真由子)cle/353123?rct=siz_shu21

3809チバQ:2021/10/26(火) 17:59:28
https://www.tokyo-np.co.jp/article/138674?rct=tky_shu21
<衆院選東京12区>自公連立 VS 野党共闘の象徴 公明・太田前代表引退の後継は誰に
2021年10月24日 22時01分
<東京12区・北区と豊島、足立、板橋区の一部>
 首都圏で唯一、公明党が小選挙区に候補者を擁立し、「自公連立の象徴」と呼ばれる東京12区(北区と豊島、足立、板橋区の一部)。引退した公明の太田昭宏前代表の後継候補に、野党統一候補の共産党元職が激しい選挙戦を繰り広げている。連立与党の選挙協力と野党共闘が直接ぶつかり、日本維新の会新人も絡む今選挙の縮図だ。(西川正志、土門哲雄)
街頭演説に集まった有権者ら=東京都北区のJR赤羽駅前で
街頭演説に集まった有権者ら=東京都北区のJR赤羽駅前で

 選挙戦最初で最後の日曜日の24日、各候補が声をからした。
 「相手は私よりはるかに知名度がある。本当に自分の知名度のなさを恥じている。どうか力を貸してください」。JR赤羽駅前で公明前職の岡本三成さんはこう訴えた。
 陣営の選挙戦の位置付けは「信頼と実績の与党か、選挙のためだけに仲間になった野党に任せるのか」。
 解散直後から自民党の河野太郎広報本部長、公示後には小泉進次郎前環境相、高市早苗政調会長らが続々と選挙区入りし、自公総力戦で臨んでいる。
 比例北関東からの転身で、「公明のプリンス」と称された太田氏の存在感が大きかっただけに、名前を売り込むのに苦心してきた。
 一昨年夏から地元を精力的に回ってきたが、コロナ禍で対面の活動は激減。支持母体の創価学会は会員の高齢化などで集票力に陰りが指摘される。陣営幹部は「太田前代表なら自公支持者を問わず『太田党』というくらい浸透していた。岡本候補はまだ不安がある」とねじを巻く。
 公明の小選挙区候補者は比例と重複候補者にならない。落ちればそのまま落選が決まる。そうなれば今後の全国の自公協力に影響が出かねず、地元の自民関係者は「絶対に負けられない。全面バックアップだ」と強調する。
 対する共産元職池内沙織さんも党の最重点候補の1人。5回目の挑戦で、前々回の2014年には比例復活当選。前回は太田氏の約11万2600票に対して、約8万3500票まで迫りながら涙をのんだ。
 立憲民主党との選挙区調整では「絶対に譲れない選挙区」(都委員会幹部)と位置付けられ共闘の旗頭となった。
 池内さんは「野党共闘で共産党が勝ち上がればそのインパクトは計り知れない。全国的にも自公にもとんでもないインパクトがある」と言葉に力を込める。
 24日の街頭集会では「ジェンダー平等が大きな争点になった初めての衆院選。日本をジェンダー平等の国に変える第一歩。勝ち上がらせていただきたい」と重要政策を訴えた。
 立民区議、都議の支援のほか、21日には、立民の青木愛参院議員(比例)が応援に入り「野党共闘の象徴区」とアピールした。
 青木氏は09年の衆院選東京12区で公明の太田氏を破った実績があり、共産側が立民都連に応援を要請して実現。陣営幹部は「太田さんの引退はチャンス。12区で風穴をあける」と息巻く。
 維新新人の阿部司さんは「派閥やしがらみのある自民では改革できない。野党共闘は選挙に勝つことだけが目的」と、改革を望む自民支持層、野党共闘に疑問を持つ立民などの支持層の取り込みを狙っている。

3810チバQ:2021/10/26(火) 18:00:01
https://www.tokyo-np.co.jp/article/138571?rct=tky_shu21
「王国」に挑む野党共闘 衆院選とうきょう・注目区ルポ
2021年10月24日 07時27分
<東京25区 青梅・昭島・福生・羽村・あきる野市、西多摩郡>
 「保守地盤の西多摩地域も変わってきた」。あきる野市のJR秋川駅前で二十日午後、立民の島田幸成さんが力を込めた。周囲には同党と共産の市議ら。村木英幸市長も「野党連立政権で政治を生まれ変わらせよう」と呼び掛けた。
 保守王国だった西多摩地域の「変化」の一つが、村木市長が誕生した二〇一九年の市長選だ。立民、共産などの市議が野党共闘で、新人の村木市長を支援。国政での野党共闘を目指す市民連合も政策協定を結び、僅差で自民、公明が推薦する現職候補を破った。
 当時、「市民連合あきる野」代表として選挙を支援した山下千尋さんは、今回の選挙で島田さんを支持する「東京25区市民連合連絡会」共同代表に名前を連ねる。「市長選と国政選挙は必ずしも同じではない」と口元を引き締めながら、勝利の再現に期待する。
 異変は、あきる野市長選にとどまらない。今年四月の日の出町長選では、自公が推薦する新人候補を、共産市議と政策協定を結んだ田村みさ子さんが破って初当選。今回、25区で初めて独自候補擁立を見送った共産の関係者は「新しい政治を勝ち取るのが第一。チャンスはある」と話す。
 受けて立つ自民の井上信治さんは旧民主党が躍進した〇九年も議席を死守し、前回まで六回連続で当選。菅内閣では万博相として初入閣した。だが、今回は野党共闘に危機感を強める。

 「十八年間国会で働いてきた。人脈があり、発言力や実行力も高めてきた」。十九日には、秋川駅でこう実績を訴えた。応援する自民都議は「時代は『反自民』。前回までは野党が二人以上出ていたが、今回は一本化した。これは脅威だ」と支援を呼び掛けた。
 野党系首長の誕生のほかにも懸念材料がある。二〇年の奥多摩町長選では、自民推薦の現職が、今年七月の都議選青梅市選挙区では自民新人が、いずれも都民ファースト系候補に敗れた。国政進出を断念した都民ファに期待する票が衆院選でどちらの陣営に流れるのかも焦点になる。
 井上さんは「対立候補のことは考えずに全力で走り回る」と支持固めを急ぐ。前回から25区に加わり、井上さんにとっては知名度不足が課題の昭島市では、公示日の夜、JR昭島駅前で出陣式。臼井伸介市長らの応援を受け「地元昭島・西多摩選出の前議員です」と強調した。(布施谷航、林朋実)=おわり

3811チバQ:2021/10/26(火) 18:16:25
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/757916
<衆院選佐賀・激突1区>佐賀市長選の余波抱え
保守分裂で残るしこり-岩田氏 支援候補敗れ危機感も-原口氏
10/22 10:00
拡大する

 「時の人」の周りに人だかりができていた。衆院選が公示された19日、自民前職の岩田和親(48)の出陣式。17日の佐賀市長選で自民党の推薦を受けて当選した坂井英隆がマイクを握ると、ひときわ大きな拍手が起こった。陣営関係者は言う。「追い風にしていく。坂井氏にはできる限り選挙戦でも表に出てきてもらいたい」。ただ、順風とばかりはいえない内実も浮かび上がる。

 岩田と坂井の選挙対策本部は市議や県議を中心に顔ぶれが重なる。市長選を終え、岩田事務所に足を運んだ一人はがくぜんとした。市議が案内役を務める街演計画が固まっていない。毎晩開く決起大会の日程は急きょ埋めたが、20日は穴が空いた。ポスターができたのも公示4日前。「準備不足はいなめないが、とにかく立て直すしかない」

 市長選は自民系市議の半数が割れる保守分裂の激戦だった。敗れた候補を推した市議の一人は人目を避けるように夜に岩田事務所を訪ねた。「何かあれば自民党からではなく、岩田事務所から直接言ってくれ」。推薦を巡る対立で党へのわだかまりは消えない。「中一日でいきなりノーサイドとはならないが、気の毒なのは岩田さん。応援はしっかりやるつもり」。複雑な胸中を吐露した。

 岩田陣営は23日を起爆剤にしたい考えだ。所属派閥の会長の岸田文雄首相が応援で来県する。「直接、首相に佐賀の声を届けることができるのは自分だ」。岩田は演説で必ずこう訴える。陣営は総裁選、市長選で吹き始めた「風」を受け止められるかどうかが、勝負の分水嶺になるとみている。

◆    ◆

 「自民党総裁選の影響は大きい。この間の佐賀市長選の影響も大きい。危ない選挙だ」。公示翌日の夜に市内で開かれた立憲民主党前職の原口一博(62)の個人演説会。市長選で当選した自民推薦候補に、自らが支援した候補が届かなかったことに言及し、危機感を訴えた。

 市長選投開票日には「衆院選の前哨戦ではない。構図が全然違う」とかわしていたが、公示日の街演後は一転、「市長選から続いているので厳しい戦いだと思う」と危機感を口にした。

 一方、陣営幹部は「国政選挙なので空気は変わっている。衆院選への影響はない」とみる。無所属で出馬し圧勝した前回の結果が示すように、政党や組織によらない「原口党」と呼ばれる高い人気と知名度を誇る。「対向車や通行人の反応がいい。今まで以上の手応えを感じる」。日々の動きを常にインターネットでライブ配信し、地域をくまなく回る。

 全国的に野党共闘が実現し、1区も原口に一本化された。共産党県委員会が佐賀市で開いた街頭演説会では、共産の参院議員が「1区で原口さん、2区で大串さんを押し上げたい。野党で政権を変えるために力を尽くす」と共闘を印象付けた。ただ、一緒に演説しようと呼び掛けられた原口の姿はなかった。

 共産支持層からの得票を見込む一方、距離感には細心の注意を払う。陣営関係者は「長い時間をかけて関係を築いてきた連合佐賀や社民と同じではない。それぞれの持ち分を発揮できるいい距離感、バランスを取る必要がある」。勝負の分かれ目となる中間層の保守票が逃げることは何としても避けたい考えだ。(衆院選取材班)

◇    ◇

 前回は全国で唯一、自民候補が小選挙区で全敗した佐賀県。1、2区ともに比例復活した自民前職が立民前職に挑む激戦となっている。両選挙区の攻防を追った。(敬称略)

3812チバQ:2021/10/26(火) 18:52:44
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/821662/
【激戦区ルポ】立民ポスターに張り替える自民支持者…福岡5区、公認争い傷深く
2021/10/26 6:00
下村 ゆかり、西田 昌矢、金子 晋輔
紅白の幕が下がるトラックの荷台に立つ自民党前職の原田義昭は、応援に駆け付けた首相で党総裁の岸田文雄を満面の笑みで迎え入れた。即席の舞台には「自民党公認」と大きく書かれた選挙カーが横付けされている。

 23日午後、福岡県大野城市の西鉄白木原駅前。約2千人の聴衆が歩道を埋め、舞台下には公認争いに敗れて出馬を断念した元自民県議の栗原渉が険しい表情でたたずむ。

 「今回は原田さんが公認候補として戦う。次回は栗原さんがこの5区で戦う」。岸田が演説の冒頭、公認争いで党が下した裁定を紹介し、栗原に右手を向けると拍手が起こった。

 首相自ら公認問題に触れざるを得なかった。

 1年以上にわたった自民分裂の対立は、公示の4日前に党本部が原田を公認して決着。「次回は栗原を公認」と記した裁定書の署名には岸田も党本部の総裁室で立ち会った。

 ただ、分裂回避で立憲民主党新人の堤かなめを引き離す計算だったが、報道各社の情勢調査は横一線。党本部関係者は「栗原支援者を取り込まないと勝てない。演説に急きょ栗原の名前を入れた」と明かす。

 異例とも言える首相の融和演出。それでも、分裂の傷痕は深い。

 原田は24日夕、同県筑紫野市で栗原を支援してきた県議や市議ら約20人と向き合った。「なんとか勝てるようにお願いします」と協力を求めたが、「まずは栗原さんとしっかり手を取り合って」「本当に勝ちたかったらもっと活動を」などと不満が噴出した。

 栗原の支援者には、除名をちらつかせて栗原に撤退を迫った党への不信感も渦巻く。栗原に推薦を出していた県農政連や、前回は原田を推薦した公明党は自主投票を決めた。自民県連幹部は「支持拡大より自民離れを引き留める戦いだ」と危機感は強い。

      ■

 「私は太宰府出身。父方は鬼滅の刃(やいば)でブームになった神社の神官でした」

 24日午後。筑紫野市の商業施設前でマイクを握った堤は地元色を前面に出し、応援に入った立民代表代行の蓮舫と並んで通行人に笑顔で手を振った。

 堤が出馬表明したのは約半年前。選挙区外の福岡市博多区の県議だったが、出身地の地の利を生かして支持者の開拓を図り、所属する県教職員組合の全面支援を受けて組織戦も展開する。

 解散前日の13日には共産党が立候補予定者を取り下げ、事実上の野党統一候補となった。自民分裂による「漁夫の利」に期待が高まるも、2日後には自民側も一本化にこぎ着けた。

 4年前の前回衆院選では、野党の2候補が獲得した得票を合わせても原田に約2300票及ばない。

 「無党派層や保守層への浸透が不可欠」(立民関係者)で、陣営がもくろむのが栗原支持者の「造反票」の取り込みだ。23日に同県朝倉市で開かれた個人演説会に栗原の支持者も参加。「栗原さんが引きずり降ろされたので堤さんを応援する」との申し出も増え、栗原のポスターを堤に張り替える動きも出ている。

 ただ、「栗原票がどこまでうちに来るのか読めない」と陣営関係者。「自民の底力は侮れない。本当の勝負はこれからだ」と手綱を引き締めた。

 =敬称略

(下村ゆかり、西田昌矢、金子晋輔)

3813チバQ:2021/10/26(火) 19:01:54
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=803596&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=1351
支持層が交錯、激しい選挙戦 広島6区、一騎打ち
広島2021/10/26 13:37

 衆院選(31日投開票)の広島6区は、2005年以来続く非自民の議席を巡る与野党の攻防が焦点となる。今回初めて一騎打ちとなり、立憲民主党前職の佐藤公治氏(62)と自民党比例代表中国ブロック前職の小島敏文氏(71)=公明推薦=が互いの支持層を崩し合う激しい選挙戦を展開している。

 通算4選を目指す佐藤氏は前回、直前に政界引退した元金融担当相亀井静香氏(84)の支援を受け、1万6407票差で勝利した。県北部に残る亀井氏の後援会が今回も後押しする。

 佐藤氏は元農相の父守良氏の地盤を引き継ぎ、自民党支持層にも一定に浸透する。地元の尾道市では、両陣営の出陣式に出ず「中立」の意思を示す自民党系市議が複数いた。市長は両方に駆け付けた。

 演説では政党色を抑え、代表を務める政治団体「結集ひろしま」を前面に出す。ことし4月の参院広島選挙区再選挙では「結集」から立った宮口治子氏(45)が「政治とカネ」の問題を強く訴え、広島6区の全7市町で自民党候補の得票を上回った。勢いをつなげようと佐藤氏も同様に「健全な政治」を呼び掛け、17年参院選の大規模買収事件の解明を求める自民党支持層の取り込みも図る。

 前回選では共産党新人が1万4585票を獲得。同党は今回表立って動いていないが、党員に支持を呼び掛ける。推薦する連合広島の幹部も各地の出陣式で応援演説した。

 小島氏は過去4度の選挙と同様、多くの企業や業界団体から支援を受ける。出陣式や公示前の集会で全ての首長が顔を出し、出席した地元議員の数も県北部を除き佐藤陣営を圧倒する。

 演説では立憲民主党と共産党の共闘を批判。「自由民主主義体制を守るための選挙」と訴え、佐藤氏側の自民党支持層の切り崩しを図る。

 前回の6万9209票からの上積みの鍵の一つとみるのが、今回も推薦を受ける公明党。関係者によると、同党の基礎票は約2万票。同党の地元幹部は、広島3区の候補者の支持拡大に小島陣営が協力した見返りとして、前回以上に熱心に活動しているとする。

 市町別で特に重視するのが、佐藤氏に前回1万1757票差をつけられた尾道市だ。地元の世羅町に構えていた選対本部を初めて同市に設置。企業や業界団体の連携を密にするため、地区後援会も立ち上げた。

 3回続けて比例復活で当選した小島氏。今回も党の比例名簿の上位に載り小選挙区で敗北しても当選するとの見方があるが、陣営は「緩みはない」とする。(森田晃司)

3814チバQ:2021/10/26(火) 19:02:59
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=803593&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=1351
保守系3人、上積みに汗 向かう立民、追い風も【焦点区を歩く】<6>広島4区
広島2021/10/26 13:34

 空本誠喜 57 ☆党県幹事長 維 元
 新谷正義 46 ☆前総務副大臣 自(竹)前
 中川俊直 51 元経産政務官 無 元
 上野寛治 39 ☆党県支部長 立 新
 (届け出順、敬称略、☆は比例との重複立候補者、(竹)は旧竹下派)

 衆院選公示翌日の20日夜、東広島市役所そばの公園。4選を目指す自民党前職の新谷正義(46)=公明党推薦=は、首相の岸田文雄(64)と党広報車に上がり、「国民の命と暮らしに寄り添う」と声を張った。22日の府中町での集会には茂木敏充外相(66)が来援。党の地方議員や支持組織が全域でバックアップする王道の選挙運動を展開する。

 とはいえ、懸念もくすぶる。小選挙区の戦いは今回がまだ2回目。党の地方組織の役員は「新型コロナウイルスの影響もあり、この4年間、地元での活動が明らかに少なかった」と指摘する。保守系とされる候補が他に2人いる構図も踏まえ、公示後は、党支持層への浸透が足りないとみる地域での活動を強めている。

 「保守の考えで政治を進める」と話すのは、日本維新の会元職の空本誠喜(57)だ。21日に海田町の街頭で応援に立った日本維新の会の馬場伸幸幹事長(56)は、「改革の精神がある」と後押しした。自転車で選挙区を回る空本は、政治とカネの問題による政治不信を肌で実感。「有権者の反応は前回選と比べて格段にいい」と活動を加速させる。

 ▽比例得票も重視

 ただ、党の「お膝元」である関西地方での勢いをそのまま持ち込めてはおらず、比例票の獲得も重視する。前回、比例代表中国ブロックで党の獲得議席はゼロ。陣営関係者は「今回は1議席に届きそうだ」と期待する。広島3区に立った党公認候補と比例復活をかけて競る可能性もあり、票の上積みに懸命だ。

 かつて自民党で衆院議員を2期務めた無所属元職の中川俊直(51)は背水の陣を敷く。投開票日に向けて最初で最後の日曜となった24日。東広島市の商業施設近くで「最後のチャンスを賜りたい」と中川。街頭演説では、前回選前に女性問題で離党し、立候補を見送ったことへのおわびに必ず触れ、頭を下げる。父で元自民党幹事長の秀直(77)もマイクを握り、「もう一度出番を与えてやるかどうか、答えを出してやってほしい」とお願いした。

 不祥事の影響や選挙戦のブランク…。父子と縁の深い地方議員の多くも今回は距離を置く。「党よりも国民」のための政治を訴える中川は、友人や地元経済人に加え、母佳津子(78)や元秘書らがフル回転する。

 与野党の保守系、衆院議員経験者3人と争う立憲民主党新人の上野寛治(39)。フレッシュさを売りに、自公政権への批判票や無党派層の取り込みを狙う。

 ▽「静岡を契機に」

 追い風も吹く。参院静岡選挙区の補欠選挙で24日、同党と国民民主党が推薦した候補者が自民党候補者を下した。25日、東広島市内で上野のそばに立った立憲民主党副幹事長の杉尾秀哉(64)は「静岡を契機に政治を変えよう」と力説した。

 今のところ、連合系列の地方議員は出身の労働組合によって支援に温度差があり、共産党も組織だった支援の動きはない。陣営幹部は、野党勢力でつくる政治団体「結集ひろしま」の推薦を手掛かりに「各組織に応援をもらい、生活者の声を国政に届ける」と説く。=敬称略(教蓮孝匡、堅次亮平、高橋寧々)

3815チバQ:2021/10/26(火) 19:04:18
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=803155&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=1351
自民「逆風」軟化に手応え 立・共「カネ」追及に勝機【焦点区を歩く】<5>広島7区
広島2021/10/24 23:10

 佐藤広典 45 ☆党県支部長  立 新
 橋本加代 48 会社代表    無 新
 村井明美 73 党地区委員   共 新
 小林史明 38 ☆内閣府副大臣 自(岸)前

 (届け出順、敬称略、☆は比例との重複立候補者、(岸)は岸田派)

特集・衆院選2021

広島7区

 「議員が問題を起こすと離党させ、わが党は逃げてきた。一般企業では通用しない」。4選を目指す自民党前職の小林史明(38)は衆院選公示の19日、JR福山駅前で聴衆に党の改革への意欲を示した。

 新型コロナウイルスの感染者が減る中、ワクチン担当大臣補佐官を務めた実績や政策を強調した。さらに支持拡大へ重要視するのが政治とカネの問題で遠のいた党の信頼回復だ。

 ▽無党派多い都市

 4月の参院広島選挙区の再選挙。2019年参院選の同選挙区での大規模買収事件を受けた逆風が自民党に吹き、野党が推した福山市出身の宮口治子(45)が自民党新人を下した。広島7区とエリアが重なる同市内では約1万票差がついた。同市の投票率が県内最低の29・86%になったのも、自民党支持層が投票を控えたためとの見方が強い。

 7区は、政権交代が起きた09年の衆院選で民主党が自民党から議席を奪った。12年の衆院選以降は自民党が再び議席を得ているが、県内第2の都市だけに無党派層も多く、風が吹けば与野党の票は逆転するとみる関係者は多い。

 小林陣営は当初、「逆風」を警戒。しかし選挙戦が進むにつれ「再選挙の時とは雰囲気が違う」との声が相次ぐ。22日に遊説に同行した市議は言う。「県選出の岸田文雄首相の誕生を陰で支えた。副大臣にも就任し、期待が大きい」

 対する立憲民主党新人の佐藤広典(45)は、再選挙で宮口を支援した連合広島が支える。19日の出発式で宮口は「政権を代えなければ疑惑、隠蔽(いんぺい)、不正、1億5千万円のこと、何も表に出ない」と追及。「再選挙で県民は金権政治はノーと言った」と声を張った。

 ▽金権政治に不満

 佐藤は17年の前回選に続く挑戦となる。この間、生活者の視点で有権者の悩みに向き合ってきた。街頭演説のたび、有権者から「金権政治は許せない」「政治を変えて」と声が上がる。陣営関係者は「再選挙では後半戦から盛り上がったのに対し、序盤から反応がいい」。政治とカネの問題に対する自民党への不満は根強く、岸田首相誕生の効果も7区では薄いとみる。

 共産党新人の村井明美(73)も政治とカネの問題を絡めて票の取り込みを狙う。19日の第一声では新型コロナや気候変動対策といった政策に加え、岸田首相の誕生に触れ「1億5千万円の問題を真っ先に解明してくれると思ったが、しないようだ」と皮肉った。

 同党は全国で立憲民主党などと候補の一本化を進めたが、県内では1、7区に公認候補を立てた。前回失った比例代表中国ブロックの議席奪還に向け、県内の人口の多い都市で比例票の掘り起こしも進める。

 22日の街頭演説で、村井は「清潔な政治を願う声を比例と選挙区の1票に込めて」と訴えた。23日には比例単独の元職も7区に入り、合同で街頭に立った。

 無所属新人の橋本加代(48)は交通量の多い国道や県道でつじ立ちをし、浸透を図っている。=敬称略(門戸隆彦、川村正治、吉原健太郎)

3816チバQ:2021/10/26(火) 19:05:22
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=802757&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=1352
残るしこり「河村票」は 野党連携、不鮮明さも【焦点区を歩く】<3>山口3区
山口2021/10/23 10:30

坂本史子 66 ☆党県副代表 立 新
林芳正 60 ☆元文部科学相 自(岸)新

(届け出順、敬称略、☆は比例との重複立候補者、(岸)は岸田派)

 衆院解散の前夜、11選を目指していた元官房長官の河村建夫(78)が立候補を見送り、引退の意向を固めた。自民党は参院議員を辞して転身を図る林芳正(60)=公明党推薦=を公認。分裂選挙は避けられたが、しこりは残り、さまよう「河村票」もある。

 「今日からが本当の戦いだ。岸田政権をつくった一人としても負けられない」。林は19日、宇部市での出陣式で力強くマイクを握った。宇部、山陽小野田、美祢の3市長や自民党と公明党の山口県議、支持者たち約千人が集まった。将来の首相候補と期待する自民党県連会長代行の塩満久雄は「日本の宝だ」と持ち上げた。

 ▽来賓紹介されず

 会場には、河村の長男・建一(45)も姿を見せた。比例北関東ブロックの候補になったが、来賓として紹介されることはなかった。党本部は15日、河村に引退を促す代わりに建一を比例中国ブロックで擁立するといったん決めた。しかし党県連は「何ら関わりがない候補」と反発。公示前夜に「国替え」する事態となった。19日に宇部市内で河村が開いた支援者への「感謝の集い」で建一はこう述べた。「北関東に武者修行に出させていただく」

 公認問題が決着し河村は「ノーサイド」、林は「融和」を強調した。ただその言葉は両者の周辺で上滑りしている感がある。河村を30年以上支援してきた男性は「国替え」までの経緯に「ここまでするか。家族全員、今回は白票か、相手に入れるかだ」と憤る。自民党関係者には「河村さんも林さんも党組織の上で選挙してきた人」として、大勢にさほど影響はないとみる向きもある。

 ▽連合意向に配慮

 三つどもえも想定された事態は一転し、与野党の一騎打ちとなった。立憲民主党新人で党山口県連副代表の坂本史子(66)は「公認も比例も、かなり前からできていた話なのではないか。構図がすっきりして戦いやすい」と自民党の「内ゲバ」を皮肉る。「いったん自公政権には休んでもらう。自民党を支持してきた方も応援していただきたい」と挑戦的だ。

 坂本は山陽小野田市出身。東京・目黒区議を6期目途中で辞職し、2017年の前回衆院選に3区から立候補した。約4万1千票を得たが、河村に6万票余りの大差で敗れた。この4年間は、小さな声を政治に反映させようと地域を歩いてきた。

 19日に宇部市であった坂本の出陣式には約50人が出席した。自民党王国の牙城に挑む野党統一候補となったものの、来賓に共産党の姿はなかった。「非自民、反共産」のスタンスの連合山口から推薦を受けており、配慮した形だ。社民党県連合代表の佐々木明美は「自民党をストップが旗印のはずなのだが」と、すっきりしない連携を残念がった。

 三つどもえになれば票が割れ、比例復活に有利になるとの見方もあった。立憲民主党県連の幹部は「自民候補が一本化されて逆風だ。あとは林さんに乗れない河村票をどれだけ取り込めるか」と険しい表情を見せた。=敬称略(渡辺裕明、中川晃平)

3817チバQ:2021/10/26(火) 19:05:59
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=802394&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=1351
重なる支持層「亀井票」なお影響力【焦点区を歩く】<2>広島6区
広島2021/10/21 23:10

 佐藤公治 62 ☆党県代表   立 前
 小島敏文 71 ☆元厚労政務官 自(岸)前

 (届け出順、敬称略、☆は比例との重複立候補者、(岸)は岸田派)

広島6区立候補者一覧

 「自由民主主義体制を守るのか、共産主義体制に移行するのか」。自民党比例中国前職の小島敏文(71)は衆院選公示の19日、尾道市での出陣式で声のトーンを一段と上げた。広島6区で争う前職佐藤公治(62)が所属する立憲民主党と共闘し、政権交代を目指す共産党を「閣外協力と言っても絶対に(政権に)入ってくる」と非難した。

 小島が意識するのは、佐藤が抱える自民党支持層の票。党衆院議員だった父守良から引き継いだ地盤と、元党政調会長の亀井静香(84)が影響力を残す「亀井票」だ。亀井は2017年の前回選直前に政界引退し、佐藤を支援する。陣営は、6区で今回初めて実現した「野党共闘」こそ佐藤の票を切り崩す格好の攻撃材料と捉える。

 小島の第一声から1時間後。同市で出陣式を開いた佐藤は対照的に、政党名を一切口にしなかった。代わりに連呼したのが「結集」というフレーズ。佐藤は政治団体「結集ひろしま」の代表として19年の参院選、今年4月の参院広島選挙区再選挙で野党系候補の勝利を後押しした。

 演説では野党結集と共に「今の政治が不健全と思うのであれば参加してほしい」と自民党支持層にも呼び掛けた。その上で「結集6区、結集ひろしま、そして結集日本へ」と締めくくり、政権交代を訴えた。

 ▽1万4000票の行方

 非自民党候補の勝利が05年以来続く選挙区での初の与野党一騎打ち。三つどもえだった前回、共産党新人が獲得した約1万4千票の行方も重みを持つ。

 佐藤陣営は共産票の取り込みを確信するが、計9カ所で開いた出陣式に共産党関係者の姿はほとんど見られなかった。政党を前面に出さない戦略は、希望の党公認だった前回と重なる。陣営に野党色は目立たず、20日の県北部での出陣式では「小選挙区は佐藤、比例は自民」と呼び掛ける後援会幹部もいたほどだ。

 佐藤が前回、小島に約1万6千票差で勝った要因の一つは「亀井票」だ。19日、亀井の出身地庄原市での出陣式で「心地良く暮らせる県北をつくれば、亀井先生にも喜んでもらえる」と力を込めた。亀井後援会幹部は「亀井、佐藤の選挙といっても過言ではない」と全面協力を明言。佐藤後援会幹部は頭を下げた。

 推薦する連合広島の幹部も各地の出陣式でマイクを握る。「佐藤、亀井、連合系」の枠組みで比例代表を含め通算4選を目指す。

 ▽首相妻の出身地

 一方、小島陣営が追い風と期待するのが、地元広島からの岸田文雄(64)の首相就任だ。出陣式では「普段からそばにいます」と同じ派閥を強調。岸田の妻裕子(57)が三次市出身であることも「心強い」と陣営は語る。選挙戦中盤に同市での応援演説を計画する。

 小選挙区で4連敗し、3回続けて比例復活した小島。党の方針で比例重複が危ぶまれたが今回も名簿に載った。小選挙区で敗れても復活当選の可能性がある。ただ、地元の世羅町での演説では「この選挙に通らなかったら私はもう駄目なんですよ」と涙を流し、小選挙区初勝利への強い決意を改めて示している。=敬称略(森田晃司、矢野匡洋、小島正和)

3818チバQ:2021/10/26(火) 19:09:50
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202110/0014789991.shtml
2021/10/25 13:20神戸新聞NEXT

混迷の短期決戦 衆院選・注目選挙区(上)交錯する思惑 兵庫9区
ツイート印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
全国遊説で自民党候補への支援を訴える安倍晋三元首相=22日、長崎市内
拡大
全国遊説で自民党候補への支援を訴える安倍晋三元首相=22日、長崎市内
■長期政権、保守地盤にもひずみ

 9年近くに及んだ安倍・菅政権を総括しない与党に、攻勢を強める野党-。長期政権を支えた自民党前職と共産党新人が争う兵庫9区は、こんな構図が展開されている。両政権のひずみは強固な保守地盤でも見え隠れし、一方で「野党共闘」からも不協和音が響き、混迷を深めている。

 21日夕、埼玉県の大宮駅前。自民候補の応援に入った前経済再生担当相の西村康稔(59)の傍らで、理想のリーダーと慕う元首相安倍晋三がマイクを握った。

 「安倍・菅政権で格差が拡大したという野党の主張は間違い。雇用をつくり、収入を増やした」。立憲民主党代表枝野幸男の地盤で、長期政権への批判に真っ向から反論した。

 安倍と同じく全国遊説中の西村も、立民などの野党共闘の政策に「耳触りのいいことばかり言う。惑わされないで」と訴えた。

 7選を目指す前職の西村は、旧民主党に政権を奪われた2009年衆院選でも議席を死守。強固な地盤は付け入る隙を見せず、兵庫県内の自民前職に9人の対抗馬を立てた日本維新の会も、9区だけは擁立を断念した。

 「日本の政治のリーダーとして、大きな一歩を踏み出す大事な選挙。圧倒的な勝利をお願いしたい」

 安倍・菅政権で約4年間、官房副長官やコロナ対応の閣僚を担った実績を引っさげる西村は今回、自民総裁の椅子を見据えた戦いと位置付ける。

 朝の駅立ちを除けば、選挙区でマイクを握ったのは公示日だけで、その後は若手候補らの応援に全国を飛び回り、素地固めに余念がない。街宣では自公政権の実績をアピールするも、コロナ対応でつまずいた菅政権に触れることはない。そこには苦い記憶があった。

 東京都に4度目の緊急事態宣言発令が決まった7月8日夜。会見した西村は、酒類の提供自粛に応じない飲食店に、金融機関から順守を働き掛けてもらう方針を示した。「脅し」とも取られかねないと与野党から批判を浴び、撤回した。

 コロナ禍で苦しんだ明石市内の飲食店経営者(30)は違和感を口にする。「地元を離れてばかりではなく、釈明すべきではないか。逃げているように見える」

 どう勝つかが問われる選挙戦で、長期政権の慢心が影を落とす。

3819チバQ:2021/10/26(火) 19:10:09
   ◇

 あるじ不在の牙城を狙う共産新人の福原由加利(34)は、野党共闘を背景に攻勢を強める。だが、それも一枚岩とは言いがたい。


 前回、候補者を取り下げ、新社会党に選挙区を譲った共産。7年ぶりに西村とまみえる今回は、立民が候補者を立てず、事実上の野党共闘ができた。ところが公示日、福原の応援に駆け付けたのは、社民党と新社会関係者が中心だった。

 立民の最大の支持団体・連合は、労働運動を巡って対立してきた共産との共闘に異論が根強い。9区特有の事情も相まって動きは鈍い。「強固な地盤を持つ西村を応援する企業もあり、小さな労組が弓を引くのは難しい」(労組関係者)

 連合に配慮する立民県連も、水面下で支援を模索するが、表立った共闘には踏み切れずにいる。

 ワクチン接種率が低い明石市の状況を逆手に取り、「そんな対応しかできない人(西村)に任せられますか」と訴える福原。思惑が交錯する中、政権交代を旗印にした共闘は風穴をあけられるか。

     ◆

 中盤に差し掛かった衆院選。政党、候補者の攻防が目まぐるしく揺れ動く。兵庫の注目選挙区を追った。

=敬称略=

(衆院選取材班)

3820チバQ:2021/10/26(火) 19:10:45
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202110/0014791755.shtml
時計2021/10/26 05:30神戸新聞NEXT

混迷の短期決戦 衆院選・注目選挙区(中)鍵握る無党派層 兵庫6区
印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
有権者とグータッチをし、支持を訴える立憲民主党の枝野幸男代表(左)=24日午後、神戸市中央区
拡大
有権者とグータッチをし、支持を訴える立憲民主党の枝野幸男代表(左)=24日午後、神戸市中央区
■阪神間、三つどもえの攻防

 兵庫県内では7選挙区で、自民党と立憲民主党、関西を中心に勢力を伸ばす日本維新の会が真っ向から争う。無党派層が多い都市部の6区は、4選に向けた自民前職、野党議席の死守を目指す立民前職、返り咲きを狙う維新元職が民意をつかもうと競り合う。

 「分かち合い、支え合い、みんなで豊かになる。自己責任という時代遅れの政治はもう変えよう」

 24日午後、川西市の阪急川西能勢口駅前。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言解除でにぎわう街頭で、立民代表の枝野幸男は熱く政権交代を訴えた。

 隣に立った前職の桜井周(51)も「アベノミクスの恩恵があったのは金持ちだけ。次は庶民が豊かになる番だ」と、9年近くに及んだ安倍・菅政権を批判。2人とも「野党共闘」への言及はなく、政権との対決姿勢を鮮明にした。

 桜井は4年前、東京都知事小池百合子が希望の党を立ち上げて招いた混乱の中、県内でただ一人、立民公認で立候補。「反安倍1強」の受け皿となり、共産の支援も受けて、比例復活で野党議席を確保した。


 今回、立民の党本部は桜井に小選挙区での当選を課し、「比例代表で仲間を救え」とする。衆院選で踏み切った野党共闘は、勝利に不可欠な戦略でもある。

 枝野が県内入りする直前の23日、共産側は表立った支援に踏み切った。比例の投票を促す選挙カーで、小選挙区の投票先として桜井の名前を訴え始めた。

 6区内で最も有権者が多い宝塚市では4月、前哨戦にも位置付けられた市長選で、立民と共産などが支援する新人が当選した。前市長も長らく野党が支え、共闘の素地はある。

 「地方選挙とはいえ、全国に先駆けて共闘を成し遂げた実績がある」と陣営幹部。その深化が鍵を握る。

3821チバQ:2021/10/26(火) 19:11:06
   ◇

 民主党から自民が政権を奪還した2012年の衆院選で初当選した前職の大串正樹(55)は、かつてない試練にさらされている。

 選挙基盤は弱いが、長らく続いた「安倍1強」の下で当選を重ねた「魔の3回生」。無派閥で支持してきた前首相菅義偉がコロナ対応で批判を浴びて退陣し、危機感を強める。

 情勢調査で接戦が伝えられ、街頭で「これまでにない厳しい戦い」と繰り返す大串。衆院解散後、初の週末となった16日には、内閣支持率を落とした張本人の菅にも来援を頼み、なりふり構わない戦いを見せる。


 もともと6区は1996年の小選挙区制導入後、同じ政党の候補者の連続当選がなく、定着は悲願だった。当選を重ねた大串が危険水域とされ、首相岸田文雄も公示日翌日、いち早く選挙区入りした。

 「やれることは、何でもやる」。そう覚悟を決めた陣営の背後に、維新の足音も近づく。

 「分配には財源が必要。維新は大阪で財源を生む改革を行ってきた」

 24日夕、維新副代表の大阪府知事吉村洋文は阪急宝塚駅前で、自民と立民が訴える分配論を一蹴した。

 傍らに立った元職の市村浩一郎(57)は5年前、旧民主党から維新にくら替えし、6区での挑戦は7回を数える。会員制交流サイト(SNS)で街頭演説の様子などを拡散し、安倍政権下で自民を応援した無党派層の取り込みを狙う。

 「本拠地の大阪に隣接する阪神間ではもう浸透してきた」と手応えを口にする市村。第三の勢力として存在感を増しつつある。

=敬称略=

(衆院選取材班)

3822チバQ:2021/10/26(火) 19:11:48
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202110/0014792072.shtml
021/10/26 09:50神戸新聞NEXT

兵庫5区なぜこんなに広い? 見直し重ね農村から都市まで
ツイート印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
 【質問】兵庫県の衆院選小選挙区(全12選挙区)は、区によってあまりにも広さが違いませんか。例えば、兵庫8区は尼崎市1市のみの一方、同5区は大阪のベッドタウンの川西市の一部や三田市から、日本海沿岸の市町にまたがります。なぜ、こんなことになっているのですか。

     ◇

 衆院選小選挙区の区割りは、10年ごとの見直しが法律で規定されています。西暦の末尾が0の年に実施する大規模国勢調査の結果公表から1年以内に、衆院選挙区画定審議会が見直し案を勧告。これを受けて、国会で公職選挙法などを改正します。

 最近は2017年6月に改正法が成立。兵庫県内は、兵庫7区の西宮市北部が同2区に、同6区の川西市北部が同5区に、それぞれ編入され=区割り図参照、同年10月の前回衆院選から適用されました。

 見直しを重ねた区割り図で、目を引くのは広大な同5区です。ある候補者の関係者は「面積が狭い区にも他の苦労があると思うが」と前置きしつつ、「移動のガソリン代はばかにならないし、地元事務所も複数いる。ヒトとカネがかさみ、地域のバランスを取るのも難しい」と明かします。

 農村部と住宅地では、地域課題も住民の意識も大きく異なります。同じような地域を組み合わせられなかったのでしょうか。

 神戸大法学部の砂原庸介教授(政治学・行政学)は「中山間地域だけで選挙区を作ると、もっと広大になってしまう。ある程度バランスを取ろうとすると、兵庫5区のような選挙区が出るのはしかたがない」と指摘しました。

 砂原教授は「日本の特徴として、衆院議員は選挙区の自治体を代表する意識が強い」と指摘します。「アメリカのように人口に応じて緯度経度などで選挙区を分けることもできるはずだが、市町村の代表という観念とは合わず、難しいだろう」と話しています。(上杉順子)

3823とはずがたり:2021/10/26(火) 19:15:56
選挙区の盛り上がりを欠いては比例にも響くやろし,立憲会派に居たとは云え古本の不出馬は国民党にも痛いのではないか。。
まあ東海1議席を固めたという報道もあるので議席的にはそんなに盛り上がらなくても十分なのか?

愛知11区の期日前、伸びず トヨタ労組系不出馬、組合員の困惑影響か
https://www.chunichi.co.jp/article/354078
2021年10月26日 05時00分 (10月26日 05時01分更新)

 愛知県選管が二十五日に発表した期日前投票の投票率で、県内十五選挙区のうち愛知11区だけが唯一、二〇一七年の前回衆院選を下回った。11区はトヨタ自動車労組出身の前職の不出馬表明で、構図が一変した選挙区。有権者の困惑は大きく、投票率の低下を懸念する声も出ている。
 今回は、新型コロナウイルス対策で投票所の密集を避けようと選管が分散投票を呼び掛けており、期日前投票は全国的に増加。県全体でも二十四日までの集計で前回比0・92ポイント増の6・26%となっている。
 豊田市の大半とみよし市の11区は労組票が多く、期日前の投票率が高い水準にある。今回も11・98%と県内選挙区で最高だったが、前回よりも0・66ポイント減となり、他の十四選挙区がいずれも増加したのと比べ、傾向の違いが目立った。
 11区は労組支援の前職不出馬により、自民前職と共産新人、無所属新人の三人の争い。トヨタ労組は11区在住の組合員に対し、選挙区では「自主投票」の方針を伝える一方、比例代表に関しては上部団体の全トヨタ労働組合連合会(全ト)の方針に沿い国民民主党に投票するよう求めている。
 しかし、全トには、加盟組合から「どう対応すればい...

3824チバQ:2021/10/26(火) 19:49:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d6420b6539b1c05ab380c288548535d5dd485b6
知事めぐっても波紋 富山1区の戦いを追う
10/25(月) 19:17配信
 衆議院選挙の富山1区は、ご覧の4人が立候補して激しい選挙戦を展開しています。1区をめぐっては新田知事が記者会見で次のような発言をしたことが波紋を広げました。

 新田知事(10月14日の定例会見)
「過去、富山1区から2人出せたことがあるんですね。やはり私の立場としては、それが一番いい形になる。そうなってほしいなと願います」

 去年の知事選で支援を受けた候補に対し、比例復活もにらんでの発言で、1区の各候補はこれも念頭に、支持の広がりを図っています。

 日本維新の会の副代表を務める吉村洋文大阪府知事。

 衆議院議員時代の同期で維新・元職の吉田豊史候補を応援するために富山入りしました。陣営には25日、一つの思惑がありました。

 知事選で支援した新田知事が吉田候補に比例復活も念頭に当選してほしいと話したのを受けて、吉村知事と新田知事が顔を合わせる計画も進めていたのです。しかしスケジュールなどの問題があるとして24日に急きょ断念。

 吉田豊史候補
 「吉村さんが僕の応援に入ってくれた事を最大限効果発揮して、1週間戦っていきたい。既に新田さんが、この選挙において自民党候補と私を応援すると明言してくださっているのでそれで十分だと思ってます」

 一方で自民党支持層の切り崩しや無党派層の取り込みを目指しています。

 吉田豊史候補
 「追いかけている背中は遠いですけど、一人ひとり仲間を増やしていって必ず小選挙区で富山で勝たせていただきたいと思っています」

 YouTubeチャンネル「フミログ」では、動画やライブ配信で精力的に活動。陣営は、ことし4月の富山市長選で獲得したおよそ5万4000票に上乗せを狙います。

 こうした維新の動きを警戒しているのが、自民・前職の田畑裕明候補です。今月19日の出陣式には「1区から2人当選が一番いい形」と発言した新田知事が出席していましたが、それを意識してか次のように声を張り上げました。

3825チバQ:2021/10/26(火) 19:49:26
 田畑裕明候補
 「富山から当選するのは1人しかいらないんですよ。富山1区、私、田畑裕明に託していただきたいと思います。どうですか、皆さん」

 田畑候補は、これまでの選挙戦同様、県議や市議のネットワークを最大限に生かしながら、町内会単位で細かく回る屋外での「青空集会」を繰り返し、顔の見える身近な存在をアピールしています。

 また、岸田政権で総務副大臣に就任したことを前面に打ち出し、「富山の声が政権中枢に伝わりやすい候補」だと訴えています。

 田畑裕明候補
 「地方にしっかり光を当てるという省庁の職務でありますから期待の声は大変大きいなと思います。とにかくいろんな方にお会いするというのが基本でありまして、少なくてもどの候補者よりも選挙の活動量は誰にも負けないと思いますからそれで突き進みたいと思います」

 陣営では、前回を上回る7万5千票以上を最低ラインとし、他の候補の比例復活も阻止を目指します。

 一方、立憲・新人の西尾政英候補は、24日夜の個人演説会で改革姿勢を前面に訴えました。同じ野党でも維新との違いを強調し、政権に批判的な無党派層の取り込みに必死です。

 西尾政英候補
 「冷たい政治の自民維新対、私たちの温かい一億総中流社会を取り戻す。流れを変える歴史を作る選挙だと思っています」

 今回の知事の発言については。

 西尾政英候補
 「2人って言われたんですかね。別に西尾は受からなくてもいいってことじゃないと思うんです。知事は全方位外交だと思っています」

 公示後、選挙活動中に吉田候補と鉢合わせました。

 西尾政英候補
 「2人じゃなくて3人で受かりましょうと言った。最後の最後まで気を緩めずに、野党不在は富山県と山口県ぐらいですから、風穴を開けたいと思っています」

 西尾候補はスーパーやドラッグストアなど、生活に密着した場所での街頭演説に力を入れています。先週末には富山市のまちなかを練り歩き「変えよう」の掛け声で幅広い年代の人たちに政権交代を訴えました。

 共産・新人の青山了介候補は、知事をめぐる動きからは距離を置き、支持浸透を図っています。

 青山了介候補
 「正直ね、私らには関係のない話だと思いますし、私たち国民の皆さんにどんな政治をするのか訴えるのが政党の話だと思いますので、どんな立場であってもそれぞれやられればいいのかなと思いますけれども」

 青山候補は、安倍・菅政治をこのまま続けるのか、変えるのかが争点だとして、現在の政権に代わる新たな選択肢を有権者に示したいと訴えています。

 青山了介候補
 「感染をここまで広げ、なによりも本来であれば亡くならなくても良かった方が犠牲になった。こんな政治を続けるわけにはいきません。最低賃金を時給1500円以上に引き上げて8時間働けば誰もが普通に暮らせる社会を目指します」

 1日10回以上の街頭演説やミニ集会などでこまめに訴えています。青山候補は、自ら2人の子どもを育てている立場から、大学の授業料半額、ジェンダー平等など若者が将来に希望を持ち、安心して暮らせる政治を実現したいとしています。

 26日は党副委員長の来県も控えていて選挙区はもちろん、比例代表の上積みも目指しています。

3826チバQ:2021/10/26(火) 19:59:27
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211024649185.html
無党派への浸透注力
〈衆院選連載〉攻防 秋の陣 新潟1区
2021/10/24 11:30
 4年ぶりの衆院選の戦いは31日の投開票日に向け、中盤戦に入っている。新潟県内6小選挙区の候補者は街頭や集会などで、新型コロナウイルス対策や経済政策、農業、原発再稼働問題などを熱く訴えている。陣営はそれぞれの支持層を固めながら、無党派層などへのアピールにも余念がない。共同通信社の電話調査を基に新潟日報社が探った序盤情勢を踏まえながら、与野党候補らによる攻防の最前線を追った。

   □   □

◇新潟1区立候補者(届け出順、敬称略)
石崎徹(37) 日本維新の会・元職
塚田一郎(57) 自民党・新人
西村智奈美(54) 立憲民主党・前職


 野党統一候補で立憲民主党前職の西村智奈美氏(54)と、自民党新人で元参院議員の塚田一郎氏(57)、自民を離党した日本維新の会元職の石崎徹氏(37)が争う。新潟日報社などの序盤情勢調査では、西村氏を塚田氏が追う展開で、石崎氏は苦戦している。ただ、1区に多いとされる無党派層の約4割が態度未決定で、各候補は無党派層への浸透を図る。

 6選を目指す野党統一候補の西村氏は、政府の新型コロナウイルス対応や経済対策への批判を強める。街頭で「実質賃金は増えていない。金融所得課税などの見直しで国民への分配を行っていきたい」と訴える。

 立民支持層の9割超、共産の約7割を固めた。勝つためには無党派層への浸透も欠かせない。1日40カ所ほどで街頭演説をこなす。

 他候補に比べて先行しているとの報道が相次ぎ、陣営は気の緩みを懸念する。立民県連最大の支持団体、連合新潟の牧野茂夫会長は街頭で「選挙は投票箱のふたを開けるまで分からない。緩まず応援してほしい」と懸命に引き締める。

 自民の塚田氏は街頭演説などで、参院議員時代の経験と政権与党の実行力を繰り返しアピールする。「政策は実現しないと絵に描いた餅だ。私と対立候補との違いは実現できるかどうかだ」と呼び掛ける。

 公示前から無党派層への浸透が課題視されてきた。序盤では、無党派層の支持を1割強しか得られていない。今後は、人気のある河野太郎前行政改革担当相らから応援に来てもらうなどで巻き返しを図る。

 自民支持層からの支持を6割超しか固め切れていないことも課題だ。選対幹部は「足元を固めないといけない」とし、企業への支持呼び掛けを強める構えだ。

 石崎氏は元秘書への暴行事件で自民を離党し、維新から出馬した。暴行事件によるマイナスイメージは根強いとみられ、維新支持層でも広がりを欠く。

 20日には知名度の高い党代表の松井一郎大阪市長が新潟市中央区を訪れた。松井市長は街頭で「(石崎氏は)甘いところがあったから不適切な行動をやった。今後は維新が指導していく」と援護射撃をした。

 石崎氏は街頭で頭を下げつつ「与党への不満、野党への不安がある。維新はしがらみなく真の改革をやる」と、第三極を求める無党派層への浸透を図る。選挙カーから「改革」と声を響かせ、1区内を走り回る。

3827チバQ:2021/10/26(火) 19:59:53
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211024649201.html
戦術修正で追い込み
〈衆院選連載〉攻防 秋の陣 新潟2区
2021/10/24 14:30
◇新潟2区立候補者(届け出順、敬称略)
高倉栄(50) 国民民主党・新人
細田健一(57) 自民党・前職
平あや子(41) 共産党・新人


 自民党前職細田健一氏(57)に対し、候補を一本化できなかった野党側の共産党新人平あや子氏(41)、国民民主党新人高倉栄氏(50)が挑む。新潟日報社の序盤情勢調査では、細田氏が先行し、平氏、高倉氏が追う展開。各陣営は終盤の追い込みへ、組織の引き締めや戦術の修正を図っている。

 自民が公認争いを経て一本化した細田氏の街頭演説には、比例単独候補に回った前職鷲尾英一郎氏に近い地方議員の姿も見られる。細田氏は「鷲尾氏の支援者といい関係を築きたい」と結束をアピールする。

 22日には、長岡市内の街頭演説で300人近くを集め、組織力を見せつけた。ただ、陣営はこの組織が緩まないか警戒を強める。

 2区選対本部長の柄沢正三県議は「リードと言われて負けた例は多く、これほど危険なことはない。足がストップするのは絶対避けないといけない」と呼び掛けた。各地域の県議らの手厚いバックアップを受け、企業回りやミニ集会も行いながら票固めを目指す。

 追う平氏は、東京電力柏崎刈羽原発の廃炉を訴え、原発に不安を抱く有権者の取り込みに注力する。池田千賀子県議ら超党派の地方議員に支えられ、「柏崎で予想以上に知ってもらえている」と手応えを語る。

 ただ、票の積み上げに必要な無党派層への浸透は、序盤で1割にとどまる。22日に柏崎市内で行った街頭演説では、最低賃金の大幅な引き上げなど、より暮らしに密着したテーマの訴えに時間を割いた。

 社民県連や立憲民主党支持者の支援を受けていることから、折に触れて「野党共闘」もPRする。共産県委員会の川俣幸雄書記長は「自公政権との対立軸を強調したい」と狙いを語る。

 高倉氏は連合新潟の推薦を受けて組合票を固める。街宣で「旧民主党のラストサムライ」とアピールし、鷲尾氏が旧民主党の国会議員時代に得た票の受け皿を目指してきた。

 ただ、序盤情勢で、旧民主をルーツとする立民の支持層が高倉氏よりも平氏に流れている。最近では「旧民主党」を封印し、鷲尾氏を支持していた保守票への浸透を意識する。

 無党派層の獲得に向けては、会員制交流サイト(SNS)や動画で、雇用対策などの政策や親しみやすい人柄を発信。党県連の市川政広幹事長は「大票田の柏崎市を中心に街宣を強化し、若者や無党派層を掘り起こしたい」と力を込める。

3828チバQ:2021/10/26(火) 20:00:20
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211025649313.html
激戦 支持固めを急ぐ
〈衆院選連載〉攻防 秋の陣 新潟3区
2021/10/25 10:30
◇新潟3区立候補者(届け出順、敬称略)
黒岩宇洋(55) 立憲民主党・前職
斎藤洋明(44) 自民党・前職


 自民党前職の斎藤洋明氏(44)と立憲民主党前職の黒岩宇洋氏(55)による4度目の対決が繰り広げられている。前回は50票差で黒岩氏が制した激戦区。共同通信社の電話調査を基に新潟日報社が探った序盤情勢によると、今回も激しく競り合う。各陣営は支持基盤を固めつつ、無党派層への浸透に力を注ぐ。

 斎藤氏は、官僚を辞めた妻との「二人三脚」の姿勢を前面に出し、選挙戦に挑んでいる。妻もマイクを握り「夫に仕事を続けさせてやりたい」と有権者の心情に訴えている。

 小選挙区で2連敗中。今回も比例に重複立候補し、復活当選の道は残されたとはいえ、選挙区で3連敗すれば次は出馬できない可能性もある。斎藤氏は「比例は関係ない。小選挙区で勝つのみだ」と強調する。

 首長や地方議員から手厚い支援を受ける組織戦を展開し、保守票を固める。地域を選挙カーで回り、地方の声を届けるために政権与党議員が必要だと訴える。

 アピール力が課題とされ、序盤情勢調査でも無党派層に十分浸透できていない。陣営は独自性を出そうと「自民党を変える」というのぼり旗を立て、改革路線を打ち出す。演説でも繰り返し改革に触れている。

 自民党県連の小野峯生幹事長は「本人は本当に党を変えたいと思っている。無党派層にも響くのではないか」と期待する。

 一方、黒岩氏は今回、旧民主党の看板政策「農家戸別所得補償制度」の復活を第一に掲げる。3区に多い農家票の取り込みを図る。

 街頭で「農家は壊滅的だ。戸別所得補償こそ、都会から地方の最大の分配政策だ」と訴える。財源に金融所得課税の引き上げ分を充てるとし、富裕層からの分配を強調する。

 前回無所属で出馬したが、今回は野党統一候補だ。社民や共産党も支援し、電話掛けなどで協力する。

 前半戦は選挙カーで、大票田の新発田市をはじめ、新潟市北区や五泉市など前回、得票数が相手を上回った地域を主に回り、支持固めを図ってきた。細い路地にも入り、有権者を見つけると、すかさず降車して声を掛けている。

 序盤情勢調査では、無党派層からより支持を得ている一方で、40代以下への浸透が課題として浮かび上がった。選対本部幹事長の佐藤浩雄県議は「若い世代が多い地域を回り、有権者に子育て支援や教育政策を訴えたい」と話す。

3829チバQ:2021/10/26(火) 20:01:04
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211025649344.html
鍵握る三条 てこ入れ
〈衆院選連載〉攻防 秋の陣 新潟4区
2021/10/25 14:00
◇新潟4区立候補者(届け出順、敬称略)
菊田真紀子(52) 立憲民主党・前職
国定勇人(49) 自民党・新人


 7選を目指す立憲民主党前職の菊田真紀子氏(52)と、前三条市長で自民党新人の国定勇人氏(49)による一騎打ちは中盤に入って、いっそう熱を帯びている。それぞれの衆院選、三条市長選で協力関係にあった両氏の激突。勝敗の鍵を握るのは、支持者がかぶる大票田・三条市での得票だ。

 新潟日報社が共同通信の電話調査を基に探った情勢では、この三条市周辺の県央エリアで両氏は横一線に並ぶ。新潟市南部ではややリードする菊田氏を国定氏が猛追する。両陣営は選挙戦終盤に向け、三条市での活動に力を入れる構えだ。

 「国会で与野党が伯仲する力を持つことが大事だ。野党に力を貸してほしい」

 菊田氏は強固な後援会組織と連合新潟を軸に支持基盤を固める。個人演説会などには森裕子、打越さく良両立民参院議員のほか、側面支援する共産党の地方議員も並び、野党共闘を前面に出してアピールする。

 三条市長だった国定氏を「これまでで一番の強敵」(菊田氏)と捉える。自民党の組織力も警戒し、選挙戦序盤から無党派層と女性票の獲得に重点を置いた。

 情勢調査によると、その無党派層と女性の支持は一定程度固めたが、若年層への浸透が課題だ。勝敗の鍵となる三条市を含む県央エリアでは競り合っている。

 選対本部長の小島晋県議は「県央エリアで五分に持ち込めれば勝機はある」と話す。25日には立民の蓮舫代表代行が三条市に入り、無党派層のさらなる掘り起こしを図る。

 一方、国定氏は保守系地方議員の全面支援を受ける。「4区の発展には、国から予算を持ってくることができる与党の国会議員が必要だ」と強調し、自民・公明支持層を固める。

 公示翌日の20日には甘利明党幹事長も街宣に駆け付け、党の後ろ盾をアピールした。商工関係者の支援も受け、街宣や演説会とともに企業訪問を重ねている。

 情勢調査では、前市長として圧倒的な知名度があるため有利とみられた県央エリアで、菊田氏に互角の戦いに持ち込まれている。陣営は今後、三条市や、次に有権者が多い新潟市秋葉区でのてこ入れに臨む。

 さらに無党派層への浸透にも力を注ぐ。「選挙戦終盤に向けてSNS(会員制交流サイト)を使った空中戦を仕掛けている」と選対幹部。街宣や企業回りの様子を発信し、序盤情勢で支持が厚かった若年層の囲い込みを狙う。

3830チバQ:2021/10/26(火) 20:01:36
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211026649494.html
スタンス強調 差別化
〈衆院選連載〉攻防 秋の陣 新潟5区
2021/10/26 10:30
◇新潟5区立候補者(届け出順、敬称略)
米山隆一(54) 無所属・新人
森民夫(72) 無所属・新人
泉田裕彦(59) 自民党・前職


 前知事で事実上の野党統一候補の無所属新人米山隆一氏(54)、元知事で自民党前職の泉田裕彦氏(59)、前長岡市長で無所属新人の森民夫氏(72)による知名度のある県内元首長の争い。新潟日報社が共同通信の電話調査を基に探った序盤情勢では米山氏が先行し、泉田氏、森氏が追う。各陣営は、訴えやスタンスを際立たせ、他候補と差別化を図る。

 「当たり前の政治を取り戻す」。米山氏は連日、街頭演説会や個人演説会を開き、自公政権やアベノミクスへの批判を強めている。野党共闘を掲げ、序盤から立憲民主党の福山哲郎幹事長や社民党の福島瑞穂党首らが応援に入った。街頭演説には、妻で作家の室井佑月氏が一緒に立つ。

 序盤調査では立民、共産、社民各党支持層の7割を固めた。後半戦は5区有権者の6割を占める長岡市への切り込みを目指す。

 警戒するのは陣営の緩みと自民の底力だ。選対委員長の長部登・社民党県連副代表は「勝負は互角。相手の猛攻に耐えられるかどうかだ」と力を込める。

 泉田陣営には選挙戦序盤の20日、自民の甘利明幹事長が入り、引き締めを図った。党員ら140人を前に野党共闘を批判、「何としても勝つ」と強調した。

 序盤は自民支持層の取り込みが4割にとどまった泉田氏。演説では政権与党の実行力に加え、国土交通政務官に就いたこともアピールする。「雪国の条件不利を解消するには、案の段階から政策作りに関与する必要がある」と繰り返す。

 無党派層への浸透も急ぎ、特に長岡市の住宅地をこまめに回る。自民長岡支部統括責任者代行の五井文雄長岡市議は「知名度を生かして無党派層もしっかり取り込みたい」とした。

 森陣営は序盤、浸透度が低いとみる魚沼エリアで活動強化を進めた。

 南魚沼市の中心街で23日夕、5区選出の自民衆院議員だった故長島忠美氏の妻が応援に立った。長島氏は旧山古志村長として中越地震の復興に取り組んだ。地震時、長岡市長だった森氏は「志を引き継げるのは私一人だ」と強調した。狙うのは保守層の取り込みだ。

 序盤調査では、市長を5期17年務めた長岡市でも他候補に先行を許した。終盤は大票田・長岡で街頭演説を強化する。25日には市内で決起集会を開き、気勢を上げた。陣営幹部は語る。「逆境で燃えている。結果を信じてやり抜く」

3831チバQ:2021/10/26(火) 20:02:10
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211026649522.html
大票田・上越で総力戦
〈衆院選連載〉攻防 秋の陣 新潟6区
2021/10/26 14:00
◇新潟6区立候補者(届け出順、敬称略)
梅谷守(47) 立憲民主党・新人
高鳥修一(61) 自民党・前職
神鳥古賛(53) 無所属・新人


 野党共闘態勢で臨む立憲民主党新人の梅谷守氏(47)と、5選を目指す自民党県連会長で前職の高鳥修一氏(61)が激しく競り合う。市長選・市議補選と併せ「トリプル選」となった大票田・上越市での支持拡大が勝敗の行方を左右するとみて、両陣営とも同市で総力戦を展開している。

 新潟日報社が共同通信の電話調査を基に探った序盤情勢では、梅谷氏が野党勢力の強い上越市でやや先行。保守地盤の厚い糸魚川、十日町両市は接戦となっている。両氏ともそれぞれの政党支持層を固めつつあり、終盤戦に向け、無党派への浸透が鍵となる。

 3度目の挑戦となる梅谷氏は進退をかけた「背水の陣」だ。田んぼで農作業中の有権者を見つけると選挙カーを降りて駆け寄るなど懸命の訴えを続ける。

 共闘する立民、共産、社民の支持層に加え、序盤では無党派層の4割にも浸透していた。選対幹事長の山岸行則・元上越市副市長は「国政批判が予想以上に届いている」と分析する。

 屋内での大規模集会は開かず、無党派層を意識した街頭活動に重点を置く。消費税減税や戸別所得補償制度復活に加え、「クリーンな政治を実現したい」と政権交代の必要性を訴える。

 前回選で票が伸びなかった十日町、糸魚川で接戦に持ち込んでいるが、選対本部長の森裕子・立民参院議員は「現職には底力がある」と危機感を緩めない。都市部で無党派層のさらなる掘り起こしを目指す。

 一方、高鳥氏は23日、上越市の街頭で「本当にギリギリの状況。力を貸してください」と懸命に呼び掛けた。安倍晋三元首相と花角英世知事が来援。国、県とのパイプをアピールした。

 県議や保守系市議、経済界の支援を受けた組織戦を展開。農林水産副大臣などの実績を前面に「与党の議員でなければ、地域の発展はない」と訴え続ける。

 上越市では前回、梅谷氏に7500票の大差を付けられた。活動の様子をネット中継するなど無党派層や若年層へアピールし、大票田での巻き返しを図る。

 衆院議員を11期務め、2年前に死去した父修氏の出身地・糸魚川での票の積み上げが至上命令だ。「ここで勝てなければ、小選挙区での勝利はない」と糸魚川選対本部長の中村康司県議。地元市議や業界団体をフル回転させている。

 無所属新人の神鳥古賛氏(53)は、上越市などで街頭演説をしている。

 =おわり=

3832チバQ:2021/10/26(火) 20:08:38
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/515330
【超短期決戦】野党分裂 絡み合う思惑 船田氏、陣営の緩み警戒 衆院選栃木1区
10/15 15:19 
県内5選挙区のうち唯一、野党候補の一本化が実現しなかった栃木1区。候補者は前回と同じ顔ぶれだ。13期目を目指す自民党前職船田元(ふなだはじめ)氏(67)の陣営には「ほっとした」と安堵(ど)の空気が漂う。だが、船田氏本人に笑顔はない。
 10日、宇都宮市内で行われた事務所開きで船田氏は「選挙情勢は読みにくい。油断なく頑張りたい」と語気を強めた。1区は無党派層の動向が鍵を握る県都が主戦場になる。岸田新政権の支持率が伸び悩む中、警戒は緩められない。組織の上滑りを懸念する声もある。

 会場には福田富一(ふくだとみかず)知事をはじめ自民、公明の県市町議や業界団体関係者がずらりと顔をそろえた。「自公が議席を減らすといわれているが、1区で減らすわけにはいかない」。選対本部長の佐藤栄一(さとうえいいち)宇都宮市長が引き締めを訴えた。

 対するのは、2度目の挑戦となる立憲民主党新人渡辺典喜(わたなべのりよし)氏(38)。9月25日、総合選対結成式で連合栃木の吉成剛(よしなりつよし)会長が「野党の大きな勢力が必要だ」と力を込めた。が、そこに連合が支持するもう一つの野党、国民民主党の議員の姿はなかった。

 旧民主党系が分裂した立民と国民の溝は「野党共闘」の旗印の下、立民が共産党に近づくほど深まった。両党が相乗りした2020年の宇都宮市長選でも、その様相は強まった。

 一方、共産側は早い段階から「1区で一本化のメリットはない」とみていた。日本維新の会元職柏倉祐司(かしわくらゆうじ)氏(52)が立候補を表明し、立民と候補者調整をしても非自民票が分散してしまうためだ。選挙が目前に迫る今月5日、一本化断念が正式に決まった。

 各党の思惑が絡み合う中、渡辺氏は前を向く。「党派制だけの選挙とは思っていない。新しい政治のプレーヤーを誕生させる」

 柏倉氏はみんなの党、民主党、希望の党に続く四つ目の政党から4度目の挑戦。「立民と共産が一本化してもしなくても自分の票は変わらない」と独自の戦いを展開する。

 10日の選対事務所結成式には、みんなの党時代に行動を共にした元県議らが駆け付けた。陣営幹部は「9年前と非常によく似た雰囲気を肌で感じる」と期待。2区で比例復活した12年の再現を狙う。

 同日、共産党新人青木弘(あおきひろし)氏(60)は事務所を開設。ひな壇の頭上には「比例・青木ひろし」と巨大な文字が掲げられた。青木氏は「比例の大波を起こす決意」と自身の姿勢を鮮明にした。

3833チバQ:2021/10/26(火) 20:09:24
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/515335?relatedbody
【超短期決戦】福田氏、支持固めに奔走 五十嵐氏、挙党態勢が鍵 衆院選栃木2区
10/16 15:26

 「格差を是正し、笑顔があふれる日本をつくろう」。衆院解散から一夜明けた15日。6期目を目指す立憲民主党前職福田昭夫(ふくだあきお)氏(73)は鹿沼市内の会合で声を張った。

 陣営の目標得票数は8万票。2012年衆院選は約4万6千票だったが、14年は約6万2千票、17年は約7万5千票と自民大勝の過去2回も票を増やしてきた。「相手候補に惜敗もさせない」。選対委員長の松井正一(まついしょういち)県議は、自民新人五十嵐(いがらし)清(きよし)氏(51)の比例復活も阻止する構えだ。

 陣営は支持固めに余念がない。今回は市町議による支援組織を初めて設立。会員制交流サイト(SNS)の活用など若年層や無党派層の取り込みにも力を注ぐ。

 着実に運動を展開するが、懸念材料は複数ある。福田氏を支える地元県議は、19年県議選で立民2人が落選したため、松井氏1人に。「昭夫党」と呼ばれる堅固な支持者たちの高齢化も懸念される。さらに、五十嵐氏は年齢が2回り近く若い候補。陣営幹部は「やりづらさはある」と警戒する。

 無所属だった前回とは違い、立民で出馬。野党4党の共闘になるが、無党派層を含め幅広く支持を得られるかが注目される。

 県議から転身を目指す五十嵐氏は14日夜、日光市内の会合で「人口減が進む2区に必要なのは責任政党の議員だ」と力を込めた。

 自民県連の公募で五十嵐氏の擁立が6月に決定してから約4カ月。この間、公認争いによって本格的な活動は大きく出遅れた。

 今月8日、西川公也(にしかわこうや)元農相の長男で自民の西川鎭央(にしかわやすお)前県議(50)が比例に回る方針を表明。公認問題が選挙直前に決着した。「様子見だった人の協力を得やすくなった」と陣営関係者は胸をなで下ろす。

 自民県連は2区を「最重点区」に位置付け、遅れの巻き返しを図る。対立していた西川元農相を選対顧問に迎え入れ、鎭央氏の地盤でもある高根沢町出身の高橋克法(たかはしかつのり)参院議員を選対本部長に就けた。自民県議4人が選対の柱となり、急ピッチで態勢を整える。

 小山市出身の五十嵐氏は「国替え」のため、知名度不足が大きな課題。他にも大票田の鹿沼市で以前から自民勢力が割れていることや、5月の日光市長選が分裂選挙になった影響も残る。さらに公認を巡ってくすぶる不満など支援態勢で克服すべき問題は少なくない。

 陣営関係者の1人は「五十嵐、西川の票を足せば確実に勝てる。あとはどれだけ挽回できるかだ」。超短期決戦の中、挙党態勢の構築が最大の焦点になる。

3834チバQ:2021/10/26(火) 20:10:06
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/512691
【超短期決戦】簗氏、盤石の態勢築く 伊賀氏、知名度不足克服へ 衆院選栃木3区
10/17 11:48
 3期務めた自信がにじんだ。「さらに力を増して皆さまの声を国政に上げ、地域発展に全力を尽くす」
 10日、大田原市内の市街地。自民前職簗和生(やなかずお)氏(42)は街頭演説で、国交政務官の実績や国とのパイプを強調した。同市の津久井富雄(つくいとみお)市長や市議、公明党県本部の山口恒夫(やまぐちつねお)代表らも駆け付けた。

 落下傘候補として初当選して以降、熱心に辻立ちやあいさつ回りを重ね、地元支持者との関係を築いてきた。各市町ごとに後援会を立ち上げ、総連合会長には津久井市長が就くなど着々と足場を固める。陣営幹部は「手を抜かず活動している。今回も盤石」と自信をみせる。

 一方で簗氏の選挙対策本部に地元の複数の自民県議が入らず「両者間の対立」(陣営関係者)を懸念する声もある。保守分裂となった2019年の那須塩原市長選でのしこりが残るほか、県議側が関係を巡って党本部を訪れたことなどが影響しているという。

 5月の自民党会合。性的少数者を巡り「種の保存に背く」と発言し批判を受けたことも、相手候補の攻撃材料になり得る。

 簗氏は「相手は意識しない。黙々と自分のことをやるだけ」と強調する。

 挑むのは、立憲民主党新人伊賀央(いがひろし)氏(57)。兵庫県豊岡市議を6期務め、19年に立民県連の公募で選ばれた。他県出身だが、妻は旧栃木1区の旧社会党衆院議員、故安田範(やすだはん)氏の長女だ。

 「栃木県とは縁をいただいた」。9月中旬、那須塩原市内の事務所開きで伊賀氏はそう語り「岩盤にくいを打ち、息を吹き返す。国民に自己責任を強いる今の政治を変えたい」と力説した。

 近年3区は自民と渡辺喜美(わたなべよしみ)参院議員らとの戦いが続き、民主系の候補が立つのは05年の衆院選以来。陣営は自民への批判の受け皿として票の掘り起こしを狙う。

 ただ、20年秋に後援会を発足したものの、無党派層を含め浸透は広がっていない。立民関係者からは「もっと活発な運動量が必要。知名度不足の課題克服はできていない」との指摘も。新型コロナウイルス禍の影響も重なっている。

 「(簗氏に)大きく水をあけられている」。関係者は率直に打ち明ける。

 両陣営が気にかけるのが「渡辺党」の動向だ。14、17年の衆院選で敗北。今回もまた選挙直前に渡辺氏が動くのではとの臆測もあった。だが、渡辺氏の関係者は「今回は“不戦敗”。投票は支持者が判断するだろう」としている。

3835チバQ:2021/10/26(火) 20:10:54
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/512955
 岸田文雄(きしだふみお)首相は14日に衆院を解散。19日公示-31日投開票の衆院選に向け県内各陣営は一気に動きだした。首相就任から27日後の衆院選も、解散から17日後の投開票も現行憲法下で最も短い。過去に例のない「超短期決戦」の現場を、小選挙区ごとに追った。
【超短期決戦】藤岡、佐藤両氏 一騎打ち 4度目の顔合わせで初 衆院選栃木4区
10/18 11:00

 10日、小山市内で行われた立憲民主党新人藤岡隆雄(ふじおかたかお)氏(44)の総合選対本部結成式地区代表者会議。「今度こそ議席を取れなければ万死に値する。死にものぐるいの戦いだ」。トレードマークの赤いネクタイを締めた藤岡氏は、不退転の決意を語った。

 9選を目指す自民党前職佐藤勉(さとうつとむ)氏(69)への挑戦は4度目。今回は初の一騎打ちとなる。合同選対には立民県連と連合栃木に小山商工会議所青年部有志も加わり、新たな支援態勢を敷く。

 初回の2012年衆院選では佐藤氏に約6万票引き離されたが、回を追うごとに得票数を増やし、前回17年は約3万5千票差に縮めた。以降、4万軒近く訪問し、市民の声を聴き続けてきた。

 現有の2区に続く議席獲得に向け、立民県連関係者は「4区が最も可能性が高い」と意気込む。昨年の小山市長選で藤岡氏が支援した浅野正富(あさのまさとみ)氏が自公推薦を受けた現職を破ったほか、今春の真岡市長選でも両党推薦の石坂真一(いしざかしんいち)氏が再選したが新人に肉薄された。自民の五十嵐(いがらし)清(きよし)前県議(51)が2区に転出したことも好材料と受け止める。

 菅政権末期の8月末の各種世論調査では、佐藤氏に肉薄しているとの情報も流れた。しかし岸田新政権が発足し、自民の支持率は上昇。藤岡氏に吹いていた追い風が止まったとの見方も出ている。

 一方の佐藤氏は、盤石の組織力で迎え撃つ。「25年間培ってきたものがある。皆さんのご要望に真摯(しんし)に取り組み、恩返ししたい。原点に返ってこの選挙を乗り切りたい」。2日、小山市内の会合で佐藤氏は政府や党の要職を歴任した実績を語り、支持を訴えた。

 佐藤氏の強みは、各市町に張り巡らされた強固な選対組織だ。小山市の浅野市長を除く4区内の全首長が役職に尽き、県議や地方議員と連動した組織は揺るがず、農商工団体の支援も厚い。

 石坂市長は11日に開かれた後援会総連合会の会合で、「国で仕事をするほど地元に帰れないのが政治家。地元で毎日米つきバッタのように歩いているのが政治家じゃない」と藤岡氏を暗に批判した。

 しかし藤岡氏の動きに対する陣営の危機感は強く、佐藤氏は6月以降、1日100軒以上を回るなど精力的に動いた。党総務会長の職が解かれた9月末以降は、地元での活動に一層力を入れる。

 「初出馬の時より本気だ」。佐藤氏自身がこう語るほど今回の選挙にかける思いは強く、藤岡氏の比例復活を許さない圧勝を狙う。

3836チバQ:2021/10/26(火) 20:11:52
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/513319
【超短期決戦】茂木陣営「圧勝」目指す 岡村氏、見えぬ野党共闘 衆院選栃木5区
10/19 8:11
 主役の不在を埋めるように、げきが飛んだ。

 「総理を目指すための選挙になる。圧倒的な勝利を目指さなければいけない」。11日、足利市内で行われた自民党前職茂木敏充(もてぎとしみつ)氏(66)の事務所開き。茂木氏が公務で欠席する中、選対委員長の木村好文(きむらよしふみ)県連幹事長は気合を入れた。 

 節目となる10回目の当選を狙う茂木氏。旧竹下派の会長代行、現職の外相として、公示後は応援演説で全国を飛び回ることになる。選挙区を空ける日が多くなるが、約600の支部を持つ強固な後援会組織など盤石な体制で選挙戦に臨む。 共産党新人との一騎打ち。優勢が伝えられる中、陣営は「勝ち方」を意識する。政調会長や選対委員長、経済再生担当相、経産相など党や内閣の要職を歴任し、9月の総裁選では有力候補として注目された。陣営は「さらなる高みを目指すためには圧勝が必要」と士気を高め、10万票の大台を目標にする。

 選挙の強さの物差しとなるのは得票率だ。共産候補との一騎打ちだった2014年の衆院選で過去最高の76.54%をたたき出した。希望の党の元足利市長・大(おお)豆生田(まみうだ)実(みのる)氏と共産候補の3人で争った前回17年も61.95%を獲得。茂木氏は「(永田町で)10本の指に入ると思う。得票率でも信任が得られる形をとっていきたい」と自信をのぞかせる。 

 一方、今回と同じ構図の14年の投票率は47.93%で、県内の小選挙区で最低だった。「『どうせ結果は見えている』と投票に行かない人を減らしたい」。陣営幹部は投票率の向上に力を入れる。

 共産は5区で初の女性候補を立てて挑む。「格差を広げた自公政治を終わらせ、政権交代を果たす」。新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)は、3日に佐野市で行った事務所開きで声を張り上げた。

 元保育士で、同市議6期22年の政治経験がある岡村氏は今回、「野党共闘」の旗印の下で選挙に臨む。候補者擁立を断念した立憲民主党の関与の度合いが焦点となる中、事務所開きに立民関係者の姿はなかった。

 共産は政党同士の相互推薦など積極的な選挙協力を望んだが、立民は慎重な姿勢を崩していない。背景には共産と距離を置く国民民主党や連合栃木への配慮がのぞく。野党候補者のすみ分けはできたが、実質的な共闘に至っていないのが現状だ。

 共産は1、5区に候補者を絞っただけに、比例票の上積みを狙う役割も大きい。日々街宣車で選挙区を巡り、自身と党のPRに全力を挙げる。

3837チバQ:2021/10/27(水) 01:14:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/048e5e49f493802df1bca06e147f03f6fad407d4
自民閣僚経験者12人が苦闘 終盤情勢
10/26(火) 19:25配信

産経新聞
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)による衆院選(31日投開票)の終盤情勢調査では、12の選挙区で、自民党の現職を含む閣僚経験者が野党候補を猛追する苦しい展開を強いられている。各派閥の重鎮でもあり、自民は巻き返しに躍起だ。

岸田文雄首相(自民総裁)は26日、自民候補の応援に駆け付けた茨城県つくば市で街頭演説し「大激戦だ。この厳しい選挙をなんとしても勝ち抜かせていただきたい」と強調した。25日夜には党本部で甘利明幹事長らと情勢を分析し、約30の重点選挙区に狙いを定め戦略を練った。

情勢調査で野党候補を追っている閣僚経験者を派閥別にみると、首相が率いる岸田派(宏池会)が3人と最多で、細田派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)、二階派(志帥会)、石原派(近未来政治研究会)が2人、旧竹下派(平成研究会)が1人だった。12人のうち6人は、自民の比例代表の定年である73歳以上のため選挙区のみの立候補で、比例での復活当選はない背水の陣だ。

東京8区では、石原派の領袖(りょうしゅう)で総裁選に出馬した経験もある石原伸晃元経済再生担当相が、立憲民主党の吉田晴美氏を追い、日本維新の会の笠谷圭司氏を交えた三つどもえの戦いをしている。れいわ新選組の山本太郎代表が一時出馬宣言をしたが断念したことで、かえって話題を集めたことも野党にプラスになったようだ。

千葉10区では、二階派に所属し二階俊博前幹事長の最側近とされる林幹雄元経済産業相が、立民の谷田川元氏にリードを許している。比例重複がない林氏が議席を失えば、二階氏の政治活動にも影響しかねないだけに、二階派内では危機感は強い。29日には首相が選挙区に応援に入る予定だ。諸派の梓まり氏と無所属の今留尚人氏は支持拡大が課題だ。

野党候補との一騎打ちに苦しむ自民重鎮も目立つ。

細田派では、静岡8区で会長代理の塩谷立元文部科学相が立民の源馬謙太郎氏と激しく競っている。24日の参院静岡選挙区補欠選挙で自民候補が敗れたことも情勢に影響を与えている可能性がある。大分2区では同派最高顧問の衛藤征士郎元防衛庁長官が立民の吉川元氏を追っている。沖縄4区では、旧竹下派の西銘恒三郎復興相が立民の金城徹氏に迫っている。

ほかにも党幹部や閣僚経験者が野党候補に大差をつけられていない選挙区が複数あり、自民は楽観できない状況だ。

3838チバQ:2021/10/27(水) 01:16:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b2c0286b21592b645cb124ad35884f7cba50551
衆院選注目の選挙区 神奈川1区 会食で自民離党 一気に激戦
10/26(火) 19:55配信

産経新聞
「新型コロナウイルス禍で我慢を強いられている最中、私自身が軽率な行動をとったことにより、大変なお騒がせやご迷惑をかけ、本当に申し訳ない。この大失敗。30年にわたる政治活動の中で最大の失敗だ」

自民党を離党し、無所属で神奈川1区に出馬した松本純は21日、横浜市のJR桜木町駅前で街頭演説に立ち、時折声を詰まらせながら謝り続けた。

松本は長らく衆院選で、自民の公認候補として同区の議席を守ってきた。しかし、特別措置法に基づく緊急事態宣言下の1月の深夜、東京・銀座のクラブを訪れ、同席した前職2人と離党に追い込まれたことから、同区は激戦区へと一変した。

松本は、平成29年の前回選挙で10万3千票を得たが、立憲民主党と希望の党から出馬した2候補の票を重ね合わせると届かない。同区は横浜の中心市街地に位置して浮動票が多く、地盤は盤石とはいえないだけに、陣営の危機感は強い。

国民が自粛を余儀なくされている中での深夜会食だったこともあり、有権者の目は厳しい。支援者に「一から出直す」と伝えても、冷たくあしらわれることも多かった。

絶体絶命のピンチを救おうと応援に動いているのが、松本が最側近として仕えてきた党副総裁、麻生太郎だ。

「信頼できる男だ。私の政治生活にとっても、極めて大きな要素を占めていると確信している」

23日夜、同市の京浜急行線金沢文庫駅前でマイクを握った麻生は、この日5カ所目の応援演説にもかかわらず、張りのある声で横に立つ松本を持ち上げた。

麻生は、麻生派(志公会)の前身である「為公会」の立ち上げから苦楽を共にしてきた松本への思いが深い。今夏以降、当時首相だった菅義偉に「松本を党に戻してくれ」と求めるなど、衆院選前の復党にこだわってきた。

松本への離党勧告は、当時幹事長だった二階俊博が判断した。党内では「罪を犯したわけでもない」として寛大な対応を求める声もあった。だが、松本と同時に離党した2人が所属する党の地方組織からは、「選挙前に復党を許せば、地域の候補全体に悪影響が出かねない」などと異論が噴出。党執行部は3人すべての復党を見送った。麻生派からは、復党を認めなかった同派所属の幹事長、甘利明に対して「冷たい」などの不満が漏れた。

松本のもとには続々と援軍が訪れている。元首相の安倍晋三は、21日に全国遊説を始める最初の会場に、松本の神奈川1区を選んだ。麻生の盟友でもある安倍は、首相時代に松本が党の国会対策で重責を担った実績をたたえ「皆さんの力でもう一回力を与えていただきたい」と訴えた。

麻生派の支援態勢は手厚く、23日の麻生に続き24日は知名度の高い広報本部長の河野太郎、26日は財務相の鈴木俊一が駆け付けた。

しかし陣営では、菅の支援を受けた閣僚経験者が大敗した8月の横浜市長選の影響を懸念する声が消えない。陣営幹部は「自民と松本がどう思われているのか」と不安を募らせる。

一方、前回選挙で選挙区当選を逃した立民の篠原豪は、周囲に「相手の不祥事を訴えても意味がない」と語り、松本の深夜会食への批判を控えている。篠原は自転車をこぎながら、立民の公約を訴えることに重点を置く。「立民は与党の批判ばかり」という、保守層の不満も意識する。

とはいえ、不祥事による松本の離党は、篠原が雪辱を果たす絶好の機会をもたらしたのは間違いない。立民代表の枝野幸男は衆院が解散した14日に1区に入り「政治を変えようではないか」と声を張り上げた。

議席の確保を狙うのは、日本維新の会から出馬する浅川義治も同じだ。ただ、20日に京浜急行線能見台駅前で行った浅川の演説に足を止める人は少なく、知名度の向上が課題だ。陣営関係者は「『松本に票を入れられない』という声も寄せられる。保守票も狙っていきたい」と自信をのぞかせた。(今仲信博)=敬称略

3839チバQ:2021/10/27(水) 01:17:46


https://www.minyu-net.com/news/election2021/FM20211025-663530.php
【衆院選・最前線ルポ】1区/情勢拮抗...3度目激突、意地火花
2021年10月25日
 

 福島1区は県内で唯一、前回に続いての与野党候補の一騎打ちとなった。立憲民主党県連代表の金子恵美、自民党で復興、文部科学両副大臣を務めた亀岡偉民による対決は、これまで1勝1敗。3度目の激突では、両者一歩も引かないつばぜり合いが続いている。

一本化の意義を強調 個人演説会を開かず「青空集会」として連日10カ所前後の街頭演説を重ねる金子。共闘する共産、社民の関係者も集い、自公政権の新型コロナウイルス対応や経済政策への批判を強める。陣営も「今の政治に『イエスかノーか』を突き付ける分かりやすい選択肢を示すことができた」と、県内全選挙区で野党候補を一本化した意義を強調する。

 ただ、足元には不安もくすぶる。無所属で出馬した前回は、野党票に加え保守層の一部からも支持を得た。今回は立民県連代表としての選挙戦となり、陣営内には保守層の支持離れを危ぶむ声もある。だが、選対本部長の亀岡義尚は「野党一本化の候補で臨む国政選挙は参院選も含め4度目。違和感なく反政権票の受け皿になり得る」と自信をのぞかせる。選対は前回得票数を当選ラインと捉え、組織の引き締めと無党派層への広がりを図る。

 党本部の「最重点区」

 「今が追い付けるか、離されるかの瀬戸際だ」。福島市の国道4号沿いに構えた亀岡の選挙事務所に、陣営幹部のげきが飛ぶ。24日も県議や市議らが慌ただしく出入りした。

 1万3150票差で苦杯をなめた前回は、県内選挙区で唯一実現した「野党共闘」の威力をまざまざと見せつけられた。今回は100超の後援会や友好団体による組織戦を展開、連日50〜100人規模の個人演説会を複数回開いて実績を訴え、士気を高める。党本部も「最重点区」と位置付けて情勢を注視し、岸田文雄首相が福島市で第一声を放った後も、閣僚クラスの応援が相次いでいる。

 選対は13万票獲得を目標に「眠っている保守層」や無党派層の掘り起こしに躍起だ。本部長の西山尚利は「難局に責任を果たせるのは自公政権だ。野合(の野党勢力)に任せるわけにはいかない」と語気を強める。

 最大の票田、遊説展開

 「今回は本当に厳しい戦いになる」「相手候補を捉えるまであと一歩のところに来た」。選挙期間中、唯一の日曜日の24日、各候補はいずれも最大の票田・福島市で遊説を展開した。拮抗(きっこう)する情勢から抜け出すのはどちらか。両陣営の意地が火花を散らす。(敬称略)

3840チバQ:2021/10/27(水) 01:18:08
https://www.minyu-net.com/news/election2021/FM20211026-663727.php
【衆院選・最前線ルポ】3区/農業票の取り込み鍵、支持固めへ
2021年10月26日
 

 県南の福島3区は、自民党前職の上杉謙太郎と立憲民主党前職の玄葉光一郎が3度目の対決に挑む。岸田内閣で当選1回ながら外務政務官に就き、勢いに乗る上杉が元外相の牙城を突き破れるか。立民副代表の玄葉が地力を発揮し、10選を飾るか。中央政界にも影響が及ぶだけに、両陣営は支持拡大へ、しのぎを削る。

 緊張感漂う宣戦布告

 衆院が解散された14日。初の万歳を終えた上杉が向かった先は議員会館の玄葉の事務所だった。「三度立たせていただく」「お手柔らかに」。互いに口調こそ穏やかながら緊張感が漂う中での"宣戦布告"だった。

 実績浸透、切り崩しへ

 選挙期間中で初の週末となった23、24の両日。須賀川市の上杉の選挙事務所には30〜40代の支持者が駆け付けビラを手に市街地へ散った。上杉陣営は居住地の白河市で支持固めを進める一方、玄葉が強い地盤を持つ須賀川へと攻勢をかける。選対本部幹事長の満山喜一は「若者が活動の前面に出ており、支持の裾野が広がった」と手応えを語る。

 「打倒玄葉」に向け上杉は農業票の取り込みが鍵を握るとみて災害時の農業被害対応に奔走した。しかし、県農業者政治連盟は自民前職で唯一、上杉の推薦を見送り、玄葉の推薦を維持した。上杉陣営は実績を浸透させ切り崩しを図る構えだ。23日夕、JA直売所前で演説した上杉は米価対策に万全を期すと強調した上で、外務政務官の立場から「輸出先を開拓することで農産物の需要を増やせる。中期的、長期的な政策も担わせてほしい」と訴えた。

 対抗心をむき出しに

 「縁が深い須賀川、田村で(相手候補を)圧倒するのが玄葉の勝ちパターン。大差で勝たせてください」。24日、須賀川市で開いた街頭演説会で、玄葉は対抗心をむき出しにし支持を呼び掛けた。慎重な発言で知られるだけに集まった支持者からは「意気込みが違う」と驚きの声が聞かれた。

 4年前、上杉に比例復活当選を許して以降、玄葉は支持基盤の立て直しに力を注いだ。側近も「近年ここまで地元に戻る頻度が多かったことはない」と口をそろえる。選対本部長代行の宗方保は「本人の気合が伝わり、陣営の士気は高い」と組織をフル回転させる。

 玄葉を突き動かすのは、台頭する上杉への危機感だけではない。「立民にはいろいろな問題があるが、私が取り除く。そのために力を与えてください」。演説でこう言い切った玄葉から選挙後の政局を見据えた覚悟がにじんだ。(敬称略)

3841チバQ:2021/10/27(水) 01:18:39
https://www.minyu-net.com/news/election2021/FM20211023-663211.php
【衆院選・最前線ルポ】4区/激戦、初の一騎打ち 前回編入の西郷に重点
2021年10月23日
 

 県内五つの小選挙区全てで「自民」対「野党統一候補」の構図となった第49回衆院選。新型コロナウイルス感染症への対応や東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から10年が過ぎた復興の在り方など、各陣営が舌戦を展開する「超短期決戦」の最前線を追った。(一部敬称略)

 過去3回、激戦を繰り広げた立憲民主党の小熊慎司と自民党の菅家一郎。4回目は初の一騎打ちとなる。両陣営は22日、都市部を離れ木々が色づき始めた南会津地方の山あいで選挙カーを走らせ、西郷村にも入り支持拡大を図った。

 小熊は公示後、地元の喜多方市などを巡り、二大政党制の実現とともにコメ余りによる米価下落対策を強調してきた。菅家は出身の会津若松市などで地域医療の充実・強化やコロナ禍で大きな打撃を受けた産業回復への支援を訴える。

 両陣営とも重点に据える西郷村は前回の衆院選から4区に編入された。会津若松市、喜多方市、会津美里町に次ぐ票田だけに票の行方に気をもむ。「コロナ対策も地域活性化も、実行力のある人にやってほしい」。同村の商業施設を訪れた60代女性は白い息を吐きながらつぶやいた。

 「共闘で対等な戦い」

 「野党共闘が実現し、初めて対等な立場での戦いになる」。小熊の選対本部幹部は今回の選挙戦をこう表現した。他党の支援を武器に、前回苦杯をなめた小選挙区での当選を期する。ただ、不安がないわけではない。選対関係者は「全国で野党共闘の流れはあるが、ここではどうか」と票の行方を読み切れないでいる。

 壁一面に「必勝」を祈念する推薦状で埋められた小熊陣営の事務所。一角には絶大な支持を誇った故渡部恒三氏と笑顔で握手する小熊の写真が飾られている。「小熊は恒三先生の後継者だ」。陣営幹部は言い放った。恒三氏から引き継いだ地盤を固め勝利を目指す。

 自民の組織力で対抗

 菅家陣営は「不利な状況からのスタート」との認識だ。前回は共産、社民両党が候補者を擁立し、計約1万8千票を獲得した。「社民と共産がとった票はそのまま立民に流れると想定している」と表情は険しい。支援者が頻繁に出入りし電話が鳴り続ける選対事務所は緊張感に包まれている。

 陣営は、野党共闘に対して自民の強みである「組織力」で対抗する構えだ。前回「野党有利」と目されていた西郷村では、後援会組織が機能し、得票数で肉薄した。菅家は当選後、月に1回の会合を村内で続けてきただけに、陣営は「地道な活動が票に表れる」と期待を込めた。

3842チバQ:2021/10/27(水) 01:19:05
https://www.minyu-net.com/news/election2021/FM20211024-663361.php
【衆院選・最前線ルポ】5区/実績か対立軸か 復興へ悩む有権者
2021年10月24日
 

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響がいまだ残る、いわき市と双葉郡を抱える福島5区。復興相を務めた自民党前職の吉野正芳と、共産党候補として県内初の「野党統一候補」となった新人の熊谷智が一騎打ちによる舌戦を繰り広げている。7期の経験と実績か、それとも「処理水の海洋放出反対」など明確な対立軸か―。選挙区内でも復興の進度は異なるだけに、有権者は古里再生を委ねる候補者を慎重に見定めている。

反与党層へアピール

 「原発で苦労した福島5区から『ノー』を突き付ける選挙だ」。熊谷は22日に双葉郡に入り、福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針や、国内での原発再稼働に向けた与党の動きをけん制。23日には、いわき市で被災者が入居する団地などを中心に巡った。

 全選挙区で野党共闘が実現した県内で唯一、共産からの出馬。青地に黄色い文字で「野党統一候補」と目立たせた選挙カーでの遊説で野党共闘を連呼。共産支持層以外の「反与党」層へのアピールを強める。

 連合福島が自主投票を決めるなど選挙協力に不安があるが、当選へ8万票の獲得を掲げる。「『反自民』の候補者として党独自だった過去の戦いとは全く違う」。選対副本部長の吉田英策は手応えを感じている。

前回超す目標10万票

 過去の選挙戦で「復興が天命」と訴え続けてきた吉野。23日はそれを体現すべく双葉郡8町村に選挙カーを走らせた。「国際教育研究拠点を何としても双葉郡に」。訴えにも熱が入る。

 コロナ下での選挙。友好団体からの推薦状や閣僚経験者からの「ため書き」が所狭しと張られるいわき市平の選挙事務所では来客に記名と検温を求める。政策を訴える場となる街頭演説や個人演説も控えている。

 目標は前回から約1万4000票上積みした10万票。大票田のいわき市は10月市議会の会期中で「機動力を生かせない」(選対幹部)とするものの、選対本部長の吉田栄光は「組織を引き締め(相手候補の)考えに相反する組織、団体に政策の違いを働き掛けていく」と支持拡大に余念がない。

政治への思いは多様

 有権者は震災、原発事故以降、さまざまな政治判断をそれぞれの思いで受け止めてきた。双葉町で来年1月に始まる準備宿泊に向けた作業中、JR双葉駅に立ち寄った男性(77)は「政治には変わってほしいんだ。でも政権は変わらない方がいいのかな。分かんねんだ」。古里を託す一人を決められないでいる。(敬称略)

3843チバQ:2021/10/27(水) 01:20:46
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2021102391421
【県内選挙区/最前線ルポ】1区 1勝1敗 ぶつかる意地【2021ふくしま衆院選】
2021/10/23 12:32

Facebookで共有
Twitterで共有

 衆院選の県内5小選挙区に立候補した10人は31日の投開票に向けて遊説を重ね、有権者に支持を訴えている。新型コロナウイルス対策や今後の経済対策が争点で、県内では復興施策が問われている。各選挙区の最新情勢をルポする。(文中敬称略)

 1区は立憲民主党の前職金子恵美(56)、自民党の前職亀岡偉民(66)による3度目の対決で、小選挙区で一勝一敗の両者がしのぎを削っている。党県連代表として県内全選挙区の野党共闘をまとめた金子のメンツ、政権与党で復興副大臣など要職を務めてきた亀岡の意地がぶつかり合う。

■金子氏 政府施策の不備突く

 「亀岡氏、金子氏の支持拮抗」「亀岡氏、金子氏横一線」。新聞各紙に序盤情勢を伝える見出しが躍った21日、金子は選挙戦のかぎを握る大票田の福島市を遊説し、政府の新型コロナウイルス対策の不備を突いた。

 政権批判票を掘り起こす戦略だ。金子は「失政により労働者や農業者らが苦しんでいる」と強調。東京電力福島第一原発の処理水海洋放出方針に対し「地元の理解が得られておらず、撤回すべきだ」と主張した。

 金子は前回、無所属で亀岡と争い、1万3150票差で前々回の敗戦に雪辱した。今回の目標得票数は前回の12万6664票と同程度に設定。父の故金子徳之介元衆院議員からの地盤である伊達市を中心に票固めを入念に進めている。福島市の選挙事務所には普段着姿のスタッフらが慌ただしく出入りしている。

 前回勝利後、金子はたびたび共産の参院議員とともに街頭演説に立ち、野党共闘の下地を作ってきた。ただ、「今回の選挙協力はガラス細工だ」(選対幹部)という。立民県連、国民民主党県連、社民党県連、県議会会派県民連合、連合福島で構成する五者協議会は金子擁立の際、選挙戦で共産の応援演説を受けないことを条件とした。共産党と距離を置く連合組合員や国民支持層に配慮した。

 野党共闘を前面に打ち出せば、前回取り込みに成功した保守層も離れかねない。選対本部長の亀岡義尚は「野党共闘は揺るがない。反政権票の受け皿になる」としている。

■ 亀岡氏 要職経験の実績強調

 亀岡偉民は21日、金子の出身地である伊達市で演説会を開き、自公政権継続の必要性を訴えた。伊達地方は亀岡の養父で建設相や農林水産相を務めた故亀岡高夫元衆院議員の地盤で、亀岡も「地元」として重視する。

 演説会では文部科学と復興の副大臣を歴任した実績をアピールし、自公政権でなければ自然災害やコロナ禍に対応できないと強調。経済再生に向けて「必ずV字回復させる」と訴えた。沿岸部では、処理水の海洋放出方針について「風評被害を発生させないよう正確な情報発信に努める」と理解を求める。

 亀岡は前回、比例東北での復活当選に回った。今回は、前回の得票数11万3514票から15%増の13万票を当選ラインに据えた。市町村の行政区単位に張り巡らせた百を超える後援会、自民の友好団体などのスタッフらが、福島市の選挙事務所を拠点に組織戦を展開している。

 十一月から来年一月にかけて相次ぐ福島、相馬、南相馬、伊達の各市長選を好材料と捉える。それぞれの首長とは支援を受ける組織が重なる。前哨戦と位置付け地盤を再確認するよう、県議や市町村議にハッパを掛ける。

 新型コロナ感染拡大や処理水海洋放出方針、米価下落などを巡る政府対応への批判はある。従来からの支持基盤である農業や水産業などの関係者からも「厳しい注文」(選対幹部)が寄せられている。選対本部長の西山尚利は「自公の安定政権でなければ今の難局は乗り切れない」と強調する。

■1区

金子恵美 56 ☆立民 前②

亀岡偉民 66 ☆自民 前④ [公]

(届け出順、敬称略。丸数字は当選回数。☆は比例東北との重複立候補。四角枠は推薦政党)

▽福島市、相馬市、南相馬市、伊達市、伊達郡、相馬郡

▽有権者=40万5092人(18日現在)

----------------------

2017年衆院選本県1区の結果

当 126,664 金子 恵美 52 無所属

比 113,514 亀岡 偉民 62 自民

(敬称略。比は比例代表での当選者)

3844チバQ:2021/10/27(水) 01:22:57
https://www.yamagata-np.jp/news/202110/24/kj_2021102400531.php
衆院選、県内各首長のスタンス 多くは前職を支援
2021/10/24 09:28
[PR]

 第49回衆院選の運動期間は残り1週間。県内3小選挙区に出馬した7候補者が連日、熱弁を振るっている。吉村美栄子知事が非自民系新人の3人を支持する中、各首長のスタンスはどうか。4年ぶりの総選挙での対応を探った。
 衆院解散の14日以降、各陣営は実質的な選挙活動に突入。県1区と県2区は前職と新人の与野党対決で、県3区は前職1人と新人2人がしのぎを削る。自公政権とのつながりなどを意識し、多くの首長は前職支援の構えを示すが、自らの選挙に与える影響を考慮した動きや、非自民系新人を推す声もある。

 佐藤孝弘山形市長は、自身が市長選で初当選した経緯などを踏まえて前職支援を鮮明にし、市勢発展につながるなどと積極的にマイクを握る。現職と自民推薦候補が激突した先の知事選で中立だった土田正剛東根市長は「県政と国政は別」と、前職を後押し。来夏に市長選がある南陽市の白岩孝夫市長は23日、前職の街頭活動に駆け付けて激励した。

 吉村知事の支持表明と歩調を合わせる動きも出ている。時田博機遊佐町長は、吉村知事との距離が近いとして無所属新人を支援し「国、県、地域のつながり」を力説する。

 また、吉村知事の出身地、寒河江・西村山地域では「市民党の立場」(佐藤洋樹寒河江市長)などと中立の立場が目立つ。来月に町長選を控える新田隆治真室川町長も中立とする。

 公示前の鶴岡市長選(今月10日投開票)で再選した皆川治市長は「市民党を選挙で掲げたので、マイクを握ってほしいと頼まれても難しい。市民も望んでいないのではないか」と静観の構え。同時実施の市議選の結果、市議会勢力は対立候補を推した陣営が多数派となり「動けば対決姿勢になる」との見方もある。

吉村知事「恩返し」訪問

 衆院選県1〜3区に出馬している非自民系の新人3候補を支持する吉村美栄子知事は23日、選挙戦で初の支援行動を取り、県2区の国民民主党新人、加藤健一候補の米沢事務所(米沢市)を激励した。

 この日午前、吉村知事は自らのシンボルカラーとするオレンジ色のジャケット姿で訪問。事務所前で出迎えた加藤候補と肘タッチし、事務所内での会合に臨んだ。報道陣に対し、吉村知事は「恩返しです」と理由を告げた。

 会合は非公開。加藤候補によると、吉村知事は「(自らの)後援会や(支援女性による)オレンジの会を中心に全面的に支援する」と結束を呼び掛けたという。

 吉村知事は、自らの知事選での支援などに対する「恩返し」を各種選挙での行動基準としてきた。今回も同じスタンスとし、加藤候補と県1区の立憲民主党の候補、県3区の無所属の候補を支持する考えを示している。

 県2区には他に、自民党前職の鈴木憲和候補が出馬している。

3845チバQ:2021/10/27(水) 01:27:38
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/604258?rct=n_representatives
<衆院選 深層2021>8 道7区(釧路、根室管内) 「鈴木票」与野党注視
10/26 10:00
<衆院選 深層2021>8 道7区(釧路、根室管内) 「鈴木票」与野党注視
■立候補者(届け出順)
伊東良孝 72 自前《4》
篠田奈保子 49 立新
石川明美 70 共新

 衆院選公示日の19日朝、釧路市内で行われた自民党の伊東良孝の第一声。「伊東さんへ支援を」。応援演説に立ったのは公示直前まで7区出馬に意欲を示し続け、最終的に比例代表道ブロック単独候補となった鈴木貴子だった。前回を含め衆院選期間中に2人が7区の街頭に並び立つのは初めてだ。

 対立の解消か、融和演出か。集まった伊東の支持者たちは複雑な表情で2人を見つめた。

 前日の18日、鈴木は伊東に応援を申し出ていた。伊東は鈴木を招くことに難色を示す。だが前回衆院選道7区で3万近くの比例票を得た鈴木の父、宗男が代表を務める新党大地の支持層も無視できない。伊東陣営関係者は「鈴木さんも次を見据え地元と関係改善を図りたかった。最終的に鈴木さんが自ら駆けつけた形とすることが落としどころとなった」と明かす。

 鈴木は2012年の衆院選は新党大地から、14年は旧民主党から7区に出馬。いずれも伊東に敗れ自民入り。17年と今回は16年に宗男、伊東らと交わした文書を盾に7区出馬を直前まで訴えた。

 自民党本部が11日に出した1次公認。道内は公明が出るため候補を出さない10区を除き7区のみ公認が見送られた。「外された」。伊東は周辺に漏らした。通常道連会長名で出す1次公認通知から今回、会長の伊東の名は消えた。伊東は4日遅れで公認された。

 かつて鈴木の入党に反対した地元支部や伊東陣営は反発を強める。公示日の第一声では鈴木の演説を聴かずに事務所へ入る人や拍手をしない伊東支持者もいた。

 対する野党側は立憲民主党の篠田奈保子と共産党の石川明美の共闘が実現せず、両陣営とも落胆は大きい。道内で7区は「道内の野党共闘の先進地」(市民団体幹部)と言われ、篠田と石川は4月から合同演説会を重ねてきた。共産関係者の間でも弁護士の篠田を「統一候補に」との声は高かった。篠田陣営幹部は「積み重ねてきたものがほごにされた」と今なお怒りは収まらない。

 篠田陣営が注視するのが伊東と対立する鈴木支持層の動きだ。小選挙区5連勝を目指す伊東は強敵で、「反伊東」の保守票の取り込みも視野に入れる。

 石川も気持ちを切り替え「全国では野党共闘は前進した」と政権交代を訴えている。(敬称略)

3846チバQ:2021/10/27(水) 01:28:46
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/603820?rct=n_representatives
<衆院選 深層2021>7 北海道10区(空知、留萌管内) 自公連携 強気の立憲
10/25 10:21
<衆院選 深層2021>7 北海道10区(空知、留萌管内) 自公連携 強気の立憲
■立候補者(届け出順)
神谷裕 53 立前《1》
稲津久 63 公前《4》


 「自公連携の象徴区」とされ公明党が道内で唯一小選挙区議席を守る10区。「やり尽くした」。空知管内の自民党幹部は約1年かけて整えた万全の体制を強調した。

 自民党道10区支部は過去3回の衆院選で、元岩見沢市長の渡辺孝一の10区擁立を公示直前まで模索しながら、自公連携を重視する党本部の差配で同区を公明の稲津久に譲り、渡辺は比例代表道ブロック単独1位となった。その同支部が昨年11月、稲津支持を初めて決めた。自民は道議や市議が稲津を支持者に紹介するなど支援体制を強化。公明関係者は「前回より動きが良い」と評する。自民関係者は「稲津さんの後は自民が出すと公明側と内々で約束した」と語る。

 だが公明の危機感は消えなかった。「いなつ久 危うし」。公示前の18日付の公明新聞1面トップに早くも大きな見出しが載った。稲津は前回、立憲民主党の神谷裕に513票差に迫られており、公明は10区を重点区に位置付ける。

 公明は10区が地盤の渡辺の比例優遇を自民に強く要求。自民党本部は18日、渡辺を比例単独2位とする異例の4回目の上位処遇を決めた。道内国会議員は「公明から相当の圧力があった」と明かす。

 20日の留萌市内での稲津の演説会。日本維新の会道総支部代表の鈴木宗男が渡辺に向かって「(稲津のためにもっと)岩見沢を回れ」と一喝する一幕があった。10区の自民関係者は「比例優遇で公明支援に力が入る人が半分、緩む人が半分」と認める。選挙結果次第で「渡辺の責任問題になる」(自民道連幹部)との声も出始めた。

 前回比例復活した立憲の神谷は稲津と3度目の対決となる。稲津陣営が自民党総裁で首相の岸田文雄や公明党代表の山口那津男ら自公の幹部を相次ぎ投入して議席死守を図る激しい戦いに、神谷は「相手は巨大なゾウだが、アリが束になって倒す時がやってきた」と強気な態度を崩さない。前回に続き共産党との共闘も成立し、念願の小選挙区勝利を目指す。

 10区は稲津が当選するまで、神谷がかつて秘書で仕えた民主党元衆院議員の小平忠正が当選を重ねてきた。ただ、かつての小平の支持基盤で、今は神谷を支える農民組織と労働組合は、構成員の減少や高齢化に直面している。両者ともに不安要素を抱えながら激戦が続く。(敬称略)

3847チバQ:2021/10/27(水) 01:30:01
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/603585?rct=n_representatives
<衆院選 深層2021>6 北海道6区(上川管内) 2市長選の余波残る
10/25 10:24 更新
<衆院選 深層2021>6 北海道6区(上川管内) 2市長選の余波残る
■立候補者(届け出順)
斉藤忠行 30 N新
西川将人 52 立新
東国幹 53 自新

 「片っ端から陣地を奪われていく。6区は絶対に落とせないぞ」。立憲民主党の西川将人陣営幹部は9月に士別市長選に続き旭川市長選でも立憲推薦候補が敗れ、上川管内4市の全市長が保守系となったことに危機感をにじませた。

 前旭川市長の西川の辞職に伴う市長選は、西川が後継指名した立憲推薦候補が自民推薦候補に約2万9千票の大差で敗北。2週間前に市長選で立憲推薦候補が敗れた士別市は、6区立憲前職の佐々木隆博の出身地だ。相次ぐ敗退の衝撃は今も西川陣営に残る。

 西川は2006年以降、旭川市長選で4連勝してきた。しかし昨秋、新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が市内の医療機関で発生。今春には遺体で見つかった中学生がいじめを受けた疑いがある問題が発覚し、市長選で市の対応が批判された。

 西川陣営は「早急なイメージ回復が必要」と従来の集会を、意見交換重視の懇談会形式に変更。管内全域で開き、4期15年の市長の実績を丁寧に説明して回った。西川は出馬表明も7月末と出遅れた。陣営幹部は「時間がない」と焦る。

 「息子が父のかたきを取った」。旭川市長選で自民推薦の今津寛介の勝利が決まると、自民党の東国幹の支援者たちは息巻いた。今津は前回衆院選で佐々木に敗れ引退した自民元職、今津寛の次男だ。

 東にとって今回の衆院選は「因縁の対決」(自民幹部)。東は14年の旭川市長選で西川に約1万3千票差で敗れており、士別、旭川市長選の連勝に自民関係者は「追い風」と活気づく。

 東陣営は農家でもある佐々木の地盤を、西川に引き継がれる前に切り崩そうと、1年かけて各地の農協を行脚。連合後援会長に上川地区農協組合長会の会長、植崎博行を据えることに成功し、今月19日の東の出陣式では、植崎に「(管内全ての)13農協が全面的に東さんを応援する」と言わしめた。

 直近6回の衆院選では旧民主、旧立憲の候補が4勝。東周辺は西川が旭川で約15年間、市長を務めたことから「住民票や証明書、表彰状にも西川の名前が印字されてきた。脅威だ」と警戒。市長選連勝にも「革新勢力が総力を挙げてくる」と気を緩めない。

 NHK党の斉藤忠行はいじめ防止などを訴えている。(敬称略)

3848チバQ:2021/10/27(水) 01:32:16
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202110240001231.html
【衆院選】激戦の東京5区 若宮氏vs手塚氏大接戦で安倍元首相ら大物参戦
[2021年10月25日6時0分]
衆院選 東京5区の立候補者
衆院選 東京5区の立候補者

衆院選は残り1週間となり、ラストサンデーの24日、各地で街頭活動が熱気を帯びた。東京屈指の激戦区東京5区は自民党の若宮健嗣万博担当相、立憲民主党の手塚仁雄氏による事実上の一騎打ちで拮抗(きっこう)。現役閣僚の落選阻止へ安倍晋三元首相ら大物幹部が応援に駆けつけた。大阪10区は前回選に続き「自民VS立憲VS維新」という大阪独自の三つどもえの激戦区。立民前職の辻元清美氏の応援に入った元文部科学省事務次官の前川喜平氏(66)が「安倍政治」を切り捨てた。

    ◇    ◇    ◇

大激戦区がさらにヒートアップしている。現職閣僚の若宮氏と、ライバル手塚氏、日本維新の会の新人田淵正文氏が立候補したが、事実上の若宮氏対手塚氏の拮抗(きっこう)する一騎打ちだ。情勢一変へ、自民党は若宮氏の応援に安倍晋三元首相、茂木敏充外相ら大物を投入。安倍氏は東京・三軒茶屋駅前で沿道を埋めた聴衆を前に危機感をあらわにした。「大変な接戦になっている。明日にでも投票所に行って若宮さんに一票を投じていただきたい。お友達やお父さん、お母さん、ご主人や奥さんや、子どもたちを連れて。また恋人も連れて、昔の恋人も探し出して、どうか投票所に足を運んでいただきたい」と、ウケ狙いも交えて訴えた。

若宮、手塚両氏は同区で4度目の対決となる。前回2017年の衆院選は若宮氏が約2100票の僅差で制し、手塚氏は比例復活。14年、12年もいずれも若宮氏が制し、手塚氏は落選。これまで若宮氏の3戦全勝だが、今回は情勢が違う。

5選を目指す若宮氏は大臣就任で「知名度が格段にアップした」(若宮陣営)とするが、一方で公務優先のため、平日の選挙活動は午前8時〜9時台、午後は夕方以降が中心となり、街頭での活動量が減少した。

ライバルに対し、手塚氏は野党統一候補として追い風を受ける。手塚氏は7月の都議選でも党幹部として野党共闘を主導し、「手応えがある」(手塚陣営)。若宮氏とは対照的な「どぶ板作戦」を積極的に展開。手塚氏はこの日も駅頭で自ら、約300枚のビラを1時間半ほどで配布し、「10回目の選挙戦ですが、短時間で、これだけ手渡しをしたのは初めて」と手応えを口にした。 【大上悟】

3849チバQ:2021/10/27(水) 01:35:24
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211025-OYT1T50273/安保最前線 保革が激突…沖縄4区 現役閣僚VS「オール沖縄」
2021/10/26 05:00
衆院選2021・激戦区ルポ
この記事をスクラップする
 冷え込む北の大地から、気温25度を超える南の島へ。沖縄・北方相で自民党の西銘恒三郎(67)は衆院選公示日の19日朝、慌ただしく沖縄4区に入った。前日は北海道根室市で北方領土関係者との意見交換をこなした。


 西銘は半袖のかりゆしウェアに着替えると、豊見城市の交差点で第一声に臨んだ。「岸田内閣の一員として、とにかく現場に出向いて、国民の声を 真摯しんし に聞いて、対応していく。皆様のお支えがあってこその大臣就任であります」

 午前中に開けなかった出陣式を行ったのは、日が落ち始めた午後5時半過ぎだ。復興相も兼務する西銘は、沖縄入りの機会は限られる。沖縄相と復興相の兼務は初めてで、4日の就任後、東北にも何度も足を運んでいる。本人は不在がちの戦いとなるが、自民県議は「おらの街の大臣だから支えようと盛り上がっている」と大臣効果に期待する。

 革新が一定の勢力を持つ沖縄県にあって、4区は相対的に保守が強い地盤だ。だが、2018年から4区内の首長選では自民推薦候補の敗北が相次いでいる。自民系で5市を独占したこともあったが、今は石垣市長のみだ。

 西銘にとりわけ痛手だったのが、1月の宮古島市長選での自民推薦候補の敗北だ。2017年衆院選で、同市の西銘の得票は対立候補を約8000票上回り、辛勝を引き寄せる原動力となった。

 地盤の立て直しに向け、西銘は「西銘家ブランド」をフル活用する。西銘の父は、県知事や衆院議員を務めた順治で、西銘家は地元政界の名門だ。

 「(本土復帰前の琉球政府議会の)立法院に父が初めて出た時から数えると、西銘の名前で選挙やるのは次で34回目ですよ」。西銘の兄で元参院議員の順志郎(71)は15日、宮古島市の業界団体との会合で、笑いを誘った。

 順志郎は候補者不在の間、名代として選挙事務所に詰め、団体からの推薦状を受け取る役割もこなす。順志郎は「恒三郎が安心して公務ができるよう地元を守る」と意気込む。弟で県議の啓史郎(63)もあいさつ回りに奔走する。

 沖縄は安全保障の最前線でもある。4区内の石垣市は、周辺海域で中国海警船の領海侵入が相次ぐ尖閣諸島を抱える。同市の石垣島には陸上自衛隊の駐屯地を建設中だが、革新系は反対運動を展開している。「国政の原点は安保」と公言する西銘は22日、同島のホテルで大臣就任激励会と総決起大会に臨み、「尖閣の現実も大変厳しい。自公連立だからこそ平和を守ることができる」と力を込めた。

3850チバQ:2021/10/27(水) 01:35:54
一方、立憲民主党の金城徹(68)は、保革相乗りの政治勢力「オール沖縄」の全面支援を受ける。

 オール沖縄は、自民県連幹事長も務めた 翁長雄志おながたけし が保守革新の糾合を図った運動体だ。オール沖縄を支持基盤に、翁長は14年知事選で自民推薦の現職に勝利。同年12月の衆院選では、オール沖縄が推す候補が県内全4選挙区を制した。

 翁長が知事在任中の18年8月に亡くなると、オール沖縄は革新色が目立ちはじめ、経済界の有力者らの離脱が続いた。とはいえ、オール沖縄が担いだ玉城デニー(62)が知事の座にあり、全県的な影響力は健在だ。

 金城は、那覇市長時代の翁長を市議として支えた側近で、翁長と共に自民を飛び出し、オール沖縄に身を投じた。15日に豊見城市で開いた政策発表会には、玉城らオール沖縄の中心人物が集結し、翁長の次男、雄治(34)が司会を務めた。

 「まずは辺野古だ」。最も訴えたいことを問われた金城は、こう断言した。宜野湾市の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対は、オール沖縄の旗印だ。名護市は4区ではなく、沖縄3区に含まれるが、金城は「沖縄全体の問題だ」と気にするそぶりはない。

 19日、豊見城市で街頭演説を行った金城は「相手は大臣。相撲で例えたら横綱だ。勝てば大金星だ」と気勢を上げた。演説では、翁長に2回、玉城に5回触れ、「オール沖縄」色を前面に出した。「知名度不足は『オール沖縄』の看板で補える」。陣営幹部は自信をのぞかせる。(敬称略、原尚吾)

◇ 沖縄4区 ◇(糸満市、宮古島市、石垣市など)
西銘恒三郎 67 自前《5》
金城徹 68 立新
(届け出順。年齢は投票日現在。《》内は当選回数)

3851チバQ:2021/10/27(水) 01:36:49
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211023-OYT1T50303/小沢氏 初日に「王国」入り…岩手3区、存在感低下 自民は手応え
2021/10/24 05:00
衆院選2021・激戦区ルポ

 不在が日常だった「王国」の主を一目見ようと、普段は人通りが少ない商店街に約500人の人だかりができた。気温は10度近くまで下がり、コートを着込んだ年配者が大半を占めた。


 衆院選が公示された19日。岩手県奥州市水沢で、岩手3区の立憲民主党公認、小沢一郎(79)が地元での異例の第一声に臨んだ。

 「本当に長い間、皆さんのお世話になってここまで頑張ってきたが、今回は大変厳しい選挙だ」

 50年来の支持者という連合後援会幹事長の 数江与志元かずえよしもと (72)は、「初日の地元入りは初出馬の時以来だろう」と驚く。楽観できない情勢に、小沢が「今回は初日に入らなきゃならん」と自ら決めたという。

 小沢は1969年の衆院選以降、17回連続で当選を重ね、議員歴は半世紀を超える。「小沢王国」と称される盤石な地盤を誇り、公示日から応援のために全国を飛び回るのが通例だった。

 しかし、王国を支えてきた7市町にくまなく広がる100超の後援会組織は、小沢とともに高齢化が進み、運動量は年々低下している。県議会(定数48)の過半数を小沢系が占めた時代もあったが、今は直系と呼べるのは10人に満たない。かつては小沢支持でまとまっていた建設業者の一部も自民支持に戻った。


 小沢は政局の表舞台で注目を浴び続けてきた。47歳で自民党幹事長に就任。離党後は新たな党を作っては解党を繰り返し、「壊し屋」と異名を取った。だが、民主党政権で対立した立民代表・枝野幸男(57)の下で一兵卒に甘んじる今、存在感の低下は否めない。

 9月下旬には、立民選挙対策委員長の平野博文(72)から、野党共闘に向けた他党との交渉役を担うよう打診されたが、小沢の復権を警戒する枝野が難色を示し、流れた。「小沢は東京で何しているんだ。テレビでも見ないし」。支援者は歯がゆくてならない。

 岩手1区の立民公認、階猛(55)への「刺客」騒動も、威光の陰りを印象付けた。県連代表でもある小沢は、腹心で県知事の達増拓也(57)の力添えを得て、1区への新人女性の擁立を枝野に迫った。だが、枝野は小沢の直談判にも譲らず、階を公認した。

 階は小沢側近だったものの、小沢が民主党を離党する際にたもとを分かった。その遺恨が「階降ろし」の遠因とされる。小沢は「不服だが、党が割れている印象を与えてはいけない」と語り、新人女性を比例選に回すことで矛を収めた。「昔の小沢なら党を割っていた。力を失った証左だ」。民主党時代の小沢を知る元衆院議員は冷ややかな目を向ける。

 それでも、小沢の底力はあなどれない。地元では「選挙では『小沢』しか書いたことがない」という熱烈な支持者は少なくない。小沢が地元入りするとなれば、「どこに行けばいい」「何時からだ」と後援会には問い合わせが相次ぐ。

 投開票日までに再び地元入りする予定だ。「とにかく元気な姿を見せるのが一番だ。『もう年寄りだべな』という声も、ちゃんと本人が来ればなくなる」。数江は、お国入りの効果に期待する。

 自民の藤原崇(38)は2012年衆院選以降、小沢の厚い壁に挑み続けている。過去3回は比例復活で食らいついた。

 「この9年間、地域の皆様の話を聞き、しっかりと国につなげてきた自負がある。国会議員は地域の困りごとを一つ一つ解決していくことが重要だ」

 藤原は19日、奥州市水沢の街頭に立ち、道路整備の進展など与党候補としての強みをアピールした。「大きな旗」を掲げ続けてきた小沢と対照的に、地域のニーズを意識した具体的な訴えに軸足を置く。

 小沢にない若さと身近さを売りに、1日に40〜50か所を回る活動をこなしてきた。動画投稿サイト「ユーチューブ」やSNSを活用し、若手経営者らとのパイプ作りにも励む。藤原は、公の場での小沢批判は控えているが、周囲に「小沢さんへの飽きはあるかもしれない」と手応えを漏らす。(敬称略、北村友啓)

 ◇ 岩手3区 ◇(花巻市、奥州市、一関市など)
藤原崇 38 自前《3》
小沢一郎 79 立前《17》
(届け出順。年齢は投票日現在。《 》内の数字は当選回数)

3852チバQ:2021/10/27(水) 01:37:41
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211023-OYT1T50035/離党・国替え 元同志対決…東京18区、長島氏 古巣を攻撃・菅氏「有権者冒涜」
2021/10/23 05:00
衆院選2021・激戦区ルポ

長島氏 古巣を攻撃/菅氏「有権者冒涜」
 与野党に分かれたかつての「同志」が、火花を散らしている。前回選で野党候補として東京21区(立川市など)を制した自民党の長島昭久(59)と、民主党でともに活動した立憲民主党の元首相、菅直人(75)だ。

 長島は12日、菅の携帯電話を鳴らした。前日に自民党が発表した1次公認名簿に長島の名前が入り、「仁義」を切ろうと長島が「正式にお目にかかってあいさつしたい」と伝えた。だが、菅は「ちょっともう遅いんじゃない」と素っ気なく答えた。


 衆院選公示前日の18日、地元青年会議所が開いたオンライン公開討論会。

 「20年近く長島さんを応援してきた21区の有権者を見捨てて、なぜ18区に移ったのか」

 菅が問いただすと、長島は「(自民党で)現実的な外交・安全保障をやりたいという思いだ。甘んじて批判は受けなければならない」と神妙な面持ちで語った。

 「有権者への 冒涜ぼうとく だ」とたたみかける菅に対し、長島は「平然と捨てたわけではなく、断腸の思いだ。(支援者とは)お互い涙を流して、お別れしてきた」と反論した。菅が進行役に従わずに長島を一方的に非難すると、長島が「全くルール無視だ。落ち着いてやってください」といさめる場面もあった。

 長島は東京21区で、2003年以降、比例選復活を含め6回の当選を重ねた。同区の一部には、中選挙区時代の菅の選挙区が含まれ、菅と妻の伸子(76)が支援者を紹介したこともある。民主党時代、長島が菅の党内グループに所属した時期もあり、菅政権では長島が防衛政務官を務めた。

 ところが、17年4月、長島が民主党の後継である民進党に離党届を提出したことで、2人の関係は一変した。日米安全保障条約の廃棄などを掲げる共産党との連携を強める民進党への不信感が理由だった。長島は同年9月、希望の党に参加し、無所属を経て、19年6月に自民党に入党した。しかし、東京21区には同党現職がいたため、今回は「国替え」で臨んだ。

 「国会の安全保障の議論は、空理空論のオンパレードだ。野党の話を聞くと、本当にうんざりする」

 19日午前、東京都府中市の大国魂神社。長島は約200人を前にした出陣式で、「古巣」を攻撃した。長島は外交・安保を専門とするが、選挙区内には若者に人気の吉祥寺などがあり、少子化対策や若い世代向けの政策も訴える。

 約2時間後、菅は同じ神社に立ち、政府の新型コロナウイルス対策について、「最悪の状態を考えた対策が遅れたのが自民党政権だった」と批判し、政権交代を訴えた。続いてマイクを握った伸子は、「今回の選挙は相手がなかなかやりにくい」とこぼした。伸子は、長島の挑戦について「飼い犬に手をかまれた」と周囲に語ったこともある。

 菅は1996年の小選挙区比例代表並立制の導入以降、東京18区で2009年まで5連勝を飾り、「菅王国」を築き上げた。しかし、民主党が下野した12年と、14年は連続して小選挙区で落選し、ともに比例選の最下位で何とか滑り込んだ。前回17年も相手候補と約1000票差の薄氷を踏むような勝利だった。一因には、「民主党政権の失敗の象徴」(立憲民主党関係者)とみられたことがあった。「自民党はおれを引きずり下ろそうと必死だ」と危機感を募らせた菅は、昨年夏には、つじ立ちを始め、「#会いに行ける元総理」としてツイッターでの発信も積極的に行っている。

 圧倒的な強さは衰えたとはいえ、しぶとく議席を確保する菅は、「落下傘候補」の長島にとっては難敵だ。長島は、前回選で自民党から出馬し、菅に惜敗した土屋正忠(79)の協力も得た。土屋は武蔵野市長6期、衆院議員3期を務め、地元に影響力を持つ。長島は7月の都議選に出馬し、落選した土屋の長女、ゆう子(51)の応援で何度もマイクを握り、自らの浸透も図った。

 長島は21日の街頭演説で、「戦国時代でも国替えはあった。『私』の思いを捨て、『公』のためにこの選挙区に来た」と勝利への強い決意を示した。「遺恨」を引きずる激しい対決が続いている。(敬称略、中田征志)

  ◇東京18区◇ (武蔵野市、府中市、小金井市)
長島昭久 59 自前《6》
子安正美 71 無新
菅直人 75 立前《13》
(届け出順。年齢は投票日現在。《 》は当選回数)

3853とはずがたり:2021/10/27(水) 01:38:07

〈衆院選 鹿児島2区〉奄美の保守票 争奪戦 前職・金子さん「出身者に任せて」 前知事・三反園さん「第2の故郷」強調
10/18(月) 11:47配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9b439fc186145bdf29fde434b07ad0a04b05f1b
南日本新聞

 19日公示、31日投開票の衆院選を控え、鹿児島2区で立候補を予定する2陣営が奄美の保守票を巡り動きを強めている。奄美の投票率は本土より高く、有権者数は2区全体の約4分の1を占める重要地域だ。瀬戸内町出身の自民前職金子万寿夫さん(74)の陣営は「奄美のことは出身者に任せて」と地盤固めに余念がない。元鹿児島県知事の無所属新人三反園訓さん(63)は知事時代に訪れた奄美を「第二の故郷」と訴え、切り崩しを狙う。

 「島のことは皮膚感覚で分かる」-。公示直前の16、17の両日、奄美本島入りした金子さんが訴えた。5市町村6カ所で打った街頭演説には奄美選出の3県議や、金子さんの推薦を決めた公明党の議員らも並んだ。各首長がリレーでマイクを握り、組織力を前面に押し出した。

 故郷・瀬戸内ではスーパー前に人だかりができた。鎌田愛人町長(58)は「奄美の心を一番分かっているのは金子さん。島に何回足を運んだかは問題ではない」と、「知事時代に27回奄美入りした」とアピールする三反園さんをけん制。奄美市住用の保育所職員女性(45)は「島のことは島の人じゃないと。三反園さんが言う『第二の故郷』の意味がよく分からない」と話す。

 2017年の前回衆院選での区割り見直しで、2区には旧3区だった南さつま市、枕崎市などが加わった。有権者に占める奄美票の割合は30%超から25%程度に下がり、本土票の比重が増した。金子さん陣営は「奄美選出の国会議員の灯を消してはならない」と危機感を強める。

 前回選挙では、自民を離党した瀬戸内出身の元県議が立候補し、奄美の保守票分裂が懸念された。今回、元県議の後援会長を務めた自民元県議の与力雄さん(76)=奄美市=は金子さんの応援に回った。23年度末に期限切れを迎える奄美群島振興開発特別措置法延長を見据え「奄美一丸で地元のために働く議員を国政に送らなければ」。

 ただ、「4年前の敵を支援できるか」と内輪の“しこり”を懸念する声も。16日夜、奄美市名瀬であった金子さんの講演会には、友好団体や支援者ら約150人が集まったが、ある関係者は「裏では三反園さん側の人もいる」と漏らす。

 奄美には、金子さんのこれまでの政治姿勢を疑問視する自民支持者もいる。奄美群島の50代の建設業者は観光振興や発信力に期待し、三反園さんを支援する。「奄美のために懸命に仕事をするかどうかと、出身者かどうかは関係ない。変化を求める若い人を中心に三反園さんへの支持が広がっている」と明かす。

 元県議で共産新人の松崎真琴さん(63)の陣営も奄美での戦いを重視する。前回、2区の共産候補は金子さんの得票に遠く及ばなかった。今回は前職と元知事の保守票争奪戦が予想され、野党共闘で逆転する構想を描く。19日は鹿児島市での出発式後に奄美入りする予定で、米重均選挙対策部長は「保守分裂はチャンスだ」と力を込める。

3854チバQ:2021/10/27(水) 01:38:16
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211022-OYT1T50001/
野党共闘「先進区」の香川1区、立民「野党」を強調・自民は「ほころび突く」
2021/10/22 05:00
衆院選2021・激戦区ルポ
この記事をスクラップする
 衆院解散を翌日に控えた13日、香川1区の立憲民主党公認、小川淳也(50)の携帯電話が鳴った。相手は共産党県委員長の中谷浩一(60)。「県委員会として『支援』ということに至った。近く発表するで」。そう伝えられた小川は「ありがとうございます」と声を弾ませた。2人は頻繁に電話でやり取りする間柄だ。

 野党共闘に積極的な共産だが、候補との距離によって対応はしゅん別している。例えば、国民民主党代表の玉木雄一郎(52)が立つ隣の香川2区は、「自主投票」にとどめている。


 立民と共産、国民、れいわ新選組、社民の5党は公示日時点で、小選挙区(定数289)のうち213で候補者を一本化した。香川1区は野党共闘の先進区だ。

 小川と共産の連携は、小川が民進党県連代表だった2016年参院選に遡る。香川では共産候補が野党統一候補となり、小川は応援演説で「野党共闘に勝る大義はない」と熱弁を振るった。共産県委幹部は「あの時からライバルがパートナーになった」と振り返る。

 関係は、小川が保守寄りの希望の党から立候補した17年衆院選でも崩れなかった。共産は多くの希望候補に対抗馬を立てたが、香川1区では擁立を見送った。

 小川は20年公開のドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で取り上げられ、知名度が上がった。野党の次世代リーダー候補とも目されるが、連合香川には「共産に借りを作りすぎれば、政権を狙う際につけ込まれる」と不安視する声もある。

 予想外の事態も起きた。共闘と一線を画する日本維新の会が今月上旬、町川順子(62)の擁立を決めたのだ。

 慌てた小川は10日、町川に電話をかけ、出馬を思いとどまるよう直接説得。翌日には国会内の維新の控室をアポなしで訪れ、維新幹事長の馬場伸幸(56)のスーツをつかみ、「一緒に自民を倒しましょう。候補を降ろしてください」と懇願したものの、維新は拒否した。

 「私が何としても野党を政権の受け皿たるものに必ずや作り替えます」。16日、買い物客らが行き交う高松市中心部。ビール箱の上で声をからした小川は、立民の党名に触れず、「野党」との言葉に力を込めた。

 2003年衆院選から小川と戦っているのが、自民の前デジタル相、平井卓也(63)だ。

 1年でデジタル庁を発足させた実績などを売りにする平井は、「組織をフル稼働させる王道の戦いを展開する」と意気込む。医師会政治連盟、薬剤師連盟、タクシー協同組合――。数百枚の推薦状が事務所の天井まで及ぶ。岸田派の平井は、事務所入り口に首相の岸田文雄(64)との巨大看板を掲げ、パイプを誇示する。

 平井は、参院副議長だった祖父や、労相を務めた父を持つ。四国新聞など地元メディアのオーナー一族出身でもある。強大な看板を背にこれまで5勝1敗と小川を圧倒してきたが、票差は12年が約2万900、14年約8300、17年約2100と縮まっている。

 閣僚時代には接待問題が報じられ、今回は「守りの戦い」を強いられる。後援会幹部に「話せばわかってくれる。とにかく支持者と会う機会を作ってくれ」と指示。デジタルに精通する平井が、アナログのどぶ板活動を徹底し、保守地盤の小豆島など島しょ部にも丁寧に足を運ぶ。17日には小規模集会を10件以上こなし、「今までで一番厳しい」と危機感をあらわにした。

 平井は野党共闘のほころびを突こうと懸命だ。18日には高松市内の商店街に立ち、「安全保障・外交の問題などを考えた時に、共産党が共産主義を捨てずして、どうやって政権に協力するのか。多くの国民は不安に思わなければならない」と声を張り上げた。(敬称略)(山崎崇史、土居宏之)

◇香川1区◇(高松市の一部、土庄町など)
小川淳也 50 立前《5》
町川順子 62 維新
平井卓也 63 自前《7》
(届け出順。年齢は投票日現在。《 》は当選回数)

3855とはずがたり:2021/10/27(水) 01:38:20
2021/10/23 21:20
自民前職・金子氏×元知事・三反園氏 「農業票」巡り激しい戦い 衆院選鹿児島2区
https://373news.com/_news/storyid/145531/

 衆院選鹿児島2区で南薩地区の「農業票」を巡り、自民前職の金子万寿夫氏(74)と無所属新人の三反園訓氏(63)の攻防が激しさを増している。サツマイモや茶の一大産地だが、農家はそれぞれ基腐(もとぐされ)病、価格低迷と課題を抱える。金子氏はJAを母体とする農民政治連盟を足がかりに政権与党の実績をアピール。三反園氏は農家を個別に訪ねる現場主義に徹し、身近な存在感を訴える。共産新人の松崎真琴氏(63)も改めて南薩入りし、戸別所得補償などを強調する予定。

 「基腐病は南薩の死活問題と捉えている。圧倒的勝利を目指そう」。22日、指宿市のJAいぶすき本所であった金子氏の街頭演説会。農政連の地区責任者を務める福吉秀一組合長(61)は農家など約150人を前に結束を呼び掛けた。

 農政連(盟友約3万5000人)は保守王国・鹿児島の土台となる組織。これまで圧倒的な集票力で自民候補を支えてきた。

 演説会には農政連出身の野村哲郎参院議員(77)=鹿児島選挙区=も同行した。基腐病に苦しむ農家が、営農を継続できるよう金子氏が農林水産省側に直談判した様子を紹介。「力のある政治家。信念を持って行動する人を選んでほしい」と協力を求めた。

 金子氏は「国会で農業を語るのは自民党議員だけ。農家を守る役割を果たせるのは私」と力を込めた。市内でマメ類やオクラを作る水迫智弘さん(49)は「農業の発展には自民の強い組織力が必要。混乱よりも安定した政治がいい」と話した。

 対する三反園氏は21日、南薩の農家を選挙カーで回り、現場を視察しながら課題に耳を傾けた。

 南九州市頴娃ではサツマイモ農家5人と意見交換した。農家は「基腐は年々ひどくなる。特効薬を一刻も早く開発して」「生活ができず、今のままではイモ農家はいなくなる」と窮状を訴えた。

 基腐病が初めて確認された2018年当時、知事だった三反園氏は「県レベルでは対応は難しい。国会議員のバッジを付けたら一刻も早い対策を国に求めていく」と応じた。元JA職員の農業祝迫正哉さん(61)は「知事時代の行動力を見ている。現場の声を聞き、素早い対応を期待したい」と支援に回った。

 枕崎市では茶農家を訪問し、販路拡大について意見を交わした。「自民党であろうがなかろうが、現場に足を運び農家のためになる人に投票したい」と茅野薫さん(80)。陣営は「相手は横綱。何でもやる」と自民党員の案内でJA施設を訪問し、支援を求めた。

 松崎氏は「戸別所得補償、価格保障などで農業経営を支援し、無制限な輸入に歯止めをかける」と訴え、28日に南薩に入る計画だ。

3856とはずがたり:2021/10/27(水) 01:38:44
>>3855-3857
知事になって反原発派を裏切った。知事選に落ちて今度は自民党を裏切った訳だ。当選後はどうするんだ?

【衆院選2021年秋】鹿児島2区 前知事・三反園氏が自民地盤で反乱…無所属で出馬表明 「腰の軽さ、気さくさ、口のうまさは天下無敵」
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/211025/pol2110250004-n1.html
異例の短期決戦! 衆院選・2021年秋
2021.10.25

 鹿児島2区(鹿児島市の一部と奄美市など)は、4期目を目指す自民党の金子万寿夫氏が独走状態で無風選挙区と見られていた。ところが、今年6月、前鹿児島県知事の三反園訓(みたぞの・さとし)氏が無所属で出馬表明したことで一転する。

 自民党関係者が、闘志むき出しで怒る。

 「昨年夏の県知事選では、三反園氏は自民党の全面的な支援を受けた。その恩をあだで返すように、突然出馬してきた。義理人情を欠く行為だ。絶対に負けるわけにはいかない」

 三反園氏は、その県知事選で再選を目指した。7人が乱立する激しい選挙戦となり、元九州経済産業局長の塩田康一氏に2万6000票の差を付けられて敗北した。県議会関係者が振り返る。

 「敗因は、三反園氏の心変わりだ。2016年知事選で、三反園氏は九州電力川内原発の一時停止を強く打ち出したが当選後に大きく転換した。薩摩では最も嫌われる」

 三反園氏は今回、どう戦うのか。鹿児島県議が言う。

 「知事選敗北直後から、三反園氏は衆院選に出馬するつもりで、朝立ちや戸別訪問を繰り返してきた。知事選では『反三反園』だった人も、『何か困ったことはありませんか?』と頻繁に足を運ぶ前知事のファンになり、『支援したい』という人が増えたと聞く。三反園氏の腰の軽さ、気さくさ、テレビのコメンテーターとして鍛えた口のうまさは天下無敵だ」

 三反園氏は出身地の指宿市や、大票田の鹿児島市をこまめに回ってきたようだ。加えて、金子氏の故郷、奄美地方には知事時代から頻繁に訪れ、今は金子陣営の懐深くまで切り込んでいるという情報もある。

 一方の金子氏は、県議6期、県議会議長も務めた。その力量を買われて、徳田毅氏の議員辞職を受けて実施された、14年の衆院鹿児島2区補選の候補者に抜擢(ばってき)され、当選した。以来3回の選挙戦では、次点に2万票以上の大差をつけ圧勝してきた。

 ただ、後援関係者は懸念する。

 「今回は前知事という圧倒的知名度を持つ相手だ。いくら原発問題でミソをつけたとはいえ底力はある。相当厳しい戦いだ」

 金子氏はまず、出身地の奄美の足元を徹底して固め、そのうえで、大票田の鹿児島市などに切り込む作戦だ。これまでにないほど動きを活発化させている。自民党関係者が指摘する。

 「三反園氏は知事時代、原発停止から容認に転換した。今回の衆院選出馬も含めて、『バックに自民党大物がいるのではないか』とささやかれている。事実上の保守分裂選挙だ。大接戦の可能性は高い」

 薩摩「金三戦争」の行方に大注目だ。 (ジャーナリスト、田村建雄)

【鹿児島2区 立候補者】(鹿児島市の一部と奄美市など)

 松崎真琴63  共産新

 ▼金子万寿夫74 自民前

 △三反園訓63  無 新

 ※当落予測の△は「やや優勢」、▼は「やや劣勢」(本紙分析)

3857チバQ:2021/10/27(水) 01:39:08
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211022-OYT1T50000/首相お膝元の広島3区、「与党統一候補」は自民関係者に深々と頭を下げた
2021/10/22 05:00
衆院選2021・激戦区ルポ
この記事をスクラップする
 「 親父おやじ はバリバリの自民党員の村会議員でした。私の血の95%が自民党です」

街頭演説に耳を傾ける有権者ら(20日午後、広島市安佐南区で)=吉野拓也撮影
 衆院解散翌日の15日夕、広島市安佐南区の区民ホール。公明党副代表で国土交通相の斉藤鉄夫(69)の言葉に、会場から笑いが漏れ、張り詰めた空気が一瞬和らいだ。比例中国ブロックの自民党公認、石橋林太郎(43)のために自民県連支部が開いた決起大会でのことだ。


 来賓として招かれた斉藤は、壇上で椅子に背筋をぴんと伸ばして座り、自民の関係者らがあいさつするたびに、膝に頭がつくほど、深くお辞儀した。広島3区の「与党統一候補」の斉藤が、ここまで自民に気を使うのは、陣営が当選ラインと見込む8万票に、2万〜3万票とされる公明の基礎票だけでは届かないためだ。さらに、出馬までに経緯もあった。

 自民県連は昨年12月、「政治とカネ」の問題で元法相・河井克行(58)が離党した事態を受け、石橋を3区候補にするよう党本部に求めた。しかし、「もう自民候補を応援したくない」という地元支持者の声に押され、斉藤の擁立を決めた公明は譲らなかった。全国の自公協力への波及を恐れた自民党本部は、石橋を比例選に回して決着させたが、県連にはしこりが残った。

 広島は、首相・岸田文雄(64)のお膝元だ。「広島3区は絶対に落とせない。県連として全力で支援してほしい」。県連会長でもある岸田は5日、首相官邸を訪れた県議会議長で県連会長代理の中本隆志(63)に懇願した。

 地元で公明候補を敗北させれば、自公全体の信頼関係にひびが入り、首相の求心力に影響しかねない。選挙戦の追い風にしたい公明の意向を踏まえ、岸田は斉藤を国交相に起用。斉藤の事務所開きには夫人の裕子(57)を出席させ、公示翌日20日にはさっそく自ら応援入りした。

 だが、熱烈な自民支持者が多い保守地盤ゆえの複雑さも抱える。「斉藤さんが当選したら、公明に3区を乗っ取られる。自民が良いと思い、党費まで払っとる。なんで公明と手を組まにゃいけんのよ」。自民の有力支援者(59)は不満を吐露する。

 4月の参院広島選挙区の再選挙では、一本化した野党が「政治とカネ」を争点化し、勝利を引き寄せた。再現を狙う立憲民主党のライアン真由美(58)は、キャッチコピーを「クリーンな政治」に差し替え、街頭では「大臣ポストまで選挙を勝つ手段として使う国になった」と岸田と斉藤に矛先を向ける。

 与党が自公協力の底力を発揮するか、野党が再び「金星」を手にするか。広島3区は、衆院選後の政権運営を占う戦いでもある。(敬称略)

◇広島3区◇(広島市安佐南・安佐北区など)
大山宏 73 無新
矢島秀平 29 N新
斉藤鉄夫 69 公前《9》
玉田憲勲 64 無新
ライアン真由美 58 立新
瀬木寛親 57 維新
(届け出順。年齢は投票日現在。《 》は当選回数)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板