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第25回参議院議員選挙(2019年)
1986
:
チバQ
:2019/07/25(木) 22:18:14
<4区> 菊田氏 組織力を発揮
自民空白区 広がりに欠く
主要な行政区全てで打越氏が塚田氏を上回り、両氏の得票率の差は8ポイント超と県内小選挙区エリアで最も開いた。
打越陣営は選対副本部長を務めた菊田真紀子衆院議員の地盤で組織力を発揮。塚田陣営は自民党国会議員がいない県内唯一の空白区だったことも響いた。
2017年の衆院選以降、菊田氏は選挙のたびに野党間の連携を深めてきた。今回も後援会や野党関係組織を積極的に動かし、自らも電話かけや支持者回りを行うなど、支持固めを徹底。4月の県議選で野党系新人を積極的に擁立して自民候補と戦ったことも、各地の運動を活性化させた。
一方、自民は国会議員が不在の中、その候補として国定勇人三条市長と新潟市秋葉区出身の栗原洋志氏を選考している最中だった。県議や市議が各地で軸となって活動を支えた。国定、栗原両氏も各地盤で塚田氏をもり立てたものの、全体的な広がりに欠けた。
<5区> 野党 共闘態勢が結実
与党系 地盤沈下に深刻さ
大票田の長岡市をはじめ、全ての市町で打越氏が勝利を収めた。2016年の参院選、18年の知事選でも多くの市町で勝利してきた野党の共闘態勢が結実した。一方で与党系の地盤沈下は深刻だ。
長岡市では、16年参院選で2千票余りの差で自民候補を破った森裕子氏(国民)が「長岡の票で最後に逆転した」と繰り返し強調し、一体感の醸成を図った。立民の枝野幸男代表も長岡入りして演説し、市全体で9430票差を付けた。16年参院選、18年知事選で敗れた魚沼市でも塚田氏を上回った。
塚田陣営には、安倍晋三首相が長岡、小千谷、南魚沼に応援に入り、幅広い世代に人気がある小泉進次郎衆院議員も駆け付け、てこ入れをした。だが選挙戦全体を通して、泉田裕彦衆院議員や地方議員の動きは鈍く、支持組織の高齢化も影響して広がりを欠いた。
<6区> 自民 「死守」掲げ底力
野党 唯一敗北、課題を残す
わずか17票差とはいえ、小選挙区エリアで打越氏が唯一敗北し、次期衆院選に向けて野党側に大きな課題を残した。
打越陣営は、上越市の梅谷守・国民民主県連代表の事務所に6区選対を設置。2016年参院選で、同市で自民候補に大勝した森裕子氏(国民)が打越氏と一緒に街頭に立ち、知名度不足ばん回に努めた。立民や共産など野党各党に加え、連合新潟、市民連合・上越の「連絡調整会議」を軸に運動を展開。大票田の上越市では4893票差で塚田氏を下した。
塚田陣営は、自民党の県議や市議、建設業界がフル回転。終盤は、陣営幹部らが朝夕のつじ立ちをして支持を求めた。6区は選対本部長の高鳥修一農林水産副大臣の地盤だが、「公務」を理由に影は薄いまま。それでも「議席死守」を掲げる自民が底力を発揮し、塚田氏は上越市を除く4市町で勝利を収めた。
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