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第25回参議院議員選挙(2019年)
1918
:
チバQ
:2019/07/23(火) 08:39:19
× × ×
自民は大分選挙区で3年前に続き、連敗した。
自民の礒崎陽輔氏は、党本部の注力にもかかわらず、無所属で野党統一候補の安達澄氏に約1万7千票差をつけられた。3年前、自民と野党統一候補の差は1千票であり、さらに水をあけられた。
「有権者との距離で差がついてしまった」。陣営幹部は、礒崎氏の地元活動の乏しさを敗因に挙げる。
参院議院運営委員会の与党筆頭理事などを務める礒崎氏は、週末もなかなか地元入りできなかった。
対する安達氏は、昨年10月の出馬表明以降、連合傘下の組合回りや県内各地でミニ集会を重ね、知名度を上げた。
礒崎陣営の同じ幹部は「国会で重責を任されていて忙しいのは分かるが、もう少し…」と嘆いた。
長崎選挙区で再選を果たした自民の古賀友一郎氏にも、同様の指摘が出た。
古賀氏と次点候補の差は約3万4千票だった。6年前は約17万票差で圧勝したことを考えると、肝を冷やす結果となった。支持者からは「全然地元に戻ってこない」との不満が出ており、結果に影響した可能性がある。
別の県の自民関係者は「結局、候補本人の地元活動がすべて。『忙しい』は理由にならない」と切り捨てた。選挙における組織や議員の弱体化。自民党の課題は、次の衆院選や、憲法改正の国民投票にも影を落とす。
自民党に死角が見えた参院選だが、野党側は展望さえ見えない状態が続く。
◇
野党は全ての1人区で統一候補を擁立し、自民との事実上の一騎打ちに持ち込んだ。立憲民主党の枝野幸男代表は21日夜の記者会見で、野党共闘に関し「3年前と比較して、最大限の力を発揮できる方向に大きく前進した」と評価した。
しかし、九州・山口の1人区の結果は、3年前と同じで、大分で1議席を確保しただけだった。政策や理念を度外視した共闘に、懐疑的な目を向ける有権者は多いのが要因だろう。
「共闘はうまくいった」と本心から満足しているようであれば、次の衆院選でも、政権交代が視野に入る状況ではない。
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