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第25回参議院議員選挙(2019年)
1883
:
チバQ
:2019/07/22(月) 14:35:00
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/528958/
立民手堅く批判票集め 野田氏、旧民進の争い制す
2019/7/22 6:00
西日本新聞 ふくおか版
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当選確実となり、支持者たちと一緒に万歳する野田国義氏(中央)
「いろんなことがあったが結果を頂いた。安倍政権が続くことは日本のためにならない」。立憲民主現職の野田国義氏は福岡市博多区の事務所で当選確実の知らせを受け、支持者ら約60人を前に目を潤ませ声を振り絞った。旧民進党系が競合する戦いを制し安堵(あんど)がにじんだ。
民進から国民民主に入らず無所属になった野田氏は、昨年秋に立民会派入りし、国民が参院野党第1会派から転落する一因に。反発した国民の参院幹事長がいる静岡選挙区に立民が公認候補を立てると、国民から「意趣返し」で対抗馬を擁立され、野田陣営は「共倒れ」も懸念した。
街頭で消費税増税や森友・加計(かけ)学園問題を批判し、安倍政権の「隠蔽(いんぺい)体質」と対比させるガラス張りの選挙カーで人目を引いた。地方組織は十分整わず、連合福岡の支援も国民と二分したが、遊説会場に枝野幸男代表のポスターを並べるなど底堅い支持がある政党を前面に出し、政権不信を票につなげた。
立民の伸長が伝わる中、是々非々路線の国民を引き合いに「野党らしく与党に対峙(たいじ)しないといけない。自分の選択は間違ってなかった」と語った。
■河野氏「政策十分届かず」
共産新人の河野祥子氏は落選が決まると、福岡市博多区の事務所で記者会見を開き「政策が十分に届かなかった。福岡でせめて野党で2議席を獲得したかったので残念」と頭を下げた。
直方市議時代に「格差」が深刻な地方の現状を目の当たりにし、国の制度を変えようと、市議を辞して国政に挑んだ。
若者や女性にターゲットを定め、支持拡大を図った。「家計応援プラン」と題し、イラストなどを多用したチラシを用い「将来の不安は政治の力で解決できる」と訴えた。志位和夫委員長や小池晃書記局長ら党幹部も福岡入りしたが当選には至らなかった。
支持者への感謝の言葉を述べつつ「年金や消費税など暮らしの問題は何も解決していない。これからも別の形で戦っていきたい」と力を込めた。
■春田氏、出遅れ取り戻せず
「今の政治にストップをかけたいという思いが、有権者に伝わらなかった。直接訴えかける機会がもう少しあれば」。国民民主新人の春田久美子氏は、福岡市博多区の事務所で無念の表情を浮かべた。
国民県連は野党連携を考慮して候補擁立見送りを決めていたが、党本部が頭越しに擁立を決めたのは公示わずか1カ月前。推薦を受けた連合福岡は立憲民主も推薦しており、支援は一部にとどまった。
知名度がある元アナウンサーの古賀之士参院議員らと街頭に立ち、弁護士経験を踏まえた法教育拡充や生活者の待遇向上を訴えた。玉木雄一郎党代表も来援したが、低迷する党支持率を跳ね返せなかった。
全国的にも厳しい結果となった国民。陣営幹部も険しい表情で「衆院選までこのままでいいのかと、問い直す必要がある」と語った。
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