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第25回参議院議員選挙(2019年)
1447
:
チバQ
:2019/07/07(日) 08:46:35
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/322624?rct=n_hokkaido
<インサイド2019参院選>知事選の余波 自民に遺恨 遠い結束
07/06 09:19
「岩本はどんどん良くなりますよ」。6月29日昼、官房長官の菅義偉は札幌のホテルで、自民党道連会長の吉川貴盛や会長代行の長谷川岳、知事の鈴木直道らとラーメンをすすった。
菅はこの日、自民党新人岩本剛人の会合を三つ「はしご」し、街頭にも立った。同党新人の高橋はるみとは、顔を合わせなかった。
不思議はない。前知事の高橋は、圧倒的な知名度。片や岩本は道議歴20年とはいえ、いまだ「無名の新人です」と頭を下げ続ける。
自民は改選数が3に増えた3年前、野党に2議席をさらわれた。「今回はいかに高橋の票を引き剥がし、組織の力を岩本に注ぐかにかかっている」(党幹部)
だが肝心の実動部隊である道議の一部が「勝手にやってくれ」(中堅)と冷ややかだ。自民の参院議員は長らく有力道議が上り詰めるポスト。現在、唯一当てはまる参院議長伊達忠一は引退する。岩本が負けると39年ぶりに途絶え、出世ルートが消滅しかねないのに、なぜか力が入らない。岩本陣営幹部は「知事選が尾を引いている」と漏らす。
自民の知事選候補選びで、国会議員や道議、市町村長、経済人の多くが、吉川らが擁立を主導した鈴木ではなく、国土交通省北海道局長の和泉晶裕を支持した。「鈴木をかわいがる菅を、吉川が忖度(そんたく)した」「北海道は官邸かいらいになる」。こんな不満が日々語られ、党内抗争が激化した。
岩本は吉川と近く、当選すれば同じ二階派に入る。ベテラン道議は「はるみさんは和泉を推してくれた。菅や吉川が岩本をやるほど、おれははるみさんだ」。
亀裂が表面化した一件があった。6月22日の道連役員会。吉川が会長代行を2人から4人に増やし、近しい道議を充てる案を示すと、「和泉派」だった元議長の高橋文明らが反発、一時紛糾した。
この先、鈴木は頻繁に岩本を応援する。一方の和泉は、9日付で国交省を去る。自民は恩讐(おんしゅう)を越え2議席を得られるか。=敬称略=(佐藤陽介)
◇
21日投開票の参院選。各党、道選挙区各陣営の動きや思惑を探る。
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