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第25回参議院議員選挙(2019年)

1365チバQ:2019/07/02(火) 10:24:21
早くも86年衆参同日選で再現されたヘリ遊説
 近年、角栄といえば、自民党を離れ、数の力で隠然と政治を動かした小沢一郎と重ねられることが多かった。

 だが一方、党に残り、1974年の敗北を抱きしめ、人知れずリベンジを果たした面々がいた。55年体制が崩壊してもなお、彼らが自民党を延命させ、平成の一強政権を作り上げたと言っても過言ではない。

 大規模なヘリ遊説は、早くも86年衆参同日選で再現された。「角栄流」を進化させた選挙戦略が、全国を回った総理の中曽根康弘に衆院300議席をもたらし、ロッキード事件から低迷する党勢を挽回させた。その遊説隊長はあの選挙で敗れ、6年後に初当選した村上正邦だった。

 96年衆院選では、遊説局長として角栄に随行した橋本龍太郎が地方行脚を通じて全国に旋風を巻き起こし、自民党は3年ぶりに単独政権に返り咲いた。

 そして、現在、安倍自民党は大型国政選挙だけでなく、都知事選など重要な首長選でも勝利を重ねている。

 あらゆる激戦地に喜寿を越えた今でも送り込まれる指南役は、あの遊説班長だった小安である。さらにその奥で画を描くのは、角栄号の「金庫番」として同道していた元宿仁(68)。知る人ぞ知る党事務方の最高権力者だ。

 2人を重用するのは、現幹事長の石破茂。彼の父も候補者としてあの参院選を戦い抜いた。その縁で10年後、議員になる前、角栄の傍で学んでいる。

 その石破が語る。

「私が取り戻したいのは、あの頃の自民党です。先頭の者が都道府県、市町村の議員のネットワークを掌握して、選挙になればできることは全て、倒れるまでやる。角栄先生は金があったから、能力があったからではない、人間を知り尽くしていたからそれができたのでしょう。あの真似は、誰もできませんよ。しかし、システムとしてなら残せるかもしれない。我々はそれができる最後の世代だと思っています」

 自民党の宿啊である一強の驕り。それは、40年前に角栄が倒し損ねた強敵でもある。遺された者たちの試行錯誤は今も続いている。

(文中敬称略)

常井 健一/文藝春秋 2014年8月号


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