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国際政治・世界事情(その2)

909チバQ:2016/06/16(木) 21:14:15
http://www.sankei.com/world/news/160615/wor1606150001-n1.html
2016.6.15 10:00
【日々是世界】
電力も食糧もトイレットぺーパーもない! 反米左派ベネズエラ大統領が原油安の直撃を受け窮地に…罷免求める動きも加速

 南米ベネズエラで、反米左派マドゥロ政権の足元が大きく揺らいでいる。景気低迷や食糧・トイレットペーパーなどの品不足、電力不足といった事態に国民が不満を強め、マドゥロ氏罷免の是非を問う国民投票実施を求める声が高まっているためだ。米メディアはマドゥロ政権を批判するとともに、野党側にも事態打開に向け、厳しい注文を付けている。

 ベネズエラ国内では今、国民投票の手続き開始に必要な署名(20万人)を大幅に超える180万人の署名が集まっている。マドゥロ氏は2013年、“反米の旗手”として国民の間で人気が高かったチャベス氏から事実上、大統領職を禅譲されたが、カリスマなき指導者への不満は今、頂点に達しつつある。

 最大の原因は経済低迷だ。今年の経済成長率(予想)はマイナス8%。石油大国であるがゆえに、国際的な原油価格低下の影響を大きく受けている。マドゥロ政権は当初、石油売却で得た豊富な資金を元手に、政権の支持母体である貧困層に手厚い福祉・年金政策を施してきたが、米紙ニューヨーク・タイムズ(インターナショナル・ウイークリー版)の5月29日付の社説は、南米のいくつかの政権と同様、「福祉・年金政策をもはや堅持できなくなっている」と辛口の見方を示している。

 国内ではトイレットペーパーなどのモノ不足も顕著で、国民が商品買い占めのために長蛇の列をなし、略奪も多発。同社説は「(マドゥロ政権は)多様な経済の仕組みを作り上げることに失敗したのだ」と烙印を押す。

 ベネズエラではここしばらく、干ばつのため水力発電も十分に行えず、深刻な電力不足も起きている。同紙の15日付の社説は「(マドゥロ政権は国家の)危機に対処する健全なアイデアを持っていない。政権の失敗を外国政府の陰謀のせいにもしている」と批判する。電力不足へのマドゥロ政権の諸対策は、国際社会から失笑を買っている。政権は国内の女性たちに、ヘアドライヤーで髪を乾かすのを極力控えるよう“要請”。また、電力消費を抑えられるとして公務員に「週休5日制」を認めるあり様だ。

 ベネズエラ国会は現在、マドゥロ政権と対立する野党が多数を占め、財政再建法案や政治犯釈放法案などを通過させたが、マドゥロ氏の絶大な影響下にある司法当局によって施行が先送りされているのが実情だ。政治・社会混乱が続くなか、野党は国際社会がマドゥロ政権に圧力をかけることを強く望んでいる。

 ローマ法王庁(バチカン)はこれを受けて最近、深刻な対立に懸念を表明する書簡を政権側に送るなど、対立解消に躍起だ。同社説は「政権と野党の分断の溝を埋める国際的な仲介は遅きに失しているかもしれないが、試みる価値はある」と期待をにじませている。

 社説はただ、なかなか一枚岩になれない野党に対して、国家の諸問題を解決するための方策を明確に発表することも要求。さもなくば「(マドゥロ氏を)罷免することに成功しても、国家の混乱に終止符を打つことはできない」とクギを刺している。


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