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国際政治・世界事情(その2)

673チバQ:2015/12/10(木) 23:45:29
http://www.sankei.com/world/news/151210/wor1512100052-n1.html
2015.12.10 21:10

ノーベル平和賞受賞のチュニジアの団体 アラブの春から5年 「民主化」が生んだ混乱なおも

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ノーベル平和賞を受賞するチュニジア国民対話カルテットのメンバーらと、ノルウェーのメッテ=マリット王太子妃、スヴェレ・マグヌス王子(前列右端)=ノルウェー・オスロのノーベル平和センタ(ロイター)
 チュニジアの「国民対話カルテット」は、いわゆる「アラブの春」の後の同国の民主化に貢献したとしてノーベル平和賞に選ばれた。アラブの春の契機となったチュニジア人青年の焼身自殺から今月18日で5年の節目を迎える。しかし、同国を含む中東・北アフリカ各国は、民意を反映する政治に舵を切ったために生じた混乱から、脱却できていないのが現実だ。

 2011年1月に反政府デモで世俗的なベンアリ政権が崩壊したチュニジアでは、旧政権下で抑圧されていたイスラム勢力がその後に行われた自由選挙で力を伸ばし、思想面で通底する部分もある過激派の台頭をも招いた。

 イスラム勢力と世俗派の対立が深まる中、カルテットは、対話を通じてイスラム勢力側に譲歩を迫り、両派の政治対立が暴力的な抗争に発展することを回避することに尽力した。このことは国際社会からは高く評価されたものの、選挙の果実を奪われた形となった国内のイスラム勢力に強い不満を残した。

 過激派はこうした不満を吸い上げる形で伸長。チュニジアでは今年、首都チュニスでの博物館襲撃や、中部スースでの銃撃など大規模なテロが相次いだ。

 これは、選挙で選ばれたイスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシー大統領が、13年の軍クーデターで失脚したエジプトなどにもみられる構図だ。同胞団では、政治参加による権力掌握を目指す従来の路線に不満を抱くメンバーが暴力的な傾向を強め、一部はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系に合流しているとも指摘される。

 チュニジアでは14年、イスラム勢力を敵視してきた世俗派エリートのカイドセブシ氏が大統領に選ばれ、エジプトでも同年、クーデターを主導した軍出身のシーシー氏が大統領に就任し強い支持を集めている。

 両国とも、統治体制はアラブの春以前に戻りつつあるといえるが、それは同時に、政治的な混乱をもたらすやみくもな「民主化」に疲れた国民が、安定や秩序を求めていることの表れでもある。(カイロ 大内清)


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