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インド・天竺・中洋スレ

738OS5:2023/08/26(土) 20:37:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab4786e5a83d60d0e2a01aad1e472dfadd8e9cb
人口世界一のインド、産業発展追いつかず成長に「壁」
8/26(土) 19:28配信

産経新聞
インド南部のチェンナイで配線器具などを扱う店が立ち並ぶ通り=7月(桑島浩任撮影)

2027年に国内総生産(GDP)が世界3位になる見通しのインド。成長の源泉は14億人を超える世界一の人口と平均年齢約28歳という国民の若さだ。出世や学習に意欲的な労働者が多く、チャンスを逃すまいと休みなく働く経営者も少なくない。ただ、人口の増加に産業の発展が追いつかず、女性の就業率も低いため、雇用が拡大しないという「成長への壁」に直面している。

インド南部チェンナイで電気設備資材を取り扱う店舗が軒を連ねる通り。パナソニックホールディングス(HD)の配線器具の代理店は小さな店舗だが、売上高は年間1億4千万ルピー(約2億4千万円)。社長のラケッシュ氏は「(顧客に)何かあれば24時間いつでも対応する。それが商売の秘訣(ひけつ)」と強調する。

一方、北部の工業地帯にあるハリドワールでは、技能訓練校を経て工場などへの就職を目指す若者が増え始めている。携帯電話修理の技術を学ぶカイフさん(18)は「以前の自分にはなんの知識もなく、できる仕事もなかった。勉強することで自信が持てるようになった」と話す。

ただ、カイフさんのような若者がすぐに職にありつけるかというと、必ずしもそうではない。

インドでは増加する人口に雇用を提供するだけの産業が成長していない。政府は約10年前から製造業振興に注力しているが、製造業がGDPに占める割合は横ばいで伸び悩んでいる。

ヒンズー教に根差した古くからのカースト(身分)制度により、階層ごとに職業が固定化している側面もあり、柔軟な労働力の移動を妨げているともいわれる。

このため、国際労働機関(ILO)によると、23年の15〜24歳の失業率(推定値)は23・6%に上る。4・3%の日本と比較して高く、せっかくの若い労働力が生かされていないのが現状だ。所得の底上げが進まない結果、高等教育に進学するのは4人に1人にとどまり、知識や技術を持たない多くの若者が職に就けない。そうした悪循環からインド社会は脱却できていない。

もう一つの課題が女性の就業率の低さだ。世界銀行によると、女性の労働力率は約24%(日本は約54%)。調査対象国の中でインドよりも低い国はイランなど数えるほどしかない。北アフリカ・中東から南アジアに共通する「女性は外で働くものではない」と考える風習が背景にある。

神戸大の佐藤隆広教授(現代インド経済論)は「インドでは特に北部を中心に女性を仕事に出さないという価値観が根強い。(経済が発展しても)簡単に価値観は変わらないだろう」と分析する。

ただ、インドの労働者の意識は高い。パーソル総合研究所が18カ国・地域の労働者を対象に実施した調査によると、「管理職になりたい」と思っている人の割合はインドが90・5%でトップ。社外での勉強や自己啓発を「何も行っていない」と答えた人はわずか3・2%で最も低く、52・6%だった日本とは対照的な結果となった。

ニッセイ基礎研究所の斉藤誠准主任研究員は「インドの労働者は上昇志向が強く、より良い職に就くために努力する人がたくさんいるのは間違いない。一方、国内の雇用不足や女性の社会進出の遅れなど課題は多い。大きく成長するにはこうした課題を解決していくことが重要だ」と指摘する。(桑島浩任)


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