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インド・天竺・中洋スレ

495チバQ:2019/05/21(火) 11:02:44
 ◇表向きは政治への直接的関与を否定するけれど

 RSSは表向き、政治への直接的な関与を否定する。だがモディ氏らBJP中枢はRSS出身者で占められている。デリー大のスマン・クマル准教授は「BJPはあくまでもRSSの政治部門に過ぎない。BJPの中枢はすべてRSSが指名している。RSSの意向が政治に大きく反映されるのは当然だ」と指摘する。

 RSSは選挙時にはメンバーを総動員し、戸別訪問や電話などでBJPの支持集めに奔走する。首都ニューデリーの中間層が多く住む地区で選挙責任者を務める男性は「選挙活動は命がけ。他の政党の関係者から襲撃されるからだ。だが命をかけてでもやる価値がある。今回の選挙はモディ政権への批判も少なくなかったから、これまでにないほど力を入れた」と語る。

 一方、モディ氏が政治家として影響力を拡大してきたことについて、「RSSは快く思っていない」と指摘する専門家もいる。モディ氏は比較的清廉で強い指導者というイメージがあることから国民の人気は高い。ただ「意志が強く他人の意見を聞かない」(クマル氏)との評判もあり、RSSのBJPに対する影響力が低下するのではないかと懸念しているというのだ。だが大手紙で長年BJPを担当する記者は「BJPとRSSは夫婦の関係。RSSにはBJPが必要で、BJPはRSSなしでは存在できない。細かい点で不一致はあったとしても互いに協議しながら、モディ氏ともうまくやっている」と話す。

 BJPはRSSという急進的な団体が支持母体ではあるが、民主主義社会の政党であるため、極端にヒンズー至上主義的な政策は取れないと見られてきた。だが、モディ政権はイスラム教徒をあからさまに「差別」するような政策も打ち出す。この記者は、同じくBJPのバジパイ政権(98〜04年)と比較し、「バジパイ氏は穏健だったうえに、モディ政権のようにBJPが議会で単独過半数を持っていたわけでもなかった。今の政権は単独過半数を持っていることに加え、モディ氏やアミト・シャー総裁は全員RSSのコアメンバー。彼らの真の目的はヒンズー至上主義の浸透だ。ただ今回の選挙で政権を維持できたとしても、単独過半数を取れなければ差別的な政策は取りづらい。連立相手の政党への配慮が必要になるからだ」と指摘する。

 ◇不安を持つ若者たちを引きつける力

 では、RSSに加わるのはどのような人たちなのか。「RSSで生きる意味を見つけた」。IT技術者のジャンク・ラジナジャニアさん(34)は15年にRSSに入った。大学卒業後IT会社に就職し、年収は月約10万ルピー(約16万円)と申し分なかった。だが「仕事に忙殺され、生きる意味を見失った」。そんな時、インターネットでRSSの活動を知った。

 RSS幹部のアルン・クマル氏は「現代はお金持ちになりたいとか、ぜいたくがしたいとか、個人の物的な欲求に支配されている。奉仕や滅私といった精神はどこにいってしまったのか」と嘆く。さらに「古来のヒンズー文化こそ現代社会が抱える問題を解決できる。インドという国家が発展すれば、ヒンズー文化の優位性を示すことができる」と言い切る。

 RSSに批判的なコラムニストのシバ・スンダル氏は「インド人の精神はいまだに宗教的。経済発展と西洋化が進む中、人々の疑問や不満、不安感をRSSがすくい上げている」と見る。スンダル氏によると、RSSは親の代からのメンバーや知人に誘われて入ることが多い。それ以外では「自分探し」や都市で孤立した地方出身者、格差に不満を持つ中間層が中心だ。


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