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インド・天竺・中洋スレ

416チバQ:2018/08/14(火) 17:23:26
 カーン氏は、地元ラホールにがん専門病院を建設するなど篤志家としては知られる。ただ、PTIは結党以来、“万年野党”であり、政治家としての実務経験はゼロだ。

 選挙戦で中心に据えた戦術も、収賄罪で収監されたシャリフ元首相を念頭に、「反腐敗」を連呼するというものだ。福祉の充実も訴えたが、特に政策に新鮮さがあったわけではない。

 PTIが支持を拡大したのは、カーン氏個人の人気のほか、3度首相となったシャリフ氏が金権政治の象徴とみなされ、国民が嫌気したためだ。

 そこに軍部が陰に陽にPTIを支援することで、選挙戦の流れを決める“風”が吹いたとされる。現地ジャーナリストは「支持者もカーン氏の政治能力が卓越していると思っていない。何か変えてくれるとの漠然とした期待から票を投じた」と分析する。

経済に対米関係…課題は山積み

 「カーン首相」の最初のテーマになりそうなのが悪化する経済だ。

 パキスタンでは貿易赤字が拡大し、外貨準備高は7月20日時点で約90億ドル(約1兆円)と、2016年度末から比べて半減。中国パキスタン経済回廊(CPEC)を通じて、中国から620億ドル(約6兆9千億円)の投資を受ける中、債務返済も大きな課題だ。

 国内では現在、国際通貨基金(IMF)への緊急支援要請が議論されている。ただ、IMFの支援には緊縮財政やインフレ抑制など経済対策の実施が条件となり、CPECを通じたインフラ開発にメスが入る可能性がある。中国にとっては看過できない状況だ。



 IMFへの最大出資国である米国のポンペオ国務長官は「(IMFの資金を)中国への債務返済に使うことは受け入れられない」と牽制(けんせい)。米中の摩擦が強まる中、パキスタンの出方が注目される。

 対外政策ではインドとの関係も焦点だ。前政権は対印関係の改善に取り組んだ結果、軍の不興を買った。カーン氏はインドとの対話の重要性を強調するが、選挙戦での経緯から軍の意向を無視できず、どこまで実現するかは不透明だ。

 まだ“試合開始前”だが、名選手が名指導者になるには苦難の道程が待ち構えていそうだ。


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