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インド・天竺・中洋スレ
389
:
チバQ
:2018/07/07(土) 10:49:56
https://www.sankei.com/smp/world/news/180707/wor1807070002-s1.html
中国がスリランカに“掟破り”の選挙資金供与疑惑 要衝港の利権獲得で見返り?国際情勢分析2018.7.7 08:00
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中国の融資で建設されたスリランカ南部ハンバントタ港をめぐり、騒動が勃発している。港湾建設計画を推進したラジャパクサ前大統領陣営に中国側が選挙資金を提供した疑惑が浮上したのだ。ラジャパクサ氏は即座に否定したが、警察は捜査に着手する見通しだ。軍事利用される可能性もぬぐえない同港。「騒動」と「疑念」がつねに渦巻いている状況だ。(ニューデリー 森浩)
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故郷で港、空港、クリケット場を整備
ハンバントタ港の歴史を振り返ってみると、同地出身でもある親中派ラジャパクサ氏の存在を抜きには語れないことがよく分かる。
26年間にわたった内戦終結の立役者でもあるラジャパクサ氏は2005年に大統領に就任。ハンバントタ周辺で大規模事業を次々と着工した。港の他にも国際空港やクリケット場などが次々と整備されている。
港湾建設は08年から始まり、10年11月に第1期工事が終了した。建設資金の多くは中国の融資で、計約13億ドル(約1400億円)が注ぎ込まれたとされる。
しかし、多額の債務と最高6・3%にも上る高金利はスリランカ財政をいきなり圧迫。処理は15年に誕生した現シリセナ政権に引き継がれた。
最終的にスリランカ政府は昨年12月、中国側と賃借契約を結び、ハンバントタ港の運営権とその周辺の土地6千万平方メートルを引き渡すことに合意した。契約期間は99年で、事実上土地を売却した格好だ。
返済不能な債務を追わせた上で、整備されたインフラを奪う「債務のわな」を中国側が仕掛けたと批判されている。
選挙資金の提供報道…警察が捜査へ
そんな中、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は6月25日、「いかに中国はスリランカの港を手に入れたか」との記事を掲載した。同紙は「(中国が展開する)世界的な投資と融資のプログラムは、経済的に脆弱な国にとって『債務のわな』になっている」と改めて強調した。
関係者への取材や政府関係文書を精査したという記事で、特に注目されたのがラジャパクサ氏が落選した15年の大統領選で、同氏陣営に中国側から少なくとも760万ドル(約8億4千万円)が渡ったと報じた部分だ。事実ならハンバントタ港建設への見返りとも受け取られかねない。
連立与党の一員である統一国民党(UNP)はNYTの記事を受けて、内容を調査する大統領委員会の設置を求めた。同党党首でもあるウィクラマシンハ首相は「詳細が明らかにされなければならない」と表明。7月5日には警察による捜査が始まることを明らかにした。
記事には「政治的偏見がある」…関係者反論
この報道に“当事者”たちは敏感に反応した。
中国側は在スリランカ中国大使館が声明を出し、記事は「政治的偏見があり、事実と一致していない」と疑惑を否定した。
当のラジャパクサ氏も1日、「大統領選に中国は関与していない」との声明を発表。記事では「誰が資金を贈り、誰がそれを受け取ったのか漠然としか書いていない」と反論した。現政権はラジャパクサ氏と反目していることから、NYTの記事を「政治利用」しているとも批判している。
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ラジャパクサ氏は15年の大統領選では敗北を喫したが、自ら結成した「スリランカ人民党」が今年2月の地方選挙で圧勝を収めた。内戦終結の英雄ラジャパクサ氏の根強い人気を裏付けた。20年に予定されている大統領選での返り咲きに向けて、現政権をさらに追い詰めたい局面だ。
現地ジャーナリストは「ラジャパクサ氏にとってみれば、現政権が自分の足をひっぱるためにNYTを利用しているとしかみえないだろう」と分析する。
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