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インド・天竺・中洋スレ

315とはずがたり:2017/06/16(金) 12:46:37
>>314-315
 しかし登山者の増加に伴い、エベレストへの挑戦が一握りの登山家だけのものではなくなるにつれて、頂上に達することへの新たな圧力が生じている。とりわけスポンサーからの資金提供や募金で登頂を目指す人々にとっては、その圧力はますます大きくなる。

 ドイツのジャーナリストで自ら登山家でもあるビリ・ビヤリング(Billi Bierling)氏は、「かつて登山は競技スポーツではなかったが、今では『一番』になる道を見出さなければという非常に大きなプレッシャーがある。スポンサーを探さなければならないというプレッシャーや、さらには他に抜きん出なければならないというプレッシャーもある」と指摘している。

 結果、登頂に失敗したにもかかわらず、賄賂を渡して登頂証明を得ようとする登山者が出てきている。

 また登山を格安でサポートする企業がこぞってエベレスト登山に参入し始めるようになって、業界内での競争にも拍車が掛かっている。

 登山支援業者らは登頂記録に傷を付けまいと躍起になり、100%の登頂成功率を維持しようと、山頂まで到達できなくても登頂証明書の発行を受けたという報告も複数ある。

 ネパール当局は、登山者に全地球測位システム(GPS)発信器の携行を求めることも検討しているが、小さな発信機である以上、他の登山者に容易に託せるという抜け道が残る。

■競争にこだわらない高潔のスポーツだったはずが…
 ヒマラヤ(Himalaya)登山については、長年その記録をまとめ非常に信頼度が高いとされる「ヒマラヤン・データベース(Himalayan Database)」が存在する。

 1920年以降、ネパール国内約400か所の登山記録を保管しているこのデータベースは、著名山岳ジャーナリストのエリザベス・アン・ホーリー (Elizabeth Ann Hawley)氏(92)が立ち上げた。ホーリー氏は、エベレスト登頂を世界で初めて達成したニュージーランドの登山家、故エドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)氏が「登山界のシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)」と呼んだ女性だ。

 近年このデータベースの管理業務の大部分を担当しているビヤリング氏は、「登頂したと報告を受ければ、私はその人を信じる。うそをつけば、死ぬまでそれを背負って生きなければならないのはその人だから」と話している。

 同データベースのエベレスト登頂記録には、「確認中」が21件、また登山家が主張通りに登頂を達成しなかったことが既に判明している「非公認」が18件ある。

 ビヤリング氏は「登山はかつて高潔なものだった。登山家の言葉が信用できなくなったら──それは悲しいことだ」と嘆いた。【翻訳編集】 AFPBB News


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