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インド・天竺・中洋スレ

312チバQ:2017/06/13(火) 20:19:22
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-prm1706130001.html
【国際情勢分析】インドで波紋広がる牛肉規制 「牛の幸福守るため」政府が売買制限も最高裁判断へ 違憲ならモディ政権に打撃
14:04産経新聞

 インド政府が「牛の幸福を守るため」として発表した家畜市場での牛の売買禁止令が波紋を広げている。食の自由が侵されるとして、市民が南部タミルナド州の裁判所に次いで、最高裁にも憲法違反だとして提訴した。牛は、多くのヒンズー教徒に神聖視されているものの、人口13億人以上で、多様な文化を持つインドには、牛肉を日常的に食べる国民も少なくない。北東部の州では、ナレンドラ・モディ首相(66)の与党でヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)の幹部が、BJPを離党する動きも出始めた。

 連邦制のインドでは、州によって牛の食肉処理の規制が異なり、3年前のモディ政権発足以来、ヒンズー至上主義のBJPが与党の一部の州で強化されていた。こうした中、5月下旬、連邦政府もモディ政権発足後初めて、牛肉規制に乗り出し、政府が公認している家畜市場での食肉処理を目的とした牛の売買を禁止した。

 インドでは、南部や北東部、東部の州で、ヒンズー教徒であっても牛肉を食べる人は多い。国民の約8割をヒンズー教徒が占めるとはいえ、2億人以上いるイスラム教徒やキリスト教徒にも、牛を神聖視する習慣はない。インドは世界有数の牛(水牛)肉輸出国でもあり、イスラム教徒を中心とする食肉や皮革業者が新たな牛肉規制により、大きな被害を受けることは確実だ。

 法令について、牛肉の消費や輸出が盛んな南部タミルナド州の裁判所は5月30日、食事の選択の権利を侵すとの訴えを受け、審理のため4週間差し止めた。最高裁も6月7日、「法令は、食の自由などを侵害し憲法違反だ」との市民の訴えを受理し、15日に初審理が行われることになった。もし、法令に違憲判決が下されれば、モディ政権は打撃を受けることになる。

 東南アジアと文化的な類似性を持ち、牛肉が食卓に上がる北東部での反発も強い。メガラヤ州では、州のBJP幹部3人が法令を批判して離党した。BJPはモディ政権発足後、これまで基盤の弱かった北東部で支持を広げ始めており、マニプール州やアッサム州、アルナチャルプラデシュ州で州政権を握ったものの、2年後までに行われる総選挙をにらみ推進してきた党勢拡大が、影響を受ける可能性も出てきた。

 南部ケララ州、タミルナド州では、法令に反発する「牛肉パーティー」も相次いで催され、市民の抗議運動も頻発している。ケララ州議会は8日、政府に法令の撤回を求める決議案を採択した。

 モディ氏はかつて、BJPの支持母体であるヒンズー至上主義組織「民族義勇団」(RSS)のメンバーだった。今回の発令は、RSSの意向を反映し、モディ氏自身、ヒンズー至上主義者としての顔をさらけ出す形になっている。

 ヒンズー教徒は国民の多数派であり、モディ氏には法令がBJPの支持基盤を強めることになるとの読みがありそうだが、その分、少数派からの反発は強まっている。

 一方、BJPの躍進に伴い、一部のヒンズー教徒は行動を過激化させており、「自警団」を結成し、牛の取引業者を襲撃して殺害するなどの事件も発生している。

 大半のインド・メディアは「法令は、多くの業界に被害を与えるだろう。取り下げるべきだ」(インディアン・エクスプレス紙、社説)などと政府を批判している。

(ニューデリー 岩田智雄)


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