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インド・天竺・中洋スレ

210チバQ:2015/12/07(月) 20:38:45
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-151207X815.html
平和な村に漂う闇=虐殺疑惑、刻まれた恐怖―スリランカ内戦

15:51時事通信

 2009年に終わったスリランカ内戦で戦場だった北部を2、3の両日、訪ねてみると、表面上は平和が戻り、対立していた多数派シンハラ人も少数派タミル人も表情は一様に明るかった。しかし、内戦の最終盤でタミル人に対する虐殺が起きた疑いが消えず、真相は分かっていない。内戦の闇はまだ深い。

 ◇貧しい被害者

 タミル人武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)がかつて支配した北部の中心地キリノッチ郊外で、戦争被害者の男性バラタ・ラサンさん(30)が小さな畑に立っていた。内戦中、避難先に砲弾が直撃。一命は取り留めたが、左腕は大きく変形して自由に使えない。

 今は赤十字国際委員会(ICRC)の支援を受け、苗を育てて市場に出すほか、ペット用のウサギを繁殖させている。庭に設けた大きな飼育小屋では、子供たちが子ウサギたちと戯れていた。

 隣家の女性セルワラサ・タワナヤキさん(51)もICRCの支援でヤギを育てている。夫は戦闘に巻き込まれ死んだ。今一番欲しいものを問われると、はにかみつつ、「収入。母は病気だし、息子も障害者だから」と答えた。横でスカートの裾を盛んに子ヤギがかんでいた。

 LTTEはタミル人の貧困層を支持基盤として勢力を拡大した。内戦後、北部の復興は進んでいるが、戦争で人生が狂った人々の暮らしはなお貧しい。

 ◇戦闘再発の不安

 北部バブニヤ郊外の村では、近くの農園で働く女性パドマ・ナリニさん(43)が、ICRCの支援で整備された井戸で水をくんでいた。ナリニさんはシンハラ人だ。スリランカ全体の人口で見ればシンハラ人は多数派だが、北部はタミル人の世界。暮らしているのは、ここでは少数派のシンハラ人が固まって生活する村だ。

 内戦中のことについて聞くと、「すぐそこで戦闘があって人が死んでいた」と通りの先を指さして説明した。農民の夫や子供たちとの今の暮らしは穏やかだが、「いつまた戦闘があるか分からない」と語る。特に理由があって不安なわけではない。ただ、戦闘は突然始まると訴えた。「以前もそうだったから」と刻まれた恐怖心だけが深い。

 北部では政府軍の姿が目立つ。写真撮影も自由とは言えない状況だ。

 ◇失踪者調査進まず

 ICRCが取り組む大きな課題の一つに、内戦中の行方不明者の捜索がある。「戦争が終わっても、本当は何があったのか分からない」とバブニヤ市民は語る。家族はひたすら帰りを待っている。

 スリランカ失踪者調査委員会の諮問委員には2014年11月、カンボジアの旧ポル・ポト政権による大量虐殺を裁く特別法廷で裁判官を務めた国際刑事裁判所(ICC)「被害者信託基金(TFV)」の野口元郎理事も選ばれている。しかし、今年1月まで10年に及ぶ政権を率いたラジャパクサ前大統領はLTTEを壊滅させた当事者であり、前政権下では調査がなかなか進まなかった。

 1月の大統領選でラジャパクサ氏を破ったシリセナ現大統領の政府は8月の総選挙を経て、ようやく陣容が固まった。新政権下で調査が進むのかどうか、世界が見詰めている。 

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