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インド・天竺・中洋スレ

148チバQ:2015/06/18(木) 21:21:40
http://www.sankei.com/world/news/150531/wor1505310003-n1.html
2015.5.31 17:00
【モディのインド(上)】
対中抑止の「近交遠交」 ブータン、モンゴルなどと関係強化

 インドでナレンドラ・モディ首相が就任して26日で1年。ヒンズー至上主義のインド人民党を10年ぶりに政権に返り咲かせたモディ氏は、積極外交で国際社会に着実な地歩を築く一方、国内では宗教対立を放置しているとの批判もある。モディ政権の1年を3回にわたって検証する。(ニューデリー 岩田智雄)

     ◇

 「あの国を私の首相としての最初の訪問国にしたのは当然の選択なのです」

 モディ首相は就任直後の昨年6月、初外遊先のブータンに出発前、ニューデリーで強調した。

 モディ氏が最初の訪問国に日米などの主要国ではなく、中国とインドに挟まれたヒマラヤの小国ブータンを選んだことに国際社会は意表を突かれた。だが、そこには「まずは近隣諸国との関係を固める」という戦略的計算が隠されていた。当時、中国への接近を探っていたブータンに、経済や安全保障をインドに依存している現状を再確認させ、中国になびかないようクギを刺す意図があったのだ。

 インドはかつて、もう一つのヒマラヤの国ネパールとの外交で苦杯をなめたとの思いがある。ネパールでは2008年、インドと関係が深い王室が廃止され、インドの強い影響下にあったネパールは中印の支援をてんびんにかけ始めた。モディ氏のブータン重視には、中印の緩衝地帯であるブータンの「ネパール化」を防ぐ狙いがある。

 モディ氏は8月にネパールも訪問。先月の大地震でも早々に支援を表明した。

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 「私の再選は、インド情報機関と米政府による謀略で阻止されたんだ」

 今年1月の大統領選でシリセナ新大統領が誕生したスリランカ。選挙に負けて退陣したラジャパクサ前大統領は、香港紙の取材にこう主張した。信(しん)憑(ぴょう)性は不明だが、元インド軍高官は「インドからシリセナ陣営にカネが渡った可能性はある」と分析する。

 インドと軍事的に対立する中国は、インド洋周辺諸国との関係強化を図る「真珠の首飾り戦略」の一環として、ラジャパクサ前政権を取り込んだ。しかし、今のシリセナ政権は米印との関係を重視し、中国とは距離を置く外交に転換した。

 元インド軍高官は「モディ氏の近隣国外交は成功を収めた」と言い切った。

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 モディ氏は、主要各国の首脳と親交を深める姿勢も鮮明にしている。昨年8〜9月の日本訪問では対印投資の拡大を引き出した。続く訪米では、自身の査証発給問題や印女性外交官の逮捕・拘束などで悪化した関係を修復。11月にはオーストラリアを訪れ、ウラン供給の約束を取り付けた。

 そして今月14〜16日の初訪中。カシミール地方の中印実効支配線などでの中国の「領土拡張主義」に関する批判の調子を弱め、インドの高速鉄道建設を含む経済協力などで合意した。

 中国は昨秋の習近平国家主席の訪印前、実効支配線付近で軍事的圧力をかける「恫(どう)喝(かつ)外交」を見せた。しかし、今回のモディ氏訪中に絡み、そうした動きは表面化していない。「領土問題を棚上げし、投資増と貿易赤字削減への道筋を付けようとするインドの外交努力が反映された」(ネール大のビベク・ミシュラ研究員)ともいえる。

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 さらに浮上したのが、中国との関係維持を図りつつ、域内の他国と手を結んで中国抑止を狙う「近交遠交」戦略だ。

 モディ氏は訪中に続いてインド首相として初めてモンゴルを訪れ、「戦略的パートナーシップ」の強化を確認した。中国とロシアに挟まれたモンゴルとの関係を強め、逆に中国を挟み込んで牽(けん)制(せい)するのが狙いだ。中国が、真珠の首飾り戦略とヒマラヤ諸国との関係強化で「インド包囲網」の構築を図ったことに対する意趣返しでもある。

 モディ氏はインドの対外政策に新たな地平を開きつつある。


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