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欧州情勢・西洋事情

951チバQ:2015/12/12(土) 10:22:35
http://mainichi.jp/articles/20151212/k00/00m/030/136000c
仏州議会選
廃鉱の街、極右浸透 既存政党に不信

毎日新聞2015年12月11日 21時29分(最終更新 12月12日 02時05分)

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有権者に支持を呼びかける国民戦線の党員(中央左)=フランス北部アビオン市で2015年12月10日、賀有勇撮影
 6日のフランス州(地域圏)議会選第1回投票で大きく支持を伸ばした極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(47)が出馬したノールパドカレー・ピカルディー州には、炭鉱を掘った残土を積み上げたボタ山が散在していた。FNの候補に移民問題を聞くと「私は人種差別主義者ではない」と声を荒らげた。【アビオン(仏北部)賀有勇】

 移民排斥を訴えるFNは第1回投票で同州の最多得票を得た。13日に行われる第2回投票でも勝てば、ルペン氏が首長である議長になる可能性が高い。

 パリの北約180キロ。かつて炭鉱でにぎわった人口約1万8000人のアビオン市を10日に歩いた。赤レンガ造りの家々が並ぶ市内には、ルペン氏の選挙ポスターが奇麗に掲げられていた。破られたり落書きされたりしていることの多いパリとは大違いだ。

 もともとは炭鉱労働者組合との結びつきが強い左派の地盤。市長は1936年から現在まで共産党だが、FNが徐々に支持を広げている。第1回投票ではFNが42%を得票し、32%の共産党を引き離した。

 朝市が開かれていた市の中心部に行っても、移民系住民はほとんど見当たらない。これもパリ周辺とは異なる光景だ。野菜を売る露店の前で、ようやく見つけた乳児を抱えたモロッコ系移民の女性(23)は、FNの勢いについて「ショックだ」とだけ小声で答えた。

 その横で、6人組の男性がビラをまいていた。

 FNの候補、ローラン・ダソンビルさん(37)と支持者だった。ダソンビルさんは、「(不法移民は)いずれここにも来る。彼らに金を使うのではなく、困っているフランス人に使うべきだ」と話した。

 ルペン氏が党首になるまでは共産党員だったダソンビルさんは、FNの政策は移民排斥だけではないと強調。最低賃金の引き上げなど左派と近い政策も多く、さまざまな支持者を取り込みやすいと話す。フランスの専門家の多くは、既存政党への不信をFN躍進の背景に挙げてもいる。

 80年代までに炭鉱が閉山となって、地域経済の落ち込みに苦しんできたアビオンも例外ではない。50年以上も共産党や社会党に投票し続けてきたという主婦、アンマリさん(72)は「生活が改善されないことに失望した有権者が(FNに)票を託している。FNを好きではないが、投票する人を責めることもできない」とため息をついた。

 アビオンから東へ10キロ弱のエナンボーモン市は、市長もFN党員だ。

 市役所の階段で友人と話していた主婦で2児の母、ルディビンさん(23)に話しかけると、「この国に移民の居場所はない。自分たちの国に帰して、国境を閉鎖すべきだ。移民がいなかったらテロだって防げたかもしれない。私はマリーヌを全面的に支持する」。まくし立てるように話す彼女の勢いに圧倒され、返す言葉がなかった。

13日に第2回投票

 フランスには本土13州(地域圏)と海外4州がある。州議会選は比例代表方式の2回投票制だ。第1回投票で過半数を獲得する政党がない場合は、得票率10%以上の政党が第2回投票に進む。5%以上得票した政党は、10%以上得票の政党と名簿を一緒にすることで第2回投票に進める。6日の第1回投票では仏本土13州のうち6州で極右政党の国民戦線(FN)が得票率で首位になった。

 第2回投票では第1党に議席の25%がまず割り当てられ、残りの75%を第1党を含めた政党で得票率に応じて分ける。議会運営を安定させるためで、ほとんどの州で第1党が過半数の議席を持つことになる。首長である州議会議長は通常、第1党の名簿筆頭の候補者が選ばれる。


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