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欧州情勢・西洋事情

770名無しさん:2015/10/05(月) 22:05:55
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151005-00043309-jbpressz-bus_all
やっかいな超大国ドイツとどう付き合うべきか
JBpress 10月5日(月)12時38分配信

 ドイツの国際的な立場が大きく変貌している。ギリシャ債務問題は、ドイツが欧州の盟主であることをあらためて印象付ける結果となった。メルケル首相の来日(2015年3月)に際しては、日本側は歴史認識問題で完全に振り回され、ドイツの政治力の大きさを見せつけられた。ドイツは国際社会において、米国に次ぐ政治的リーダーとなりつつある。

 テクノロジーの面でもドイツは覇者になろうとしている。次世代の産業に極めて大きな影響を与えると言われる「IoT」(Internet of Things:モノのインターネット)の分野においてドイツ企業は先行している。

 もはやドイツは単なる優等生国家ではなく、米国に次ぐ覇権国家と言ってもよい存在かもしれない。

 これまで日米関係だけを考えていればよかった日本にとって、ドイツという新しい超大国の台頭は、非常に悩ましい問題となりそうだ。ドイツの国際的な発言力が高まるにつれて、日本と中国の関係もより複雑化する可能性がある。

■ ドイツの頑な姿勢にギリシャは完全敗北

 ギリシャ債務問題におけるドイツの立場は圧倒的であった。ギリシャでは2015年1月、急進左派連合による新政権が誕生し、キューバの革命家チェ・ゲバラ氏を崇拝しているというチプラス氏が首相に就任した。急進左派連合はギリシャの債務削減やEU側がギリシャに要求してきた構造改革案の撤廃、解雇された公務員の復職など、EUが主導する緊縮策からの脱却という大胆な公約を掲げている。

 チプラス政権は、EUとの交渉役に個性派のバルファキス財務相を起用し、タフな交渉を仕掛ける腹づもりであった。バルファキス氏は、自らをリバータリアンのマルクス主義者と称し、初の閣議では大型バイクで乗り付け周囲の度肝を抜いた人物である。EUとの交渉の場には、革ジャケットに真っ青な開襟シャツで現われ、簡単には妥協しない姿勢をアピールした。

 EUとギリシャの交渉は難航が予想されたが、2月20日に開催されたユーロ圏財務相会合において、EU各国とギリシャは金融支援の4カ月延長についてあっさりと合意してしまった。その理由はドイツがギリシャ側の要求について、まったく聞く耳を持たなかったからである。

 支援延長の条件は、ギリシャ側が構造改革案を提出し、EU各国がこれを承認するというものだが、その中身はドイツが要求していたものがほぼそのまま採用されたと言われている。税務官出身で法学博士でもあるドイツのショイブレ財相が頑として首を縦に振らず、ギリシャ側は実質的に100%の譲歩を迫られる形となった。

 建前上はEUとギリシャの交渉だが、欧州メディアはストレートに「ドイツとギリシャの交渉」という書き方をしており、EUの意思決定権がドイツにあることを誰も隠そうとはしていない。

■ ユーロの恩恵をもっとも受けたのはドイツ

 ドイツのこうした徹底したスタンスは他国に対してだけ向けられているわけではない。ドイツは2015年度予算から、新規の国債発行が実質ゼロとなっており、完全な財政再建を実現した。旧西ドイツ時代も含め新規国債の発行の停止は46年ぶり。今後ドイツは無借金で財政をまかなえることになる。

 ドイツは、財政均衡が法律(厳密にはドイツの憲法であるドイツ基本法)で義務づけられており、財政再建を実施することが明文化されている。ドイツ人は財政の肥大化が経済成長にとってマイナスの影響が大きいと強く認識しており、自国に対しても、そして他国に対しても財政規律の遵守を強く求めている。

 もちろんドイツが財政再建を実現できたのは、単に緊縮策だけが原因ではない。持続的な経済成長による税収増の影響が極めて大きい。


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