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欧州情勢・西洋事情

676チバQ:2015/08/25(火) 21:25:39
>>672
http://mainichi.jp/select/news/20150826k0000m030080000c.html
マケドニア:「死と隣り合わせ」…緊張感漂う国境
毎日新聞 2015年08月25日 21時04分

 【ゲブゲリア(マケドニア南部)坂口裕彦】「シリアで暮らしたいが、国は内戦で完全に壊れてしまった。道はこれしかない。欧州を目指すんだ」

 ギリシャ国境沿いのマケドニア南部ゲブゲリア。西欧諸国で難民申請するため、ギリシャ側から国境を渡ったシリア人のハマ・サラミアさん(25)は、汗だくの顔をぬぐおうともせずにまくし立てた。子ども3人を連れたイラク人のオマール・イサムさん(39)も「死と隣り合わせで暮らすことはできない。イラクにはもう戻らない」と語気を強めた。

 マケドニアからセルビアを経て、欧州連合(EU)の玄関口にあたるハンガリーを目指す。その後はオーストリアを抜けてドイツへ−−。2人が描く今後の計画は全く同じだった。ギリシャから船で地中海を渡り、欧州を目指すルートが主流だったが、船の転覆事故が相次いだこともあり、春先からこの「バルカンルート」の利用が急増した。

 ゲブゲリアの人口は約1万5000人。マケドニア警察が殺到する難民らに必死に対応していた国境は、ブドウ畑が広がり羊が草をはむのどかな田園地帯だが、今はひっきりなしに警察車両が行き交い、緊張感が漂う。

 市街地から国境まで歩いた30分ほどで、1000人以上の難民らとすれ違った。ほとんどの人が両手に抱えきれないほどの荷物を持ち、子ども連れも多い。現場の警官は「とにかく人が多すぎて、さばけない」。地元の会社員、ディミタル・クリステブスキさん(27)は「先週、普段は人影のない駅に数千人が殺到した。警察が対応しきれる数じゃない」と驚きを隠さない。

 ギリシャ側から押し寄せる人波を前に、人口約210万人のマケドニア政府が「国家非常事態」を宣言したのは20日。警察は当初、催涙ガスなども駆使して越境阻止を試みた。だが、すぐに音を上げた。今は安全に自国を通過させることを優先しているようだ。

 首都スコピエからゲブゲリアへ向かう列車に乗り合わせたピザ職人、オルチ・ヨーバノフさん(18)は「国民にさえ十分な仕事がないんだ。貧しいこの国に他人の面倒を見る余裕なんてない」と言って、100デナール札(約230円)を3枚見せた。7時間働いて得た日給だという。

 吸い込まれるように豊かな西欧の国々を目指す人々の流れ。シリア人のサラミアさんは「国が再建しない限り、欧州を目指す人々の流れは止まらない。まだまだやってくる」と話すが、受け入れる側は「(難民問題は)欧州全体の災害だ」(オーストリアのクルツ外相)と冷ややかだ。シリア内戦などに解決の兆しが見えない中、現実は深刻さを確実に増している。


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