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欧州情勢・西洋事情

65チバQ:2014/06/29(日) 19:25:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014062902000113.html
英、EUトップ指名に反発 世論意識 離脱に傾く恐れ
2014年6月29日 朝刊

 【ロンドン=石川保典】欧州連合(EU)トップの欧州委員長の後継にルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル前首相(59)を指名した二十七日の首脳会議(EU理事会)で、ユンケル氏に反対するキャメロン英首相は前例のない採決を求め、二十六対二で敗れた。来年五月の総選挙を意識したキャメロン氏の戦術は英世論の支持を得た一方、英国がEU離脱に傾きかねないもろ刃の剣でもある。

 統一通貨ユーロの創設など、EUの統合深化に深く関わってきたユンケル氏を、キャメロン氏は「EUを改革する意思も能力もない一九八〇年代型の(古い)連邦主義者だ」と痛烈に批判してきた。

 この強硬な態度には国内政治が影を落としている。移民の制限にはEU離脱が必要と唱える独立党が、五月の欧州議会選や地方選で躍進。政治統合に向かうEUに反感を持つ保守党内の議員らからも圧力を受ける。

 キャメロン氏は保守党内の欧州懐疑派をなだめ、独立党をけん制するためにEU残留か離脱かを問う国民投票の二〇一七年末までの実施を表明。自身は「(加盟国に)干渉しすぎる」EUを改革した上でのEU残留を主張する。EU改革の成果を掲げて総選挙に臨みたい思惑からユンケル氏反対を貫いたキャメロン氏は、欧州大陸の国々から「EUの邪魔者」と冷たい視線を浴びる。

 だが、英国民の反応は逆だ。英紙フィナンシャル・タイムズの世論調査では、49%がキャメロン氏の姿勢を支持し、不支持率の二倍以上にのぼる。「離脱に投票する」も36%と、残留の37%と拮抗(きっこう)。キャメロン氏は二十七日の会見で「残留させるのがより困難になった」と述べた。

 実際に離脱すれば、EU、英国ともに負の影響は計り知れない。ユンケル氏は発表した公約の優先五項目に「英国の残留」を挙げる。ユーロ不採用などEUと距離を置いてきた「特異な国」として認め、英国の懸念と向き合うと表明した。

 各国首脳も二十七日の首脳会議の声明に英国の主張を反映。EU統合深化を望む国と望まない国が「それぞれの道を歩むことを認める」と急きょ挿入した。また、欧州議会選の結果を「考慮」して次期委員長候補を指名した今回の方式も見直すことにし、キャメロン氏に配慮を見せた。

 ユンケル氏は七月十六日の欧州議会で承認され、十月末で任期が切れるバローゾ委員長を継ぐ。任期は五年。


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