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欧州情勢・西洋事情

618チバQ:2015/07/12(日) 19:34:49
http://www.sankei.com/world/news/150711/wor1507110041-n1.html
2015.7.11 22:43
【ギリシャ危機】
「審判」の時…3つのシナリオ 合意か、決裂か、それとも協議継続か

 ギリシャが申請した金融支援をめぐり、欧州連合(EU)は12日、その交渉開始の可否を判断する最終期限を迎える。11日にユーロ圏財務相会合がギリシャによる財政再建策を協議。両者がどこまで歩み寄れるかが焦点だ。支援が認められ、ユーロ圏の一員として再生の道を歩むのか、協議が決裂してユーロ圏離脱を余儀なくされるのか。ギリシャにとっては「審判」のときだ。(ベルリン 宮下日出男、藤原章裕)

合意

 「いずれにしても重大な決断だ」。財務相会合のデイセルブルム議長は10日、支援の前提となる財政再建策をギリシャから受理した後、厳しい表情で語った。

 ギリシャはEUの金融安全網「欧州安定メカニズム(ESM)に3年間の支援を申請。必要額を計535億ユーロ(約7兆2千億円)としている。EU側が再建策の実効性を認めれば、支援交渉の開始が合意される見通しとなる。

 欧州中央銀行(ECB)が保有する約35億ユーロのギリシャ国債は、20日に償還期限を迎える。そのため合意後は、この日に融資実行を間に合わせるため、支援の詳細を詰める交渉や、一部のユーロ圏諸国での議会承認といった手続きを急ぐことになる。

 この場合、ギリシャの財政破綻は当面回避される。一方、ギリシャ国民は引き続き厳しい財政緊縮策を受け入れることになる。

 合意すれば週明けの金融市場は、ギリシャ問題が沈静化に向かうとの安心感から、投資家心理がやや改善。主要市場で最も早く取引が始まる東京市場で、安全資産とされる円が売られ、株を買う動きが広がる可能性もある。

決裂

 EU側に支援を拒否された場合、金融市場で資金調達できないギリシャの財政破綻は不可避だ。欧州中央銀行(ECB)は、20日を期限とする国債償還が実行されない場合、同国の銀行の“命綱”になっている緊急支援を停止する可能性が高まる。

 銀行が破綻すれば、企業による借り入れや、給与、年金の支払いが滞り、ギリシャ経済は一段と悪化する。政府はユーロに代わる「借用書」の発行や旧通貨ドラクマの復活を迫られ、ギリシャのユーロ圏離脱は現実味を帯びる。

 実際にはEU脱退の仕組みはあってもユーロ圏のみを離脱する規定はない。そのため欧州メディアでは、ユーロ圏の資格の一時停止といった選択肢も取り沙汰されている。

 決裂した場合、金融市場の混乱は深まりそうだ。20日が期限の約35億ユーロの償還だけでなく、14日のサムライ債(円建て外債)の116億円など、相次いで期限が訪れる債務が不払いとなり、デフォルト(債務不履行)に陥るためだ。

 東京市場ではリスクを回避しようと、円を買う動きが広まる可能性もある。平均株価は「1万9000円割れを試す動き」(三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジスト)を予想する見方もある。

先送り

 ギリシャは土壇場になって、財政再建策でEU側の要求に歩み寄った。「ユーロ圏初の離脱」という事態の回避に向けて残る溝を埋めるため、さらに折衝が続くことも否定しきれない。

 仮に当面の支援策がまとまったとしても、ギリシャの国内総生産(GDP)比177%に上る政府債務の取り扱いが課題として残る。ギリシャは債務の削減や返済期限の延長などの負担軽減を求めている。

 だが、ドイツなど一部のEU加盟国は、こうしたギリシャ側の求めに慎重姿勢を崩しておらず、交渉の細部で具体的な結論が持ち越される可能性は残る。

 市場で「債務問題が長引く」と予想する投資家が増えれば、ギリシャとEU側の“瀬戸際の交渉”に市場が一喜一憂する展開も予想される。投資家が「問題の抜本解決を先送りした」と判断すれば、株価は上昇しにくい展開になりそうだ。

 東京市場は上海株の値動きに左右されやすくなっており、「ギリシャが収束に向かうだけでは投資家心理はそれほど上向かない」(SMBC日興証券の圷正嗣株式ストラテジスト)との悲観論も聞かれる。


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