欧州情勢・西洋事情

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英総選挙、労働党の「地滑り的勝利」予想　右派ファラージ氏出馬で保守党は一層苦境に
6/4(火) 16:41配信

産経新聞
【ロンドン＝黒瀬悦成】英調査会社ユーガブは３日、７月４日に実施される英総選挙で、１４年ぶりの政権奪還を目指す最大野党の労働党が下院（定数６５０）で２２０議席を積み増し、４２２議席を獲得する「地滑り的勝利」を収めるとの推計を発表した。

スナク首相率いる与党の保守党は１４０議席にとどまり、１９０６年の総選挙以来の歴史的な敗北を喫するとしている。

調査は、スナク氏が下院解散を表明した２日後の５月２４日から６月１日にかけて全英の有権者５万８０００人以上を対象に投票先を聞き取った。

ユーガブは、労働党が当時のブレア党首の下で政権交代を果たした１９９７年選挙を上回る議席を獲得すると指摘。一方の保守党は、現政権で国防相を務めるグラント・シャップス氏らベテラン議員が落選する可能性があるとした。

一方、英国の欧州連合（ＥＵ）離脱「ブレグジット」を先導した際に旗振り役を務めたナイジェル・ファラージ氏は３日、自身が幹部を務める右派政党「リフォームＵＫ」から総選挙に出馬すると表明した。同党の党首に就任して選挙戦に臨むとしている。

ファラージ氏は先に出馬見送りの意向を示していたが、撤回した。トランプ米大統領の友人としても知られる同氏は厳格な移民対策などを主張。保守党は、一部の保守層に強い影響力がある同氏に支持基盤を切り崩され、一層の苦戦に陥ることを警戒している。

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