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欧州情勢・西洋事情

445チバQ:2015/05/08(金) 20:59:34
http://mainichi.jp/select/news/20150509k0000m030083000c.html
英総選挙:EUに高まる危機感 離脱国民投票の現実味増し
毎日新聞 2015年05月08日 20時36分(最終更新 05月08日 20時55分)
 【欧州総局】英国の下院総選挙は8日開票が行われ、キャメロン首相率いる保守党が議席を上積みし、勝利する見通しとなった。

          ◇

 【ブリュッセル斎藤義彦】欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票実施を「譲れない一線」とするキャメロン首相の続投が決まったことで、EU側には危機感が高まっている。離脱ムードが漂うこと自体がEUの運営や統合深化には足かせになるためで、EUは困難な対応を迫られる。

 「EUにとっては壊滅的な英離脱が起こる可能性が出てきた」。欧州外交筋は8日、こう語った。またEU外交に精通する元EU高官は、「もし離脱が現実になれば、EUというシステム全体の弱体化は避けられない」と話す。さらにギリシャなどEUに不満を持つ国が離脱や加盟条件の再交渉に走る可能性が出て「パンドラの箱を開けることになる」と「第2の脅威」を憂慮する。

 英国内ではEUへの支持は以前より高まっているが、先月初めの英BBCの世論調査では、離脱、残留、未決定がなお3分している状況だ。

 キャメロン首相は、東欧などEU内からの移民制限、EUからの権限移譲など、根本的な加盟条件の再交渉をまず行い、その結果を国民投票に諮る意向だ。しかし、欧州委員会のユンケル委員長は英選挙に先立つ4日、EU内の人の移動の自由は「EUの根本原理で、私はその強力な守護者だ。英国だけの指示には従わない」と述べ、「英国とフェアに交渉するが、英国は自分の政治課題を他国に押し付ける立場にない」と警告した。キャメロン首相はユンケル委員長がEU統合推進論者であることから就任に反対した経緯がある。また、トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)もEUから英国の移民の最大グループであるポーランド出身で、今後、英EUの正面衝突も予想される。

 英国が求める加盟条件変更には、EUの基本条約改定が必要だが、全加盟国の批准が必要な基本条約改定には他の加盟国は消極的で、改定の可能性は当面ない。EU外交筋は「キャメロン首相の身勝手な主張には独仏もウンザリしている」と話す。

 別の欧州外交筋は、EU離脱となれば、「英国にも打撃になる」と指摘。英国が重視してきた単一市場からも出ることになり、関税や手続きなどが課されるため、EU参入は不利になる。英国の基幹ビジネスである金融でも、EUの規制決定への参加権を失う。「経済界にとっては悪夢だ」と英経済界の組織「親EU」のヤーンショウ代表は指摘する。

 英国とEUの関係がギクシャクすれば、重要政策では全会一致が基本原則のEUで、英国が“拒否権”を行使することも予想され、EUは困難な対応を迫られそうだ。


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