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欧州情勢・西洋事情

425チバQ:2015/05/05(火) 22:05:07
http://mainichi.jp/select/news/20150503k0000e030129000c.html
英国:総選挙争点に「核放棄」 揺れる原潜母港の町
毎日新聞 2015年05月03日 14時00分

 7日投開票される英国総選挙で、英国史上初めて核兵器の放棄が大きな争点に浮上している。北部スコットランドに配備されている英国唯一の核兵器の撤去を掲げるスコットランド国民党(SNP)の躍進が確実視され、政権入りの可能性もある。「軍事大国・英国の象徴」とされる核兵器の撤去の是非は、安全保障を巡る議論だけでなく、基地から経済的恩恵を受ける地元にも波紋を投げかけている。【ヘレンズバラ(スコットランド西部)で坂井隆之】

 スコットランド西部ヘレンズバラの中心部から車で丘陵を20分ほど上ると、眼下に「クライド海軍基地」が広がる。桟橋には長距離核弾道ミサイル「トライデント」を搭載する原子力潜水艦2隻が鉛色の半身をさらしていた。英国唯一の核兵器を搭載する原潜だ。

 「戦後70年、英国の平和を守ってきたのはこの基地だ」。祖父の代から地元で食品店を営むマイケル・カーレイさん(64)は、壁に掲げられた潜水艦の写真を前に誇らしげに語る。基地は約7000人の雇用を生み、経済面でも地域を支えてきた。タクシー運転手のマイク・ブラウンさん(56)は「基地が無くなれば、住民の半分は仕事を失う」と話す。

 「トライデント」の存続はこれまでも論議されてきた。運用には毎年24億ポンド(約4300億円)もの費用がかかり、更新時期も近づく。第1党の保守党と連立を組む自民党は核戦力の縮小を主張。キャメロン首相(保守党)は「今は防衛力を下げる時ではない」と反論するが、結論は事実上先送りされている。

 このタイミングで核撤去とスコットランド独立を主張するSNPが台頭した。SNPは昨年9月、独立を問う住民投票を主導。独立賛成は過半数に届かなかったものの45%を占めた。総選挙では前回の6議席から、スコットランドに割り当てられた全59議席の獲得を視野に入れる。2大政党の保守、労働両党共に過半数を割る予想の中で、SNPは連立のカギを握る。軍縮派を抱える労働党に対し、首相指名での協力と引き換えに核放棄を突きつける構えだ。

 ヘレンズバラ中心部にあるSNP選挙事務所で元歴史教師のアラスター・ジェイミソンさん(63)は「核をやめて福祉や教育に予算をつぎ込むべきだ」と主張。基地労働者の懸念については「核を撤去しても基地は残る。じっくり話せば理解される」と話す。一方、基地に近いグラスゴー選出のトム・ハリス議員(労働党)は「独裁国家が核兵器を保有する中、英国が核を放棄して防衛を維持できるのか」と反論する。グラスゴー大学のマレー・ピトック教授(歴史学)は「英国史上初めて核放棄を掲げる党が政権に関わる可能性がある選挙」と位置付け、「トライデントは『軍事大国』としての英国の自負心の一角を占める。放棄すれば軍事面で世界の主要プレーヤーの座を降りる象徴的意味がある」と話した。


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