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欧州情勢・西洋事情

424チバQ:2015/05/05(火) 22:02:32
http://www.sankei.com/world/news/150501/wor1505010026-n1.html
2015.5.1 11:07
【英総選挙】
混沌あと1週間 前外相「分裂招く」 過半数政党ない「中ぶらりん」予測

 【ロンドン=内藤泰朗】英国で7日に投開票される総選挙(定数650)まで残り1週間となった。「第3勢力」の台頭が予測される中、与党・保守党と最大野党・労働党は支持集めに懸命だ。どのような枠組みになろうと、政策立案や実現性などの点で両党が重要な地位を占めることは事実で、小政党の支持者が不安定化を嫌い、二大政党に票を投じる可能性を指摘する声も出ている。

 「昨年の住民投票で英国からの独立を掲げたスコットランド民族党(SNP)が躍進し、二大政党に次ぐ第三党となって影響力を増せば、英国の分裂を招きかねない。国家の先行きが不透明な危機的状況を救えるのは保守党政権だけだ」

 キャメロン政権の前外相で、保守党党首も務めたヘイグ下院院内総務は4月中旬、こう強調した。

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 二大政党の潮流は国王擁護派の「トーリー党」(保守党の前身)と、反国王派の「ホイッグ党」(自由党、自由民主党の前身)にさかのぼる。1920年代以降は国民の意識が変わり、保守党と労働党の二大勢力による政権交代の形へと変化した。

 しかし、2010年の前回総選挙ではどの政党も過半数(326議席)を獲得できず、第一党となった保守党と第三党の自由民主党が連立内閣を組んだ。連立政権は第二次大戦中のチャーチル挙国一致内閣以来戦後初めてのことだった。

 単独政党の政権に慣れていた人々からは当初、「すぐに行き詰まり、崩壊するだろう」という懐疑的な見方が強かった。

 だが、キャメロン首相は自民党党首のクレッグ副首相からの要請を受け、総選挙は5年ごとに5月の第1木曜日に行うと定めた「議会会期固定法」を採決した。

 これにより、首相は連立政権を安定させることには成功した。半面、同法は首相が解散権を放棄したことを意味するため、専門家の間では首相の指導力低下は否めないと指摘する声もある。

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 世論調査はどの政党も過半数に達しない「ハング・パーラメント(中ぶらりん議会)」になると予測し、再び連立政権ができる可能性が高いと伝えられる。

 「多党が乱立し、中ぶらりん議会や連立政権が誕生するのは、二大政党に不満を持つ民意の証しだ。それは政治がより混迷する原因にもなりかねない。だが、二大政党の変革につながれば、中ぶらりんも悪くない」。英国人記者からはこうした声も聞かれる。

 英国は1選挙区につき1人しか当選できない小選挙区制を導入した。死票を嫌って二大政党に投票する傾向が強いうえ、制度の特徴から第一党による安定した政権が生まれやすいシステムだ。

 「総選挙は人気投票ではない。誰に国の運営を任せるかの選択だ。ミリバンド(労働党党首)か、私かの選択肢しかない」。キャメロン氏はこう訴えて国民に選択を迫る。

 先のヘイグ氏も、「英国は数百年にわたり二大政党政治を築き上げてきた。(これについて)死亡記事を書くのはまだ早い」と述べる。長い伝統を誇り、日本の政治制度にも影響を与えた英国の議会制民主主義。今回の総選挙はその方向性を決する重要な意味を持ちそうだ。


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