したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

409チバQ:2015/04/25(土) 11:21:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015042502000128.html
「核戦力」争点に浮上 スコットランド民族党 原潜ミサイル反対

2015年4月25日 朝刊


 五月七日投開票の英国総選挙で、核戦力の行方が注目されている。第三党となる勢いのスコットランド民族党が、英唯一の核兵器である原子力潜水艦ミサイルの保持に反対しているためだ。潜水艦はスコットランドの基地が母港。同党は新政権のカギを握る存在になる可能性が高く、結果次第で核保有国としての国際的地位に影響が出る事態もありそうだ。 (ヨーロッパ総局・小嶋麻友美)
 スコットランド西部の中心都市グラスゴーの西約四十キロ。港町から車で十分ほど走ると、鉄条網に覆われたクライド海軍基地が現れる。潜水艦発射弾道ミサイル「トライデント」搭載の原潜はここを拠点にしている。
 原潜は一九九四〜二〇〇一年に配備され、二八年までに引退する予定。来年中に後継システムの導入を正式決定しなければならず、キャメロン首相率いる保守党と最大野党の労働党はともに、核抑止力として更新は必要だとの立場だ。
 一方、スコットランド行政府与党の民族党は、スコットランド独立の是非を問う昨年九月の住民投票の際には原潜撤去を独立白書に掲げた。今選挙では、より現実的な「トライデントの更新廃止」をマニフェスト(政権公約)に入れた。
 同党は、現有六議席を大幅に伸ばし五十議席程度の獲得が確実視される。一方の二大政党はいずれも過半数に届かない公算で、左派の労働党が政権を取るには民族党の協力が欠かせなくなる情勢だ。その場合、条件として民族党は、更新断念を強く迫るとみられ、保守党は「両党の取引は英国の安全保障に危機をもたらす」(ファロン国防相)とけん制している。
 ただ、更新費用は巨額で、政府試算で約二百五十億ポンド(四兆五千億円)、非核団体は維持費など総額一千億ポンド(十八兆円)と推計。緊縮財政の下で世論は割れている。
 基地を含む選挙区は今回、初めて民族党の勝利に傾きつつある。候補者は「地元が原潜に依存する雇用はわずか五百二十人。今も将来も使われない核兵器に巨額の金をつぎ込むのはあり得ない」と訴える。
 基地近くの「平和キャンプ」で反核活動を続けるジェイミー・ワトソンさん(33)は「この先もスコットランドに核兵器が置かれるのか、それとも英国が核軍縮に向かい、平和をつくる世界のリーダーになれるかどうかを決める選挙だ」と話した。
 <英国の核兵器> 冷戦終結後の核軍縮で、爆撃機などの核爆弾は1998年までに全廃。現在は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「トライデント」を搭載したバンガード級原子力潜水艦4隻を保有する。スコットランドのクライド海軍基地を母港に、常時1隻が海上をパトロール。任務中の1隻には、核弾頭40発を装備している。核弾頭の保有総数は現在215発とされ、備蓄などを除いた配備可能数は120発。この5年間に25%削減された。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板