したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

4016チバQ:2022/01/01(土) 13:17:21
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20211231k0000m030001000c.html
仏、EUの議長国に マクロン氏 存在感発揮し、再選のはずみに?
2021/12/31 08:30毎日新聞

仏、EUの議長国に マクロン氏 存在感発揮し、再選のはずみに?

フランスのマクロン大統領=AP

(毎日新聞)

 フランスは1月から半年間、欧州連合(EU)の議長国を務める。マクロン大統領が結束の揺らぐEUのかじ取り役を果たし、4月の大統領選での再選に向けたはずみをつけられるかどうか注目される。

 「完全な主権を持ち、世界に冠たる欧州となる。欧州の運命は欧州で決める」

 マクロン氏は12月9日、大統領府で記者会見し、議長国としての意気込みを述べた。新型コロナウイルスの感染拡大や、中東などからの難民・移民の受け入れ問題を念頭に、欧州での移動の自由を認めるシェンゲン協定の見直しや独自の防衛力の強化などを重要課題に挙げた。また英国の離脱でEUの求心力が低下する中、従来の経済面での協力にとどまらず、政治的な統合を深化させる意欲を示した。

 EU議長国は加盟国の持ち回りで、フランスの就任は、2008年以来14年ぶりだ。マクロン氏は17年の大統領選の決選投票で親EUを掲げて、EU懐疑派の極右政党・国民連合のルペン氏に勝利。再選へ向けた出馬をまだ正式に表明はしていないが、欧州のリーダーとしての存在感を示し、有権者に成果をアピールしたい考えだ。

 マクロン氏は、EUでの指導力の発揮が、大統領選で対抗馬に差をつける切り札になるとみている模様だ。仏ルモンド紙の世論調査では54%が「対外的にフランスの良いイメージを与えている」と答えるなど、マクロン氏の外交手腕は、有権者から一定の支持を得ている。マクロン氏は9日の記者会見で、新型コロナ危機に対応する復興基金の創設や、ワクチンの共同購入などEUの成果を挙げながら、「欧州が強くなればなるほどフランスにとっては良い。我々は欧州人だという意識が必要だ」と訴えた。

 法の支配や人権問題などEUの理念にかかわる問題で対立するハンガリーやポーランドとの関係改善に向けた地ならしも進めている。13日には大統領就任後、初めてハンガリーを訪問。権威主義的政策を進めるオルバン首相と会談し、互いを「政敵だがパートナー」と位置付けた。ポーランドなどを加えた東欧4カ国との間で、不法移民対策のための国境管理の強化や、EU加盟国間で意見が分かれる原発の推進などに一致して取り組むことも確認した。

 一方、大統領選で争うことになる有力な極右候補らは、EUの権威に対抗し、フランスの独自性の強化を重視している。前回大統領選に続き立候補を表明しているルペン氏は、前回はフランスのEUからの離脱「フレグジット」を公約に掲げた。今回は英国の離脱後の混乱を受け、EUの権限を弱める改革を訴えている。マクロン氏の議長国としての意気込みについて「EUの無能さをさらすことになるだろう」と冷や水を浴びせた。さらに、EUが不法移民対策で役割を果たさず、権限が肥大化して加盟国の自主性を奪っているとして「EUはフランス人にカネを返せ」とツイッターで主張した。

 もう一人の極右候補で政治評論家のゼムール氏もEU批判を展開し、有権者の愛国心に訴える戦術だ。シェンゲン協定を停止し、フランスの国境警備を軍に担わせると主張。パリ近郊で12月に開いた選挙集会では「我々はフランスだ。EUの属国ではない」と述べて喝采を浴びた。

 ただ、EUのあり方や、EUとの距離感が争点の一つとなった前回の大統領選と比べ、今回は経済、治安対策など国内政策への関心が高く、親EUを掲げるマクロン氏の主張が有権者にどこまで響くかは不透明だ。またマクロン氏は17年の就任以来、北大西洋条約機構(NATO)を「脳死」と批判するなど、同盟国との協調性を軽視する言動も目立っており、こうした姿勢を危ぶむ声もある。【パリ久野華代】


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板