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欧州情勢・西洋事情

4005チバQ:2021/12/26(日) 13:00:18
 ◇「移民の次の敵がLGBT」

 12月初旬、私はハンガリー政府の少子化対策の取材のためにブダペストに入ったが、滞在期間中、2人のLGBT活動家に会う機会があったので、状況を聞いてみた。

 ドロッチャ・レダイさん(48)は、苦境に立つハンガリーのLGBTコミュニティーの状況を象徴する人物として、おそらく今世界で最も著名な人物だ。米誌タイムが選ぶ恒例の「最も影響力のある100人」に今年選ばれた。

 レダイさんが広く知られるようになったのは、20年に出版された一冊の本を監修したことだった。「みんなのためのおとぎの国」と題されたこの本は、よく知られたシンデレラやギリシャ神話などを換骨奪胎し、キャラクターを性的少数者や差別対象となる少数民族ロマなどにしてストーリー展開していく短編集だ。

 この本は出版直後から、ハンガリーの極右などを憤激させることになった。複数のメディアによると、ある極右政党は記者会見の席上でこの本を「ホモセクシュアルのプロパガンダだ」として、ビリビリに引き裂くデモンストレーションを行った。またタイム誌によると、オルバン氏はラジオのインタビューでこの本について聞かれ「ハンガリーはホモセクシュアルについて寛大で寛容だが、越えてはいけない一線がある。私の意見を要約するならこうだ。子供から手を引け」と述べた。

 カフェで会ったレダイさんは、「活動家」という私の勝手な先入観を覆す、小さな声でとつとつと話す人だった。

 「この本を出版したのは、子供たちと多様性や寛容といった問題に取り組み、彼らと社会的疎外とか差別などの難しいテーマについて話をしてみようと思ったからです。というのはこの5〜10年、社会がどんどん二極化していって、憎悪に満ちたヘイトメッセージが広がり、子供たちがそれに影響を受けていると考えたからです」と述べ、「子供にはおとぎ話(という形式)が適しているだろうと思いました。幅広い課題を扱う本にしたかったので、LGBTだけでなくさまざまな社会グループを含め、親や教師が子供と話すのが難しい議論を呼ぶテーマが多いです」などと意図を説明した。

 オルバン政権は、中東などから大量の難民らが欧州入りを試みた15年の「欧州難民危機」の際、国内流入を拒み、国境にフェンスを設置。難民らに寛容な西欧からは非難を浴びた一方で、中・東欧諸国からは一定の支持を受け、国際的に注目を浴びて、結果的に存在感を高めた。

 レダイさんはオルバン政権のやり方について「歴史を見れば、専制的な政権が常に敵を生み出そうとしていることが分かるでしょう。オルバン氏はこれまでも難民と移民を攻撃し、政府に批判的なNGOを攻撃してきました。移民問題は18、19年ごろに消え去り、彼らは新たな敵を見つけるべきだと考えたのです。しかし、出任せに敵を選んでいるわけではありません。彼らは女性の権利やLGBTの権利を奪いたいと考えています。彼らはこういったグループが伝統的なジェンダーの役割を脅威にさらすと感じているのです」と述べた。

 総選挙と同時となる公算が大きい国民投票について尋ねると「我々にとってはとても難しい状況です。投票率が低いと現政権が勝つ可能性が強まるので、みんなに投票を促したいのですが、一方で国民投票(の結果)は無効にすべきなので、議会選には投票し国民投票には投票しないということを理解してもらわないといけない。しかも国民投票の質問は『子供が○○になっていいか』と聞くもので、誰もイエスとは答えられないような質問です」と語り、状況は厳しいとの認識を示した。


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