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欧州情勢・西洋事情

390名無しさん:2015/04/11(土) 20:41:53
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150406-00010000-fsight-int
「脱悪魔化」した仏極右「国民戦線」の台頭とジレンマ
新潮社 フォーサイト 4月6日(月)18時41分配信

 3月下旬(3月22日と29日)に行われたフランス県議会選挙第1回投票では、極右政党の国民戦線(FN)が25.2%の史上最高の得票率を獲得した。既成大政党に対抗して2位につけ、大躍進となった。

 事前の予測ではFNが第1党となる世論調査結果もあった。結果的に国民運動連合(旧ドゴール派、サルコジ前大統領が代表の政治勢力UMP)を中心とする保守中道派連合(UMPと、バイルー前大統領候補率いる中道派民主運動MoDem、そしてサルコジに近かったボロー元環境大臣らによる民主独立連合UDI)の29%には及ばず、第1党の地位は逃したが、大統領与党社会党中心の左派連合の21.9%の得票率を大きく上回った。

■第1回投票では「2大政党の一角」

 その意味は大きかった。FNは今や現状に対する不満勢力を糾合して、社会保障を重視する政党へと転換している。つまりFNは社会党の支持基盤に食い込んでいるのである。したがって、その当面の敵は保守右派勢力であるよりも、社会党・左派政権与党とも考えられている。

 第1回投票に関する限りFNの大勝だった。これが比例代表制であったら、フランス政治の地殻大変動が起こるところであった。マリーヌ・ルペン党首は 第1回投票の結果を受けて、「FNは単独では第1党の政党である」「FNと右派・保守中道派の2大政党制が誕生した」と意気軒昂に語った。この「勝利」は「2017年大統領選挙の布石」を意味した。

 今回の県議会選挙は、全国一斉選挙という形で行われた。2013年に改正される前の制度では、6年任期の議員のうち半数が3年ごとに改選されていたが、今回からは全議員が一斉に改選された。そのため今回の県議会選挙は、国政の行方を占う意味を持った。

 またもうひとつ、今回の選挙ではフランス政治特有の一面が試された。県議会選挙はカントン(小郡)と呼ばれる小さな選挙区での単記投票の集票結果であるが、今回からは2000年に導入されたパリテ法(男女同権法、候補者を男女同数にすること)を有効に生かす方法がとられた。つまり、単記投票では女性の候補者をたてても当選しにくい。今回から男女ペアで2人ずつ候補者をたてることを義務づけ、その分カントンの数を約半分(2054)にして、ペアで当選者がでるようにしたのである。左派では女性候補との組み合わせなど、立候補準備の段階で対立が大きかった。第1回投票後に社会党ヴァルス首相が「左派は選挙協力が十分ではなかった」として左派の統一を呼びかけたことにも、それは表れていた。


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