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欧州情勢・西洋事情

3897とはずがたり:2021/09/20(月) 22:06:21
 また、8月30日からは人と接する場で働く約180万人の従業員(病院や公共施設等に従事する者)に衛生パスの保持が申し渡された。

 コロナワクチンを打ちたくなければ、検査後72時間有効の陰性検査証明を作ればこと足りるが、その検査費が国民保険でカバーされるのは10月中旬まで。その後は医者の処方箋がない限り全額実費と政府は決めている。抗原検査で約25ユーロ、PCR検査で約50ユーロほどが検査ごとにお財布から消えることを考えれば、ワクチンなしで日常生活を送るために、週2回の検査を受けることを躊躇する人は少なくないだろう。

 政府はコロナワクチン接種を義務とは言わず、衛生パスの導入で接種する以外に選択の余地のない状況に追い込んでいる。コロナにうつらないよう、うつさないようにとワクチンを打つのではなく、コロナワクチンの信憑性に疑問を持っていたとしても、衛生パスがないと何もできないからと仕方なくワクチンを打つフランス人は多い。
 
 現在成人した国民の約85パーセント以上が一度目の接種を終えた。二度目の接種は、約70パーセントに達しているという。その数は今後さらに増えるだろう。フランスはワクチンキャンペーン成功国というお墨付きを得るまでになった。
 
 この衛生パスの適用は現在18歳以上だが、今月末からは12歳以上になる。すなわち、12歳からのコロナワクチン接種が正式に奨励となるわけだ。9月の新年度早々、中学、高校でワクチン接種キャンペーンも始まった(この年齢への安全性については、コロナワクチンの接種実験で安全という結果が出たからとのことだが、どの国で、どのような実験をこの年齢層にしたのだろうか)。この法が決まって以来、デモには「子供へのワクチン反対!」「子供にまで触れるな!」「子供の未来を守れ!」という訴えが多く加わった。

■ 30日間に3回不携行で捕まると3750ユーロの罰金

 ちなみに、新学期第1日目の9月2日、高校生の我が息子も学校内で開催されるワクチン接種の許可を促すプリントをもらってきた。毎年、学年の始まりに記入しなくてはならない提出資料がたくさんある。

 提出資料には、両親二人の連絡先(離婚の多い国なので各々に書くスペースがある)や職業の他に、両親のサインが必要になる。通常、両親二人の直筆サインが揃わないと学校は受領しないが、コロナワクチン接種許可のサインに関してはどちらか一人の親のサインでOKだ。

 驚くことに、16歳からは親のサインが不要だという。柔らかなヒゲの一本がやっと生えてきた少年が、独断でワクチンを打つ。政府はどこまでも国民へのコロナワクチン接種を急いでいるようだ。

 イスラエルが4度目のワクチン接種を始めることになったとか、コロナワクチンの存在が新しいコロナ株を作るというニュースが大手新聞で伝えられている。このまま政府の言う通りにしていてよいのかと、市民は、市民に警告するためにもデモを続ける。

 衛生パスが適用されて約1カ月になる。チェックはQRコードを差し出し、「ピッ!」となれば「どうぞどうぞ」で、そのQRコードが誰なのものなのかという確認は一切ない。

 警察の抜き打ちチェックはあるとされ、衛生パスが必須の場で携行していない場合は最低135ユーロの罰金だ。偽物の衛生パスが見つかった場合も同様。30日内に3回、不携行で捕まると3750ユーロの罰金、かつ6カ月間の監獄入りである。

 さらに、店や施設などが来客の衛生パスのチェックを怠った場合、一時的な閉鎖が言い渡される恐れがあり、それが繰り返されると懲役1年かつ9000ユーロの罰金。公衆に接する仕事に従事する者がパスを保持していない場合、契約が一時停止される可能性もある。

 家族や友人や恋人と愉しく食事中のレストランに、突然、衛生パスをチェックするために、棍棒とピストルを下げ、硬くごっつい制服と靴に身を包んだ警察が数人現れ(決して警察は一人では動かない)、レストランの端から順にQRコードと身分証明書をチェックしていく光景は想像するだけでも恐ろしい。チェックを待つうちに温かなスープは冷め、食欲は一気に失われるだろう。ここは民主主義の国であるはずだ・・・。


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