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欧州情勢・西洋事情

3595チバQ:2020/08/25(火) 11:27:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c314d5e9e3773ee65d7809d05b9e0d8d1aff3b
コロナで1万人超「軟禁状態」 ギリシャ・レスボス島 欧州難民最前線(上)
8/24(月) 13:21配信
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ギリシャ・レスボス島の難民キャンプ=8日
 エーゲ海北東部のトルコ沿岸に位置するギリシャのレスボス島には、1万人超が暮らす欧州最大の難民キャンプがある。

 難民らは現在、新型コロナウイルス対策を理由にした移動制限で過密なキャンプに「軟禁状態」に置かれ、心身共に追い込まれている。5年前の危機から今も続く欧州難民問題の最前線に今月、記者が入った。

 ◇1日が1カ月に
 「ここでは1日が1カ月にも感じる」。アフガニスタン出身のヌル・モハマド・シャリフィさん(41)は1年前に妻と子ども4人とトルコからボートで渡ってきた。一家のテントは5、6畳ほど。中に入ると夏の強烈な日差しの熱気ですぐに汗が噴き出た。扇風機はあるが電気は頻繁に止まり、普段は外で日陰を探して過ごすという。

 島最大の都市ミティリニから数キロの山あいにある難民キャンプには、こうしたテントが無数に立ち並ぶ。アフガン人を中心に想定収容数3000人を大幅に上回る約1万3000人が生活している。

 食料は配給制だが、毎日数時間並んでも「水とパンぐらい。家族には足りない」。トイレや水道などの衛生状態は悪く、子どもには皮膚病や下痢がまん延。けんかや殺人、女性暴行も絶えない。

 この環境に耐え切れずシャリフィさんの妻は7カ月前に出て行ったきり戻らない。15歳の次女は数日前から夜中に突然泣きだす発作を起こすようになった。「家族の将来を思って連れて来たが、地獄に行き着いてしまった」とシャリフィさん。一家は親族が住むドイツ行きを望むが、「ここ以外なら、もうどこでもいい」と下を向いた。

 ◇犯罪者じゃない
 厳しさに拍車を掛けたのは政府が3月、エーゲ海の島々のキャンプに導入した移動制限だ。

 それまで難民らは島内を自由に行き来し、海水浴をしたりし、子どもたちは市内の学校に通うこともできた。しかし域外に出られるのは1時間に150人まで。無許可で警察に見つかれば罰金を取られる。難民らは「われわれは犯罪者じゃない」と訴える。またキャンプ内の診療所の態勢は不十分で、適切な医療を受けることもままならない。

 難民認定には数カ月から1年超も待つ必要があり、人々は逃げ場のないキャンプで先の見えない日々を送る。国際医療援助団体「国境なき医師団」の調整役カロリン・ビレマンさん(34)は「島に来るまでにすでにトラウマを抱えているのに、さらに心の傷を負ってしまう」と懸念する。

 同キャンプ内のコロナ感染例はまだゼロ。制限は観光への悪影響や住民との衝突回避が狙いとの見方もある。ビレマンさんは「難民だけ制限し続けるのはおかしい」と政府の対応を批判する。

 ◇苛酷な現実
 一方、難民流入が今も続く中、政府は島々のキャンプの過密解消のため、6月に難民の滞在場所や生活を支援する制度の期間を6カ月から1カ月に短縮。キャンプから本土への移動を促し始めた。

 ただ、キャンプを出ても自力で家を借り、仕事も見つけるのは困難。待ち受ける現実は苛酷だ。アテネ中心部に近いビクトリア広場は今、行き場を失った多くのアフガン人の路上生活の場となっている。

 女性ばかり7人家族のシマ・ジャファリさん(18)は8カ月過ごしたキャンプを突然離れてよいと言われた。広場に行き着いたが「言葉も分からないし、お金もない」と途方に暮れる。妹と2人で2カ月も広場に寝泊まりするジャマル・モハマド・ラフィさん(24)は「キャンプを出た時は状況は良くなると思った。もうどうしていいか分からない」と嘆いた。


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