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欧州情勢・西洋事情

3546チバQ:2020/05/27(水) 18:29:42
https://www.sankei.com/world/news/200527/wor2005270023-n1.html
新型コロナ 感染を抑制したフィンランド 徹底した危機管理が奏功


2020.5.27 13:01|
 【ロンドン=板東和正】新型コロナウイルスが欧州で蔓延(まんえん)する中、北欧フィンランドが感染拡大の抑制に成功している。第二次世界大戦で隣国の旧ソ連に侵攻された教訓から、マスクや防護服などの医療物資を平時から備蓄する危機管理体制が功を奏したとみられている。

■大戦を「教訓」に

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、27日時点で、フィンランドの感染者数は累計約6600人と北欧4カ国の中で最も少ない。フィンランドと国境を接するロシア(約36万2300人)の50分の1未満にあたる。

 フィンランドは3月16日に新型コロナの感染拡大を受け、緊急事態を宣言。その後、レストラン、カフェ、バーなどの閉鎖に踏み切った。ただ、フィンランド政府は屋外の自由な運動を許可し、運動を1日1回に限定した英国に比べて外出制限は緩やかだった。国民に厳格な外出制限を強いない代わりに、物資の充実に力を入れた。

 フィンランド政府は、戦争や災害、感染症などの国家の非常事態に対応できるように、約550万人の国民に物資をいつでも配布できる欧州最大の危機管理体制を構築しているとされる。米紙ニューヨーク・タイムズによると、フィンランド政府は医療物資だけではなく、油や穀物といった食料、弾薬の材料などを備蓄。非常事態に備えて備蓄する対策は終戦後の1950年代に導入された。

 フィンランドには、大戦が勃発した39年に旧ソ連の侵略を受け、独立を保った歴史がある。戦後もロシアへの警戒を続け、自国防衛のため備えを万全にしてきた。ノルウェーで防衛問題を研究する学者、マグヌス・ハケンスタッド氏はニューヨーク・タイムズに「フィンランドは常に災害や第三次世界大戦への準備ができている」と指摘した。新型コロナを受けて、備蓄倉庫は戦後初めて活用され、病院などに医療物資が届けられたとみられている。

 他の欧州諸国では、新型コロナの治療にあたる医療従事者がマスクや防護服を十分に得られず、感染が拡大する要因になった。ヘルシンキの住民は「フィンランドは新型コロナ禍で医療物資に困らないまれな国だ」と分析する。また、フィンランド政府は4月上旬ごろから、新型コロナの感染の有無を調べる「抗体検査」を他国に先駆けて実施した。感染者を早期発見するための検査態勢を充実させ、感染者や死者数を最小限に抑えたという。

■失敗した国

 一方、同じ北欧でも、緩やかな制限措置を続けるスウェーデンは感染者数が約3万4千人と増加傾向にある。スウェーデンはテーブルの間を1〜2メートル離す「他者との距離」順守を条件にレストラン、バー、カフェの営業を容認。人口の一定割合がウイルスへの免疫を獲得することで感染を抑制する「集団免疫」を形成し、経済への悪影響を最小限に抑えることを狙っているとみられる。

 ただ、スウェーデンの新型コロナによる死者数は約4100人。国境を接するフィンランド(約300人)の約14倍にのぼり、「集団免疫を獲得する前に多数の国民が犠牲になる」(スウェーデンの医療従事者)と危機感が広がる。


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 感染症を研究する英専門家は「スウェーデンは他の北欧諸国に比べ、検査態勢が充実していない」とした上で「フィンランドのような徹底した危機管理体制を構築すれば、感染者や死者数をより抑えられた可能性がある」との見方を示した。


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