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欧州情勢・西洋事情

3501チバQ:2020/04/20(月) 14:00:59
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200420-00000031-mai-int

「戦後最大の試練」前に問われるEUの連帯 欧州感染確認から3カ月 


4/20(月) 12:14配信

毎日新聞







「戦後最大の試練」前に問われるEUの連帯 欧州感染確認から3カ月 


欧州連合(EU)本部の前ではためくEU旗=2019年10月、AP


 新型コロナウイルスの感染者が、欧州で初めて確認されてから、まもなく3カ月になる。域内の死者は世界の約3分の2を占め、大部分の国で外出制限が続き、経済はまひ状態に陥っている。危機対応の初動でつまずいた欧州連合(EU)は「戦後最大の試練」(メルケル独首相)を前に改めて連帯の精神が試されている。

 「当初イタリアが最も助けを必要としていた時に何もできなかった。心から謝罪する」。フォンデアライエン欧州委員長は16日、リモート開催でほぼ無人の欧州議会で演説し、EU加盟国で最大の被害を出しているイタリアに陳謝した。

 欧州初の感染報告はフランスだった。1月24日、中国からの帰国者と旅行者の感染が、南西部ボルドーと首都パリでそれぞれ確認された。イタリアでは同月31日、新型ウイルス流行の起点となった中国・武漢から来た中国人旅行者の感染が発覚し、同じ日にEUで初めて緊急事態を宣言。2月下旬からの北部を中心とした患者の急増に医療態勢が追いつかない状態が続き、死者は2万3000人を超えた。

 イタリアは流行初期にEUの災害支援の要である「市民保護メカニズム」を通じてマスクなどの提供を訴えたが「残念ながら、どの加盟国も応じてくれなかった」(イタリアのマッサーリ駐EU大使)。独仏などの大国はマスクの輸出を制限し、各国はなし崩し的に国境管理を強化。自国優先的な動きの前にEUの理念である「移動の自由」は棚上げにされた。

 ようやく光明が見えたのは4月9日。ユーロ圏財務相会合は前日から延べ16時間に及んだ協議の末、雇用維持の支援を含む5400億ユーロ(約64兆円)規模の経済対策で合意にこぎつけた。だが不和が埋まったわけではない。イタリア、スペイン、フランスは財源確保のため欧州共通の債券の発行を求めたが、財政状態の悪い南欧諸国の借金の肩代わりにつながりかねないとしてドイツ、オランダなどが首を縦に振らなかった。

 マクロン仏大統領は16日の英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで「EUの連帯を示す正念場だ」と共通債の発行を改めて提言。「実現できなければポピュリストが勝つ」と述べ、被害の深刻な国を中心に反EU勢力を勢いづけかねないと懸念を示した。コロナ危機以来、イタリアの世論調査では、EUを支持しない人の割合が増加傾向にある。

 ファンロンパイ元欧州理事会常任議長(EU大統領)は17日に開催されたオンラインのシンポジウムで「イタリアの感情は理解できる」と言及。15年夏以降の難民危機の対応でもイタリアはEUから十分な支援を受けられず、積年の不満があると指摘した。一方、今回のEUとしての経済支援の動きについては10年前のギリシャ危機よりも早かったと評価した。

 EUの政策立案を担う欧州委員会はコロナ危機対応の立て直しを急ぐ。マスクや人工呼吸器などを加盟国が共同で備蓄する計画を進めるほか、今月15日には外出規制などの段階的な緩和に向けた「出口戦略」の工程表を発表。域内の国境制限の解除は加盟国で協調して進めることを求め、その次の段階としてEU域内への外国人入域禁止措置の緩和につなげる方針を示した。

 EUは23日にはテレビ会議方式で首脳会議を開き、「コロナ後」の経済再建や21年以降のEU中期予算について話し合う。フランスなどは改めて共通債の可能性を探る。

 AFP通信の集計によると、19日までに欧州の新型コロナウイルスの死者は10万人を超え、世界の約3分の2に達している。【ブリュッセル八田浩輔】


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