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欧州情勢・西洋事情

3497チバQ:2020/04/17(金) 21:05:00
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14444784.html?pn=1
学校再開、悩む欧州 教育格差解消か、感染防止徹底か 新型コロナ
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2020年4月17日 5時00分
 欧州各国が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休校にした学校の再開に頭を悩ませている。家庭間での格差も懸念されるなか、子どもの教育機会を奪う期間はなるべく短くしたい一方、感染防止策を徹底するのは難しいからだ。段階的に進める店舗などの経済活動の再開も手探り状況が続いている。(パリ=疋田多揚、ベルリン=野島淳)

 ■仏 8%の家庭、連絡途絶える

 パリの小学校教員ポリーヌさん(33)が担当するクラスで3月からの一斉休校の間、連絡のつかなくなった家庭が一つある。親にメールを送っても「大丈夫」と一度返事があっただけ。携帯電話の番号を尋ねても、全く音沙汰がない。

 ポリーヌさんは毎日、自宅からパソコンを使って遠隔で授業をする。同僚の多くは宿題を出すだけだが、授業方式を選んだ。「どの生徒も平等に学ぶ機会が持てると考えた」という。

 だが、連絡のつかない家庭も含め、パソコンがない子どもが3人。自宅に勉強机さえない家庭もある。毎週、電話で本人に勉強の進み具合を尋ねるが、宿題はなかなか送られてこない。

 フランスでは、一斉休校で1500万人の子どもや学生が自宅学習を強いられている。国民教育省は、定期的に家庭に連絡を取るよう教員に求めているが、反応のなくなった家庭が8%ほどあるという。

 パリを拠点に教育支援のボランティアをするユーニス・マンガドリュネッタさんは一斉休校以来、寄付を募って中古パソコンを配る活動に携わってきた。ひとり親家庭、移民の家庭などに1千台を届けたが、「まだ足りない」という。

 マクロン大統領が今月13日、5月11日から段階的に学校を再開すると決めた理由が、こうした家庭環境の違いが教育格差を広げているというものだった。ただ、教員のポリーヌさんは複雑だ。「感染防止策を徹底するのは難しい」と思うからだ。現場にマスクは行き届くのか、子どもたちが感染防止のルールを守れるのか。「本当に学校を再開できるのか、よくわからない」

 ■店舗再開も手探り

 ドイツも15日、学校を5月4日から段階的に再開する方針を決めた。フランスと同様、教育格差を広げないことを重視し、専門家らが「できるだけ早く開けるべきだ」と提言していた。

 特に小さい子どもを抱える共働き家庭の場合、学校や幼稚園などの再開は、両親の働く場の再開時期とも関係する重要な問題だ。ただ、やはり感染防止策が問題だった。小さい子どもが常に互いの距離を取ったり、マスクをずっとつけたりして学校生活を送るのは難しい。当面は、最終学年の再開を優先。消毒などの衛生環境を整え、一度に教室に入る人数を制限するといった策を検討し、改めて他の学年の時期を決める。

 ようやく落ち着いてきた感染者の拡大ペースを再加速させないように活動を再開する難しさは、学校以外の店舗などにも共通する。

 ドイツは今回、売り場面積800平方メートル以下の商店について、入場人数の制限といった措置をとることを条件に20日以降の再開を認めたが、レストランや集会施設などの閉鎖は続く。

 メルケル首相は15日の記者会見で、感染者の増加が抑制されつつあることを「暫定的で、もろい成功だ」と指摘。「ワクチンが手に入るまで、ウイルスと共に生きなければならない」と一定の制限が長引く可能性があることを示唆した。

 イタリアやオーストリアなど他の欧州各国でも、4月半ばから店舗の再開を認めたが、様子をみながら手探りの状況だ。スペインは建設業や工場などの一部の経済活動を13日、2週間ぶりに再開。だが、まだ連日500人以上が亡くなっている。AFP通信によると、サンチェス首相は25日に期限を迎える外出禁止令について制限を弱めながらも続ける可能性に言及している。


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