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欧州情勢・西洋事情

3294チバQ:2019/10/21(月) 16:53:05
https://digital.asahi.com/articles/ASMBL7KRMMBLUHBI00G.html?pn=3
英・EU、なぜ合意? キーマンは「小さな国」の首相
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ブリュッセル=津阪直樹、疋田多揚 2019年10月19日17時00分
 「小さな国の首相として(EUの)連帯を感じた。小さな国でも尊重され、守られるということをEUは証明した」。17日夜のEU本部。EUトップの記者会見場に特別に招かれ、こう語ったのはアイルランドのバラッカー首相だった。

 英・EUともに譲歩の姿勢を見せず、決裂の可能性があった英国のEU離脱交渉で最大のキーマンになったのがバラッカー氏だ。会見場で並んだユンケル欧州委員長は「彼なしでは合意は不可能だった」と持ち上げた。

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 交渉の最大の難関は、英領・北アイルランドの問題だった。北アイルランドはアイルランドと同じ島にあるため、離脱の経済的、社会的影響を最も受ける。この地域では、かつて、アイルランド系住民と英国系住民の間に激しい紛争もあった。

 EUはこうした点から、アイルランドへの悪影響を懸念し、この島内に目に見える形で国境を復活させるべきではないと主張。離脱後も、北アイルランドにEUの規制や関税を適用し続けることを提案した。

 これに対し、英国は「国の一体性を脅かす」と反発。ジョンソン首相は、2日にEUへ示した対案で北アイルランドには英国の関税が適用されるべきだと改めて主張した。ドイツのメルケル首相はジョンソン首相に「ほとんど合意は不可能だ」と告げていた。

 行き詰まっていた英・EUの交渉が大きく動いたのは10日だ。バラッカー氏が「懸案について腹を割って話したい」とジョンソン英首相に直談判を持ちかけ、2人は英中部チェシャー州で会談した。バラッカー氏は、北アイルランドには原則として英国の関税ルールが適用されるという条件をのんだ。その一方、ジョンソン氏には、アイルランド島の中に関税の境界を引かないことを受け入れさせた。

 同じ島で二つの関税ルールが生じるのに関税の境界は設けないというのは一見、両立しない。そこで、北アイルランド経由でEU域内に入る可能性がある輸入品は、EUの関税を適用するという「工夫」を編み出して乗り越えた。

 EU内には、合意をせかす機運もあった。EU改革の議論に集中したいフランスのマクロン大統領が「10月末の期限を守るように」と一刻も早い決着を主張。ドイツのメルケル首相も「円満な離脱が望ましい」として「合意なき離脱」を避けるよう求めていた。ある程度妥協したとしても、経済や社会に混乱をもたらす「合意なき離脱」や、3度目の離脱延期という選択より、いいというバラッカー氏の判断もあったとみられる。

 EUが、最も配慮していたアイルランドが合意に前向きな姿勢を示したことで交渉は急速に動き出した。EUは会談の結果を尊重し、これまで、こだわってきた旧協定案にあった「非常措置」の撤回に同意した。英国全体がEUの関税ルールに従い続ける可能性を規定し、英国に強い異論があった条項だ。フランス政府高官は「英議会で支持が得られるよう」に、EUは譲歩したという。

 修正案の文言をめぐる作業はEUサミット開催当日の17日朝まで続き、ユンケル氏とジョンソン氏は2度電話で会談。ジョンソン氏から「英議会を説得できる」との言質を得たユンケル氏は開催直前の正午前に、ツイートで「合意ができた!」と宣言した。

 ただ、EU側に英議会が可決する根拠は示されていない。EU高官によると、首脳会議で、複数の首脳が具体的な根拠を求めたが、ジョンソン氏は「大丈夫だ」としか答えなかったという。このEU高官は言う。「ジョンソン氏を信じるしかない」(ブリュッセル=津阪直樹、疋田多揚)


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