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欧州情勢・西洋事情

3255とはずがたり:2019/09/18(水) 12:28:15

北アイルランドにIRA復活の足音
IRA Surging Again
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/06/ira.php
2019年6月6日(木)12時00分
ダン・ハバーティ(ジャーナリスト)

…IRA(アイルランド共和軍)の新派を名乗る「新IRA」…

そもそも過激派の「復活」と言われても、北アイルランドの場合はぴんとこない。IRAが完全に鳴りを潜めたことは、一度もないからだ。

過激派の活動が再燃したのは2007年以降。ブレグジットに絡むアイルランド国境の扱いについて、「ハード・ボーダー(厳格な国境管理)」や「バックストップ(安全策)」といった言葉が取り沙汰されるずっと前のことだ。

新IRAは、北アイルランドが直面する過激派の脅威で最も深刻なものだ。この組織は12年、小規模な民兵組織が合体して生まれた。新たな指導部の下、新IRAは不気味なほどに最盛期を思い起こさせる派手な攻撃を繰り返している。

北アイルランドは数え切れないほどの問題を抱えている。しかし都市部の男性若年層を中心とした高失業率が、過激派に新兵を送り込む大きな要因になっていることは間違いないだろう。その一方で薬物汚染の急速な広がりが、カトリック系住民を守ると称する新IRAへの支持を広げることにもなっている。

不満を抱く感受性の強い若者たちの失業は、新IRAなどの組織に参加するきっかけになり得る。これはある意味で、和平プロセスが招いた結果だ。和平はカトリック系中間層に力を与える一方、社会経済的な側面ではより深刻な不満の解消や多くの労働者階級を置き去りにした。


「私に言わせれば、和平プロセスではなく、貧困プロセスだ」と、極左の共和派政党シーラ(新IRA傘下にあると警察はみている)の広報担当パッディ・ギャラガーは言う。

紛争の最盛期には、薬物犯罪の発生率は比較的低かった。これは主にイギリス軍と、北アイルランド警察庁の前身である王立アルスター警察隊がにらみを利かせていたためだが、それだけでなくIRAによる自警活動の効果もあった。

停戦によってIRAが撤退し、治安部隊が解散するなか、非公式の司法制度は崩壊し、その隙間に薬物の売人が入り込み、人々のすさんだ心に付け込むようになった。

16年の国民投票の際、北アイルランドではEU残留派が過半数を占めた。アイルランド共和派は、アイルランドの歴史に関する自己流解釈に沿った物語をつくり出してきた――イギリス政府は、住民の意思を無視して北アイルランドの将来を決めようとしている。自決権を取り戻す唯一の道は、イギリスを離れ、アイルランドとして統一することだ......。



<本誌2019年6月11日号掲載>


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