したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

3242チバQ:2019/09/05(木) 16:02:15
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20190905-00141343/
なぜ総選挙案は否決されたか:まとまりゆく保守党と、反対しか能がない労働党。イギリス・ブレグジットで
今井佐緒里 | 欧州研究者・物書き・編集者
9/5(木) 11:31
9月4日、大変重要な法案が二つ、英下院で採択され、可決された。

一つは「合意なき離脱」を阻止する法案。賛成327、反対299で可決された。

もう一つは、この可決を受けてジョンソン首相が提案した、下院を解散して総選挙を実施するもの。

こちらは議員の3分の2の票数が必要だったが、賛成298,反対56で否決された。

定数は650なので、可決には434票必要だったが、136票足りなかった。

与野党は拮抗している。保守党の議員一人が自由民主党に鞍替えしたので、与党(保守党+DUP)は、野党より1席足りない状態だ。つまり、与党が解散・総選挙を提案しても、もともと可決される見通しはほとんどなかったのだ。

今後をうらなう上で大事なのは、議員の投票行動の中身だと思う。

大量の棄権
解散・総選挙の提案を葬ったのは、反対票ではなく、棄権の多さだったのだ。なんと288もの大量棄権が出た。

◎賛成:298

・保守党 284

・DUP 10

(※北アイルランドの強硬英国派)

・労働党 3

・無所属 1

◎反対:56

・労働党 28

・自由民主党 13

・変化のための独立党 5

(※揺るぎのない親EUとして労働党から独立)

・プライド・カムリ 3

(※ウエールズの独立を目指す党)

・無所属 7

◎棄権:288

・労働党 214 

・スコットランド国民党 35

・無所属 28

・シン・フェイン 7

(※アイルランド統一派で、常に棄権。下院の出席=女王への忠誠を拒否)

・保守党 2

・自由民主党 1

・緑の党 1

スコットランド国民党は、党として棄権した。

責任放棄の労働党
労働党の議員は、31人をのぞいて大多数が棄権にまわった。

これは議員としての責任の放棄ではないのか。

通常の多数決による投票なら、棄権は「私は投票しませんので、投票する方々で決めてください」という意味合いが強くなる。でも、下院解散を問う投票は違う。議員の3分の2の票が絶対に必要なのだ。

コービン首相は3日、「合意なき離脱は、国民の多数の意志に反する」と声を荒らげて演説していたが、そもそもメイ首相によるEUとの合意案に最後まで反対し続けて、合意案を葬ったのは、最大野党の労働党ではないか。

そのくせに、合意なき離脱を阻止する法案を提出、「国民の意志」を熱弁するコービン党首にも労働党にも呆れ果てる。

その上さらに、解散か否かを決める大事な投票で、棄権という責任放棄。反対するための反対。内容はとにかく、反対しさえすれば良い最大野党だ。

彼らの言い分は「解散・総選挙を行うのは、合意なき離脱を阻止する法案が上院(貴族院)を通過して、女王の裁可を得たら」ということだ。

確かに貴族院ではブレグジット派議員が、法案の審議引き延ばしを目的に100項目以上の修正を要求しているという。

しかし、同じ理由と言い分で棄権にまわったスコットランド国民党であるが、党首のスタジョーン氏は、本当に労働党が解散をするつもりがあるかを疑っている。


彼女はツイッターに書いている。「・・・労働党は選挙をまったく望んでいないように感じ始めています。ジョンソン首相は、自分の望むものを手に入れるために、法案においてあらゆるトリックを試すとわかっていながら、彼を首相の地位に留めておくのは、無責任でしょう」。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板